秦野市内の子どものコミュニティーや居場所、地域活動に取り組む団体などをまとめた「はだの居場所(サードプレイス)マップ」がこのほど完成。11月から地図に掲載されているスポットなどで無料配布されている。
2グループが協力し設立
「はだの居場所(サードプレイス)マップ」は市内のコミュニティー食堂や不登校の子どもたちの居場所、子育て世代に役立つ店舗やスポットなどがひとまとめになっている地図。わかりやすいデザインとイラストとともに、20以上の施設や団体が掲載されている。
地図を作成したのは、一般社団法人「えん」(磯辺友里代表理事)。秦野で活動する2つの市民グループが協力し、2024年4月に設立された。
市民グループの一つ「たまりば」は、「えん」の代表理事でもある磯辺さんが代表を務める団体。設立したのは18年11月。東日本大震災の後、「何か自分にもできることがないか」という磯辺さんの思いから始まった。現在、渋沢公民館と堀川公民館でそれぞれ月1回コミュニティー食堂を開いているほか、ワークショップ、イベントの開催などを行い、地域住民が交流できる場をつくっている。
もう一つのグループ「はだのcommon」(五十嵐美和代表)は22年10月に設立。横浜市から秦野市内に転居した五十嵐美和さんが「横浜でやっていたように地域活動がしたい」と思い立ち活動をスタートとした。市内の店舗と一緒に行うワークショップやマルシェ、不登校の子どもの集まりや保護者同士の交流の場にもなっている。
情報をひとまとめに
コミュニティー食堂や子どもの遊びの場、勉強する場、不登校の子どもの居場所などが点在する中、「市内の”居場所”がわかるマップを作りたい」という思いを五十嵐美和さんがSNSで発信したのが、地図作りのきっかけ。その思いに「デザインを使って、何か地域貢献したいと考えていた」という渋沢でデザイン事務所を営む五十嵐傑さんが共感。さらに共通の知人を介し、磯辺さんともつながった。
地図作りに向けた最初のアクションは23年8月に行った、居場所づくりの活動をしている団体の交流会。各団体の活動拠点などにも足を運び、情報収集に努めてきた。また、「行政の協力を得るには、法人格があった方が信頼される」と考え、24年4月に一般社団法人「えん」の設立に至った。
「マップという形にできたのがうれしい」「協賛金集めが大変でしたが、多くの皆さまに快く協力していただくことができました」「行政や他団体ともつながりができたので、今後、新たな活動に展開していきたい。また、居場所づくりに関心のある人たちが増えるきっかけになればうれしい」と3人は喜びの気持ちを口にした。
地図の発行部数は4000部。地図に掲載されている拠点や団体のほか、公民館などの公共施設に配架されている。また、小中学校、幼稚園・こども園や市内4駅などにはポスターの掲示も行われている。地図に関する詳細は「えん」のホームページ【URL】https://shadanhojin-en.my.canva.site/へ。
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