川崎区・幸区版【8月30日(金)号】
「専用横断管」に排水ホースを接続する訓練

川崎市 5年前の教訓生かし対策 台風、内水氾濫への「備え徹底」

 8月16日に関東に接近した台風7号では、川崎市内で大きな被害は確認されなかった。甚大な被害をもたらした2019年10月の通称「令和元年東日本台風」からまもなく5年。市は対策を練り直し、「有事」に備えた態勢を整えてきた。

 台風7号は強い勢力のまま本州接近が予測されたため、気象庁も早くから厳重警戒を呼び掛けていた。市では「東日本台風」の反省から新たに構築した「総合防災情報システム」を使い、全庁的に準備を進めたという。

 この「システム」では、源流エリアも含めた多摩川の状況や、パトロール中の職員から寄せられる情報に加え、避難所の開設状況や避難所ごとの避難者数などの情報を集約し、全庁で共有できる。市民に対しても、必要な情報を速やかに発信できるという。

 市が全庁的な防災態勢に入ったのは15日午後3時。「災害警戒本部」が設置され、避難所開設を伴う「3号動員」態勢に。通常は災害の危険度を示す「警戒レベル3」段階の態勢だが、前倒しの対応だった。

 担当者は「明るいうちに避難していただけるようにとの判断だった」。5年前は市民への情報発信が手薄だったが、今回はSNSやメールに加え、地域の自主防災組織に配備した受信機に向け、こまめに情報を発信したという。

 午後6時半には市内計177か所で避難所を開設し、「高齢者等避難」を発令。学校の場合は体育館の開放が通例だが、熱中症対策の観点から、冷房が使える教室を開放。最終的に全域で最大計83人が避難した。

 市の担当者は「情報の取り方や庁内のやりとりなど、5年前の反省から改善された点は多い」と振り返る。一方、福田紀彦市長は26日の会見で「情報の流し方など十分ではなかった」と課題を口にした。

業者と合同訓練も

 市が「東日本台風」で突き付けられた最大の課題は、街の排水能力がパンクした状態の「内水氾濫」への対策の不備だった。当時は市街地に降雨があったことから雨水を多摩川へ排出する「排水樋管ゲート」を開放し続けたため、水位が上昇した多摩川への雨水排出が難しくなるとともに川の水が市内へ逆流。市街地の浸水被害が発生した。

 そのため市は「排水樋管」の運用を見直し、ゲートの開閉を完全に電動化。具体的には、事実上の「水路」である樋管内の水位や川の水位を測る観測機器を設置し、計器からの情報を集めながら開閉を行える「遠隔操作」へと変更した。

 浸水時に街から川へ水を逃すための排水ポンプ車も4台導入。ポンプ車の力を最大限、活用するため、排水ポンプ専用のマンホールを市内5か所の「ゲート」付近に開設。通行止めにすることなく多摩川へとホースを渡せる「横断管」を多摩川沿線道路の下に通すなど、必要な土木工事を進め、協力事業者などによる合同訓練も重ねた。

 16日は事前に調整のうえ、排水ポンプ車の稼働に対応する約70人が待機した。今回は実践には至らなかったが、担当者は「適切に対処できるよう最大限の備えをした。今後も気を引き締めて対応する」と話している。

市長(右)に活動報告する濱野さん(中央)と神領さん

2023年度「キララ賞」 ホームレス支援で受賞 「CoE」代表ら活動報告

 国際交流や福祉などさまざまな分野で神奈川県内の若者の活躍をたたえる2023年度の「キララ賞(かながわ若者生き活(い)き大賞)」に、川崎市内でホームレス支援を続ける「CoE」の9人が選ばれた。代表の濱野怜さん(24)と副代表の神領龍生さん(22)が8月23日、福田紀彦市長に受賞を報告した。

 「キララ賞」は生活クラブ生協神奈川と福祉クラブ生協の共催。市内関係者の受賞は今回で8団体目となる。

 「CoE(こえ)」は、濱野さんが2021年に大学3年生で始めたホームレス支援団体。毎週木曜日の夜、炊飯器を乗せたリアカーを引いてホームレスを訪ね歩き、その場でおむすびを握り、味噌汁などを提供して談笑し、信頼関係を築いてきた。ホームレス本人の意向を確認して自立支援センターなどにもつなげ、最終的には「路上生活者ゼロ」を目指している。

 濱野さんは市議会議員選挙の手伝いをする中で、深夜にホームレスが倒れる現場に遭遇。何もせずにいると別のホームレスに「目の前の困った人も助けられないのか」と批判を受け猛省し、その年の大晦日に活動を始めた。神領さんは川崎駅付近のゴミ拾い活動中に濱野さんと出会い、「自分自身の冷たさに気が付いた」という。

 濱野さんは報告の中で「ホームレス支援も若者の力で楽しく、明るく解決できたらと思う」。福田市長は「『前向きに解決』というアプローチがうれしい。若い人たちの具体的で継続的な行動の価値は、とても大きい」と称賛していた。

川崎純情小町☆の川崎区を担当する 塙 瑠香さん 川崎区担当

追い求めた夢、この先へ

 ○…川崎市公認のご当地アイドル「川崎純情小町☆」で、生まれ育った川崎区の担当として活動する。学芸員の資格を取得していることもあり、区内の推しスポットは東海道かわさき宿交流館と川崎浮世絵ギャラリー。「内容も充実していて、見るたびにおもしろいんです」と大きな目を輝かせる。

 ○…昨年6月に研究生から正規メンバーに昇格し、10月から川崎区を担当している。昔からよく知る場所でイベントを行い、顔なじみも来てくれる。「川崎区は安心感がある。実家みたい」と笑う。ダンスは未経験だったが、グループ史上最も難しいと言われる曲をマスターすることで、自信にもつながった。「これからも川崎全体を盛り上げていきた。イベントで見かけてもらうことも多いと思うので身近に感じてほしい」と話す。

 ○…5歳からピアノを始め、絶対音感を持つ。音楽大学に進学後は、教育関係の進路を考えていた。そんな時、地域密着で子どもからお年寄りまでを笑顔にする川崎純情小町☆の活動を知った。「これが私のやりたいことだ」と決意。両親に「アイドルになりたい」と打ち明けると、最初は戸惑いを見せていたという。だが昨年の市民まつりのステージで輝く姿を見て、「いいね」と認めてくれた。祖母もコラボ商品を購入するなど、家族一丸となり応援してくれている。

 ○…休日は銀柳街やモアーズ、ルフロンなどを巡り、ショッピングを楽しむ。区内を散策する中で、新たな発見が生まれるのも楽しみの一つだ。アイドルになった今、今度は自分が憧れの対象となる番。「『川崎区からアイドルが生まれたんだ』ということを、将来アイドルを目指す子たちに知ってほしい」と未来の後輩にエールを送った。

警察官姿の小清水さんの教えに耳を傾ける生徒たち

大師高校放送部が収録 「詐欺注意」音声で呼び掛け  声優・小清水亜美さんアドバイス

 県立大師高校の放送部員が特殊詐欺やSNSによる投資詐欺などへの注意を呼び掛ける音声メッセージの収録を8月17日、川崎区四谷下町の同校で行った。川崎臨港警察署(石崎弘志郎署長)が企画。声優の小清水亜美さんがアドバイザーに就任し、発声のコツなどを部員たちに伝授したほか、小清水さんの声による収録も行われた。高校生の音源は近く、川崎臨港警察署に寄贈され、その後、同署のパトカーなどの警察車両で流される予定。

 同署では、県警察本部少年育成課と連携し、闇バイト加担防止を目的とした中高生対象のサミットを9月に企画。今回はその一環として行われた。子どもたちが注意を呼び掛けることで地域住民の特殊詐欺などへの予防意識が高まることを同署では期待している。

 音声収録は同校1年生の中島愛さんと福島結柚花さんが参加し、警察官を装ってキャッシャカードをだましとる手口などへの注意を促す広報文を読み上げた。「ゆっくり伝えることを意識した」と二人は振り返った。

 収録前には放送部員による読み上げも行われ、これに対して小清水さんが「口角を上げれば明るい声に聞こえる」「言いづらい文字があれば、その一つ手前を強く言ってみる」など、一人ひとりに丁寧にアドバイスを送っていた。部長の新井潤さん(3年)は「具体的で的確な教えで、非常に役に立った」と笑顔を見せた。

 アドバイザーを務めた小清水さんはアニメ『狼と香辛料』、『スイートプリキュア♪』『明日のナージャ』などの声優として活躍する一方、学校を訪問して児童生徒を対象にしたキャリア教育を行うといった社会貢献活動にも力を注ぐ。

太田農園の長十郎梨

川中島小児童も協力 長十郎梨を販売 9月2日 若宮八幡宮で

 川崎区で区の木に制定されている「長十郎梨」の販売会が9月2日(月)午前10時から若宮八幡宮(川崎区大師駅前)で行われる。雨天時は順延。

 生産農家「太田農園」(多摩区)で収穫された長十郎梨30人分を太田農園と川中島小学校4年児童が販売。価格は1袋約1000円。袋には、川中島小学校児童によるデザインしたラベルが貼付される。長十郎梨は歯ごたえのある食感で人気がある。問い合わせは、事務局の多摩川クラブ阿部さん【電話】090・7286・8475。

2年連続2冠を達成した同チーム© NEC RED ROCKETS KAWASAKI

レッドロケッツ 市制100周年の記念試合 10月13日 市民無料招待

 女子バレーボール・SVリーグに所属する「NECレッドロケッツ川崎」は10月13日(日)、川崎市市制100周年記念試合を開催する。川崎市民を対象に無料招待。希望者を募集している。

 昨年度、リーグ戦、皇后杯を優勝し2年連続2冠を達成した同チーム。今年からSVリーグに参入し、チーム名に「川崎」も加えた。

 今回、同日に開催される埼玉上尾メディックス戦を市制100周年記念試合として企画。市民を対象に無料招待するにあたり、前日の12日(土)は100組200人、13日は300組600人を募集。13日は、フェアプレークルー(キッズエスコート)、バレーボール体験などの市民参加型イベントも予定している。

 応募締切は9月15日(日)。申込みは市ウェブサイト(二次元コード)から。

かわらく寄席 かわさき宿交流館で

 かわらく寄席が9月7日(土)、東海道かわさき宿交流館で開催される。

 川崎区役所職員でアマチュア落語家の喜楽亭笑吉さんが代表を務める「かわさき落語倶楽部」が主催。トリは笑吉さんが務める。

 午後1時30分開演(開場30分前)、整理券は午後0時30分配布。定員100人(当日先着順)。木戸銭無料。予約不要。(問)笑吉さん【携帯電話】090・4619・8675

幸区で総合防災訓練

 幸区総合防災訓練が9月8日(日)、市立日吉小学校(幸区北加瀬)で開かれる。午前9時から11時。雨天時は規模を縮小して実施し、荒天の場合は中止。

 起震車により地震体験、避難所運営の見学、放水体験など。防災器材の展示、ペットの防災の紹介もある。

合格通知を手にする夏目さん

小倉小1年生夏目さん 天文宇宙検定3級に合格 気軽な気持ちで受験

 幸区の小倉小学校に通う1年生の夏目康太朗さん(7)=新小倉=が第17回天文宇宙検定3級に合格した。7月下旬に合格通知が自宅に届き、喜びをかみしめた。

 同検定は(一社)天文宇宙教育振興協会が主催。1級から4級まであり、3級は中学生で学ぶレベルに相当する。

 夏目さんは3、4歳の頃、両親に宇宙図鑑をねだり、購入してもらうと夢中になった。中でも火星に魅了され、ブロック玩具「レゴ」で火星ヘリコプターを作り上げたりしている。

 同検定は図書館で宇宙関連の本を探す中で見つけた。天文学の知識、歴史や時事問題などが出題されるが、趣味の延長で気軽に挑戦。5歳の時に4級合格を果たした。

 3級合格の通知を手にした時には「わぁ、合格だ」と喜んだ。高校レベルとされる2級への挑戦は「まだ分からない」と話す。現在の関心は将棋へと移っている。とはいえ、将来は科学者になることを夢見る。「(火星最大の)オリンポス山で花火を打ち上げたい。人が住めるような装置を作りたい」と目を輝かせた。

バトル対決を行う参加者

ベイブレードに熱中 渡田こ文で体験会

 タカラトミーが販売する現代版のベーゴマ「ベイブレード」の体験会が8月18日、渡田こども文化センター(川崎区渡田)で開かれた。

 体験会には小学生を中心に14人が参加し、親子連れの姿もあった。ベイブレードのコツやルールなどについて、講師を務めた遊びクリエイターの「マジカル☆おにい」さんから教わった。バトル体験も行われ、参加者は勝ち負け問わず笑顔で盛り上がった。

 体験会は、同センターを運営する公益財団法人かわさき市民活動センターに、小学館とタカラトミーが小学生向け月刊漫画雑誌『コロコロコミック』とベイブレードを「熱中症対策の居場所づくり」として、こども文化センター41施設とわくわくプラザ76施設に寄贈したことを記念して行われた。

自転車盗に注意 川崎署、県下ワースト1位

 川崎署の今年1月から7月までの自転車盗発生件数が521件(前年比+36件)で、県下で最も多いことがわかった。

 川崎署は2022年度からワースト1位が続いており、今年度は昨年度を上回るペースで発生しているという。同署によると、川崎駅周辺が平地で自転車をこぎやすいことも要因の一つだが、盗まれた自転車の約6割が無施錠であると指摘。マンションの駐輪場や戸建ての敷地内に侵入して無施錠の自転車が盗まれるケースもあるという。

 担当者は「無施錠であるために、コンビニのちょっとした買い物の間に盗まれることもある。ダブルロックの徹底をしてほしい」と呼び掛けている。

 神奈川県警ウェブサイトでの発表によると、同時点で川崎臨港署は136件(前年比同数)、幸署は226件(前年比+25件)、神奈川県下では1173件(前年比+78件)だった。※数字はいずれも暫定値

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そうめんを楽しむ参加者

流しそうめんに笑顔 エミフル利用者が準備

 障害者の就労支援を行うNPO法人「エミフル」(千葉裕明理事長)と教安寺(川崎区小川町/野呂幸裕住職)は8月21日、同寺境内で流しそうめんを実施した。昨年に続き2回目。

 地域向けイベント「みんなのごはん」の一環で開催され、小学生らのほか小川町町内会の住人らが参加した。流しそうめん用の竹をはじめ、テーブルや椅子などの会場準備はエミフルの利用者が中心となって行った。

 そうめんが流されると参加者らは笑顔で味わった。フルーツやグミも流され、子どもたちは嬉しそうに箸で取り上げていた。母親と参加していた小学4年生の男子は「幼稚園のときにやった以来で楽しかった。そうめんもうまく取れた」と笑顔。炎天下ではあったが、参加者は冷たいそうめんでしばしの涼を感じていた。

 エミフルは同寺の開館を拠点に障害者の自立支援に取り組んでいる。美化・清掃活動などを通して地域貢献するとともに、障害のある利用者がさまざまな体験をする機会を支援している。千葉理事長は「少しずつステップアップしていて、来年は地域向けにより規模を広げて開催する予定。日ごろ地域の方にお世話になっているので、還元できる良い機会。これからも継続していければ」と話した。

話を熱心に聞く参加者

音楽交え社会課題を議論 初開催で約30人が参加

 音楽を挟みながら、社会課題を話し合う「TETSU-ON SALON 哲学と音楽のサロン」が8月16日、川崎市総合自治会館で開催された。当日は約30人が登壇者の話に耳を傾けた。

 主催はハンナ・アーレントの著書から現代社会を考える活動を行っているハンナ・アーレント『人間の条件』読書会。今回は政治も絡んでくるような社会課題などにソフトにアプローチしようと、初めて「哲学対話×音楽サロン」を企画し、行われた。

 第一部では川崎市ふれあい館(川崎区桜本)の崔 江以子(チェ カンイヂャ)館長が、市内の在日コリアンへの差別やヘイトスピーチの現状を報告。デモの様子も動画で公開した後、バイオリニストの南條由起さんと、ピアニストの槙和馬さんが『アリラン』や『故郷の春』を演奏した。

 第二部では千葉大学の佐藤和夫名誉教授も加わり、人権問題や日本人の起源について公開討論が行われた後、『ルーマニア民族舞踊』や『ツィガーヌ』などが披露された。

 主催者の横井史恵さんは「社会問題に関心がある方だと思っていたが、今回でより事態の深刻さを実感した」とイベントを終えて感想を語った。

緑化フェア 50日前記念でライブ 8月30日 ラゾーナで

 「全国都市緑化かわさきフェア」の開催50日前を記念したカウントダウンライブが8月30日(金)、川崎駅西口の商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」のルーファ広場で行われる。川崎市と全国都市緑化かわさきフェア実行委員会が主催。アーティストらによる歌やダンスライブのほか、飲食スペースを設けてフェアに向けた機運を醸成する。午後5時15分から7時まで。観覧無料。

 ダンスステージでは、毎年、クラブチッタ(川崎区小川町)を席巻するWEFUNK(ウィーファンク)がプロデュースしたスペシャルダンスショーケースを披露する。ギターと鍵盤による弾き語りカバー動画を中心にSNSで話題を集めるシンガーソングライター・ルイによるライブパフォーマンスやMassan(マッサン)のラップとBashiry(バシリー)のギターによるデュオライブも行われる。

 開催当日は午後4時から地元で人気のクラフトビールも販売される。

あいさつに立つ織田会長=提供

立憲民主党 政令市の課題、国政へ 協議会設立 県3市議団中核で

 全国の政令指定都市の立憲民主党に所属する市議約130人が政令市特有の政策課題を情報共有し、連携強化を図ろうと、「政令指定都市政策協議会」を立ち上げた。8月20日に憲政記念館(東京都千代田区)で行われた設立総会では、国から地方への税源や権限委譲に向けた改革に取り組み、党本部へ継続的に要請・要望活動を行うアピール文を採択した。

 会長に就任した織田勝久川崎市議は、「政令市は地域の政治経済の中心でエンジンの役割を果たしている」と指摘。一方で「高い税負担でありながらも、それに見合ったサービスが受けられていない。6月に成立した改正地方自治法に政令市の役割がない」と述べ、是正に向けた取り組みが必要と訴える。

 織田会長は一昨年、泉健太代表との意見交換を通じ、党の国政課題に据えるためにもネットワーク化が必要との思いを深めたという。神奈川から始めようと、今年3月には川崎、横浜、相模原の市議団「政令指定都市政策連絡会」を発足。協議会は県内3市議団が中核となってとりまとめ設立した。

 今後は、情報交換を図りながらテーマごとに部会を立ち上げ、政策課題について提言する予定。

参加団体の施設に貼られるポスター

フリースクール関係者ら 居場所の情報サイト開設 「夏休み明け」対策で

 夏休みが終わり、学校に行けなくなる子どもたちのために、NPO法人多様な学びプロジェクト(高津区)など全国のフリースクール関係者がタッグを組み、特設サイト「#学校ムリでもここあるよ」を8月19日に開設した。学校や自宅以外で安心して過ごせる「居場所」の情報を集めたものだ。川崎市内でも順次、居場所の情報を掲載する。9月9日まで。

 子どもたちが学校に行きづらくなるタイミングの一つに「夏休み明け」がある。そのため2019年、全国のフリースクール関係者が連携し、フリースクールやカフェ、子ども食堂といった学校と自宅以外の「居場所」の情報を集めた特設サイト「#学校ムリでもここあるよ」を、期間限定で開設。毎年、子どもたちの夏休みが終わる8月下旬から9月初めにかけて続けてきた。

 6年目の今年は「多様な学びプロジェクト」が主催し、「#学校ムリでもここあるよキャンペーン実行委員会」の共催。サイトでは全国のリアルな「居場所」が検索できるほか、近場に見つからない場合の相談窓口も紹介。これまでに「居場所」を利用した子どもたちの声も多数掲載し、子どもの心のSOSに寄り添う情報を集めた。

 学校に居場所を見いだせず不登校の状況にある子どもは全国の傾向と同様、川崎市でも増えており、22年度の調査で小学生1144人、中学生1672人。5年間で小学生が714人、中学生が430人増えている。

 実行委員会事務局の高橋利道さんは「毎年、子どもたちの自死が増えるのが、夏休み明けのこの季節。学校に行けなくても『自分にも行ける場所があるんだ』と思ってもらうことがまず先決」と話している。

 サイトに関する問い合わせは事務局へ(【メール】info@cocoaru.org)。

伊藤会長(左)と島田会長

川崎マリーンRC 食糧支援に役立てて 米1トン 川崎区社協に

 川崎マリーンロータリークラブ(伊藤恒満会長)が8月22日、食糧支援に役立ててもらおうと、川崎区社会福祉協議会(島田潤二会長)に米1トンを寄贈した。

 同クラブでは昨年、区社協が子どもの食糧支援をテーマに卓話を行ったことを機に、地区補助金プロジェクトとして支援の準備を行ってきた。寄贈を受け、島田会長は「あたたかい支援を賜った。さらなる地域福祉の推進を図りたい」と感謝した。

 区社協では現在、食糧支援に加え地域との関係性を強めるため、食糧を配布する「みんなのごはん」、自分で作ったおにぎりを食べる「おにぎりキャラバン」の2つの事業を実施。昨年度はみんなのごはんに約1500人が参加し、約2トンの米が配布されたという。

 伊藤会長は「実際にイベントなどにも参加し、支援活動を継続できれば」と話していた。

告知のチラシ

夢こん、出演者を募集 10月4日まで

 「幸区内の身近な場所で生の音楽を届ける『夢こんさぁと』(夢こん)に出演しませんか?」。同コンサート実行委員会と幸区役所は2025年度の出演者を10月4日(金)(当日消印有効)まで募集中。

 夢こんは、来年4月から26年3月までの第3木曜日のうち、年8回程度開催を予定。出演できるのは各公演につき、1団体で幸市民館と日吉合同庁舎タウンホールやまぶきで演奏する。公演予定時間は午後0時5分から0時45分。

 主催者によると、毎年50団体程度が申し込んでいるという。希望者は幸区ウェブサイトの専用フォームから申し込みの上(紙の申込書も可)、メンバー全員が写っている写真、演奏音源(CD)を郵送もしくは直接持参。結果は12月中に応募者全員に連絡。問い合わせは幸区役所【電話】044・556・6606。

9月4、28日に演奏会 川崎市民交響楽団

 川崎市民交響楽団が、9月4日(水)と28日(土)に演奏会を開催する。

 4日は、同楽団メンバーによる室内楽演奏会を港北区民文化センターで実施。モーツアルト『オーボエ四重奏曲』など4曲を披露する。午後7時開演。入場無料で要予約。(問)【携帯電話】080・3492・0900

 28日には、第200回川響記念定期演奏会をカルッツかわさきで開催。マーラー『交響曲第5番』などを演奏する。午後6時開演。大人千円、小中高生500円。会場で当日券の販売も。(問)【携帯電話】080・1275・1056

毎月大勢が集まる人気の大会

GO!GO!!フロンターレ

富士通スタジアムでグラウンドゴルフ大会

 富士通スタジアム川崎(川崎区富士見)で9月27日(金)、「第103回富士通スタジアム川崎グラウンド・ゴルフ大会」が開催される。対象は50歳以上で先着100人。参加賞のほか、男女上位入賞者に賞品を用意。お楽しみ抽選会もあるので、参加者全員に賞品を手に入れるチャンスがある。

 富士通スタジアム川崎で毎月行われる恒例の大会。赤・青8ホール2ラウンドを2回まわる、計32ホールの個人戦で競う。26日(木)には前日練習として午前9時から11時30分までグラウンドを開放。大会と同じコースで時間内で自由に練習することができる(参加費1人300円・税込み、保険料込み)。

 時間は午前9時〜午後1時(受付開始8時30分)。小雨決行、荒天中止。参加費1540円(税込み、保険料込み)。参加希望者は【1】氏名(ふりがな)【2】〒住所【3】電話番号【4】生年月日【5】グラウンド・ゴルフ歴を記入の上、【メール】fujimi-info@frontale.co.jp【FAX】044・276・9144【電話】044・276・9133(午前10時〜午後8時)で申し込む。申込締切は9月22日(日)必着。25日(水)まではキャンセル無料(翌日からキャンセル料全額発生)。

写真はいずれも川崎フロンターレ