自然観察施設くずはの家がある葛葉緑地の河原で昨年11月9日、外来種の蝶「ムシャクロツバメシジミ」が確認された。
ムシャクロツバメシジミは、中国や台湾に生息するチョウ目シジミチョウ科の昆虫。大きさは2〜2・5cmほどで雌雄とも羽の表面は黒色、裏面は薄褐色に黒色の紋がある。在来種にクロツバメシジミも存在しており、同施設の高橋孝洋所長によると「ムシャ」とは台湾の地名「霧社」のことだという。
三枝豊平九州大学名誉教授が記した「ムシャクロツバメシジミの福岡市への侵入と生態」によると、2013年秋に名古屋市で発見され、16年11月13日には福岡市でも初めて確認された。また、相模の蝶を語る会会報誌「相模の記録蝶No.36」では、2021年10月20日に平塚市土屋でも発見事例が報告された。
侵入経路は不明
高橋所長は「葛葉緑地への侵入経路に関しては全くわからない」とし、ムシャクロツバメシジミは多肉植物を餌とするため観賞用に輸入した多肉植物に入り込んだ幼虫ではないかと考察する。
河原で発見した3日後の11月12日にはくずは台南公園でも見つかっており、「今後増える可能性がある。恐らく在来種に影響を与える個体ではないと思うが、くずはの家では今後も注意深く観察していきたい」と高橋所長は話している。
|
<PR>
秦野版のローカルニュース最新6件
|
歌声サロンの参加者を募集10月11日 |
|
|
|
|