高梨茶園(菩提)の高梨晃さんが、昨年行われた「国産紅茶グランプリ2024」のチャレンジ部門で銀賞を受賞した。
国産紅茶グランプリは製茶技術を競う審査会。商品化されている茶葉を出品するプロダクツ部門と、商品化されておらず少量から参加できるチャレンジ部門があり、専門家と一般投票で審査が行われる。今回、高梨さんが出品したのはチャレンジ部門で、和紅茶に使用している品種「ベニフウキ」の出来が良かったため、挑戦したという。
一昨年、別のコンテストで最も高い評価を受けている高梨さん。この経験を生かし工程のいくつかを見直しつつ、これまで培ってきた製茶の技術を詰め込んだ。
少量からなため出品しやすく、技術力特化で勝負できるチャレンジ部門は狭き門。そんな中、商品化を視野に入れ10kg単位で製茶した商品で臨んだ高梨さんは、見事銀賞を受賞した。自身の腕を試すため昨年とは審査基準が違うコンテストに出品した結果に、「昨年の結果はまぐれではなく、着実に技術を身に着けているという自信になった」と喜びを語る。
この結果を受け、紅茶専門店からの問い合わせで今回製茶した和紅茶はすでに完売。他のイベントでも「会場で飲みました」「結果見ました」など多くの人に声をかけられたそう。「自分の茶園だけでなく、秦野のお茶の知名度向上に一役買えれば。品質維持のため、来年はまた違う評価基準のコンテストに挑戦したいです」と意気込んだ。
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