秦野市平沢在住の黒川大輔さん(向上高校2年)が、10月17日(木)(現地時間)からイタリアで開催される「第18回フィンスイミングワールドカップゴールデンファイナル大会」へ日本選手団のジュニア代表選手として出場する。
フィンスイミングは足ひれを使用して水面・水中を進むスポーツ。黒川さんはCMASビーフィンという種目で、今年5月に開催されたフィンスイミング日本選手権ユースの部に出場。50m2位、100m・200mともに1位で上位に入り、ワールドカップの日本選手団ジュニア代表選手に選出された。ワールドカップでは、同種目50m、100m、200mの3種目に出場する。
もともとクラブでベビースイミングから水泳を始めた黒川さん。小学校3年生時に市内少年野球チーム秦野トリプルアローに加入したが、限られた時間の中で水泳と野球を両立させることは難しかったという。水泳を諦めたくない中、野球と両立できそうだったのがフィンスイミングだった。中学に進学しても、野球とフィンスイミングの「二刀流」を続けたという。
「何でも良いから日本代表」
小学校の卒業アルバムに『何でもいいから日本代表になりたい』と書いていた黒川さん。高校への進学時、「日本代表」の夢を叶えるため選んだのは、より適正があると感じたフィンスイミングだった。向上高校で水泳部に所属して基礎泳力を強化しつつ、クラブでフィンスイミングに取り組んでいる。競技の面白さはもちろん、かつての少年野球のチームメイトも原動力の一つ。「みんな野球や別の種目で今も活躍しているので、負けないようにと頑張れる」と笑顔を見せる。昨年アジア競技大会に出場し、今回ワールドカップの日本代表選手にも選ばれるなど、黒川さんは日本代表の夢を叶えている。
今回のワールドカップの目標は「フィンスイミングの日本ユース記録更新」。昨年のアジア競技大会で各国代表との体格差を目の当たりにし、記録の壁を感じたという黒川さん。この1年、フィンスイミングの競技練習に加え、筋力強化のためジムでトレーニングを取り入れるなど研鑽を積んできた。黒川さんはワールドカップを前に、「今までの成果を出し切れるように頑張りたい」と意気込んだ。
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