下大槻団地(秦野市下大槻410)で7月5日、近隣の東海大学の学生らが企画した「七夕祭り」が行われた。高齢化が進む同団地住民の外出機会や多世代交流などを目的とした取り組みで、近隣住民ら約30人が足を運んだ。
高齢化率は5割強、一人暮らしの高齢者は約3割、外国人居住者も増加しているという下大槻団地。東海大学健康学部健康マネジメント学科コミュニティデザイン研究室(市川享子准教授)は多世代交流と健康寿命を延ばす研究活動の一環として、下大槻団地で継続的な交流を行っている。下大槻団地自治会(橋本勝夫会長)が毎週金曜日に行う朝市に2年前から関わる他、今年4月からは地域の有志が行うラジオ体操にも協力している。市川准教授は「イベントを通じ、住民同士のつながりを増やすことができれば。また、それぞれの人に活動の担い手や進行役になってもらいたい」と話す。橋本会長は「こういったイベントはありがたい。今後も続けてほしい」と話した。
英語チラシで告知も
七夕祭りは同研究室の17人の学生の他、同自治会・広畑みんなの食堂・UR都市機構の協働で企画。多世代、多国籍の交流促進を目指し、事前に実施を知らせるチラシは英語でも作成された。
当日のイベントは2部制。午前中に行われた1部は団地内集会場で実施。主に高齢者が参加しやすいようミニゲームなどが行われた。また、夕方から団地広場で行われた七夕飾り作りには、近隣の親子連れや外国人親子らが参加。思い思いに願いを込めた短冊を作り、笹に飾り付けた。その後、広畑ふれあいプラザに場所を移し、みんなの食堂で夕食を食べながら親交を深めた。SNSの情報でイベントを知り参加した親子は「親子で参加できて楽しかった。子どもが大学生と交流できるのもよかった」と感想を話した。1部のイベントを中心となって企画した鈴木小妃(こひめ)さん(4年)と小山(おやま)直美さん(同)は「卒業論文がきっかけで団地と関わるようになりました」、「輪投げや射的、美容体験などのイベントを二人で考えました。賑わってよかった」など思いを語った。また、2部の中心として取り組んだ橋場萌花さん(3年)は「今年4月からほぼ毎週、朝市に参加しています。イベントに参加してくれる人がいるか心配でしたが、盛り上がってうれしい」と話した。
秦野版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|