鶴巻温泉駅北口と大山ケーブルを結ぶ路線バスが昨年に引き続き、今年も秋季限定で運行される。運行期間は10月24日(土)から12月13日(日)の土日祝で、新たな試みとしてジビエ料理で観光客をもてなすキャンペーンも行う。
バスの運行は、大山観光の玄関口の1つである鶴巻温泉駅周辺の活性化を図ることが目的。2017年から実証運行を重ねて昨年、秋季限定で本運行を開始した。実施主体は秦野市で、運行事業者は神奈川中央交通西株式会社。
昨年は10月5日から12月1日の土日祝で、帰路の観光客や登山者をターゲットに、大山ケーブル発、鶴巻温泉駅北口着の3便で荒天を除く20日間で実施した。利用者は1177人で、1便あたりの利用者は19・6人。
伝統料理で街おこし
今年は鶴巻温泉のPRに加え、バスの運行に合わせて初めて「ジビエ」をテーマに鶴巻温泉駅周辺の商店会と自治会、生産農家が協力して観光客を”おもてなし”する。地元関係者によると、鶴巻温泉駅前の旅館では古くから「しし鍋」を提供しており、地域ならではの伝統を生かして街をPRすることにしたという。「猪鹿鳥つるまきジビエキャンペーン」と題して、飲食店など12店舗がジビエをテーマにした創作料理やお菓子を販売する予定。
11月21日(土)から23日(月・祝)の午後2時から5時までは、駅北口でしし鍋がふるまわれる。イノシシ肉は、伊勢原市子易(こやす)にある食肉処理施設「阿夫利山荘」から仕入れる。「昨今のジビエブームも後押しするのでは」と、地元関係者は期待をよせる。
また期間中の土日祝の午後2時から5時まで、鶴巻温泉駅北口広場で秦野の土産や名産品を販売する「北口駅前マルシェ」が開催される。
吉田栄作さんが車内アナウンス
このバスでは俳優で、はだのふるさと大使の吉田栄作さんが収録した車内アナウンスが流れる。市観光振興課は「鶴巻温泉の魅力紹介もあります。ぜひお聞きください」と話す。運行は昨年同様、土日祝日(18日間)に3便で行う。午後2時と3時10分、4時20分に大山ケーブルを出発、終点の鶴巻温泉駅北口までの所要時間は約25分で運賃320円(ICカード315円)。環境定期券やかなちゃん手形、土日祝などで実施の「ちびっこ50円」のサービスは利用不可。
観光協会や秦野市内の駅連絡所などでチラシが配布されているほか、詳細は神奈川周辺イベント情報サイト「レアリア」や「鶴巻温泉 バス季節運行」で検索できる。
(問)市観光振興課【電話】0463・82・5111
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