フードバンクはだのを運営する「南相馬子ども保養プロジェクト(PJ)」が10月12日と13日、今年2回目となるPJを福島県南相馬市と宮城県南三陸町で実施。総勢56人が参加し、交流を深めた。
東日本大震災で被災した南相馬市の子どもたちを秦野に招き楽しんでもらおうと、2015年に始まった同PJ。発起人の一人、福嶋秀樹さんが災害ボランティアで南三陸町と関わっていたこともあり、被災地の経済に寄与しようと昨年から夏の秦野と秋の東北の2回実施している。
また、自身が支援学校のボランティアとしても活動していること、秦野のフードバンクで一人親世帯の支援も行っていることから、今年は過去の参加者に加え支援学校の生徒や保護者、一人親世帯など横のつながりで参加者を募った。
ミニ運動会初開催
初日は南三陸町で、ボランティアで関わった漁師の船に乗り釣りをしたり海産物を食べたりと、交流を図った。また、親世代には震災から10年以上経った今の被災地の現状を学んでもらった。
2日目は南相馬市に場所を移し交流。福島県立支援学校が運動会をしていないことを知った福嶋さんは、学校の保護者もスタッフとして巻き込みミニ運動会を企画。参加者はパン食い競争や借り物競争などを楽しんだ。
10年という一つの区切りを迎えた同PJ。「今は子どもの保養より、いまだに傷を抱えている保護者のケアが必要だと感じる」と福嶋さん。また、参加者同士の横のつながりの強さや、災害・支援学校のボランティアなどこれまでの活動も含めた一つの集大成を感じたという。「要望を多くいただき、すでに来年10月の開催は決まっている。今後は情勢に合わせ形を変えることはあるかもしれないが、可能な限り続けたい」と語った。
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