任期満了に伴い4月7日(日)に投開票が行われる神奈川県議会議員選挙。同選挙には現職の神倉寛明氏(41)の他、新人で現市議の加藤剛氏(46)と飲食店経営者の古谷一郎氏(51)の3氏が出馬の意思を表明している。(3月5日起稿)
現職で1期目の神倉寛明氏は、2007年の市議会議員選挙初挑戦で初当選。秦野市議会副議長などを歴任し2期目の途中の2015年、県議選に無所属で臨み、およそ1万8千票を獲得し、初当選を果たした。当選後は自由民主党神奈川県議会議員団に所属し、今回の県議選に自民党公認として臨む。現職の知名度に加え、駅立ちなどで市民に実績を訴えている。
新人の加藤剛氏は現在秦野市議会議員1期目の任期中。9期にわたって県議会議員を務めてきた自民党のベテラン県議、久保寺邦夫氏の後継者として同県議に推され、名乗りを上げた。同氏も自民党の公認を受けている。これまでの自身の支持者に加え、久保寺県議が長年築いてきた地盤をバックに、組織を中心とした選挙戦を展開することが予想される。
立憲民主党の公認を受け選挙戦に臨む意思を示しているのが、新人の古谷一郎氏だ。政治に初挑戦で自身の強固な組織を持たないものの、市内に本社を置くラーメン店「なんつッ亭」の経営者としてテレビの料理番組などに度々出演し、一定の知名度もある。現在は駅立ちや、公民館などでのミニ集会などを通じて市民に直接自身の考えを発信している。
3月5日に行われた立候補予定者事前説明会には、3陣営とも揃って姿を見せている。
前回投票率は約4割に留まる
秦野市の同選挙の定数は2議席。前回の県議選は自民党の久保寺邦夫氏と民主党の安藤慶氏に、無所属新人の神倉寛明氏と鎮西美保子氏が挑み、久保寺氏(2万29票)と神倉氏(1万8751票)の2氏が当選を果たした。
前回の県議選の有権者数は、13万1719人。投票率は40・71%に留まった。
混沌の選挙戦必死の様相に
神倉氏が当選後に自民党に所属したため、今回の選挙戦は自民党の神倉氏・加藤氏両氏に対して、立憲民主党の古谷氏が挑むという構図になっている。2議席を争い自民党から2人が出馬することになり、自民党系の市議会議員は神倉氏と加藤氏の支援に分裂している。「神倉氏は現職自民党の強みもあり、一方で加藤氏は組織に勝る久保寺県議の後継として戦える。それでも自民党で2議席を独占できるかどうか」と、自民党支持者の1人は危機感を口にする。
一方の古谷氏にとっても立憲民主党の看板はあるものの、強固な地盤や組織は存在しないといった懸念材料がある。非自民の結集を図ることができるかどうかが一つのカギになるともいわれる。
「今回の県議選では、2議席を巡り非常に混沌とした選挙戦となるのではないか」という声が一部の市民の中からも挙がっている。
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