秦野市は10月からマイナンバーカードを活用し、各種証明書をオンラインで申請し自宅で受け取りできる「行かない窓口」と、市の戸籍住民課窓口での手続き時に専用端末で申請用紙に基本情報が印刷できる「書かない窓口」をスタートする。
市民の利便性向上の取り組みとして、全国的にマイナンバーカードを活用した申請が広まっている。秦野市でもこの一環として「行かない窓口」と「書かない窓口」が導入されることになった。
行かない窓口
10月1日(火)から始まる「行かない窓口」は、マイナンバーカードを活用して本人確認を行い、オンライン上で申請するもの。住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍・除籍・改製原戸籍の謄抄本、所得証明書、課税証明書、各種納税証明書などが申請できる。
手数料や郵送料のオンライン決済で使えるのはクレジットカード払い、PayPay払い、d払い、auPAYの4つ。スマートフォンの場合は、マイナポータルアプリを事前にインストールし、市ホームページから電子申請システムにログインして手順に沿って操作し本人確認を行うとオンライン申請をすることができる。
また、パソコンの場合は「公的個人認証サービス」で「JPKI利用者ソフト」をインストールし、市ホームページから電子申請システムにログインしてICカードリーダーを使って本人確認を行うと申請することができるという。
市担当課によると、この「行かない窓口」を活用することで、いつでもどこでも簡単に申請ができ、各種証明書を自宅などで受け取ることができるようになるため「市民の利便性向上が図れる」という。
書かない窓口
一方、「書かない窓口」は10月28日(月)から開始予定だ。
マイナンバーカードを戸籍住民課受付窓口(本庁舎1階)に設置される専用端末にかざすと、カードのICチップに記録されている氏名、住所、生年月日、性別の基本的な4情報が読み取られ、申請用紙に印刷されるという仕組み。申請者の記入の手間を省略できるため、窓口滞在時間が短縮できるほか、複数の手続きを行う人や、高齢者、日本語に不慣れな外国人などにメリットがあるという。
「書かない窓口」で申請できるのは、住民票の写しや印鑑登録証明書などの各種証明書の交付、転入・転居・転出届などの住所異動の届出、電子証明書の発行・更新などマイナンバーカード関係の手続きとなる。
市が交付支援
秦野市のマイナンバーカードの申請率は、8月31日現在で89・61%(交付率79・73%)。市は申請サポートとして、戸籍住民課窓口でマイナンバーカードの交付申請書の発行、無料の顔写真撮影などを行っている。
また、9月から10月にかけて市役所に来庁できない市民の支援として、市内全公民館で2回ずつ出張申請を実施。西・東・南・大根公民館ではすでに終わっており、今後は上公民館(10月4日)、鶴巻公民館(10月7日)、北公民館(9月27日・10月2日)、渋沢公民館(9月30日・10月21日)、本町公民館(10月9・10日)、南が丘公民館(10月15・23日)、堀川公民館(10月16・25日)で行われる。いずれも午後1時半から4時。
ここではマイナンバーカードの申請のほか、保険証の紐づけ支援なども行っている。
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