秦野市の教育行政や授業力向上プロジェクトを視察するため、ブラジル連邦共和国アラカチ市教育委員会が5月22日から26日まで同市を訪れた。
視察に訪れたのはアルテミージア・ヒベイロ・リーマ・コスタさんとフランシスカ・ニウデーニ・ノゲイラさんの2人。学力向上重点校である北小学校での授業風景や研修方法などを中心に、園小接続カリキュラムモデル園の西幼稚園や南が丘小学校の見学、教育行政の取り組み等について意見交換を行った。
5月24日には、北小で新任教員を対象とした初任者研修が行われ、アルテミージアさんとニウデーニさんはその様子を見学した。初任者研修は、先輩教員が実際に行う授業を見学したあと、児童への指導方法やどういう意図で進めているのかなどを話し合い、新任教員の今後に生かすためのもの。視察を行ったアルテミージアさんは「教育に対する考え方はアラカチ市でのものと近い一方で、新しい学びも多く、どう現場に取り入れていくかを考えたい」と話した。視察先の中心となった北小の高橋明久校長は「算数の授業では、2人からブラジルのひっ算の仕方を教えてもらい、子どもたちにとっても刺激になった。国籍を超えた多様な交流が生まれることは、良い学びにつながる」と語った。
アラカチ市では現在、急速な経済発展を背景に、社会課題を解決するため青少年への教育強化、教職員の資質向上に取り組んでいる。
秦野市教育委員会は2019年度にJICA横浜からの研修実施要請を受け、アラカチ市を訪問。これをきっかけに、今回はアラカチ市から教職員の研修制度などの視察申し入れがあり、実現した。
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