15年ぶりに開催されている「上地区かかしまつり」の実行委員長を務める 和田 稔さん 柳川在住 72歳
原動力は溢れる地元愛
○…柳川生き物の里と周辺の田んぼで、11月23日まで開催している「上地区かかしまつり」。高齢化や実施負担増大から2009年を最後に休止していたが、「またやって欲しい」という周囲の声に応え15年ぶりに復活させた。そこには「上地区のことを一人でも多くの人に知ってもらい、地元の活性化につなげたい」という思いがある。
○…今年9月に実行委員会を立ち上げ、急ピッチで準備を進めた。役員ら6人が実行委員会として集まり、自治会だけでなく民生委員・児童委員や交通指導員、PTAなども関わり若い世代も協力している。「次世代がつないでくれることを信じ先人たちが当時使っていたものを残してくれていたのも大きかった」。みんなの力があってこそ、と感謝を述べる。
○…和田ローズガーデンの代表。柳川で生まれ育つ。実家は兼業農家だったが、「バラ栽培を学ぶため県立農業大学校の卒業が決まり卒業式を待たずアメリカに農業留学した」。帰国後、渡米前に実家に建てておいた温室で即バラ栽培を開始。仲間と情報交換しながら試行錯誤し農業一本で生計を立て、徐々に規模を拡大した。趣味は、その仲間たちと飲む仕事後の一杯。「店や自宅、納屋でわいわい飲むのが安らぎのひと時」だ。
○…JAの理事を務め、他にも鳥獣害対策のため3年前に地域内の休耕地の竹を伐採するボランティア団体「里山クラブ」を立ち上げるなど精力的に活動する。タケノコを売り燃料や飲み物を買うための活動費に充てており、「どっちが先にとるか野生動物との戦い」と笑う。根底にあるのはいかに上地区を知ってもらい定住促進につなげるか。かかしまつりも「以前のように収穫祭を開くまでに規模を戻したい」と展望を語った。
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