今春から秦野市ソフトテニス協会の会長を務める 伊東 和彦さん 今泉在住 71歳
責務に向き合う強い意志
○…歴代会長が作り上げてきた協会をより発展させることが務めと誓う。特に若手育成に思いを寄せており、普段は中学校の外部指導員として毎日子どもたちの成長をサポートしている。高校にソフトテニス部が無いため進学とともに辞める子や、市外の強豪校に行く子も珍しくなく、「これまで行き場がなかった子たちにも活躍できる場を作ってあげたい。プレー人口を増やし、子どもの頃からテニスを楽しんでもらえたら」と話した。
○…62歳で退職するまで、石炭などの物資を運ぶ外航船の航海士として世界中の海を巡ってきた。台湾にハワイ、ブラジルに南アフリカ…。スコールが去った後、水平線上に現れる壮大な虹はまさにレインボーブリッジ。「スケールが違う」と、洋上だからこそ味わえる大自然は今でも忘れられない。世の中にはサーフィンやスキューバダイビングなど海の楽しみ方は色々あるが、「1度に物を運べるところが面白い」と、交通手段としての海との関わり方に魅力を感じている。退職後は在宅勤務となったものの、今でも監査役として航海に出ることもある。
○…「孫と遊ぶのはいいね」と話す表情は、目じりを下げた優しいおじいちゃんの顔。1カ月に1度は子どもや孫たちが集まり家族で食事会を開いているほか、誕生日にもみんなで集まってお祝いをしている。先日迎えた71歳の誕生日は、残念ながら中国出張が重なり延期になったため改めて計画中だ。「また出張が入りそうだ…、できるといいけれど」と少し心配そうに笑った。家族と過ごす時間は、心休まる大切な時間となっている。
○…テニスを始めたのは小学5年生。父親が高校のテニス部顧問をしており、弟と一緒に朝早くから教わっていた。それから約60年。会長になり、「生涯スポーツとして、子どもからシニアまで、多くの方に親しんでもらいたい」と思いを口にした。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>