第73回秦野たばこ祭が新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催中止となっていたが、秦野たばこ祭実行委員会は代替事業を発表した。11月1日から順次、打上花火や資料展など、密を避けた形で実施する。
本来ならば今年のたばこ祭は例年同時期の9月26・27日で開催する予定だったが、新型コロナの影響で11月への延期を決断。その後も新型コロナの再拡大が懸念される状況となり、11月の開催も断念していた。
しかし同実行委員会では、葉タバコ耕作に携わった先人たちの情熱を後世へとつなげるため、市民の記憶に残るメモリアル事業を実施することとし、代替事業として打上花火や資料展を企画した。
11月3日にユーチューブで
一日も早い感染症の収束と市民の健康、また一丸となってこの苦境を乗り越えられるよう願い、「顔晴(がんば)ろう秦野!メモリアル打上花火」が11月3日(火)に行われる。時間は午後7時から7時5分まで。権現山及び馬場道で、約600発の花火が打ち上がる(会場周辺の交通規制有)。花火の様子は市公式ユーチューブ「はだのモーピク」で6時半からライブ配信される。
今回は、密を避けるため花火を短時間に集約。当日は自宅付近からの観覧を呼び掛けるとともに、外で観覧する場合は商業施設の屋上や民地などに集まらず、マスク着用とソーシャルディスタンスに注意し、密集が想定される場所には事前に警備員を配置するとしている。
資料展や作品展も
11月1日に開館する「はだの歴史博物館(旧桜土手古墳展示館)」では同日から常設展示「葉タバコ耕作と秦野」が始まる。実際に葉タバコ耕作に使われた耕具など実物が展示され、秦野の発展を築いてきた歴史が学べる。
また、本町公民館では11月14日(土)から23日(月)まで「秦野たばこ祭資料展」を実施。過去の写真やポスター、プログラムのほか、葉タバコの実物展示が行われる。
その他、例年らんたん巡行に参加している市内の各中学校美術部やアトリエ教室が描いた絵を展示する「メモリアル作品展」も開催。「私たちの好きな秦野」をテーマに描き、各学校区の公民館に展示される。期間は11月2日(月)から30日(月)まで。
毎年恒例のたばこ祭に合わせて実施されるまほろば大橋のイルミネーションは、例年通り9月25日から点灯が始まっている。時間は午後6時から10時までで、11・12月は午後5時から点灯。来年2月14日(日)まで見ることができる。
同実行委員会は「年1回の秦野最大のイベントが中止で残念かと思いますが、特にメインとなる花火はコロナ対策を意識して、ご自宅から楽しんでいただければ」と話している。
同祭は1948(昭和23)年に第1回を開催し、中止は1988(昭和63)年の第41回以来。
問い合わせは市観光振興課【電話】0463・82・9648へ。
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