秦野市教育委員会は秦野市議会会派「市民クラブ」と共に、ICT教育先進都市の東京都町田市のオンライン視察を行い、モニターを介して、町田市の取り組みなどについて聞いた。
市議会会派「市民クラブ」と合同で開催
このオンライン視察には、秦野市の佐藤直樹教育部長、久保田貴学校教育課長、近藤順子教育指導課長と秦野市議会会派「市民クラブ」の大野祐司議員、八尋伸二議員、野々山静香議員が参加。町田市の学校教育部教育センターの林啓所長らが対応した。
秦野市では2019年12月に文科省が発表した「GIGAスクール構想」に基づき、教育現場のタブレット端末などの普及について検討を重ねてきた。ところが新型コロナウイルス感染症の拡大を機にその整備を前倒し。今年6月の市議会で補正予算5億8700万円を可決し、市内の全小・中学生約1万2000人に端末を導入することが決まった。この夏休み期間中から無線LAN工事などを開始し通信環境の整備を行うとともに、具体的な運用方法などについて検討を進めるという。
現在同感染症が再び感染拡大の傾向にあり、今後の学校運営に影響を及ぼす懸念が指摘される。市では当初端末の調達は年度末までとしていたが、再び自宅学習を余儀なくされた場合に一時的に生徒・児童に貸し出せるように、調達を年内中に早めたいとしている。
大型スクリーンとパソコンで対話
一方、本格的な導入を前にICT教育の先進都市として知られる東京都町田市にその取り組みを聞こうと、視察の申し入れを行ってきた。時を同じく、コロナ禍の中で新しいスタイルの視察の方法を模索してきた「市民クラブ」が同様の意図で市議会初となる「オンライン視察」を行うという情報を聞き、合同で行うこととなった。
秦野市側は秦野市議会議場に市議3人と久保田課長が座り大型スクリーンに映像を映し出すとともに、それぞれ手元のパソコンを見ながら会議に臨み、佐藤部長と近藤課長は市庁舎からの参加となった。
オンライン通じて感じる新たな可能性
視察に先立ち秦野市教委では、導入に際して想定される課題や疑問点など、事前に質問を提出。町田市は資料を用意するとともに、口頭で説明を加えた。初めての試みながら視察はスムーズに進んだ。近藤課長は「今の秦野市でもまだまだ可能性があることが感じられた」と感想を話した。市民クラブ代表の大野議員は「新たな学びの形。先生にとっても効率化が図れるなど、メリットがある」と話した。
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