秦野市消防本部は3回に渡って岩手県大船渡市の山林火災へ緊急消防援助隊を派遣した。現地の様子について、第1次派遣部隊の隊長を務めた井上剛さんに話を聞いた。
秦野市消防本部は総務省消防庁から県を通じた出動要請を受け、3月3日に第1次派遣部隊7人(消火隊5人・後方支援隊2人)を派遣。組織一丸となって派遣体制を整え、続いて6日から第2次、9日から第3次派遣を行っている。第1次派遣期間は3日から8日まで。現地では3日の深夜から7日の夕方にかけて、赤崎町地区を中心に消火活動を行った。
「現地に到着した時点では、まだ炎が見えていました」と井上さん。消防車が入れない場所には背負い式消火水のうでの消火を行ったほか、民家への延焼警戒なども行ったという。5日からの降雨で火が弱まったことから、その後は点在する細かい火点の消火にあたり、その甲斐あって、赤崎町地区の避難指示は7日に解除された。
同隊の宿営地は宮城県気仙沼市に設置され、井上さんは「市民からの『ありがとう』『頑張って』などの声も力になった」と話す。
大船渡市の山林火災は2月26日に発生。3月9日には延焼の恐れがなくなったとして鎮圧が宣言された。
丹沢でも山火事
山林火災は他人事ではない。秦野でも3月2日、二ノ塔で山林火災が発生。3時間ほどで消し止められたが、今の時期は特に空気が乾燥しており、風の強さによってはあっという間に燃え広がる危険性がある。市消防では「登山客を含め、防火意識の啓発を行っていきたい」と話している。
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