都筑区版【8月29日(木)号】
表彰状を手に笑顔の山本さん(左)=提供写真

川和町在住山本さん 一輪車ペアで全国連覇 来年はシルク・ドゥ・ソレイユ

 新百合丘一輪車クラブの所属で川和町在住の山本聖華さん(20)と都内在住の棟方翔也さん(21)が、「全日本一輪車競技大会」のペア部門で総合優勝を果たした。2人は昨年も総合優勝しており、今回で2連覇となった。山本さんは「練習の機会も少なく、不安もあったが優勝できて良かった」と話した。

 一輪車競技は、音楽に合わせて回転技やバランス技などを披露し、その総合得点で競い合う。審査の基準には「技術・表現・構成・魅力・落車有無や回数など」が挙げられる。

 全国大会には、昨年の入賞ペアや予選を勝ち抜いた31チームが出場。昨年の大会で優勝した2人は、シード権を得ており、全国大会からの出場となった。全国の猛者たちが演技を終えていく中、山本さん・棟方さんペアの出番はラスト。昨年の王者としてプレッシャーもかかる中、華々しい演技で会場を魅了した。

 山本さんは「披露する演技が完成したのは、大会の3日前で、不安も大きかった。(来年は海外に進出するため)棟方さんとのペアは今年で最後になるので、優勝できてよかった」と振り返る。

世界を舞台に

 山本さんは、園児の頃から幼稚園にあった補助輪付きの一輪車で遊んでいた。小学2年生から本格的に競技を始めると、その才能を開花させていった。棟方さんとは、小学生の時から大会で1位を争うライバル同士だった。棟方さんが同クラブへ加入したことをきっかけに、昨年の春からペアを組んだ。高い技術力を誇る山本さんと、豊かな表現力を持つ棟方さんは相性抜群。山本さんは「お互いに支え合いながら、練習や大会に臨んでいる」と話す。

 山本さんは、高校生の時に、アメリカのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」で準決勝まで進んでいる。7月には、アメリカで開催された「国際一輪車競技大会」にも出場。グループ部門では優勝を果たすなど活躍の場を広げている。

 来年からは、サーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の一員として、北アメリカ大陸の各地で、一輪車の演技を披露する予定だ。

 山本さんは「現役で活動できるうちに、一輪車の演技を世界各地で見せて、魅力を広めていきたい。引退後は起業して一輪車競技を普及したい」と展望を語った。

横浜市避難行動計画 先行区の作成率 5割未満 対象者多く状況把握困難

 災害時に避難に支援が必要な高齢者や障害者ごとに支援する人や避難先を記載する「個別避難計画」の市内での作成率が、先行区で5割に満たないことが明らかになった。市の担当者は「対象者の状況を手元の名簿だけで把握するのが困難なケースが多い」とした。

 個別避難計画は、2019年の台風19号など近年の災害で高齢者や障害者が被害に遭う事例が増えていることを背景に21年に法改正され、国は作成を各市町村の努力義務とした。

優先度高い人から

 国が25年度までに作成に着手することを求める中、市では風水害を対象に22年度に鶴見・港北区で先行実施。23年度には保土ケ谷・南・戸塚区で作成を進めてきた。今年度は市内18区に拡大したが先行5区での作成率は5割に満たない。市が把握する避難行動要支援者名簿は約17万人。国の指針に基づき市は洪水浸水想定区域や即時避難指示対象区域に居住する対象者のうち要介護度3以上や障害程度1級などの身体状況から約8千人を優先度が高いと位置付ける。福祉専門職などに協力を依頼し、状況確認と作成を進めてきた。

大都市ならではの課題

 こうした現状に市の担当者は「名簿だけでは対象者の状況を把握するのが難しいケースが多い。対象者の数が多いなど政令市ならではの課題もあり、個々への対応に限界があると感じている」と話す。すでに多忙な福祉専門職が追加対応で負担増となっている点など負担軽減も課題とする。

 個別避難計画は、市から郵送される同意確認書により個人情報の取り扱いなどの確認が取れた人から作成されるが、確認書に対して返答が無いことも多いという。市民団体『防災塾・だるま』の理事は「災害時の備えをすることは重要。1人の要援護者の命を救うには複数人が関わる。日頃から行政と自治会町内会と住民がつながっていないと難しいのではないか」と考えを述べる。

 「庁内の関係部署との調整や他都市の先行事例を参考にしながら事業を進める」と市の担当者。

ボクシング日本女子フェザー級の王座に輝いた 若狭 与志枝さん 町田市在住 36歳

声援を力に、さらに高みへ

 ○…多くの観客が固唾を飲み試合を見守る中、果敢に攻めの姿勢を崩さなかった。「歓声が大きな力になった」と話す表情は歓喜に満ちていた。挑戦者として臨んだ試合に見事勝利し、日本一の栄光に輝いた。真っ白なチャンピオンベルトはずっしりと重く「一生の宝物」になった。ボクシングは「個人競技のように見えて、多くの人の協力が必要なスポーツ。支えてくれたジムや職場の人たちには感謝しかない」と笑顔で話した。

 ○…東京都出身。幼少期からわんぱくでスポーツが好きな少女だった。今でも親交がある保育園の教諭には「すぐに皆からはぐれてしまう世話の焼ける子だった」と言われている。中学生の頃にはバスケットボール部に所属。部活後に親友とおにぎりを食べて談笑したのはいい思い出になっている。「親友や当時の担任が試合を見に来てくれたことも。『勝たなきゃ』と気合が入る」と話す。

 ○…24歳の時、東日本大震災をきっかけに「自分の人生に悔いを残したくない」と興味を抱いていたボクシングの道へ。1年半の厳しい練習の末、プロデビューを果たした。初試合に向け、自信が持てず悩んだ時期もあったが、「指導してくれていた先生が背中を押してくれて、覚悟を持つことができた」と感謝を述べた。初戦でKO勝ちして以降、数多くの試合で勝利を収めてきた。

 ○…休日の過ごし方は「食べて、遊んで、寝る」。趣味のカフェ巡りでは、都心を中心に多くの店に訪れている。中学からの親友とは、年に1度は旅行に出かける。「親友のお腹に赤ちゃんがいて、生まれてくるのが今一番の楽しみ」と優しく微笑む。現在は、総合格闘技にも興味を抱いており「今後もたくさんのことに挑戦していきたい」と意気込む。

コラボ演奏で会場を盛り上げる

ジャズは世代を超えて プロと荏田南中がコラボ

 つづきジャズ協会主催の「次世代につなぐコンサート」が8月25日、都筑公会堂で開催され、約300人がジャズの演奏に酔いしれた。

 当日はジャズ愛好家から好評を得ている「後藤裕二&プラチナペンショナーズOrch.」と「横浜吹奏楽コンクール」で金賞を受賞した荏田南中学校の吹奏楽部による演奏が披露された。

 同会の松山美奈夫事務局長は「音楽が世代を超えて価値のあるものだと理解する機会になった」と振り返った。

部員一致団結でコンクールに臨む

茅ケ崎中 吹奏楽部が東関東大会へ 昨年の経験糧に

「第73回神奈川県吹奏楽コンクール」が8月に開催され、茅ケ崎中学校(土谷満校長)の吹奏楽部が4位入賞を果たした。同部は、9月8日(日)に栃木県で開催される「第30回東関東吹奏楽コンクール」へ駒を進める。

 同部は昨年、学校創立42年目で初の東関東へ出場し、銅賞を受賞。今年は、課題曲「メルヘン(作曲/酒井格)」と、自由曲「復興(作曲/保科洋)」を演奏し、上位入賞を目指す。

 部長を務める山本知世子さんは「昨年よりも良い成績を収めるため、残りの期間で少しでも実力を伸ばしていきたい」と意気込む。

 顧問の明日山賢一さんは「まずは、みんな揃ってステージに立つことが重要。次に、自分たちのやってきたことを十分に発揮できれば、結果は後から付いてくる」とエールを送る。
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生活習慣病の予防に 今こそ「野菜プラスワン!」 9月1日から「ツヅキヤサイベジタブルチャレンジ」スタート!
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9月は厚生労働省が定める「食生活改善普及運動月間」。「食事をおいしく、バランスよく」をテーマに健康や栄養を意識した食事について考えてもらおうというもの。運動... (続きを読む)

自宅便座に簡単設置 備えて非常用トイレ マンション逆流トラブルも

 災害時、マンションや団地などでは排水管の無事が確認されるまでトイレが流せないことがある。地震に限らず、台風など大雨の際は下水道が逆流するトラブルが県内でも発生した。

 タウンニュース社では汚物袋・凝固剤・処理袋がセットの「非常用トイレ」を取り扱う。自宅・避難所など一般的な便座に簡単設置。安心の日本製。1箱10回分が40箱セットで通常61160円(税込)を読者限定48400円(税込)で販売。(問)営業推進部【電話】045・913・4141。

社協の小野広久事務局長(左)から送られた感謝状を手に笑顔の平野店長(右)

区内をつなぐ善意の輪 阪急が社協にFD品寄贈

 センター北の百貨店・都筑阪急(平野俊店長)は8月10、11日に行ったフードドライブで集まった食料品を、都筑区社会福祉協議会(村田輝雄会長)に寄贈した。

 同社では関西を中心にSDGsに関する取り組みとしてフードドライブを行っている。都筑阪急では今回が初めて。

 集まった食料品は米や缶詰、レトルト食品など90種類、575品に及んだ。寄贈された食品は社協に関わりのある子ども食堂に配分される。

今こそ、野菜プラスワン 生活習慣病予防に

 9月は厚生労働省が定める「食生活改善普及運動月間」。「食事をおいしく、バランスよく」をテーマに健康や栄養を意識した食事について考えてもらおうというもの。

 運動に合わせ、都筑区では『ツヅキベジタブルチャレンジ』と題し、9月1日から1カ月間、大手コンビニエンスストア「ローソン」でのPOP掲示やYouTube広告で、野菜摂取を促す取り組みを実施する。

健康増進・維持に欠かせない野菜

 期間中は、区内ローソンの生鮮品などの売場に「未来の自分に野菜プラスワン」の色違いのポップが据えられ、いつものメニューに野菜商品の追加を促す。YouTube広告でも「拳(こぶし)一つ分」の野菜摂取を啓発する動画を掲載する。

 横浜市の調査では、横浜市民の野菜摂取量は、国の目標350gを60g下回っており、若い世代ほどバランスよく食べている人の割合の少ないことが分かっている。「バランスの悪い食生活を続けると将来の心臓病や脳卒中のリスクが高まるため、元気なうちから食生活に関心を持ってほしい」という。

 一方でコンビニ商品は健康に悪いと考えられがちだが、「メニューも豊富で弁当や総菜など組合せ次第でバランスが良くなる。忙しくて自炊ができない人にとっては、便利だし、脂質や食塩相当量を確認すれば過剰摂取が避けられる。ただ好きなメニューばかりだと栄養が偏るので、メインのメニューにサラダや総菜を加えるなど上手に利用してほしい」と話す。

優勝を喜ぶ笑顔の選手たち

川和シャークス 専修大カップ、悲願の初Ⅴ 県制覇 今季主要大会3冠目

 神奈川県学童軟式野球選手権大会「専修大学カップ2024」の決勝が8月8日、バッティングパレス相石スタジアムひらつか(平塚市)で行われ、都筑区内で活動する「川和シャークス」が優勝を決めた。

 同大会は、県内49地区から選ばれた54の代表チームが出場する県内最大規模の学童軟式野球大会。川和シャークスは今年、横浜市独自のYBBL春季大会を制し、県内92チームが参加した神奈川県小学生野球連盟主催の春季大会でも優勝している。専修大学カップは2013年に準優勝しており、悲願のタイトル獲得を目指していた。

 春の都筑区大会を優勝して同大会の出場権を手にしたシャークス。初戦となる2回戦で元石川サンダーボルト(青葉区)、3回戦で山手メイツ(中区)、準々決勝でいずみ少年野球クラブ(泉区)に勝利を収め、準決勝に進出。

 準決勝では、サンダースJBC(相模原市)と対戦し、初回から得点を重ね、相手の強力打線に安打を許すものの、堅い守備で守り切り、5対2で決勝へ駒を進めた。同日に行われた決勝の相手は、今年県代表として全国大会に出場した平戸イーグルス(戸塚区)。初回に3点を奪い、終始リードする展開ながら、最終回に追いつかれ、勝負は延長タイブレークへ。先行のシャークスが3点を挙げ、後攻の相手の反撃を1点に抑え、10対8で初優勝を決めた。

 木口淳太主将(すみれが丘小6年)は「この大会は負ける気がしなかった。優勝を目指していたのでうれしい」と喜んだ。成田辰徳監督は「選手たちが一生懸命やって成長してきた。これに満足せず次の大会も勝てるように取り組んでいきたい」と話した。

MAYAさん(左)とIKUMIさん

ママアイドルがデビュー えだきん夜店市で歌唱

 ママアイドル「イースター」が8月21日、荏田東郵便局前広場で開催された「えだきん夜店市」で初めてのライブパフォーマンスを行った。

 イースターは、MAYAさんとIKUMIさんによるユニットアイドル。ユニット名には「自分復活!」や「イイ星(スター)」などの意味が込められている。

 当日、ステージの前には、多くの観客が集まり、2人が歌唱を始めると、歓声が起こり、手拍子などで合いの手を入れる人の姿も見られた。

 初ライブを終え、MAYAさんは「初めての歌とダンスに緊張した。観客からの温かい言葉にうれしさが込み上げた」と振り返った。

 IKUMIさんは「家庭との両立は大変なこともあったが、今は達成感と感謝でいっぱい」と喜んだ。

活動には佐々田区長も参加

ボラ通じ多世代交流も はぁとdeボランティア

 夏休みを利用して、小学5年生から高校3年生までの希望者がボランティアを体験する「はぁとdeボランティア」が8月23日まで行われた。

 ボランティアプログラムは小学生は51、中高生は91、用意され、それぞれが希望する活動でボランティアを体験した。8月8日には、センター南のすきっぷ広場で行われた清掃活動に児童・生徒らが参加。佐々田賢一区長のほか、大学生やハマロードサポーター、近隣地域の企業・商店の人たちと一緒にゴミ拾いに汗を流した。

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指揮/デニス・ラッセル・デイヴィス

神奈川フィル公演 20組40人に 読者プレゼント 世界の巨匠、三島由紀夫を振る 9月28日(土) 横浜みなとみらいホール

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が9月28日(土)、横浜みなとみらいホールで定期演奏会を開催。午後2時開演。

 今回の演目は、ドヴォルジャークの交響曲第7番二短調や映画「Mishima」より現代音楽の巨匠フィリップ・グラス作曲”M”Concertoほかを予定。同曲は日本初演。

 指揮はグラスの作品で多数コンビを組む巨匠デニス・ラッセル・デイヴィス、同じく、ピアノに滑川真希を迎える。S席7000円、A席5000円、B席3500円。チケットの申込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

 この公演に読者20組40人をご招待。希望者はハガキに氏名・〒・住所・電話番号を明記の上、〒231―0023横浜市中区山下町46番地第1上野ビル1階・神奈川フィル事務局「タウンニュース係」まで。9月6日(金)必着。当選は発送にて。

横浜R(ロック)C(サークル) ポップフェス、今年も 10月5日、すきっぷ広場

 地域の音楽文化の発展を目指して活動している横浜ロックサークル(藪下達久代表)が10月5日(土)、恒例の「都筑ポップフェイスティバル」をセンター南駅前すきっぷ広場で開催する。入場無料。午後0時30分スタート。雨天中止。

 ロック、ポップス、ジャズ等区内を中心に活動するバンドが生演奏を披露する地域最大の音楽フェス。小中学生中心のダンスファクトリー「CYGNET」とのコラボも注目。最新情報は「横浜ロックサークル」で検索。

横浜市の障害者雇用率 法定をやや下回る2.72%

 横浜市は6月1日時点の市役所などの障害者雇用状況を公表した。雇用率は2.72%で法定雇用率の2.8%を下回った。

 市役所、区役所などの市長部局の障害者雇用率は3.10%だったが、教育委員会が1.94%、市民病院などを管轄する医療局病院経営本部は1.46%にとどまり、横浜市全体では2023年度の2.62%から0.1ポイント増の2.72%だった。

 市総務局は「採用の機会を増やしながら、雇用後も研修などを通し、やりがいが感じられる職場を作り、障害者雇用率を上げたい」としている。

 同時に市外郭団体(35団体)の障害者雇用状況も公表され、国への報告義務がある雇用労働者40人以上の23団体はすべて、法定雇用率の2.5%(市住宅供給公社は2.8%)を上回った。

指定管理者は3割未達

 指定管理者(215団体)のうち、雇用労働者40人以上の125団体では、法定雇用率達成が85団体で未達成は40団体だった。市は「団体が障害者雇用に課題などを感じている場合は、障害者就労支援センターなどの相談窓口を紹介し、支援を進める」としている。

白墨の花火が出迎え新学期 川和中学校

 川和中学校(高部振司校長)の美術部員有志が、夏休み期間中の8月20・21日の2日間、新学期のはじまりに合わせ、全クラスの黒板にチョークで花火を「打ち上げた」=写真。

 チョークで描く花火は今年で4年目。顧問の阿部文尚さんによると新型コロナの影響で部活動も制限されていた当時、「黒板に花火を描いたら、夏休み明けに憂鬱な気分で登校してきた同級生を少しでも元気づけられるのでは」と始めたのがきっかけ。今年は2日間で延べ約30人の部員が参加。動画や画像を参考に2日がかりで全クラスの黒板に花火を描いた。

 部長の矢口愛梨さん(3年)は、「花火を見てくれたクラスメイトが喜んでくれて嬉しい」とはにかむ。これまでは直線で表現することが多かったが、3年目ともなるとチョークを横にして幅を使って描いたり、指や黒板消しでぼかしたりと工夫を凝らせるようになったという。

 

 

 

マイコプラズマ肺炎の基幹定点の推移(横浜市衛生研究所の発表資料から)

マイコプラズマ肺炎 1カ月で4倍に急増 横浜市がマスク、手洗いなどの対策呼び掛け

 感染した自覚がないまま出歩き、細菌を広げてしまうことから「歩く肺炎」とも言われるマイコプラズマ肺炎が全国的に急増している。横浜市衛生研究所が8月22日に発表したデータによると、直近1週間(8月12日から18日)の市内の1医療機関当たりの患者報告数は2・0人で、7月第1週(7月1日から7日)の0・5人から4倍に増えた。

 マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症。患者の約80%が14歳以下だが、成人でも罹患する。

しつこい咳が特徴

 市衛生研究所の担当者によると、症状は発熱、倦怠感、頭痛、痰が絡まず軽い渇いた咳。「咳は熱が下がっても3〜4週間程度、しつこく続くのが特徴」という。

 「4年周期、ちょうどオリンピックの年に流行すると言われている」とのことで、今年は流行が懸念されていた。

 日本全国、海外、特に中国でも患者数が急増中で、市内でもさらなる流行が予想されている。

タオルの共有避けて

 咳の飛沫や患者との身近な接触により感染すると言われており、同担当者は「マスクや手洗い、咳エチケットといった基本的な感染対策が大切。家庭内ではタオルの共有は避けて」と注意を呼び掛けている。

集配しながら周年PR 郵便車両に独自ステッカー

 都筑区は、区制30周年と2027年に横浜市で開催される「GREEN×EXPO2027」をPRするため、日本郵便株式会社都筑郵便局と連携。同局が保有するすべての郵便車両にオリジナルのステッカーを貼付する。8月23日には同局でステッカーの贈呈式が行われ、佐々田賢一区長からステッカーが手渡された。伊藤宏局長は「区の看板を背負って働くことは社員にとっても誇り」と喜んだ。ステッカーはバイク119台、車24台に貼り付けられ、贈呈式後の出発式では佐々田区長や伊藤局長らが見守る中、颯爽とバイクが区内を集荷に出かけた。

「水道設備・施設」部門の作品イメージ

市水道局 「水道のある風景」を写真で 9月末まで作品募集

 横浜市水道局では現在、「横浜水道フォトコンテスト」の応募作品を募集している。期間は9月30日まで。

 コンテストは、水を使う全ての人々に水道水や水道事業への理解・関心を高めてもらう目的で、毎年行われている。写真家の豊田直之氏が審査員長を務め、入賞者にはJCBギフトカードやオリジナルマグボトルなどが贈られる。

 今年度は「水道のある風景」をテーマに、3部門で作品を募集。部門は人物が写り人と水道や水の触れ合いを感じられる「人と水」、蛇口や噴水、水道管といった水道設備及び浄水場やダムなどを題材とする「水道設備・施設」、道志川・相模湖・丹沢湖・津久井湖・宮ヶ瀬湖の横浜の5つの水源の魅力を伝える「水源」に分かれる。応募はインスタグラムで「#横浜水道フォトコンテスト」「#エントリーする部門」の2つのハッシュタグをつけ、キャプション欄に写真の説明を記載して投稿。市電子申請システムからも応募できる。入賞作の発表は11月頃の予定。入賞作はインスタグラムや市ウェブサイトに掲載されるほか、市内各所で展示会も実施される。問合せは同局広報課【電話】045・671・3084。

会見で謝罪する市教委の幹部ら

横浜市教育委員会 いじめ自死対応と傍聴動員問題で幹部職員ら処分

 横浜市立中学校の生徒がいじめを受けて自死し、その後の対応に問題があった件と教員による性犯罪事件の公判に市教育委員会の職員を動員していた問題に関し、市教委は8月23日、それぞれに関わった職員の処分を発表した。

 いじめ自死問題は、2020年3月に生徒が自死し、学校の対応が不十分でいじめの認知がなされなかったもの。その後の基本調査でも市教委が遺族への報告原稿から「いじめ」の文言を削除していたことも問題視されている。

 発表された処分では20年度の市教委の人権教育部長ら2人が減給とされたが、同部長はすでに退職している。ほかに、生徒が通っていた中学の校長など計8人が対象となったが、5人は退職している。

 傍聴動員問題では、動員の協力依頼を行った学校教育事務所長など6人に戒告、依頼を受けて動員に関与した19年度の総務部長など12人を教育長文書訓戒とした。計18人のうち6人は退職している。

鯉淵前教育長が減給相当額を返納へ

 両方の問題が起きた当時に教育長を務め、24年3月末に退任した鯉渕信也前教育長について、市教委はいじめ自死問題では管理監督者としての組織のマネジメントが不十分、傍聴動員問題では意思決定を行った責任があると判断。いじめ自死問題では文書訓戒に相当するとして厳重注意、傍聴動員問題では減給10分の1、3カ月相当の行為とした。

 市教委は鯉渕氏を直接処分することはできないが、23日に市役所で山中竹春市長が処分相当の内容を記した文書を手渡した。市教委によると、鯉渕氏は減給相当額の28万2千円を自主返納する意向を示したという。いじめ自死問題については、「至らない点を反省している」、傍聴動員問題に関しては「(動員は)誤った判断に基づき開始したものと受け止めており、意思決定は私の責任のもとで行われたもので、深く反省している」とのコメントを市教委に伝えた。

 市教委が23日に行った会見は約3時間に及んだが、下田康晴教育長は出席せず、処分が出たことについてのコメントを発表するのみだった。

ゴリラ探してアイス入手 セン北駅周辺で夏祭り

 毎月、多数の模擬店や団体が出店する「みなきたマルシェ」が8月31日(土)、センター北駅そばのみなきたウォークで開催される。主催は同マルシェ実行委員会。時間は、午後3時から8時まで。

 今回は「THE BIG 夏祭り」と称し、かき氷の早食い大会やお菓子の神輿を担ぐ催しなどを開催。さらに、会場内でゴリラを探して、アイスをもらう企画も行われる。アイスの配布は、3時30分からと、6時からの2回。各回先着100人。

 問い合わせは、同マルシェ事務局【メール】minakitamarche@gmail.comへ。

市薬剤師会のブース

横浜市薬剤師会がそごう横浜店前の新都市プラザで薬物乱用防止キャンペーン実施

 第13回薬物乱用防止キャンペーンin横濱(8月22日〜11月15日)に合わせた啓発イベントが8月22日、そごう横浜店前の新都市プラザ=西区=で行われた。横浜市薬剤師会、横浜薬科大学らによる共催。

 同キャンペーンは政令指定都市の薬剤師会が中心となり実施。7月20日にはキャンペーンの一環である、うちわ配りが各地で行われた。

 神奈川県警によると、2023年の県内の大麻事犯検挙者数は548人で、そのうち70%以上が30歳未満。大麻や覚醒剤などの違法薬物の不正利用のほか、咳止めや市販薬を過剰摂取する「オーバードーズ」など、薬物乱用の危険性を若者に呼び掛けることが急務だという。

 新都市プラザで行われたイベントには、市薬剤師会などが参加。同会の坂本悟会長らが通行人に薬物乱用の危険性を訴え、特設ブースでは「肌うるおい度チェック」や「こども調剤体験」などを行った。横浜薬科大学は漢方入浴剤を作るワークショップを開催。学生が対応し、参加者と交流を図った。

 坂本会長は「薬は本来、人の健康に貢献するもの。薬の専門家としての責任を持って、行政や自治会町内会などと連携し、薬物乱用防止を呼び掛ける啓蒙活動に取り組んでいきたい」と今後の方針を語った。

 市薬剤師会は能登半島地震の被災地支援のため、災害時対策医薬品供給車両(モバイルファーマシー)を派遣するなどの社会貢献活動にも取り組んでいる。

ミニゲームに臨む河村選手や参加者たち

FLY THE FLAG横浜ビー・コルセアーズ vol.11 河村選手らが小学生と交流

 横浜ビー・コルセアーズは8月17日、磯子区の練習拠点・たきがしら会館で小学生以下のファンクラブ会員対象のバスケットボールクリニックを開催。保護者を含めて約200人が参加し、選手らと交流した。

 スペシャルコーチを務めたのは、河村勇輝選手、松崎裕樹選手、山田謙治アシスタントコーチ兼アシスタントゼネラルマネージャー、京希健U15ヘッドコーチ。低学年と高学年の2部に分かれ、児童たちと一緒にシュート練習やミニゲームに取り組んだ。

 ミニゲームでは、児童とコーチ陣が分かれて対戦し、河村選手の3ポイントシュートや松崎選手によるゴール前でのブロックなどが決まると会場が湧いた。河村選手は「すごく楽しかった。プロ選手を身近に感じてもらい、選手になりたいという子どもたちが増えてくれたら」と話した。

コラム㊿専門医が分かりやすく解説 目のお悩みQ&A 『先生の海外医療ボランティアについて教えてください』(番外編)

 今年の夏に、インドネシアの東にある東ティモールに医療ボランティアに行ってきました。東ティモールは四国と同じくらいの面積に人口134万人が暮らし、2002年に独立したアジアで一番新しい国です。僕の所属するNPO団体NAROMANは、東ティモールの子どもの栄養事業と眼科医療支援を行っています。僕は18年、19年と眼科診療に参加し、コロナ禍を経て今回が5年ぶりとなりました。

 今回は首都ディリでの診療に加え、バザルテテとアスマヌという山間部にも訪れました。屈折のスクリーニングと診察を行い、症状によって老眼鏡の提供や国立病院への受診をアドバイス等、3日間で計161人を診療しました。国立病院を見学し現地の眼科医とディスカッションも行いました。東ティモールには眼科専門医が不足し、十分な医療が受けられない現状があります。現地の方に少しでも喜んでもらえたなら嬉しく思います。

 検査や治療を当たり前に受けられる日本の環境に感謝し、医師として医療を提供していかねばと感じるよい機会となりました。現地でご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

■たまプラーザやまぐち眼科/青葉区新石川3の14の14/【電話】045・913・0333/https://tamaplaza-eyeclinic.com