川崎区・幸区版【9月6日(金)号】
団体を立ち上げた7人

市内高校生 川崎活性へ団体設立 ワークショップなど計画

 「大好きな川崎を若者の力で盛り上げよう」と、市内在住の高校3年生7人がボランティア団体「若者団体 カワリープアクト」をこの夏、立ち上げた。社会貢献活動やイベントの企画・運営を通じて様々な世代と交流を図り、地域活性を目指す。手始めとして、清掃活動に取り組み始めた。

 発起メンバーは、代表の大塚瑠奈さん=高津区▽斉藤拓心(たくみ)さん=幸区▽園田晴菜さん=麻生区▽青山迪(みち)さん=中原区▽小谷真央さん=中原区▽田中悠太さん=中原区▽栗本大馳(だいち)さん=中原区。7人はそれぞれ、「かわさき若者会議」や「川崎ワカモノ未来PROJECT」などの地域活動で知り合い、仲間の輪を広げた。「高校生だからできることもあるのでは」と意気投合し、団体を立ち上げた。名称のカワリープアクトには「川(カワ)崎、よりよく変わり(カワリ)、飛び越える(リープ)、行動する(アクト)」の意味を込める。「川崎をみる、つくる、わかせる、若者の力」をスローガンに掲げ「ファーストペンギン」(先陣を切る挑戦者)の精神で活動。同世代が地域に関心を持つきっかけになれば、川崎市のイメージを良くしたい―。そんな思いを込める。

 清掃活動のほか、年内にはワークショップを開催する予定。メンバー全員が受験を控えていることから今年は「助走段階」と位置づけ、活動を本格化させるのは来春以降となる。「聴覚障害者が生活しやすい社会づくり」「軽音楽やサッカー観戦を通じた交流」など、メンバーそれぞれの関心分野も反映させていきたいとしている。また、同じ志を持つ仲間も増やしていく予定だ。

川崎鶴見臨港バス(株)の本社

臨港バスグループ カスハラ対策方針を策定 警察へ通報、組織的に対応

 川崎鶴見臨港バス株式会社(野村正人社長)は8月2日、顧客による迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」に関する基本方針をグループ4社共同で制定したと発表した。従業員がカスハラを受けたと判断した際は、上長等へ報告し、必要に応じ警察への通報も含めて組織的に対応すると明記した。

◇  ◇  ◇

 同社によると、近年、一部のクレームでカスハラに該当すると思われるような事案が見受けられたという。より安全で安心な就業環境を確保するとともに、バス運転士をはじめとした人手不足に対処するため、カスハラ行為への対応を従業員任せにせず、会社として組織的に対応する必要があると、基本方針を策定した。

 基本方針では、顧客からのクレーム・言動のうち「要求の内容の妥当性が認められないもの」や「要求を実現するための言動等が社会通念上不相当なものであって、従業員の就業環境が害されるおそれがあるもの」がカスハラに相当すると定義した。

 野村社長は「最近ではカスハラ対策が企業の重要な取り組みテーマとなっている。弊社としてもしっかりと取り組み、従業員を守るという姿勢をアピールしたい」と話した。

慶応大学法科大学院に通いながらボランティア団体「CoE」代表を務める 濱野 怜さん 幸区在住 24歳

ホームレスの「脱路上」支援

 ○…炊き立てのごはんを入れた炊飯器をリアカーに積み、週に一度、川崎駅周辺を仲間と巡回しながら、おむすびやアツアツの味噌汁を路上生活者にふるまう「夜回り」を続ける。食事と気さくなコミュニケーションを通し、路上生活者たちと友達のような関係性を構築することで、これまで10人を「脱路上」の生活へとつなげた。

 ○…転機は大学3年生の秋。夜遅く、ある政治家の選挙活動の手伝いをしていると、目の前で女性の路上生活者が倒れた。しかし当時はまったくの「他人事」。何もせずにいたところ、別の路上生活者が女性にかけより、こう言われた。「目の前の困っている人も助けられない人間に、社会なんか変えられないぞ」。ホームレスを無意識に排除していた自分を恥じた。その年の年末、支援を始めた。

 ○…幼いころから「自分は恵まれている」と感じ、複雑な思いを抱いていた。「親の職業や家の場所とかで自分が評価されることが多くて。対等でいられたらいいのにって」。高校時代、バドミントンを通じて出会った子どもたちのリアルに触れ、思いが深まった。「塾に行くとか大学に通うとか、僕の経験は全然『当たり前』じゃないと、改めて思い知った」。受けた恩恵を、社会に返そうと決意した。

 ○…社会課題を解決する手段として政治家を志している。大学院卒業後を見据え、支援の形も「居場所型」への転換を模索し始めた。「ホームレスだった人たちが働けるカフェみたいな居場所を、目立つ場所に構えたい」と語る。「路上で生活しているからと見下されるのではなく、そこから堂々とやり直せることが大事。誰にでも平等な選択肢が与えられる社会を実現できたら、『恩を返せた』と思えるはず」

0歳から楽しむジャズ 福本純也さん

 国内外問わず、バンドやソロで活動するプロジャズピアニストの福本純也さん(44)。2015年に息子が通っていた野川こども文化センターから依頼を受け、バンド仲間と「ちびっこジャズコンサート」を開いたのがきっかけで、子どもや家族向けのコンサートを開くようになった。

 皆がよく知っている『かえるのうた』や『きらきらぼし』などの童謡や手遊び歌をジャズにアレンジし、聞き比べコーナーや寸劇なども取り入れ、子どもも大人も楽しめるステージを作り上げる。「ジャズはもちろん、サンバやサルサなど世界の音楽を演奏する。音楽の素晴らしさ、面白さを感じてほしい」

 福本さんがピアノを始めたのは5歳の頃。洗足学園音楽大学でクラシックを学び、卒業後にジャズに魅了され単身米国で学んだ。現在は、複数のバンドに所属しライブや学校でのワークショップ、編曲家としても活動の幅を広げている。

ポスター作りに取り組む子どもたち

田島こ文で 二重ロックの必要性訴え 子どもたちが防犯ポスター作り

 自転車盗難注意を訴えるポスター作りがこのほど、田島こども文化センター(川崎区田島町)で行われた。川崎臨港警察署の呼びかけに応じた同センターと渡田小学校わくわくプラザに通う児童らが参加し、思い思いの作品を作り上げた。

 開催当日は同署署員が自転車盗難が増えていることや鍵を2つかけるダブルロックの必要性などを説明。その後のポスター作りでは子どもたちが「自転車にかぎした?」「ダブルロックは忘れずに」などのメッセージを書いたり、自転車や信号機のイラストを描いていた。身近な人で盗難被害に遭った経験が遭ったという子どもからは「鍵をかける大切さを訴えたい思いでポスターを作った」と語った。

 ポスターは殿町こども文化センターと東門前小学校わくわくプラザに通う子どもたちも作成。作品はイトーヨーカドー川崎店(川崎区小田栄)で秋に掲出される予定。

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天体観望会 9月7日、円真寺で

 「都会の空で星を楽しみませんか」―。

 川崎天文同好会は9月7日(土)、円真寺境内(幸区幸町)で市民天文観望会を開く。時間は午後6時30分から9時。参加費は無料。時間内は自由に集合・解散となる。主催者は「徒歩での来場」を呼び掛ける。雨天時は中止。

新設された「THE KAWASAKI VISION」

JR川崎駅北口通路 巨大ビジョンお目見え Bリーグ川崎の広告塔に

 JR川崎駅の北口通路に、巨大なLEDビジョン「THE KAWASAKI VISION」がお目見えした。株式会社DeNA川崎ブレイブサンダースが9月1日から運用を開始し、男子バスケットボールBリーグ1部のチームの告知や市からの情報を発信し、広告枠を販売していく。

 通路両壁に新設されたLEDビジョンは、北側が幅12m、南側が幅24mで、いずれも高さ1・7m。高精細LEDを使ったビジョンとしては国内最大級という。

 北口通路に関する市の「広告運用事業」の公募事業者として同社が選定され、スポンサー企業である杉本電機産業(川崎区)が設計や施工を手掛けたもの。JR川崎駅北口は、親会社のDeNAが2028年秋に新設を予定する新アリーナの「玄関口」の一つ。このためチームの情報発信に加え、これまでとどろきアリーナだけだった広告の販売枠を広げ、収入源の柱に位置付ける。

 DeNA川崎ブレイブサンダースの川崎渉社長は今回のビジョン設置に際し、「(チームが)地域との絆を強固にするもの。このプロジェクトを通じて、川崎の街に新しい価値を創出していく」とコメントした。

限定販売されるフレーム切手(同社提供)

緑化フェア 市内の魅力 切手でPR 福田市長に贈呈

 日本郵便株式会社南関東支社は10月19日に開幕する「第41回全国都市緑化かわさきフェア」を題材としたフレーム切手の販売を8月30日から開始した。この日、同社は市長室に訪れ、福田紀彦市長に同切手を贈呈した。

 63円切手が10枚セットで、市内95局の郵便局で限定500シートで販売(完売次第終了)。デザインには扇町工場夜景や夢見ヶ崎動物公園、等々力競技場、多摩川花火大会など市内9つの風景が採用された。

 川崎梶ヶ谷郵便局の村田謙一局長からフレーム切手を受け取った福田市長は「とても素晴らしい切手。この切手を使って、緑化フェアへのお誘いの手紙を書きたい」と笑顔を見せた。村田局長は「市内95局の郵便局でもアピールしていきたい」と意気込んだ。

 フレーム切手は1220円(税込)。ウェブサイト「郵便局のネットショップ」でも販売。問い合わせは同社【電話】044・280・9180。

取組みを評価する福田市長

市制100周年 400団体「思いを形に」 取組み共有、交流会も

 川崎市制100周年と全国都市緑化かわさきフェアの実行委員会第5回総会が8月28日、川崎市コンベンションホール(中原区)で行われ、参画企業や団体関係者らが各種取組みを共有した。

 市内のクラフトビール醸造所が販売した記念ビールの紹介やJR東日本とのイベント実施報告、11月9・10日に溝口駅前キラリデッキで予定する音楽プロジェクト「ここから未来フェスタ」の概要など、100周年を機に進められている取組みが発表された。

 また10月19日に開幕する緑化フェアで設置予定のウッドデッキなどの制作にあたっている川崎総合科学高校の取組みも会場を沸かせた。

 総会後は、新たな企画創出の機会にしようと「交流会」を実施。方向性や考えが近い企業同士が情報交換を行うなどし交流を深めた。実行委員長の福田紀彦市長は「周年だけでなく、その先の100年が大切。川崎市の3色のロゴのように、混ぜ合わせることで新たな発見や体現化につながれば」と期待を込めた。

 実行委員会の設立から2年経ち、参画団体・企業は当初の276から400近くに。副委員長の青木功雄市議会議長は「輪が広がり、成果が形となって表れている。緑とエネルギーの調和など市の魅力を市外にも発信してほしい」と話した。

4大イベント、同時開催

 緑化フェア期間中の11月2・3・4日は、「川崎愛 遊びつくす 3日間」と銘打ち、川崎駅や市役所周辺で4大イベントが同時開催される。音楽、スポーツ、文化、飲食・物産、各種体験コーナーなど川崎の魅力が一堂に会し、動画クリエーター「水溜りボンド」のカンタ氏が広報宣伝を担う。

指導者の黄さん(左)と笑顔の松尾さん

そろばんGPジャパン 松尾さん(古川小)が優秀賞 読みあげ暗算部門で

 市立古川小学校5年生の松尾栞奈(かんな)さん(幸区塚越)が7月に神戸市で開かれた「そろばんグランプリジャパン2024」に出場し「読みあげ暗算」部門でジュニア優秀賞を獲得した。読みあげ暗算自体あまり得意でなかったといい「賞を獲れたのは嬉しかった」と喜びはひとしおだ。

 大会は日本珠算連盟が毎年開催する中でもトップレベルの実力者が集まる。松尾さんは4月の全川崎珠算競技大会で川崎2位を獲得し、そろばんチャンピオン神奈川に進出。同大会でも2位となり、グランプリジャパンの出場を果たした。

 幼稚園年長からそろばんを始めた松尾さん。たくさんの人と腕前を競い合いながら上達できることがそろばんの魅力という。松尾さんを長年指導する黄俊豪さんは「教室以外の見えないところでも頑張って練習している。何より楽しんでいる」と語る。そろばん塾では3人の6年生をライバルに挙げる。

 次の大会目標は「全国そろばんコンクール」での優勝を掲げる。

ショーに見入る生徒ら

荒木巴さん出演 マジックショーに興奮 田島支援学校で鑑賞会

 川崎市内のパチンコ・パチスロ店でつくる川崎市遊技場組合(小林昇組合長)は8月21日、田島支援学校(川崎区田島町)でマジックショーの鑑賞会を開いた。

 同組合では2010年から子どもたちの夏休みの思い出づくりのため、支援学校の慰問活動の一環として企画している。これまでは高津支援学校で中国雑技のショーを開いていたがコロナ禍で一時中断。昨年の5類への移行を踏まえ、今年から再開。今回は川崎南部の子どもたちにも楽しんでもらおうと場所を変更し、内容も一新した。

 この日はお笑いマジシャンの荒木巴さんが出演。箱に入った人に剣を刺すマジックを披露すると、会場は大きな歓声に包まれた。

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ハングル入門講座 30日から ふれあい館で

 川崎市ふれあい館(川崎区桜本)で「ハングル入門講座」が9月30日から始まる。同館と川崎市教育委員会が主催。

 全10回で12月16日までの毎週月曜日に開講し、祝日は休講。時間は午後7時から8時30分。講座では、講師の李相粉(イ・サンブン)さんとともに、読み書きの基礎を中心に「ゆっくりと丁寧に」学習する。

 受講料は無料。対象は15歳以上の初受講者。定員は先着20人。申し込みは同館へ直接または電話(【電話】044・276・4800)で受付。

上映を告知するチラシ

震災に隠れた暴走事件 9月14日、ゆめホールで

 関東大震災のパニックの中で起きた実話に基づく映画「福田村事件」(森達也監督)が、かわさきゆめホール(中原区下沼部1880)で9月14日(土)に上映される。

 関東大震災から5日後、千葉県福田村(現野田市)の自警団ら100人以上の村人たちによって薬売りの行商人らが殺された事件。

 同ホールシネマ倶楽部の柳沢芳信さんは「震災というパニックの中で、恐怖や差別意識により暴走して起きた事件。南海トラフ地震が想定される今こそ、この教訓を胸に刻みたい」と話す。

 午前9時から4回上映。前売り券1000円(当日1500円)、障害者と学生は500円。問い合わせは【電話】044・433・3003。

川崎銀座街

浴衣姿で演奏 9月14、15日 川崎銀座街で

 京急川崎駅前の商店街・川崎銀座街で路上アーティストを集めた「バスカーライブ」が9月14日(土)と15日(日)の午後1時から開催される。雨天決行。

 『浴衣まつり』をテーマに、出演アーティストが浴衣姿でステージに立ち演奏を行う。浴衣まつりは10月6日まで開かれる。14、15日のイベント名、出演者は次の通り。敬称略。

▽9月14日=「裏・浴衣まつり」金田一芙弥、SENA、珠希美いな、長澤明日香、花桐はづき、藤本あかり

▽9月15日=「大人の浴衣まつり」伊藤さくら、上野まな、大森真理子、小平加奈、松岡里果

掲出された横断幕 =川崎臨港警察署提供

交通事故防止の一助に 臨港安管、横断幕を寄贈

 川崎区東扇島にある国道357号線の首都高速出口との合流付近に設けられている進路変更禁止規制の周知を図る横断幕が8月28日に同所に掲出された。メッシュタイプでサイズは縦0・85m、横7m。「進路変更禁止区間は第二通行帯から交差点左折できません」とプリントされている。

 「交通事故を防ぐ一助になれば」と川崎臨港交通安全運転管理者会が川崎臨港警察署に寄贈。同会は安全運転管理者を置く事業者でつくる任意団体で交通安全活動を行う。184事業者(8月28日時点)が会員。

 掲出前には同署(池上新町)で寄贈式が行われ、福原庸夫会長が石崎弘志郎同署署長に横断幕を手渡した。石崎署長は「違反者が多いので助かります」と感謝した。同署によると、昨年の同所の交通違反は管内の2割程度を占め、車同士の接触事故も発生しているという。

認知症知る市民講座 7日、こうかんクリニック

 日本鋼管病院は9月7日(土)、認知症をテーマにした市民公開講座をこうかんクリニック1階ロビー(川崎区鋼管通)で開催する。午前10時から11時30分まで。受付開始は9時30分から。参加費無料で申し込み不要。

 認知症の人のための家族が知るべき基礎知識や認知症ケア専門士について医師らが解説。劇団SOS川崎南による「認知症、自分らしく暮らしたいこの町で」と題した啓発講座も行われる。

 同講座は桜寿園地域包括支援センター、紙ふうせんの会、川崎区役所、田島地区健康福祉ステーションが協力する。

 問い合わせは日本鋼管病院リハビリテーション技術科【電話】044・333・5591。

特別市を説明する市長

特別市の解説動画を作成 市長「時代に必要な形」

 行政サービスを一括して担える「特別市」を目指す川崎市は、福田紀彦市長による約6分間の解説動画を作成し、8月8日に公開した。市のウェブサイトやユーチューブで配信中だ。

 特別自治市制度は、1947年に地方自治法が施行された段階では、大阪市や横浜市など大都市の将来的な選択肢として規定されていた。しかし56年の同法改正時に削除され、代わりに「政令指定都市」が新設された。

 川崎市は人口が98万人に達した72年に政令指定都市に移行し、以後は行政サービスの約8割を担い、残りの2割は神奈川県が担う。例えば保育園に関する設置認可手続きやトラブル対応は市が担うが、幼稚園の場合は県が担当窓口になる。災害発生時には、自衛隊への災害派遣要請は都道府県の専権事項で、市町村は要請できない。

 しかし人口の増加や少子高齢化など社会の変容に伴い、すべての行政サービスを市がワンストップで行える「特別市」へのニーズが高まり、全国20の政令指定都市の総意として、国に法制化を求めている。法制化された場合には速やかに市民に信を問う必要があるため、市は数年前からチラシやマンガ、動画などで制度の啓発活動に注力してきた。

 今回の動画では、福田市長が幼稚園と保育園の窓口の違いや、コロナ禍でのワクチン接種業務の遅延の背景などの具体的な事例をあげ、特別市を「より良いサービスを、よりスピーディーに提供できる制度」と紹介。市民に対して「これからの時代に必要な自治体のかたち。私たちとともに一緒に考えて頂ければ」と訴えている。

 市は自治会やPTAなどの団体を対象に、無料の「出前説明会」も開催している。問い合わせは地方分権・特別市推進担当(【メール】17tihobu@city.kawasaki.jp)。

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マリエンで遊ぼう スポーツ体験や工作など

 「2024川崎マリエンあそびの日」が9月8日(日)、川崎マリエン(川崎区東扇島)で開催される。午前10時〜午後3時。雨天決行。

 オリンピックに出場するプロ選手が練習するコートでのビーチバレーボール体験会や移動動物園、工作教室(整理券配布)、ニュースポーツなどが楽しめる。体育館でのプログラムがあるので上履き持参。また、子どもの権利条約への理解を深めてもらおうと、「川崎市×うんこドリル」のワークショップも開催される。問い合わせは川崎港振興協会【電話】044・287・6009へ。

感謝状を手にする高階さん(右から2人目)、小名さん(同3人目)

JR職員に感謝状 川崎駅で特殊詐欺防ぐ

 川崎警察署(加藤和男署長)は8月28日、特殊詐欺の被害を防止したとして、東日本旅客鉄道株式会社の高階洋平さんと小名博幸さんに感謝状を贈呈した。

 7月2日、JR川崎駅で駅利用者から詐欺被害に遭っているような女性がいると相談を受け、2人は女性に声掛けを実施。駅に来た理由など具体的な確認を行うなどして、息子をかたった特殊詐欺だと気づき、警察に通報した。

 高階さんは「今回のことで私たちのお客様にもこのような詐欺の被害に遭っている方がいることを実感した。今後は、詐欺の被害者がいるかもしれないということを念頭に置きながら仕事に励みたい」と話した。

オマール・アルハジさん

オンラインで料理イベント ガザ出身のシェフと交流 主催の夫婦「思いに共感」

 パレスチナ自治区ガザ出身でロンドン在住のシェフ、オマール・アルハジさん(24)とオンラインでつながり、料理を通して交流するチャリティーイベントが8月24日、高津区の「てくのかわさき」で開かれた。同区在住の山内皓貴さん(27)、玲さん(28)夫婦によるプロジェクト「ちきゅうのだいどころ」の初回企画で、市内外から19人が参加した。

 「次はナスを切るよ」。スクリーンに映るオマールさんが英語で話しながら手に持つ特大のナスを画面に向けると参加者から歓声が上がった。オマールさんもうれしそうに「パレスチナは野菜が豊富でとってもおいしいところ。ベジタリアンも多いんだ」と語った。

 この日はロンドンと川崎をオンラインでつなぎ、皓貴さんの通訳でオマールさんの指示を聞きながら、パレスチナ料理づくりに挑戦した。メニューは炊き込みご飯「マクルーバ」と、チーズのデザート「クナーファ」の2品。オマールさんは、「マクルーバ」は願い事を込めて作る風習があると説明し、「今日はガザの平和を願おう」と呼びかけた。

 3時間ほどかけて2品を完成。ロンドンと川崎にいる全員で、自作の料理に舌鼓を打った。

故郷ががれきの街に

 オマールさんは7年前にガザ地区からロンドンへ移住、会計士として働いていた。しかし昨年10月、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛け、軍事衝突に発展。イスラエル軍の報復攻撃により家族が暮らす故郷ががれきの街になり、いとこが命を落とした。オマールさんは「何かしたい」と考え、料理で自国の文化を伝えつつ寄付を募る活動を始めたという。

 山内さん夫婦は国際交流活動に関心が深く、今年6月まで1年かけて世界38カ国を旅する中で、戦争の遺構や紛争が続いた地域なども訪ねて回った。今春、ロンドンでオマールさんと遭遇。「まず料理の美味しさに感動した。そして平和への願いと家族への思いを聞いて共感した」と皓貴さん。その場で日本でのイベントを提案した。

 山内さん夫婦はイベントの様子とオマールさんからのメッセージを動画にまとめ、「ちきゅうのだいどころ 第1回 パレスチナ編」としてユーチューブで配信中。皓貴さんは「今後も料理を通して様々な国の文化に触れるイベントを企画する」と話す。自国の文化を伝えたいと希望する外国人も募集中だ。

 問い合わせは山内さん(【メール】chikyunodaidokoro@gmail.com)。

目印の黄色い旗を掲げる橋本さん

市薬剤師会 「災害時、開いてます」 460店舗で一斉防災訓練

 (一社)川崎市薬剤師会は9月2日、災害時に開局していることを示す「開局中」のイエローフラッグを掲出する一斉防災訓練を市内の会員薬局460店舗で実施した。

 この取り組みは「災害時に薬局が営業しているか分かりづらい」という市民の声を受けて始めたもので、防災の日の9月1日と、東日本大震災の起きた3月11日に行っている。

 クスリのナカヤマ薬局久地駅前店(高津区)の薬剤師・橋本学さんは「災害時には、かかりつけの病院が開いていなくてもお薬手帳があれば普段使っているお薬を渡すことができる可能性がある。困った時は一度薬局に相談してみてほしい。また、マイナ保険証があればスムーズにお薬を用意できるので活用してもらえれば」と話した。

脇雅昭氏

参院選 自民が脇氏擁立へ 42歳、前県局長

 来夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に自民党が前県産業労働局長の脇雅昭氏(42)を擁立することを決めた。

 脇氏は東京大学大学院を出た後、2008年に総務省入省。13年に神奈川県へ出向した後、県へ転籍していた。自民党県連の公募に応募し、41人の中から選ばれた。

 脇氏は8月29日の会見で「県で働く中で国だからできることがあると感じた。行政のデジタル化を進めたい」と述べた。

GO!GO!!フロンターレ

カワサキゲームショー有野課長が登場!

 サッカーJ1・川崎フロンターレは9月13日(金)にU等々力で開かれるサガン鳥栖戦(午後7時キックオフ)で、ゲームをテーマとしたイベント「KAWASAKI GAME SHOW2024」を4年ぶりに開催する。時間は午後3時30分〜6時30分。

 今回はCSフジテレビONEのゲームバラエティ番組「ゲームセンターCX」とコラボし、有野課長ことお笑い芸人・よゐこの有野晋哉さんが始球式に登場!また、同番組制作陣によるオリジナル選手紹介やコラボグッズのステッカーを販売する。

 特設ステージでは有野課長とePARAユナイテッド(車椅子eサッカーチーム)とファン・サポーターの特別チームがサッカーゲームで共闘するほか、有野課長が激戦を繰り広げてきた因縁のソフト「キャプテン翼」に生挑戦する。ほかにも、クレーンゲームやボッチャ体験など子どもから大人まで楽しめる企画が盛りだくさん。

 イベント詳細は川崎フロンターレ公式ウェブサイトへ。