7月22日~7月28日は「ともに生きる社会かながわ推進週間」です。|ともに生きる社会の実現をめざし、地域で様々な取り組みを行っている県内10の団体・個人の活動を紹介します。

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広がる! ともに生きる社会かながわ憲章推進の輪

神奈川県ロゴ

津久井やまゆり園事件から8年 
あのとき感じたことを
いつまでも忘れないために

7月22日~7月28日は「ともに生きる社会かながわ推進週間」です。

ともに生きる社会かながわ憲章
  • 一 私たちは、あたたかい心をもって、すべての人のいのちを大切にします
  • 一 私たちは、誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会を実現します
  • 一 私たちは、障がい者の社会への参加を妨げるあらゆる壁、いかなる偏見や差別も排除します
  • 一 私たちは、この憲章の実現に向けて、県民総ぐるみで取り組みます

平成28年10月14日 神奈川県

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ともに生きる社会の
実現をめざして

注目の活動を行う方やプロスポーツチームのともに生きる活動をピックアップ。

俳優・一般社団法人 Get in touch 代表 東ちづるさん
「まぜこぜの社会」の実現をめざして

俳優・経営者 小林涼子さん
農福連携そしてパラアート 農業に魅せられた私の「ともに生きる」

SC相模原
「この指とまれ」で地域に貢献

俳優・一般社団法人 Get in touch 代表 東ちづるさん

「まぜこぜの社会」の実現をめざして

多様で個性豊かな表現者が集まる「まぜこぜ一座」の座長として活動する俳優の東ちづるさん。東京2020オリパラの公式映像『MAZEKOZEアイランドツアー』の企画・構成・キャスティング・演出・衣装デザイン・総指揮も担当しました。そして今年2024年6月16日には東京2020オリパラ式典に出演したマイノリティパフォーマーたちと豪華なゲストが共演した「まぜこぜ一座」の公演と、今年秋に一般公開となる『まつりのあとのあとのまつり~まぜこぜ一座殺人事件』の映画上映会を開催し、反響を呼びました。

東ちづるさん

東さんは〝理想の社会〟について、「私たちの団体が解散できる社会ですね。もう全く必要ないという社会です」と笑顔で話します。東さんが代表を務めている団体「一般社団法人Get in touch」は、誰も排除しない、〝まぜこぜの社会〟をめざしています。アート、音楽、演奏、舞台などのエンターテインメントを通じて、「ともに私たちはすでに一緒に暮らしている、生きていますよ」ということを可視化・体現化する活動を続けています。

政治と報道は困った人のためにあるー、団体設立のきっかけは3.11

ボランティア活動をはじめたのは32年前。当時司会を務めていた報道・情報番組のディレクターが「政治と報道は困った人のためにある」と教えてくれたことにあるそうです。それ以来、骨髄バンクの啓発や戦争で傷ついた子どもたちへの医療支援などボランティア活動を精力的に続けてきました。

「その時の言葉が私の行動の軸になっていますね」と振り返ります。現在の団体を組織したのは、2011年のこと。前年に発生した東日本大震災がきっかけでした。被災地の避難所で老若男女、障がいの有り無しなど〝まぜこぜ〟でありながら、うまく共生できていない場面を知ったそうです。その原因のひとつに、日本社会ならではの「縦割り」を感じた東さん。「(自身のボランティアの)活動を広げたいとは思っていなかったんですが、個人でも家族でも、支援団体でも企業もみんな、何か役に立つことをしたいと思っているのに、その活動のすべてが〝縦割り〟なんですね。これが非常にもったいないと感じました。そこで、それぞれの活動を繋げる、ハブになる団体があればいいなと思いました」と説明します。そして、自分とは関係ないと思い込んでいる人たちをも巻き込むには「エンターテイメント」の力で振り向かせようと考え、同団体を設立しました。

団体の設立経緯などを笑顔で話す東さん

団体の設立経緯などを笑顔で話す東さん

キャストも〝まぜこぜ〟、お客様も〝まぜこぜ〟

設立後は、「マシンを組み立てながら走らせる」「道がなければ作る」「自らが率先して動く」というスタイルで、走り続けています。大きな反響のあった、まぜこぜ一座の2024年公演には、さまざまな特性をもつマイノリティパフォーマーたちが舞台に立ちました。来場者のためには、音声ガイド、バリアフリー字幕、手話、スロープ設置、デジタルパンフレットなどを用意したそうです。

「私たちのステージは、キャストはもちろんですが、お客様も〝まぜこぜ〟で、客席は車椅子席から売れたんです。車椅子席が足りなくなって、車椅子用の席をもっと設置してもらいました」と振り返ります。「視覚・聴覚が不自由な方も多くいらしてくださった。お客様側もまぜこぜだから、健常者も自然に道を開けたり、こちらですよって声をかけあったり、気付きあったりしていて、素晴らしい客席になっていました」と手ごたえを感じる結果となりました。

まぜこぜ一座

「人のために役立つ社会」を作ろう

東さんは、ともに生きる社会かながわ憲章ができる背景となった「津久井やまゆり園事件」についても言及します。「やまゆり事件が起こった時に、私はもっと世間が熱を持って怒ると思っていました。だけど、いつも接している障がいのあるお子さんのご家族にその思いを話すと、(『怒り』について)言葉を飲み込んでしまう方もたくさんいました。〝うちの子は迷惑をかけているから〟とか、〝世間のお世話になっているから〟って。私はそれがすごいショックでした。そして、これまで以上に本気になって活動を続けていこうと決めたのです」と力を込めます。

東ちづるさん

「障がいのある人たちだけでなく、誰もが誰かのお世話になっている。それを迷惑をかけていると考える必要はない。みんなで依存し合う、みんなで助け合うのが健全で成熟した社会」と東さん。だからこそ、〝社会の役に立つ人になる〟のではなく、〝人のために役立つ社会を作ろう〟というスタンスが大切なのだと力説します。「認めるとか受け入れるとかではなく、必要なのは〝ただ一緒にいる〟〝排除しない〟〝存在とか生き方を邪魔しない〟ということだと思うんですよね」。だからこそ、目指すのは誰も排除しない、〝まぜこぜの社会〟があたり前になる社会です。

届けたいのは「笑い」「気づき」「びっくり」「感動」「ホロリ・・・」。
そして、〝モヤモヤ〟・・

今後の活動として10月には、映画『まつりのあとのあとのまつり~まぜこぜ一座殺人事件』の公開を控えています。より多くの人に観てもらうため、鑑賞券も求めやすい価格設定にし、パンフレットをもれなく付けます。Get in touchはこの興行では1円も利益を得ないそうです。

映画の見どころについて「アガサ・クリスティーとか江戸川乱歩とかフェリーニを意識している映画なので、サスペンスでコメディーの中に気づき、ビックリ、感動を入れています。そして、絶対的に最後に〝モヤモヤ〟する。これが大事なところです」と話します。そして見終わった後、ひとつの答えが出るストーリーにはしていないそうです。東さんは「(映画を観終わって)最後におもしろかったけど、この感じを誰かに話したいって思える作りにして皆で考えて頂くことが大切なんです」と話します。

まつりのあとのあとのまつり~まぜこぜ一座殺人事件

Get in touch提供

「それぞれの特性に合わせた配慮があれば、〝ちがい〟をハンディにするのでなく、特性としてアドバンテージにできる、〝ちがい〟をおもしろがる社会がいい――。すべての人がもっと自然に、もっと気楽に、もっと自由に暮らせる〝まぜこぜの社会〟はきっと作れる」

団体の長として、まぜこぜ一座の座長として、そして俳優として、理想の社会実現に向け、東さんは走り続けます。

東ちづるさん

■プロフィール 東ちづるさん

広島県出身。一般社団法人Get in touch代表。俳優、タレントとしてドラマや情報番組、講演、執筆など幅広く活躍。近著に、現代風にアレンジしたメジャーな妖怪からオリジナル妖怪まで61体を自ら描き、社会風刺も交えながら解説した「妖怪魔混大百科」(ゴマブックス)。骨髄バンクやドイツ平和村などのボランティア活動を32年にわたり継続している。まぜこぜ一座座長を務める。

俳優・経営者 小林涼子さん

農福連携そしてパラアート 農業に魅せられた私の「ともに生きる」

小林さんは、俳優として数々のドラマや映画に出演する傍らで、2021年から株式会社AGRIKOを設立。農業の担い手不足や障がい者雇用などの社会課題を解決すべく、奔走しています。

小林涼子さん

小林涼子さん

俳優業のリフレッシュとして始めた農業
そこで出会った、“続けていくこと”の難しさ

2014年頃から、家族とともに新潟県の農家を手伝うようになったという小林さん。

田んぼを耕し、土や風に触れ、自然を満喫する一方で、労働力不足で増え続ける耕作放棄地や、高齢化など、農業が抱える様々な課題を目の当たりにしました。

「ちょうどそのころ、家族が体調を崩してしまい、農業ができないことがありました。その時、農業を続ける難しさを痛感して。どんな素晴らしい技術や知恵があっても、身体を壊してしまったら、農業を続けることは難しい。高齢化もそう。おいしいものを食べ続けられることが“当たり前”でないということに気づかされました。そこから、長く続けられる農業ってどんなカタチだろうと考えるようになったんです。

小林涼子さん

バリアフリーな農業を模索する中で出会った「農福連携」

一念発起した小林さんは、「どこで暮らしていても、年老いても続けられる農業」の実現を目指し、2021年に株式会社AGRIKOを設立。「農業のバリアフリーをテーマに、都市型スマート農業への挑戦を始めました。ドラマへの出演が何クールも連続で続く中、時間を見つけては、猛勉強の日々が続いたと言います。その渦中で出会ったのが「農福連携」。農業の分野で障がい者が活躍することで、自信や生きがいを持って社会参画していくことを推進する取組です。

「これなら、自分の思い描く農業が実現できるかもしれないと思いました」。

すぐさま、農林水産省が実施する「農福連携技術支援者」の資格認定の申請に乗り出した小林さん。当時、この取組はまだ始まったばかりで、異業種の、それも俳優業からの参入は大変珍しく、倍率もかなり高かったため、相当な覚悟と勉強が必要でした。

「申請に必要な書類に職歴を書く欄があったのですが、これまでの出演作品を書いていきました。普通、こういうのはどこの会社でどんな仕事をしてきたかということだと思うのですが、私にとっての職歴は、出演作品しかない(笑)。きっと担当課の方も最初驚かれたと思います。それでも受け入れてくれたことに感謝しかないですね」と小林さん。無事に資格の認定を得た後は、都市型農業の新たな試み「自然環境とひとに優しい循環型農福連携ファーム『AGRIKO FARM』」の運営を通じて、自らも多くの障がい者とともに働き、農産物の生産から商品開発、販売までの6次産業化などに取り組んでいます。

▲生まれ育った世田谷区のビルの屋上で水耕栽培と養殖のシステムを組み合わせたアクアポニックス栽培に取り組む。収穫した農作物や魚はビル内にある飲食店で提供される。名付けて“ビル産ビル消”。ホンモロコなどの魚と、カラシミズナ、アカクキミズナ、バジル等の野菜を育てている。

障がい者アートとの出会い

AGRIKOでは現在、「農業」「アート」「教育」の3本柱を軸に、様々な事業を展開しています。アートに着目するきっかけとなったのは、ある障がい者の方が描いた一枚の絵でした。「何気ない会話の中で、絵を描いてみようという流れになって。数日後出来上がってきた下絵を見て、驚きました。こんなに凄い才能があるんだと。この感動を広めたい。アートやデザインを通じて農業の魅力もさらに広まっていってほしいと思いました。

この出来事がきっかけとなり、AGRIKOでは、加工品のパッケージデザインなどに障がい者が描いたパラアートを取り入れるようになりました。のびのびと自由な発想で描かれた作品は話題を呼び、現在は名だたる企業とのコラボレーションの動きも加速しています。

きっかけとなった一枚の絵

きっかけとなった一枚の絵

▲様々な企業とのコラボ展開が好評なAGRIKOのアート作品。このショップバックは障がい者が制作したインクアートをモチーフにデザインされたもの。

「農業」を通じ見えてきた“ともに生きる”ということ

農作物の生産から、加工品の商品開発、販売など多岐に渡る業務の中で、障がい者がそれぞれの得意分野で力を発揮しているAGRIKO。この環境を作り上げる過程で欠かせなかったのが、「女性の雇用」でした。AGRIKOでは、障がい者だけでなく、「子育て中のお母さん」の雇用も積極的に行ってきました。「誰もがやりがいをもって働ける環境づくりを大切にしてきましたが、お母さんたちの“人を見守る目”コミュニケーションスキル“が、障がい者の個々の得意分野や考えている事を具体化するのに大変役立つというのが新たな発見でした。今ではそれなしでは考えられないほど。助けて頂いているなと。

様々な境遇の、多種多様な人々がともに働くAGRIKOが最も大切にしていることは、「仕事に人を合わすのではなく、人に仕事を合わせていくこと」。

「皆が同じことをできる必要はない。ドラマ作品を作る時だって、私たち俳優がいて、カメラマンさんがいて、脚本、美術、メイクさん、本当に細かく分かれて助け合っている。農業という新たなチャレンジを通じて、改めてそれでいいんだって実感します。みんな違ってみんないい。違うっていう事は、言い換えれば支え合えるっていう事だと思うんです」。

AGRIKOには今、全国の企業から、障がい者雇用の連携・支援要請が寄せられていると言います。「農福連携を通じて、農業にかかわってくださる方を増やしていきたい。私たちだけではまだまだインパクトが少ないので、ぜひ、様々な企業や福祉分野の方々と活動を広げ、みんなで社会を前に進めていければと考えています」。

■プロフィール 小林涼子さん

連続テレビ小説『虎に翼』において、日本初の女性弁護士となった久保田聡子役を好演しています。現在は俳優業の傍ら、農林水産省「農福連携技術支援者」を取得し、農業•アートなど分野を超えて障がい者の強みを生かした雇用支援などの事業を展開している。

SC相模原

「この指とまれ」で地域に貢献

Jリーグでは地域の人や企業、団体、自治体などと連携して地域の社会課題やテーマに取り組む「シャレン!(社会連携活動)」を提唱しています。J3リーグに所属するSC相模原では、その理念を実践すべく、「ジモトアイプロジェクト」と銘打ち共生社会につながる様々な活動を手掛けています。

SC相模原

SC相模原の共生社会につながる活動の一つがフードドライブです。シャレンとして一緒になってできる活動はないかと地域の様々な団体に声をかけ、相模原市の社会福祉協議会を通じて、子育て世帯や、子ども食堂への食材提供活動を行うNPO法人フードコミュニティとの縁ができたことからスタートしました。

活動を始めた当初、集まる食材の大半は米や缶詰、パスタといった日持ちのするものでしたが、最近はサポーターが、受けとる子どもの姿を想像し、わざわざお菓子を買って持ち寄ってくれるようになりました。

2023年にはすべての試合で食材の回収を行うまでになりました。

「フードドライブをしていると、自分なんかがもらってもいいものか、もっと困っている家庭に行き渡ったほうがいいのでは、と考えてしまう人が多いようです。むしろそういう人にこそ届いて欲しいです」(SC相模原地域連携担当)

多くのサポーターがフードドライブに協力している

多くのサポーターがフードドライブに協力している

フードコミュニティが食材の保管場所や配送に苦労していたことから、SC相模原のスポンサーである、総合物流企業の株式会社ギオンに相談したところ、保管場所となる倉庫の提供や食材の配送を無償でお願いできることになりました。

2024年6月には、相模原市内における食品ロスの削減と有効活用による循環型社会の実現を目指す活動を行うことを趣旨とした「フードドライブ推進パートナー協定」を、フードコミュニティとギオンとの三者で締結しました。

サッカーを通じての地域活動も積極的に行っています。

「夢授業」と称して学校でサッカーを教えて選手が夢を語る授業では、子どもたちと触れ合うことで選手もプロとしての自信につながる、といった効用もあるようです。

小学校での夢授業の様子

小学校での夢授業の様子

相模原市からの依頼を受けて、学校にコーチを派遣し、体育の授業のカリキュラムの中で継続的にサッカーを教えるといった取組みもしています。

ユニークなのは、相模原市と津久井産材の利用拡大に係る連携協定を締結したことです。SDGsの一環として、山に行って地元の人と一緒に木を切ったり、植樹をしたり、切った木の用途を考えたりといった地域課題に取り組むことは、いろいろな人が共に生きていくために継続可能な社会を実現する取組みのひとつともいえます。

さがみはら津久井産材の利用拡大に向け市と連携協定

さがみはら津久井産材の利用拡大に向け市と連携協定

障がいのある人に活躍の場を

障がいのある人とのコミュニケーションを積極的にとっていることも、その活動の特徴といえるでしょう。

市制施行70周年を迎える相模原市のホームタウンデーと銘打った試合では、相模原市の福祉事業所の利用者にチームマスコットの「ガミティ」の缶バッチをつくってもらって販売するブースを設けました。

作者の方もブースでお客さんと触れ合い、自分の作品が売れていくのを目の当たりにして大変喜んでいたそうです。

一般社団法人相模原eスポーツ協会のブースでは、性別・年齢・障がいの有無などの条件を飛び越えて一緒にプレイできるeスポーツを通じ、その日試合に出る予定のない選手と交流できるようにしました。

残念ながら現在はコロナによって中断しているそうですが、スタジアムのすぐ近くに拠点のある社会福祉法人と協力して、知的障がいのある人に社会参画の場を提供するという意味で、試合の日にスタジアムの入口でマッチデ―プログラムの配布をしてもらったり、会場整備を手伝ってもらったり、という取組みをしていました。近いうちにその活動も復活させたい、とのことです。

肩ひじ張らない関係性をつくりたい

神奈川県内にJリーグのチームが6つもあるなかで、交通の便もそれほどよくない相模原のスタジアムにわざわざ足を運ぶのは「地元で頑張っているクラブ」と思ってもらえているからだと、SC相模原は考えています。

地元に感度の高いサポーターが集まるチームだからこそ、サッカーやその他の活動を通じて、地元の困りごとをもっている人たちをつなげて協力しあえるハブのような存在になりたい、といいます。

「わかりやすくいうと『この指とまれ』。で、地域の課題に取り組んでいる人が、いまこんなことに困っていると指を立てたら、うちはこういう部分だったら手助けできるとか、ここにつなげばうまく回るとか、そういう連携をつくっていきたいです」

子ども食堂に通う子どもたちに話を聞くと、ファミリーレストランでいろいろあるなかから自分でメニューを選んでみたい、という希望をもっている子が多いそうです。

SC相模原の試合の日にはスタジアムにキッチンカーが15台ほど集まります。そこで子どもたちに、金券のようなものを用意して、何を食べるか自分で選べるようにして、縁日のようにキッチンカーを楽しんでもらう、「キッチンカーで子ども食堂」という企画を考えているそうです。

「共生社会の実現のためにも、肩ひじを張らない関係性をつくって、お互いがんばりすぎずに細く長くお付き合いをできるようにしていきたいですね(SC相模原地域連携担当)

■プロフィール SC相模原

2008年に元日本代表の望月重良氏が中心となり、相模原市内で創設された2014年にJリーグ参入。シンプルなクラブ名は世界の強豪クラブが地名のみをチーム名としていることから採用。いつか同じステージに立ちたいという想いが込められている。