(株)米専門店やまぐち(山口宏代表取締役社長・9人・秦野市曽屋827の6)が、2010年度の「優良経営食料品小売店等全国コンクール」で最高位にあたる農林水産大臣賞を受賞した。秦野市からは初となる。
受賞にあたって、「会社全体で大喜び」と笑顔を見せる山口代表取締役社長(58)。「お客様とスタッフ一同に感謝しております」と話した。
同社は、1953年に栄町で創業。南矢名と幸町に販売店を展開した後、96年に合併、99年に現在の新社屋が完成した。
配達先の世帯ごとの家族構成や購入数量から次回の購入を割り出す、独自の顧客管理システムが強みだ。米がなくなるくらいの時期に連絡して購入をアシストするのだという。このシステムが評価され、94年には(社)日本米穀小売振興会のコンクールでも農林水産大臣賞を受賞した。
また、販売比率86%を占めるプライベートブランド(自主企画)米も同社の特徴。お米の資格「お米マイスター」が選んで米を仕込む。年間を通じて安定した食味と価格の実現、銘柄にとらわれない味のよい米の開発が狙い。店内でも、顧客がそれらを選びやすいよう工夫を凝らす。
さらに、ISO9001とエコアクション 21を取得している同社は、環境と適合した食品開発を目指しているという。
独自の新しい取り組みを次々に打ち出してきた山口代表取締役社長は、「学びはどこからでも開かれている」と語る。「今後も、社員が個々の意欲・能力を発揮できる環境づくりをしていきたい」と話した。
同コンクールは、創意工夫で客をひきつける中小小売店を発掘するのが狙い。農林水産省と日本経済新聞社が主催。自薦のほか商工団体などが推薦し、書面審査や訪問調査をもとに審査される。20回目を数える今回は、農林水産大臣賞3店をはじめ13店が選ばれた。
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