第38回かながわ音楽コンクールユースピアノ部門本選が5月1日、県立音楽堂で行われ、小学校高学年の部で肥田華乃(はなの)さん(南が丘在住・平塚中等教育学校1年/エントリー当時南が丘小6)が第2位の優秀賞を受賞した。同コンクールにはこれまでも出場したことがあるが上位入賞は初。
3月と4月の2回の予選を通過し挑んだ本選ではフォーレ「即興曲第2番ヘ短調Op.31」を演奏。「緊張して最初はミスもしたけど、自分なりにあきらめずに最後まで頑張った。まさか優秀賞をとれると思わなくてびっくりしました」とはにかむ。実は中学受験直後で、予選2回と本選全て違う曲を弾くというハードスケジュールだった今大会。肥田さんを指導するクレッセント音楽教室(下落合)の石井晶子代表は「曲への理解力が高く、真面目に取り組むので、大人っぽい曲でも背伸びにならないタイプ。当日ミスはあったけど、表現はずば抜けていて、そこが評価されたのでは」と話す。
幼稚園の年長からピアノをはじめ、今や「生活の一部」というほど。「ピアノは押せば音が出るけど、出したい音色を出すのは簡単じゃない。だから、それが出せた時は本当に嬉しい」とピアノの魅力を語る肥田さん。今後は憧れているショパンのエチュードを弾いてみたいといい、「聴いた人に私の演奏を好きになってもらえたら」と話した。
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