懸命に生きる虫の姿を美しい細密画で描いた絵本『つちはんみょう』(偕成社/2016年)で第66回小学館児童出版文化賞を受賞した秦野市堀西在住の絵本作家・舘野(たての)鴻(ひろし)さん(49)が11月9日、東京都千代田区で行われた贈呈式に出席。小学館の相賀昌宏社長から賞状が渡された。
同賞は、1年間に出版された絵本や童話・文学作品等の中から、児童出版文化向上へ貢献が認められる作品に贈られる。今年は同作のほか『小やぎのかんむり』(市川朔久子(さくこ)著 講談社、2016年)も受賞した。
『つちはんみょう』は、舘野さんが秦野市内の頭高山や天津神社付近等で8年かけてヒメツチハンミョウの生態調査を続け、物語を編み上げた渾身の作品。
授賞式では、審査員で絵本作家の荒井良二さんが「初めて『つちはんみょう』を読んだとき、他と比べられない面白さとインパクトがあった。写真では表せない自然の魅力を舘野さん流に咀嚼し表現されていた」と絶賛した。
舘野さんは審査員や多くの出版関係者を前に「絵本は一人で作るものではなく、私は『つちはんみょう』に関わった一人の人間に過ぎない。人生を賭して、絵本の可能性を探っていきたい」と力強く話した。
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