秦野中ロータリークラブ(高橋勇会長)が創立40周年の国際支援事業として実施したフィリピン・カダヤカン村での水道施設建設が2月24日に完成。現地の村人らの前で完成記念式典を行った。
この事業は同クラブの小巻慎吾奉仕プロジェクト理事が仕事で訪れたフィリピンで、現地のロータリアンと出会い、災害で使えなくなってしまった水道施設への支援を要請されたことで始まった。
カダヤカン村では生活用水を水源から6Kmのパイプライン3本で供給していたが、スーパータイフーンなどの影響でパイプラインが流され、村の個人が所有する少量の井戸水や雨水を生活用水として使わざるを得なくなっていた。住民は約1600人おり、とても賄える状態ではなかったという。地元のロータリークラブとカダヤカン村のバラクソ村長からのたっての要請だった。
支援事業は2016年〜17年度の和田彰久会長の時に始まり、創立40周年となる17年〜18年度の川口洋会長で記念事業となり、今年度の高橋会長が引き継ぎ、3年をかけた一大プロジェクトとして完成にこぎつけた。
なかなか進まなかったのは、資金面や書類のやりとりが難しかったことのほか、現地では雨期になると工事ができないなどで思った以上に時間がかかってしまったという。
工事は昨年の12月から始まり、6Kmに及ぶパイプラインの新設には村民らが当たった。2月の初めにはパイプラインで引いてきた水の貯留タンク2基が完成。水質のチェックなどを行ってようやく完工した。
完成式典に1200人
高橋会長らは2月24日の完成式典に向けて15人の訪問団を結成。完成式典には村人1600人の内、約1200人が駆けつけた。式典では高橋会長、エルマ・バギオロータリークラブ会長らが貯水タンク前でテープカット。式典には多くの子どもたちも出席。歌や踊りで歓待してくれた。中ロータリークラブから一人ひとりに傘とボールペンのプレゼントも行われ、子どもたちは大事そうに持ち帰ったという。
高橋会長は「子どもたちの目の輝きに感動した。喜びの顔を今も忘れられない。事業をすることは大変だけど、メンテナンスなどの指導などを行って今後も支援をしていきたい」と話した。
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