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秦野赤十字病院 カテーテル治療2室体制に 11月から救急対応を強化
地域の中核病院として医療の質の向上をめざす「秦野赤十字病院」が、11月からカテーテル治療等を行う「血管撮影室」を増室し、救急時に対応できる体制を強化した。
澤田玲民(れいみん)医師と廣田暢夫(ひろたのぶお)医師に話を聞いた。
早期の治療で予後改善へ
同院の副院長であり、第一循環器科部長を務める澤田医師。心筋梗塞や狭心症などの「急性冠症候群」は発症から120分以内でカテーテル治療ができれば、予後(後遺症や生存率)が良くなることが分かっており「病院でどれだけ早く治療ができるかにかかっているのです」と話す。
同院ではこれまで血管撮影室が1室のみだったため、治療の対象となる患者が来ても他の患者がカテーテル治療を行っている場合は終わるまで待つことが時折あった。この課題に対応するため、血管撮影室をリニューアルし、2室体制へ変更。これまでに比べて、より確実に、迅速で良質な医療の提供を可能とした。
しかし、澤田医師によると、前提として"患者が発症からどれだけ早く病院に来られるか"が重要だという。「高齢化により急増している心不全の原因の3〜4割が心筋梗塞。特に高血圧や糖尿病などの持病がある方はリスクが高い。常に体調に気を配り、変調があったら、かかりつけの医師に相談する、すぐ救急車を呼ぶなどの対応をしてほしい」と呼びかける。
脳卒中センターとして地域と連携図る
「当院では昨年度から『脳卒中センター』を開設し、院内の様々な科と連携を取り治療にあたっています」と話すのは、脳神経外科部長で脳卒中センター長を務める廣田医師だ。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの総称である『脳卒中』。その外科的治療のほとんどが近年ではカテーテルによる治療で、2〜3時間程度の短い手術のため、開頭手術より患者の負担が少なく、効果的な治療の手段として全国的に広がっている。
脳卒中センターには廣田医師を含む2人の専門医が在籍し、24時間体制で治療にあたる。11月に増設する血管撮影装置は、より精密に治療部位を描出できることから、治療時間の短縮と患者の負担軽減も期待できるという。「脳卒中についても心筋梗塞等と同じく、生活習慣病の方のリスクが高い。脳梗塞などは時間との勝負。手足のしびれなどがある場合には、すぐに救急車を呼んでほしい」と廣田医師。
また、専門センターとして相談、治療ができるよう、地域との連携も強化していきたい考えだ。「来年度にむけて、人員増強の目途もついています。地域の方に気軽に相談していただくことはもちろん、病診連携、病病連携も広げ、救急の受け入れ体制についても強化を図りたい」と話した。
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