高津区版【9月6日(金)号】
笑顔で料理する参加者たち

区内在住山内さん夫妻 ガザ出身のシェフと交流 平和願い「料理イベント」

 パレスチナ自治区ガザ出身で、ロンドン在住のシェフ、オマール・アルハジさんと、料理を通して交流するチャリティーイベントが8月24日「てくのかわさき」(溝口)で開かれた。高津区在住の山内皓貴さん、玲さん夫婦によるプロジェクト「ちきゅうのだいどころ」の初回企画で、市内外から19人が参加した。

 この日の催しはロンドンと川崎をオンラインでつなぎ、皓貴さんの通訳でオマールさんの指示を聞きながら、パレスチナ料理づくりに挑戦しようというもの。メニューは炊き込みご飯「マクルーバ」と、チーズのデザート「クナーファ」の2品。オマールさんは、「マクルーバ」は願い事を込めて作る風習があると説明し、「今日はガザの平和を願おう」と呼びかけた。

パレスチナの味に舌鼓

 調理が始まると「次はナスを切るよ」と、スクリーンに映るオマールさんが英語で話しながら手に持つ特大のナスを画面に向けると参加者から歓声が上がる場面も。オマールさんは「パレスチナは野菜が豊富でとってもおいしいところ。ベジタリアンも多いんだ」と笑顔でレクチャー。3時間ほどかけて2品を完成させると、ロンドンと川崎にいる全員でそれぞれの料理に舌鼓を打った。

故郷ががれきの街に

 オマールさんは7年前にガザ地区からロンドンへ移住、会計士として働いていた。しかし昨年10月、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛け、軍事衝突に発展。イスラエル軍の報復攻撃により家族が暮らす故郷ががれきの街になり、いとこが命を落とした。オマールさんは「何かしたい」と考え、料理で自国の文化を伝えつつ寄付を募る活動を始めたという。

 山内さん夫婦は国際交流活動に関心が深く、今年6月まで1年かけて世界38カ国を旅する中で、戦争の遺構や紛争が続いた地域なども訪ねて回った。その際、ロンドンでオマールさんと遭遇。「まず料理の美味しさに感動した。そして平和への願いと家族への思いを聞いて共感した」と皓貴さん。その場で日本でのイベントを提案した。

 山内さん夫婦はイベントの様子とオマールさんからのメッセージを動画にまとめ、「ちきゅうのだいどころ 第1回 パレスチナ編」としてユーチューブで配信中。皓貴さんは「今後も料理を通して様々な国の文化に触れるイベントを企画する」と話す。自国の文化を伝えたいと希望する外国人も募集している。

 問い合わせは山内さん(【メール】chikyunodaidokoro@gmail.com)。

年々、本来の形式となっていた例大祭

溝口神社例大祭 地元屈指の風物詩、再始動 あす7日から 宮入前にはダンスも

 溝口神社(鈴木敬一宮司)であす9月7日(土)と8日(日)に執り行われる「例大祭」。コロナ禍に見舞われ関係者による祭典のみ執り行った4年前から年を追うごとに本来の形式を取り戻してきた地元屈指の風物詩は今年、ようやく催し事をすべて再開する運びとなった。

 戦前は近隣の小学校が休校となり、児童全員が参拝する程の規模を誇る地元最大級の祭事として広く親しまれてきた溝口神社の例大祭。だが先のコロナ禍で「お楽しみ企画」が軒並み中止となり、一時は関係者による祭典のみを斎行するなど対応に追われてきた。

 その後2022年に関係者の尽力によって「宮神輿渡御」が再開され、昨年からは雅楽や三味線の演奏、出店なども行われたほか、豪華賞品を振る舞う事で知られ毎回長蛇の列ができる「大抽選会」も復活。回復基調が鮮明となっていた。

新しい趣向も

 今年はその傾向がより顕著になっており、かつての形式をすべて再開する。さらに例大祭を締め括る「本社宮神輿の宮入り」前には地元ゆかりのプロダンスチーム「KADOKAWA DREAMS」(カドカワ ドリームズ)が境内で華麗なステップを披露するなど、新たな彩りを加え再始動する予定となっている。

「節目の年、参拝を」

 溝口神社は明治初頭に赤城社から溝口神社に改名し今年は150年の節目の年。鈴木宮司は「神社の神様は節目、節目の年を迎えることによって力を増すと言われている。(例大祭を契機に)霊験あらたかになった溝口神社にお参り頂ければ」と話している。

高津消防署の署長を務める 田邊 浩太さん 高津区在勤 56歳

人と人、大切に地域を守る

 ○…川崎市の消防本部から今年度、久地出張所長の経験もある高津区へ。初の署長職となって半年弱が経ち、高津区は「地域のつながりが強く、地元愛が強い印象」と語る。一方で北側は多摩川、南側は崖地もあり災害時はリスクも高いことから「人口23万人以上の区民全員を守るには消防団の協力に加え、区民自身の自助が不可欠。意識を高く持ち備えてほしい」と広く呼びかける。

 ○…消防、救急と経験を積み、30代で川崎市の航空隊へ。パイロットと連携し人を助ける救助員として、ヘリの爆音のなかヘッドセットで指示し上空からワイヤー操作や降下し救助を行う任務。他県の災害支援では街全体が水没するなか、屋根で助けを待つ住民救助も行った。以降、全国の消防長組織の事務局など幅広い職務を担当。広島市や京都市など各地の消防職員と働いた経験は糧となり、「今も『うちはこうだけど川崎市はどうしてる』と情報交換したり交流が続いています」。

 ○…署長就任後に「人となりが分かる関係を」と面談したのは、全職員の149人。署長室で若い世代の仕事の目標や悩みも聞き「色んな経験で視野を広げてほしい。仕事や勉強、趣味など今ある時間を生かし大切にしよう」と見守る。自身はゴルフが趣味。市のウォーキングアプリも「面白くて」と楽しむ。

 ○…かつて勤務した宮前消防署時代にはフラッグ演技で消防広報を行うカラーガード隊だった妻と出会い、今春からは次男が消防学校に入校した。「人のためになる仕事を」と、消防の道を歩んで30年余り。「区民一人ひとりに災害リスクなど地域の特性を学んで備えてもらうと同時に、区・警察と連携しながら消防団と消防署の両輪で防災・防火の地域づくりに繋げていきたい」

「ご協力お願い致します」

川崎高津RC 「献血に多くのご協力を」 9月21日(土)9時半から16時 溝口駅前で呼びかけ

 高津区内を中心に奉仕活動を行っている「川崎高津ロータリークラブ」(小山泰介会長)が9月21日(土) 、溝口駅前で献血活動を実施する。

粗品の進呈も

 同クラブが定期的に実施しているこの献血。日本赤十字社から献血バスが来場し、黄色のジャンパーと青色のポロシャツを着た同クラブのメンバーらが北口バスターミナル付近で協力を呼びかける。献血に協力した人には粗品を用意している。また当日は市内に拠点を置くプロダンスチーム「KADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ)」と高津中学校の生徒が薬物乱用防止の街頭キャンペーンも行う予定となっている(午前10時から約2時間)。

 献血受付時間は午前9時半から午後4時(午前11時30分から休憩1時間)まで。小山会長は、慢性的に献血をする人が必要な血液量の確保が困難な昨今の現状を踏まえ「ぜひ今年も愛のある献血をお願い致します」と地域に呼びかけている。

 問い合わせは同クラブ事務局【電話】044・844・1500へ。
屋根や外壁塗装などについて、様々な不安や悩みを解消することができる

本紙連載コーナー筆者 「池田塗装」が無料の勉強会 9月14日(土) てくのかわさき 参加者を募集中

 本紙人気連載コーナー「教えて!職人さん」の講師・池田聡氏が代表を務める「株式会社池田塗装」。同社が9月14日(土)午前10時から、溝口の「てくのかわさき・第1研修室」で参加費無料の講座を開催。現在、参加者を募集している(要事前予約、定員制、申込み先着順にて受付)。

プロの有資格者が講演

 「外壁・屋根『塗装勉強会』」と銘打たれたこの企画。当日は、これからマイホームの塗装工事を検討する人や、既に見積もり中の人などを対象に、池田代表をはじめ同社の一級塗装技能士が講師として登壇。

 有資格者のプロの視点から「外壁や屋根の塗装工事における適正な価格」や「工事を依頼する適正なタイミング」などを丁寧にレクチャーする。

「売込み」ナシ

 また、地域に住む人たちの生活や建物に関する諸問題を解消することを目的とした講座となるため、自社の売り込みや勧誘、特定の商品や業者の推奨は一切なし。それどころか「施工トラブルを引き起こす『塗装業界の間違った常識』とは?」や「信頼できる業者かどうかを見抜くための判断基準4項目」など、参加者目線からの、本当に知りたい情報が詰まった勉強会となる予定。参加者には塗装業者を選定する際に役に立つガイドブックも進呈される。池田代表は「勉強会の中で疑問が生じても、その場で自由に質問できる雰囲気の催しなので、ぜひ気軽に参加してもらえれば」と話している。

 詳細問合せや予約申込みは【フリーダイヤル】0120・71・1056(受付時間午前9時〜午後6時)へ。

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既に公開されている配信動画の収録風景(提供写真/画像は一部加工しています)

「政治家の素顔」ネット配信 地元企業の取組み、狙いは?

 ホームページの製作やイベントの企画運営などを手掛けている地元企業「川崎コミュニケーションズ(有)」(伊藤博幸代表)が今春から開始した、市内の情報に特化したネット配信サービス。この中で、チャンネル開設と同時にスタートした番組「政治家の部屋」が、関係者や支援者らの注目を集めている。

 地元選出議員や政治に携わる人の知られざる横顔や意外な一面などを紹介し、市民に対して「政治をより身近に」感じてもらおうという取り組み。その、狙いとは―。

「You Tube」で視聴可

 同社が動画投稿サイト「You Tube」で新たに配信しているのは「かわさきCOM TVチャンネル」(二次元コード参照)。地元からの情報発信を担うべく川崎市内の施設・店舗や地域のイベント、自治会や町内会といった地域の各種団体などにスポットを当て、チャンネル内の番組で紹介する企画となっている。

政治議論は一切なし

 とりわけ前衛的な企画が、チャンネルの目玉企画の一つとなる「政治家の部屋」という約20分間の番組。これは「川崎市では初の『政治バラエティ』」を掲げた内容で、川崎市にゆかりのある政治家をゲストとして招きながらも、政策や議員活動などに関する難しい議論を一切行わない構成が特徴。視聴者からの素朴な質問を投げかけながら知らざれる素顔や意外な一面を映し出そうとする試みが注目を集め、既に公開済みの配信動画の視聴回数も少しずつ伸びをみせているという。

「政治家への親近感を」

 また、政党や会派等を問わず「川崎市にゆかりのある政治家」「政治家を引退し活躍する人」さらに「政治家を目指す人」であれば、広く門戸を開放。現在は市、県、国政を含め、出演の意向に応じて順次調整を行っているのだという。

 伊藤代表は「これまでは選挙の時の街頭演説や広報紙などだけでしか政治家の事を知ることができなかった。今後は好きな食べ物や趣味、学生時代のエピソードといったプライベートにも踏み込む事で、地元の政治家に対して市民がより親近感を持ってもらうきっかけになれば」などと、思いを込めて話している。

高津区役所HP

川崎臨海部で環境学ぶ 小学生が取組み体験

 世界初の水素ホテル「キングスカイフロント」を訪ね、温室効果ガスの排出量を全体でゼロにするカーボンニュートラルの取組みを学ぶ「高津区から川崎臨海部へ行ってみよう!」の参加者を高津区が募集。対象は区内在住・在学の小学3〜6年生と保護者。

 10月12日(土)に溝口の駅付近に集合しバスで移動、ホテル内でレタス工場見学や燃料電池バス試乗等を行い、自由行動後、溝口で解散。費用は一人300円(保険料として大人・子ども共通)。定員20組40人(抽選)で申込は区HP(ホームページ)内の申込フォームから。9月13日(金)締切。詳細は左記の二次元コード参照。

ボッチャ大会10月に 出場チームを募集

 10月27日(日)に高津スポーツセンターで開催される「第3回高津区ボッチャ大会」の出場チームを区が募集。

 32チームのトーナメント戦で、優勝チームは来年1月の川崎市長杯ボッチャ大会の出場権を獲得できる。参加資格は1チーム3人で、市内(チーム内1人以上は区内)在住・在勤・在学の小学生以上。参加無料。

 申込みは区役所地域振興課窓口で直接、又は区役所HP(ホームページ)の専用フォームから。応募多数の場合、抽選。9月27日(金)〆切。

 問い合わせは区地域振興課【電話】044・861・3145。

いま一度、活動「見直し」を

 今年、結成60周年を迎えた同クラブ。節目の舵取りを担うリーダーは「川崎西ライオンズクラブ60代会長に推挙頂き、大変光栄に思います」と所感を述べる。だが一方「現在のクラブの状況は、コロナ禍の終息が見えながらも難題も多く、その中でも会員の減少は最も重要な課題」と分析。ここ数年は奉仕計画がなかなか計画通りに進まず、会員減少も相成り苦慮する状況が多かっただけに会長就任に際しては「みなおそう奉仕と例会」をテーマに掲げた。「いま一度、見直す所をしっかりと見直してクラブメンバー、役員で一層の努力と協力を」と呼び掛けている。また、任期中に予定されている結成60周年事業については「メンバーの意見を頂きながら、一致団結して取り組んでいければ」などと決意を述べていた。

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不定期連載 市民健康の森だより 第151回 「炭部会の活動」について

 8月の木曜活動日は15日以降、3回続けて雨模様でした。それでも午前中は何とか雨は降らず、各日、10名から20名の会員が参加してくれました。22日夕方には会長が「雨の中、12名も来てくれて感謝感謝です」と述べていました。ご本人は自転車での帰り道、ずぶぬれになったようですが。

 活動としては29日に炭焼き窯へ竹材を詰め込みました。竹酢液が不足しており次のイベント前までには臨時で竹炭焼きを実施し、竹酢液を確保したいと炭部会長は考えています。事前準備で彼は22日に竹の端材を加工してコンテナ2箱分の竹材を用意しました。

 この炭部会長、実は今年3月の新任です。前部会長は大変熱心に炭部会をリードし、多大な貢献をしてくれましたが諸事情により退任したいと申し出があり、新部会長が必要となり、お願いしました。

新任「の「炭部会長」、大活躍

 新部会長はお仕事との兼ね合いを調整しながら大活躍してくれています。組織ではリーダーが変わると活動が活性化する場合がありますが、その見本のような気がします。以前のやり方に執着せず新しい試みにも積極的に取り組んでくれています。

 更には今年2月の炭焼き教室参加を契機に入会してくれた新会員が、竹に関して豊富な知識と技術を持ち、炭焼きに留まらず、「竹を利用する」観点から竹細工でも活躍してくれるという幸運にも恵まれました。

 新会員の発案によって制作した「竹ポット」は太めの竹を輪切りにして細工を施した物ですが、これに竹炭を入れると以前とは違った雰囲気となり、会員の間では上々の評判です。

 このような経緯から竹ポットをかなりの数、制作しましたので、その時に出た竹の端材が余っていました。8月22日と29日の炭焼き準備に利用したのはこの端材でした。9月に臨時竹炭焼きを実施することになるでしょう。

GO!GO!!フロンターレ

カワサキゲームショー有野課長が登場!

 サッカーJ1・川崎フロンターレは9月13日(金)にU等々力で開かれるサガン鳥栖戦(午後7時キックオフ)で、ゲームをテーマとしたイベント「KAWASAKI GAME SHOW2024」を4年ぶりに開催する。時間は午後3時30分〜6時30分。

 今回はCSフジテレビONEのゲームバラエティ番組「ゲームセンターCX」とコラボし、有野課長ことお笑い芸人・よゐこの有野晋哉さんが始球式に登場!また、同番組制作陣によるオリジナル選手紹介やコラボグッズのステッカーを販売する。

 特設ステージでは有野課長とePARAユナイテッド(車椅子eサッカーチーム)とファン・サポーターの特別チームがサッカーゲームで共闘するほか、有野課長が激戦を繰り広げてきた因縁のソフト「キャプテン翼」に生挑戦する。ほかにも、クレーンゲームやボッチャ体験など子どもから大人まで楽しめる企画が盛りだくさん。

 イベント詳細は川崎フロンターレ公式ウェブサイトへ。