秦野市街地に昨年出没し、2人のけが人を出すなどしてメディアを騒がせたイノシシ。この肉の一部が鶴巻温泉駅エリアの「丹沢ジビエ」に生まれ変わり、市内外に出荷されている。
このイノシシは昨年11月24日、平和橋付近や桜土手古墳公園、本町中学校、イオン秦野ショッピングセンターなどで目撃され、はだの都市農業支援センター職員や警察官らに末広小で捕獲された。体重88・6kgの巨体は即日伊勢原市の阿夫利山荘に搬入され、血抜き処理などが行われた。
これを購入したのが、「ジビエの食べられる街鶴巻温泉」の取り組みを行う飲食店等に、同山荘から仕入れた肉を卸している川上商会。川上拓郎社長によるとイノシシからは40kgほどの食用肉が取れ、うち半分ほどを同社が購入したという。阿夫利山荘と川上商会は兼ねてより取引きがあり、「お互いに”噂のイノシシ”を売買するつもりでいた」と川上社長。
川上商会では鶴巻温泉エリアの飲食店のほか東京都目黒区や横浜市、大和市の飲食店にも販売しモモ肉の網焼きや、牡丹鍋等で提供されたという。また、個人で買いに来た人もいるそうだ。
「みなさんニュースを見ていて、販売時に話題に事欠かなかった。これがきっかけで少しでも秦野のジビエが広まれば」と川上社長は話した。
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