秦野警察署(石井孝署長)が1月20日、NPO法人救助犬訓練士協会(村瀬英博理事長・藤沢市)と初の合同訓練を実施した。1月15日〜21日の「防災とボランティア週間」に合わせて行われたもの。
当日訓練に参加したのは災害救助犬のアカネ号、ユーリ号、キュー号の3頭と同協会4人、同署警備課4人。救助犬が「ハンドラー」と呼ばれる救助犬のパートナーと連携して日頃の訓練の成果を披露した。
救助犬はハンドラーの左側で速度を合わせて歩き、「座れ」「伏せ」「来い」「立て」などの指示で動く。また投げられた物を取りに行ったり、狭いところや高いところなど不安定な足場を歩いたりして見せた。救助犬たちの見事な動きに、視察に訪れていた秦野警察署協議会(柳川朗会長)の会員たちからも大きな拍手が送られた。
最後には、建物が倒壊してがれきの中に要救助者が閉じ込められた想定で救助訓練を実施。救助犬が人間の3千〜1億倍ともいわれる嗅覚で、要救助者のいる小屋を発見、確認。現場に同課署員が駆けつけ、チェーンソーで障害物となっていた木材を切り道を開き、小屋から要救助者を運び出した。
同協会の島津芳明さんは「有事の際に救出活動を行うときには連携して活動を行うため、お互い面識があったほうがいい。訓練は顔合わせにもなります」と話した。石井署長は「実際の災害においても、一人でも多くの人の救助にあたりたい」と挨拶した。
県警では全国に先駆け、1995年から民間の災害救助犬を神奈川県警察救助犬として嘱託し、災害発生時に共同して行方不明者の捜索活動を実施している。同協会はこれまで新潟県中越沖地震、スマトラ沖地震、東日本大震災などにも出動している。
「防災とボランティア週間」は、1995年に発生した阪神・淡路大震災を受けて政府が設けたもので、災害への備えの充実強化を図ることを目的としている。
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