鶴巻在住の岩田俊一さん(99)が6月28日、自身の著書である『ある旧名主家と明治時代-改稿どぶっ田の改良-』(文芸社)20冊を秦野市に寄贈した。
岩田さんは農学博士で、農林水産省に入省し、農業技術研究所で研究にまい進。日本応用動物昆虫学会会長を歴任し、現在は学会名誉会員でもある。1986年に農林水産省を退官したあとは、地元の歴史や祖先の足跡の研究などを行っていた。
同書は、2024年6月15日に発行。12年3月に発行した自身の著書『どぶっ田の改良 それを進めた岩田俊平』(文芸社)で書ききれなかった内容をまとめたもの。岩田さんの曽祖父・岩田俊平氏は、明治中頃の大根村で村長を歴任した人物だ。
岩田さんは、「岩田俊平氏などの地域名望家たちが、悪田の改良・治水や農事改良奨励など地域社会の安定や発展に尽くした努力、その背景にある報徳の思想など歴史や先人の熱き思いをこの本から感じてほしい」と読者にメッセージを送る。 今回寄贈された本は、市内の公民館などに配架される予定だ。
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