秦野市役所本庁舎で8月17日、秦野市丹沢遭難対策協議会が「秦野市職員登山者遭難捜索隊」の任命式を行った。今回、新たに7人の職員が任命され、協議会の会長である高橋昌和市長から委嘱状が授与された。
同協議会では秦野市域の山々で遭難者の捜索と救助を行う「登山者遭難救助隊」を設置。秦野市職員登山者遭難捜索隊は、その補助機関にあたる。警察署での捜索が難航した際に要請を受け出動する組織で、任命式前は5人が所属し過去12年間で4回出動しているという。
昨今のアウトドアブームから昨年は県内の山岳事故件数が過去最多となり、秦野でも32件発生している。これを受け捜索体制強化のため市職員に呼びかけたところ、登山経験豊富で体力十分な7人が参加を申し出た。市職員への募集は2017年以来6年ぶりとなり、これにより同捜索隊は過去最大の体制になった。
捜索隊志願者の一人である久保谷彬史(あきふみ)さん(32)は、観光振興課に配属されたのを機に本格的に登山を始めた。登山訓練にも何度か参加し、バリエーションルート(メインルートから外れたルート)を通る中で、登山の危険性を身をもって知ったという。「協議会の事務局として携わる中、年々遭難者が増えている一方でそれが改善されていない状況は知っていた。なので、自分の力が秦野のために生かせればと思い手を上げました」と話した。
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