秦野市今泉在住の菅原楓華(ふうか)さん(伊志田高校3年)が10月19日・20日にクイーンズスクエア横浜で行われた「第11回フラワーデザインコンテストクイーンズカップ2019」の学生部門に出場し、花歴0年で第3位を獲得するという快挙を成し遂げた。
菅原さんは市内柳町の生花店「フローリストせきど」(飯野婦美子社長)で繁忙期の短期アルバイトをしたことはあったものの、アレンジメントなどの経験はなかったという。大会ポスターで興味を引かれていた際、同時開催のジャパンカップ神奈川代表予選に出場予定だったスタッフの飯野正永さん(38)に勧められ、出場を決めた。
大会のテーマは「enjoy」。菅原さんは自身が楽しいと感じる「絵を描くこと」と好きな花を組み合わせ、絵画のような作品を作り上げた。「花は明るい色、特にピンク系が好きなのでそれを使い、実や葉をコラージュしていきました」と話す。この作品が大きく評価され、予選を1位で通過。ファイナルステージへの進出を決めた。
ファイナルではその場で発表される花材を使い、30分間でアレンジメントを作るというもの。初めての経験に緊張したというが、用意された生花が今回台風被害にあった生産者からの提供だと聞き「大切に、丁寧に使おうと思いました」。コンテスト前に飯野社長から教わった基本に忠実にアレンジメントを作り、結果は第3位。花歴0年ながら見事な入賞となった。
「とても嬉しい」と笑顔の菅原さん。大学は美術系の学部へ進学するが、今後は絵に加え「もっと花についても勉強していきたい」と語った。
フローリストせきど飯野さん県予選優勝全国出場決める
同時開催されたジャパンカップ神奈川予選に出場した飯野正永さん。入賞の常連の高い技術を見せ、今回も優勝を獲得。来年8月に名古屋で行われる全国への出場を決めた。『応援花』というテーマに「明けない夜はない」という想いを三日月で表現したという。
「勝負はここから。昨年大会は悔しい思いをしたので、当日まで意識して技術を磨いていきたい」と話した。
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