秦野曽屋高校山岳部の廣澤煌大さん(2年)が、12月21日(土)から埼玉県で開催される「第15回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会」に出場する。同大会に、同校の生徒が出場するのは初めてとなる。
目標はシード権獲得
スポーツクライミングは、壁に設置された、ホールドと呼ばれる突起物をたどって登っていく競技。2人の選手が同時に壁を登り速さを競う「スピード」、登った課題の数を競う「ボルダー」、登った高さを競う「リード」の3種目がある。
廣澤さんが出場するのは「リード」。廣澤さんは、今年5月から6月にかけて神奈川県立山岳スポーツセンター(秦野市戸川・リード、スピード)とはだの丹沢クライミングパーク(同・ボルダー)で行われた「第62回神奈川県高等学校総合体育大会スポーツクライミング大会」に出場。同大会で2位となり、全国大会出場を決めた。「昨年の県総体は4位で全国には行けなかったので嬉しい。目標は来年のシード権を獲得できる準決勝進出です」と全国大会出場への喜びを話す。全国大会は12月21日・22日、埼玉県加須市の加須市民体育館で開催される。
小2からジムへ
廣澤さんがスポーツクライミングを始めたのは小学2年生の頃。きっかけは父に誘われたこと。「家族でボルダリングジムに通うようになりました」。その後、週2、3回、遊び感覚でジムに通い、競技として本格的に取り組んだのは中学1年生の時。ジムのスタッフに誘われ公式大会に出場し、頭角を現し、中学2、3年生の時には神奈川県の強化選手に選ばれた。昨年は県から2人が出場できる、国民体育大会(現・国民スポーツ大会)の第3代表選手に選ばれているが、出場には至らなかった。廣澤さんは「大会で結果を出し、代表選手に選ばれるようになりたい」と話す。
部員へのアドバイスも
現在、週4回の部活のほか、ジムで週2回以上のボルダー、週1回以上のリードの練習に取り組む廣澤さん。部活では、自身の経験をもとに、部員へのアドバイスも行っているという。「他の部員たちからとても慕われています。みんなの応援を力に変えて頑張ってほしい」と顧問の佐藤和香教諭は話す。また、同じく顧問の廣澤謙悟教諭も「全国大会を目指して取り組む中、5年目にして初の出場。これからもこの流れを継続していきたい」と思いを話した。
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