イオン秦野ショッピングセンター近くの住宅街で4月26日、鹿7頭の群れが撮影された。撮影したのは、曽屋在住の廣井久子さん(81)。白いお尻を向け、こちらを伺う群れの様子をとらえることに成功した。
キルト教室帰りの廣井さんは午後2時30分ごろ、隣家の庭で鹿の群れを発見。「50年住んでいるけど、この住宅街で見るのは初めて」と驚き、急いでスマートフォンのカメラでシャッターを切った。鹿は人間慣れした様子で、逃げることなくしばらくその場に滞在。その後、廣井さんの夫が手を叩いて音を鳴らすことで、ようやく山の方へ逃げていったという。廣井さんは「綺麗なお庭をゆっくり見ている感じがしました」と振り返った。
廣井さんは8年ほど前にも平塚保健福祉事務所秦野センター付近で鹿の群れに遭遇したが、撮影に成功したのは今回が初めて。「獣害をもたらす生き物でもあるけど、こんなにお尻が真っ白で綺麗だとは思いませんでした。一列に向けられたお尻が可愛かったです」と話した。
「遭遇時は音鳴らして」
県立秦野ビジターセンターによると、廣井さんが撮影した鹿はニホンジカで、丹沢山地を中心に生息し、市内ではくずは峡谷での目撃情報が多く寄せられているという。今回住宅街に群れが現れたことについて、「柔らかい草を求めて偶然出てきてしまったのでは」との見解を示した。
可愛らしい見た目ながら、作物被害などをもたらすニホンジカ。同センターは対策方法として「草を刈るなど、身を隠せる場所を減らすと効果的。遭遇した場合は音を鳴らして人間の怖さをアピールすると良い」と話した。
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