12月から中学校給食の提供を開始する秦野市学校給食センター「はだのっ子キッチン」の開所式が10月17日に行われた。秦野市及び運営事業者のハーベストネクストグループの関係者らが出席し、式典や内覧会を行った。
「はだのっ子キッチン」は中学校給食の調理及び食育活動拠点施設として、秦野市とハーベストネクストグループの公民連携方式で運営される。今年12月からの中学校完全給食開始に向け、2020年12月から施設の建設を行っていた。
開所式には主催者側として高橋昌和秦野市長、グループ代表企業のハーベストネクスト(株)・脇本実代表取締役、構成企業の(株)櫻田建築事務所・濱田正律代表取締役、平田建築設計(株)・平田裕之代表取締役、(株)中西製作所営業本部・鈴木克也執行役員東日本ブロック長、(株)関野建設・関野義一代表取締役が出席。来賓には秦野市議会の小菅基司議長、神倉寛明・加藤剛両神奈川県議会議員らが招待された。
はじめに高橋市長が「子どもたちの健全育成、地産地消の推進等に向け、市民一丸となって取り組んできた。他には例のない設備もあり、多くの子どもたち、市民に見学に来ていただき、食育の推進となる施設としていきたい」とあいさつ。ハーベストネクスト(株)の脇本代表取締役も「『秦野スタイル』の実現をめざし、秦野市と連携のもと9校4500食の配食を行っていく。日本全国に胸を張れるモデルケースとなるよう、運営していく」と話した。
また、秦野市とハーベストネクスト(株)は「災害時における相互協力に関する協定」も締結。災害時に貯水タンクを利用した周辺住民への応急給水や食料等の物資や資機材の確保及び配送、配送用トラック借用などの協力内容を確認した。
愛称提案者を表彰
施設の愛称となった「はだのっ子キッチン」は、市内全9中学校の生徒から募集し、集まった530点の中から2人の生徒の案を採用したもの。この日は、愛称を提案した三嶽愛望(あいみ)さん(本町中1年)と林和泉(いずみ)さん(西中1年)に最優秀賞、金子琉那(るな)さん(南中1年)と加藤悠和(ゆうわ)さん(西中3年)に優秀賞の賞状が高橋市長から贈られた。2人はそれぞれ「おばあちゃんから『はだのっ子』という言葉を聞いていたので、はだのっ子に安全・安心な給食を作ってくれる台所という意味(三嶽さん)」「西小では児童のことを西っ子と呼んでいたので、秦野市の子ども『はだのっ子』に大好きな給食を作ってくれるキッチンという意味(林さん)」と命名の理由を述べ、採用については「嬉しい」と声をそろえた。
4500食手作りで
開所式のあとは、内覧会を開催した。施設は鉄骨造地上2階建て、敷地面積は約3560平方メートル、延べ床面積は約2500平方メートル、1日当たりの最大提供食数は4500食となる。食物アレルギー専用調理室を備えるほか、食育拠点として見学用通路なども備える。施設の大きな特徴は4500食を出来合いのものではなく1から「手づくり」できるよう設備をそろえているほか、地産地消のため地元農家が納入しやすいシステムや、規格外の食物も使えるようにしているという。他の生徒より先に見学をした三嶽さんと林さんも「安全に食べられるよう清潔に作られていることがわかった。12月からの給食が楽しみ」と話していた。
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