秦野駅と成田空港を結ぶ高速バスの運行が、4月から開始される見通しだ。現在、富士急湘南バス株式会社が国土交通省に許可申請中で、認可が下りれば秦野市から成田空港への利便性が飛躍的に向上する。
これまで、秦野市から公共交通機関で成田空港へ行く場合、平塚市の神奈川中央交通田村車庫や小田急線本厚木駅前から出発する高速バスを利用するか、小田急線から複数の電車を乗りついで行く方法が一般的だった。
そのため秦野市には以前から、海外旅行などで国際線を利用しにくいという市民の声が寄せられていた。
担当の市都市計画課ではこの要望に応えるため、数年前から近隣の交通各社に調整を呼びかけ、富士急湘南バス株式会社が名乗りをあげたという。
同社では5年前から、小田原市と成田空港を結ぶ高速バスを運行している。さらに、静岡・山梨方面などを中心に関西への高速バスも手掛けており、これらのノウハウをいかした運用が期待されている。
乗り換えなしで直接成田空港へ
高速バスの運行は、秦野駅南口ロータリーを起点に、成田空港第2ターミナルを経由して第1ターミナルを終点とする直通便で、当面は1日に1往復の運行となる。
秦野市から成田空港への往路便は、秦野駅を午前5時40分に出発、8時頃の到着を予定している。復路便は、空港第1ターミナルを午後3時40分に出発、午後7時頃の到着を予定している。利用料金は1人片道3600円(予定)で、子どもは半額となる。
使用されるのは42人乗りの大型バス。原則予約制で、希望者は前日までに申込みが必要となる。同社松田車庫の担当者は「今後、利用者が増えれば増便も検討していきます。海外旅行などで多くの方に利用してもらえれば」と話している。
高速バスの運行については、同社松田車庫【電話】0465(84)0093へ。予約については【電話】0465(82)1362まで。
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