秦野市栄町在住の佐藤慎司さん(58/佐藤建具工房)が「第55回全国建具展示会」で10回連続となる入賞を果たした。
同展示会は10月11日・12日に東京都浅草で行われた「2024全国建具フェア」内で開催されたもので、佐藤さんは「シリンダリカルライトスタンド(円筒形行灯)」を出品。全国から101点の出品があった中から、(一社)日本木材輸出振興協会会長賞を受賞した。
佐藤さんが制作した行灯は、現代の家にも合うように一般的なルームランプ型にしたほか、今回は試行錯誤を繰り返し、新しい技術を取り入れた作成を行っている。「通常、円柱型を作る場合は16角形を作ってから角を削って丸くしますが、今回は紙を丸めるように、1枚の組子細工を円柱状にしました」と佐藤さん。そのほか、以前に顧客から「玄関に置きたいけど、コンセントがない」という要望があったこともあり、使い勝手なども考え、どこでも置けるコードレスを採用したという。
佐藤さんは「10回連続入賞を頑張りたいというのは、前から意識していたので良かった。ひとまずの区切りとなった」と話した。
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