冬も終わりに近づき、木々の実も無くなった頃、イカルが群れになって里に降りてくる。3月9日の朝7時半頃、はだの野鳥の会の八木茂会長が震生湖周辺を訪れると、地上に落ちたエノキの種をたべるために50羽ほどのイカルが地上と木の間を行き来していた。
「あの真っ白に輝く点はなんだ?」-、八木会長が双眼鏡を覗くとそこにいたのは、白色のイカル。「私は初めて見ます。所属しているはだの野鳥の会でも初見です」と、八木会長は声を弾ませる。
イカルは通常、嘴は黄色、頭は黒、体は灰色、風切羽は青と白の斑点の入った黒。八木会長が確認した白いイカルは「黒い色素が抜けているようで、頭や翼は茶色になっています」と話す。「白変個体だろうと思いますが、白いイカルはネットで調べても2件ほどしかヒットしないので珍しいと思います」と貴重な姿を写真に収めた。
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