町田版【8月29日(木)号】
賞状をもって笑顔の菅原さん

鶴川菅原さん そろばん 小1で1級 検定に合格「うれしい」

 鶴川に住む小学1年生の菅原紗衣さんが、先日行われた「珠算能力検定試験」で1級に合格した。菅原さんは「たくさん練習したので合格できてうれしい」と話している。

 この試験は日本商工会議所が主催するもので、菅原さんは300点満点中255点を獲得。合格基準の240点を上回った。1級全体で6277人が受験し、そのうち1859人が合格した。

 1級の問題はみとり算(縦に並んでいる数字を上から下に計算してく)を10題、かけ算・わり算それぞれ20題を計算する。みとり算は1問あたり、10桁の数字を10行分解いていく。義務教育では2年生から習うかけ算や、それ以上の学年で学習する数の知識を理解している必要があるという。

 試験当日、年上の受験生ががほとんどの中、「緊張したけど、始まったら集中できた。合格できてうれしい」と振り返る。菅原さんの通う教室の講師は「1級は指導者からしても本当にすごい。少なくとも私が知る限り、町田では初めてだと思います。今後、どこまで成長できるのか。私もすごく楽しみです」と説明する。

「音が好き」

 菅原さんは同じく幼少期からそろばんをならっていた母の勧めで3歳の時に近所の教室に入会した。4歳で初めて検定に合格すると、翌年には3級を取得。そのまま一度も不合格になることなく、1級まで取得した。「間違えると悔しくて泣いてしまう時もあるけれど、そろばんをはじく音が好きなので続けられた」と菅原さん。

 週2日の教室に加え、毎日必ず1時間は練習時間をとったという。負けず嫌いで、旅行で2日間練習できなかった時には、指が思うように動かなくなり「もう旅行はしたくない」とこぼすほど。日々の練習を支えてきた祖母の高橋幹子さんは「毎日してきた努力の積み重ねが結果に繋がった」とほほ笑む。

 次の目標は級のさらに上の難易度である、段の取得を目指すこと。「まずは準初段をとりたい。最後は教室の先生の段位まで追いつきたい」と語っている。

「巨大地震注意」 町田も影響 発表から3週間 備え進む

 宮崎県・日向灘を震源とする地震が8日に発生し、東海や九州地域などで大規模地震が起こる可能性が高まっている(南海トラフ地震臨時情報)とされて3週間。町田市は対象地域ではなかったものの、市内各所で防災に対する警戒は強まっているようだ。

 臨時情報が発表されたことを防災情報が一覧できるウエブサイトにアップしたのは町田市。SNSでも発信し、注意を呼びかけた。「対象となる地域ではなかったが、防災に関する備えなどを見直す機会にしてもらえればと考えた。非常時に持ち出すものの確認や、家族とどのように連絡を取り合うのかなど、日頃から考えてもらいたいと思う」と市担当者は話す。

 また、市内の町内会などが加盟する町田市町内会・自治会連合会の高橋清人会長は臨時情報の発表によって関係各所に大きな混乱はみられなかったと話すものの、大規模地震が発生した場合、改めて自助努力が求められることになると自覚することになったという。「災害時、行政は当初迅速に動けない。一人ひとりが防災に対する初動体制の準備を行っておくことが大切と呼びかけていきたい」

 150人を超える薬剤師が加盟する町田市薬剤師会は会員に対して緊急時にメール連絡ができるシステムの運用準備を進めているところといい、同会の佐藤康行会長は「災害活動に取り組むことができる薬剤師の数が増えてきた。災害にそなえていく」とする。

「備え」品不足

 一方、臨時情報が解除されて1週間が過ぎた22日現在、影響が続いているのが市内スーパー。南大谷の店舗では臨時情報の発表以来、2リットルの水、ご飯パックなどの商品不足が続いているという。

 「非常用と買い求める人が多いよう。2リットルの水はより多くの人にいきわたるように一人1点など、制限をもたせ販売している。問屋に発注しても希望した数がそろわない状態」と店員の一人は頭を抱える。

「まず命を」

 全国の災害調査にあたっている株式会社防災地理調査(多摩市)の代表を務める今村隆正さんは「災害対策として、多くの方が備蓄についてや家族間の連絡方法の確立などを真っ先にあげるが、それらは命があってはじめて意味のあること。何よりも命を守ることを考えてもらいたい」と指摘する。

 具体的には、家の家具が倒れないように整備することや、自宅以外で過ごす際でもいざという時に備える心構えをもつこと――などの対策をあげ、「水と食糧の備蓄が重要」とする。

 そして、「全国の多くの被災者と出会っているが、家族に死者が出たか出なかったかで、その後に天地の差がある。家が倒壊しても、家族が無事の人には笑顔がある」と話している。

陸上競技・女子5千mでパリ五輪に出場した 樺沢 和佳奈さん 町田市在住 25歳

とことんやる、信条に

 ○…目指してきたパリの舞台。直前に国内で行われた本番よりも少し短い距離のレースで自己ベスト。自信をもって挑んだものの、久しぶりの海外。長時間にわたるフライトなどで調子を落とし力走及ばず、予選落ち。世界との力の差を痛感した。「経験不足。強い選手は余裕をもって走っていた。これまでで一番楽しく、悔しい5千mでした」。かつてないほどの大歓声。この場でまた走りたいと思う。

 ○…走る環境が充実している点に惹かれ、南大谷を拠点にする実業団チームに移籍して2年目。年下の選手が多く、早くもリーダー的存在に。元々の世話焼きのため、妹のようなメンバーに声をかけ見守ることもしばしばで、五輪後はそんな仲間たちと走る冬の駅伝が目標になっている。「かつて日本一になったことのあるこのチームを引きあげていくことが私の役割です」

 ○…とことんやる、を信条にしてきた。子どもの頃、陸上と共に取り組んでいた水泳や書道も人一倍没頭。水泳は全国上位の結果を残した。「厳しく育ててくれた母親の影響でしょうか。父はどんな時も優しかったですね」と笑顔。五輪選手にまでたどり着いたのは、とことんやったうえで生まれる「自分ならできるのでは」という自信。夢を実現させた原動力だ。

 ○…みんなが出場を喜んでくれた五輪。もう一度と、すでに4年後を見据えている。次回はマラソンでの出場を考え、来年以降、適正をはかっていく考えだ。将来的には社会貢献できる人になれればと思う。先日は人通りの激しい渋谷で酔い潰れている人を熱中症では、と介抱。困っている人をほっとけず、「おせっかいなんです。そんな自分を生かし、人のために何かできればと考えています」

6日に行われた贈呈式(中央左が松田さん、右が冨田さん)

町田消防署 専門学生に感謝状 外国人向けポスターを作成

 町田消防署は6日、市内外国人に家具転倒対策を呼びかけるポスターを作成した学生へ感謝状を授与した。表彰を受けたのは、町田デザイン&建築専門学校(森野)に通う松田葵さんと冨田優生さんの2人。ポスターには英語と中国語の表記で家具類の転倒・落下・移動防止対策を呼びかける内容がデザインされ、あす30日から始まる防災週間(9月5日まで)の期間を中心に、家具転倒防止対策用のグッズを販売しているホームセンターや、駅などの在留外国人が多く集う場所に掲示予定という。

 このポスター作成のきっかけとなったのは、5月に町田国際交流センター(原町田)で在留外国人対象の防火防災訓練が行われた際にとられたアンケート。家具転倒策を知らない外国人が多いという結果に、町田署担当者は「専門学校に依頼し、授業の一環でデザインしてもらうことにした。素敵なデザインのものをつくっていただきうれしい」と話す。

 感謝状をおくられ、松田さんは「外国人に受けるのではと思い、忍者を用いたデザインにした。選ばれてうれしい」とコメント。冨田さんは「危機感をあおりすぎないユニークなデザインを目指した。選ばれて驚いた」と話している。

シバヒロで防災イベント 来月7日開催

 町田シバヒロで9月7日(土)、「町田BOSAIフェス」が開催される=画像=。主催は町田青年会議所(町田JC)。

 有事を想定した体験を通じ、災害に対する危機感と対応力を高め、地域連携に繋げることを目的に行われるもの。

 会場には5段階のフェーズに分けた災害体験ブースが設置される。そのほかレンジャーの制服や車両展示などが予定されており、キッチンカーや災害グッズの販売も実施。展示エリアでは、災害時に活躍する各諸団体のブースが設置される。

 「色んなブース体験を通して防災について学べるイベントです。地震が多い今年だからこそ、幅広い方々に来ていただきたいです」と担当者。イベントに関する問い合わせは同所【電話】042・725・7565へ。

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ウォーターバックを手にする役員ら(左が木原会長)

訓練の代わりに「アイテム」を 中町中央町内会が防災対策

 町田市内地域でも、防災対策が進んでいる。

 町田第二地区の中町中央町内会は先ごろ、災害時に必要となる水をためておける「ウォーターバッグ」約1000個を会員に配った。

 コロナ禍で開催できなくなった防災訓練の代わりに災害時に役立つアイテムを提供するようになったという同会。今回はペットボトルなどよりも、より多くの水をためることができることなどから、ウォーターバッグを選択し、受け取った会員からは「ありがたい」などの感想が寄せられたという。

 同会は「このウォーターバッグの表面にはいざという時に備えて準備しておくと安心なものなどがプリントされている。地域の防災意識の高まりにつながれば」としている。

「秋には」

 「今年は秋ごろに防災訓練を開催できれば」と木原信義会長。「非常時を想定していないと、意味のある訓練にならない」と語り、「何か起きた時、行政からの助けが来る前に必要となるのが町内会の力。みんなで協力して安心安全のまちづくりをしていきたい」と意気込んでいる。

拡幅や歩道を新設 多摩市への「忠生線」工事完了

 町田、多摩両市を結ぶ道路の整備がこのほど完了した。大妻女子大学多摩キャンパス(多摩市)付近でおよそ2年前から行われてきたもので、町田市道忠生630号線と多摩市道6-61号線の拡幅や歩道の新設が実施された。

 忠生630号線は町田市が、多摩市側への新たなルートとして2009年に整備したもので、町田方面から南多摩尾根幹線道路へ向かう際などに利用されることが増えている。

矢沢会長

東京町田ライオンズクラブ

●会長/矢沢きよみ

(社会福祉法人 竹清会)

●幹事/山之口祥一郎

(朝日リビング(株))

●会計/佐藤吉弥

(イヅミ建築設計事務所)

主な事業/献血の呼びかけ、薬物乱用防止活動、リサイクル眼鏡の回収・寄付、町田市障がい者スポーツ大会の協力・協賛ほか

会長テーマ 「和」「奉仕の心」「魅力あるクラブづくり」

会長の一言:「今期は結成60周年を迎え、記念事業として青少年健全育成支援事業をメインテーマに未来を担う子供達を応援するイベント等々を計画致しております」

発足1966年

会員数 28名 

 

事務所/町田市原町田5-3-5 リシェール町田412

矢沢会長

東京町田クレインライオンズクラブ

●会長/矢沢武彦

((株)アロー・エンタープライズ)

●幹事/志村容一

((株)鈴木瓦店)

●会計/中尾吏志

((有)中尾音楽学院)

主な事業/災害復興支援事業、青少年育成事業、献血事業、薬物乱用防止事業、環境保全事業ほか

会長テーマ「会員、全員、皆家族!翔たこう!We Serve」

会長の一言:「鶴川地区から地域、日本全国そして世界に向けて、災害等でお困りの方々や青少年に奉仕の心をお届けして参ります」

発足1992年

会員数 35名

 

事務局/町田市金井ヶ丘4-53-20

デニス・ラッセル・デイヴィス

9月28日(土) 横浜で 世界の巨匠、三島由紀夫を振る

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が9月28日(土)、横浜みなとみらいホールで定期演奏会を開催。午後2時開演。

 今回の演目は、ドヴォルジャークの交響曲第7番二短調や映画「Mishima」より現代音楽の巨匠フィリップ・グラス作曲”M”Concertoほかを予定。同曲は日本初演。指揮はグラスの作品で多数コンビを組む巨匠デニス・ラッセル・デイヴィス、同じく、ピアノに滑川真希を迎える。S席7000円、A席5000円、B席3500円。チケットの申込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

読者プレゼント

 この公演に本紙読者20組40人を招待。希望者はハガキに氏名・〒・住所・電話番号を明記の上、〒231―0023横浜市中区山下町46番地第1上野ビル1階・神奈川フィル事務局「タウンニュース係」まで。9月6日(金)必着。当選は発送にて。

告知チラシ

フードドライブ開催 来月 小山市民センターで

 「小山・小山ヶ丘つながるフードドライブ」が9月7日(土)、8日(日)の2日間、小山市民センターで開かれる。各日午前10時から午後3時まで。主催はONW協議会。

 フードドライブとは家庭で消費しきれない食品等を集め、必要とする人のために寄付をする取り組み。地域住民が同センターに持ち寄り、フードバンクまちだに寄贈。市内の子ども食堂や困難を抱える世帯に配られる。

 募集する食品は、米や油、味噌などの調味料、インスタント・レトルト食品、肉や魚、果物等の缶詰、お菓子やコーヒーなどといった嗜好品。生鮮食品や冷凍食品は不可。未開封のもので賞味期限が2カ月以上先の物。

 「9月は防災月間です。食品ロス削減と合わせてフードドライブを実施します。ご家庭の日頃の備えについて点検しませんか」と主催者は話している。

 問い合わせはまちだテクノパーク【電話】042・798・5105(平日9時〜17時)まで。

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自転車で町田駅前などに行くことが多いという樺沢選手

南大谷拠点の陸上部、樺沢選手「楽しめた。次回目指す」 パリ五輪で力走

 南大谷を拠点とする三井住友海上・女子陸上競技部の樺沢和佳奈選手=人物風土記で紹介=が先日閉幕したパリ五輪の陸上女子5千mに出場した。力走及ばす予選落ちとなってしまったものの、樺沢選手は「試合を楽しめた。また五輪の舞台で戦えるように、次回のロサンゼルスオリンピックを目指したい」と振り返り、既に再スタート。来月にもレース復帰し、秋以降の駅伝に備えたいという。

 より良い環境を求め、三井住友海上に昨年移籍してきた樺沢選手。中距離選手として活躍した大学時代のスピードを生かし5千mに取り組んできた。練習と会社の仕事を両立させる毎日を送るなか、町田に来て始めたのが、「ホットヨガ」。柔らかすぎて身体の軸がぶれやすい点の改善などを目的に通うようになると、発汗しすっきりできることから今では息抜きの1つになっているという。

 群馬県出身の樺沢選手は町田について、「都会的な面がある一方、自然豊かな場所が多くバランスが取れている街という印象。プライベートでは自転車で町田駅周辺に行くことが多い。練習では鶴見川沿いを走ることもあります」と話している。

酷暑 車にどう影響? 相原の自動車会社に聞く

 長く続く今年の酷暑――。身体への負担は大きく、生活の足になっている車へのダメージも少なくなさそうだ。どんな点に注意すべきか。相原町・土屋自動車(株)の土屋慶さん=写真=に聞いた。

 ――どんな点に注意すべき

 「熱くなったタイヤの点検が必要でしょう。暑さにより膨張し、バーストの恐れがあります。月に1回は適切な空気圧にすることが大切です」

バッテリー点検を

 「また、バッテリー点検も重要。夏は車内のエアコンをフル回転で使用することが多いと思いますが、オルタネーターだけでなく、バッテリーからも電気を消費してしまうことにもなるからです」

 ――来月には季節の変わり目を迎えます

 「寒くなる前のバッテリー点検をお勧めします。車の劣化につながることですので、専門家に相談を。点検は無料で実施してもらえると思います」

蜜蝋ラップ作りをする子どもたち

シルバー人材センター 夏祭り賑わい 多世代交流の場に

 町田市シルバー人材センター主催の多世代交流を目的とした夏祭りが今月1日、わくわくプラザ町田(森野)で行われた。

 夏休み中ということもあり、当日は多くの親子連れが来場。子どもたちは、同センターの会員らに教わりながら、繰り返し使える蜜蝋ラップ作りや割りばし鉄砲の作成を楽しんでいた。

 今回のイベントは、同センターのSDGs推進チームによって主催されたもので、今年が初めての開催となったという。担当者は「会員のみなさんが孫世代と交流している様子を見て、いきいきとしているように感じた。子どもたちも喜んでいたので、来年以降の開催も検討していければと思う」と話した。

池田教諭(右)と礒さん

介護科で学ぶ意義とは 野津田高・教諭らに聞く

 町田市には都内で2つしかない「福祉科」のある高校の1つがある。東京都立野津田高等学校だ。高校生のうちから専門的に学ぶ意義などを同校の池田陸哉教諭に聞いた。

――意義は

 「少子高齢化に伴い、介護現場のニーズが増えている。その中で、介護人材を目指す若者にとっていちはやく学べることは大きなメリット。当校では卒業と同時に介護に関する国家資格を取得できるうえ、同じ目標持った仲間と学び、支え合えることにも意味がある」

――どういった教育を

 「気持ちに寄り添える人材になるよう指導している。実際に働く人を招いての公演会のほか、3年間で合計60日間に及ぶ実習を実施している。ここで将来の展望が固まる子もおり、卒業後は介護施設に就職する子もいれば、大学などで更に学びを深める子もいる」

生徒は?

 実習を終えたばかりの3年生、磯綺栞さんに話を聞いた。

――実習で得たものは

 「1年の実習では介護施設の利用者さんとコミュニケーションをとることで精いっぱいだったが、3年では会話を楽しめるようになった。技術面では職員さんを見て、自分なりの方法に落とし込めた」

――なぜ福祉科へ

 「母が介護士をしており、よく施設のお祭りなどに連れて行ってくれたことで、将来高齢の方と関わる仕事に就くイメージを持っていた。実習を通して、人と関わることの楽しさを学んだ。現場で活躍できる人になりたい」

パラ出場を決めた土田さん=WーSTAGE提供

多摩市在住土田さん 9回目のパラ五輪へ 今回は車いすマラソンで

 多摩市在住の土田和歌子さん(W-STAGE所属)が開幕したパリ五輪に車いすマラソンの日本代表として出場する。パラ五輪の夏冬合わせて9回目の出場となる土田さんは久しぶりの表彰台をねらう。

 土田さんはこれまで、スピードを競う氷上ソリや車いすマラソンなどでパラリンピックに8回出場し、夏冬両方で金メダルを獲得している。東京五輪ではトライアスロンにも挑戦したが、以降は車いすマラソン一本にしぼってパリ出場をめざしていた。土田さんは「夏に関しては7回目の出場になりますが、4年に一度しかチャレンジできないパラに、また出場できることはありがたい」と喜びをあらわす。

 朗報を受けた際は多摩を離れ、夫でコーチの高橋慶樹さんと千葉県や都内でトレーニングを積んでいるところだったといい、「東京では2種目の出場でしたが、今回は車いすマラソンに専念したので、結果にこだわりたい。世界の舞台で良いパフォーマンスを発揮できれば」と土田さん。目標は表彰台に立つことという。

30日、出国

 8月30日(金)に出国予定の土田さんは、本番の約1カ月前の段階で、「しっかり準備はできている。毎年毎年、状態は変わり手探りですが、今までの経験してきたことも含めて、最高の準備ができるように努力したい。現状はいい状態なのでこれから上げていく」と気を引き締めている。

 一方で、見守る高橋さんは「国内での練習は体調などの状況を見ながら進めてきた」と話している。

9月14日 大道芸通じ、防犯学ぶ 原町田で催し

 大道芸を楽しみながら、防犯について学ぶことができるイベント「防犯でショータイム!」が9月14日(土)、原町田の施設「ぽっぽ町田」の屋外広場などで開かれる。防犯をテーマにしたジャグリングやマジックショーのほか、防犯に関するクイズの出題もあるという。時間は午前11時30分から午後3時45分。雨天決行。詳細は主催する町田市のHPなどで。