市内2社で旧車を修復 欧州ラリー参戦のトレノ
2013年にヨーロッパで開かれるヒストリックラリーシリーズに日本から参戦する車両の修復作業が、(有)湘南車検センター(菩提/本城達也取締役社長)とオートライフ(菩提/渡邊浩二代表)の両社で行われている。車両は12月中に船積みされ海を渡るといい、急ピッチで作業が進められている。
修理を依頼したのは、東京大学と関東工業自動車大学校の学生らで構成する、海外ヒストリックラリー参戦プロジェクトの「TEAM SAMURAI」。11月3日から6日の日程で京都―東京間をクラシックカーが走り抜けた「ラリーニッポン2012」に参戦中に、ボディを傷つけてしまったという。同チームの後援団体に、(有)湘南車検センターの本城社長がおり、学生たちが兄のように慕っていたことから、「何とかなりませんか」と連絡が入った。
車は1973年製の「トヨタTE27スプリンタートレノ」。いわゆる旧車で、新品の部品を探すのは難しいとされる。本城社長は「難しい修復作業になるため、腕が確かな職人にお願いしなくては」と考え、以前から旧車の修理などを手掛け、仕上がりの高さに定評のあったオートライフの渡邊代表に連絡を取った。
渡邊代表のところに運びこまれたトレノは、右側面が約30cmの帯状に1mほど凹んでいた。凹みを引っ張り出し、パテ埋めや削り作業を繰り返し、新車時と同じような滑らかなボディを再現するという。
納期まであまり時間がなかったことから急ピッチで行われる修復作業。エンジンや足周りの最終調整は本城社長が行い、12月上旬には学生らの元へ届ける。
本城社長と渡邊代表は、「少しでも手をかけた車は愛着がわく。出場するからには頑張って、ヨーロッパを駆け回ってもらいたい」とエールを送った。
同シリーズは旧車などで各国を転戦するラリー大会。
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