秦野市立鶴巻中学校の石井竜馬君(2年)が10月25日に日産スタジアム(横浜市)で行われた「第46回ジュニアオリンピック陸上競技大会」に出場し、B男子(中2男子)走幅跳で自己ベストを更新、優勝を果たした。
今年7月に行われた県中学校選抜競技記録大会で標準記録の6m50cmを突破し、ジュニアオリンピックへの切符を手にしていた石井君。同大会には各都道府県から1選手の出場となっており、B男子走幅跳には44人が出場した。
石井君は今夏、関東大会、全国大会、ジュニアオリンピックと大きな大会への出場を決め、記録更新をめざして練習してきたという。しかし結果は振るわず、その後の新人戦では5m台という成績を残してしまった。「腰を痛めてしまって、あれ?という感じでした」と話す石井君。1本目からのファールも多く。こうした大会での失敗を踏まえ、「ジュニアオリンピックでは、1本目から必ず成功させようと思っていました」と振り返る。
1本目で決めた自己ベスト
陸上部の佐久間島昭顧問は「会場に早めに入れたのでアップの時間も十分とれ、リラックスできていた」と話す。陸上部の仲間も駆けつけてくれ、そこで一気に緊張がほぐれたという。
大会では予選で3回、ベスト8に残れば、さらに3回跳ぶことができ、一番良い成績で結果が決まる。助走の幅をあわせて、ファールしないようにと臨んだ1本目、自己ベストとなる6m79cmをマークした。「いい感じだ、と思いました」。1本目で記録が出たことで心の余裕もでき、2本目、3本目は踏み切りラインギリギリを狙って挑戦。惜しくもファールとなってしまったが、1本目の記録を破る選手は他におらず、優勝が決まった。
小学生の時は野球少年だった石井君。肩を痛め、野球から一時離れていたところ、小学校6年生の時に走幅跳で記録を出し、それから陸上を続けてきた。今回、目標としていた記録を達成した石井君は「嬉しかった」と優勝の喜びを語る。
ジュニアオリンピックは3年の部に走幅跳競技がなく、一区切りがつく形となった今大会。石井君は「この後はずっとやりたかった野球をやりたい」と話した。
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