リラックス効果が実証された森林セラピーロードを有する地域として、秦野市が「はだの表丹沢森林セラピー基地」に認定された。同認定を受けるのは全国で65カ所目、神奈川県内では5カ所目となる。
「森林セラピーロード」は特定非営利活動法人森林セラピーソサエティによって癒しの効果があると実証され、森林セラピーに適していると認定された遊歩道のこと。さらに、この森林セラピーロードを2本以上有し、健康増進やリラックスを目的とした包括的なプログラムを提供している地域を「森林セラピー基地」として同法人が認定している。
秦野市ではこれまでも森林を活用したイベントを実施していたが、付加価値のあるものを市内外にPRしようと、2018年7月に「秦野市森林セラピー推進協議会」を設置。この中で、癒し効果があると思われる8つの候補地を選出し、申請に向けて動き出した。
森林セラピーロードの基準として、五感に働きかける良好な自然環境であること、環境や施設等の整備がなされていること、アクセスの良さ、管理状況、森の印象やリラックス度などの主観評価の5項目が挙げられる。秦野市では同法人から専門家を招き、候補地の評価を実施。うち、騒音やアクセスの不便さといったマイナス要素のない5コースを選定し、2019年2月に申請を行った。
今年3月には実際に1コースでイベントを実施。コースを歩いたり、ヨガ体験などを通して参加者のリラックス度などを測る生理実験を行った結果、数値的にも効果が実証され、4月21日付で認定された。あわせて、秦野市全域も「はだの表丹沢森林セラピー基地」として認定され、通知は5月28日に行われた。
セラピーロード5コースを認定
今回認定されたコースは、【1】秦野戸川公園・風の吊り橋コース、【2】表丹沢野外活動センター・葛葉の泉コース、【3】蓑毛・春嶽湧水コース、【4】くずは峡谷コース、【5】弘法山公園コースの5カ所。総延長距離は約1・3Kmから3・2Kmのコースとなっており、いずれも緑豊かな散策路をゆっくり楽しむことで、リラックス効果があるという。
市環境共生課によると、当面の間は感染症対策としてイベント等の実施を未定としているが、秋のグランドオープンをめざして、今後はロードマップの作成や案内板の設置などを行う予定だという。「また、それぞれのコースを案内してくれるボランティアとして、市民による森林セラピーガイドの資格取得支援も行っていきたい」と話す。蓑毛や菩提地区では資格を取得したガイドによるツアーやイベント等が行われているが、今後はさらに範囲を広め、将来的にはガイドが所属する団体を設立し、支援を強化したい考えだ。
具体的なコースについては「広報はだの」7月1日号で特集し、市民に向けてPRする予定。
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