くずはの家で開催される「いろいろな動物標本展」の責任者を務める 味埜(みの) 真理さん 名古木在住 68歳
溢れる葛葉と自然への愛
○…自然観察施設くずはの家に持ち込まれた、死亡した動物などを加工した「リアルぬいぐるみ」がメインの展示。後進に席を譲るため今年度いっぱいで退職を決め、職員として最後の企画展示となる。それだけに思いは強く、「やりたいこといっぱいで準備が終わるか」と肩をすくめる。誰でも楽しめる展示に加え、「特別なものを使わなくてもこんなことができると伝えられるものにしたい」と意気込む。
○…10年ほど前、市の職員から「駆除した獣を有効活用できないか」と相談を受けたのが標本作りのきっかけ。当初は平たい皮の標本だったが、「動物の生態がわからない」と身近なもので試行錯誤し観察グッズの標本を作った。その後、県立生命の星・地球博物館に依頼したボランティア向けの鳥の仮剝製の講座を機に、興味を持つ仲間が増え「むきむき倶楽部」として活動するように。
○…横浜で生まれ育つ。結婚で南足柄に移り、交通の便が良く自然豊かな秦野に25年前に越してきた。もともと山歩きが好きで、夫との出会いも山。「今でも一緒に山に出かけることもあります」。昔から岩石や動物の足跡などの痕跡を観察するのが好きで、北海道旅行でシカの頭骨を見つけたことも。「子どもが一緒の車に積むわけにもいかず…いまだに心残りの一つ」と笑う。
○…秦野に越してすぐ、完成したばかりのくずはの家を広報で知った。遊びに訪れ、ボランティアとして関わり、声をかけられ職員として20年6カ月働いた。これからも、むきむき倶楽部の一員として続けていくほか、生命の星・地球博物館やくずはの家のボランティアの活動もする予定だという。「くずはの広場は楽しいところなので、個人的に遊びにも来ますよ」とほほ笑んだ。
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