逗子・葉山版【9月6日(金)号】
笑顔の葉山中吹奏楽部メンバー

葉山中吹奏楽部 県大会2年連続金賞 部門変更でも実力発揮

 葉山町立葉山中学校(森岡孝校長)吹奏楽部が8月8日・9日に神奈川県民ホールで行われた、第73回神奈川県吹奏楽コンクール中学生の部A部門で、参加45校の上位15校に入る金賞を受賞した。昨年はB部門で金賞を初受賞しており2年連続。7月の県南支部大会で推薦を受け臨んだ県大会。部員の増加により部門が変更し、課題曲が増え、演奏時間が長くなるなどの大きな変化があった中での受賞で、喜びもひとしおだ。

 同部は3年生13人、2年生23人、1年生26人の計62人。県大会には2・3年生全員と1年生1人の37人で臨み、2・3年生の人数が30人以上のA部門での出場となった。

 昨年のB部門は自由曲のみだったが、A部門は課題曲も演奏する。1曲7分間だった演奏時間が、2曲12分となり、これまでと違った構成に当初は戸惑いを覚えたという。同部は自由曲は『ジャンニ=スキッキ』(プッチーニ作曲)、課題曲は行進曲『勇気の旗を掲げて』(渡口公康作曲)を演奏。

 自由曲は顧問の松平早季教諭が選曲した。「吹奏楽ではオペラやクラシックの楽曲は難しいが、世界的に有名な作品に触れてほしいという思いがあり、今年の3年生なら表現しきれるという期待もあって決めた」と明かす。部長の岩澤小町さん(3年/トランペット)は「難しいとは思ったが、やるからには頑張ろうと思った」と振り返った。副部長の佐々木陵太郎さん(3年/チューバ)は「この2曲だけでなく、全体的な技術の底上げをしたいという思いで練習した」と語った。

 昨年の金賞受賞を受け、周囲から2年連続受賞を期待されるプレッシャーのかかる大会だった。今年3月には部員増加による楽器不足を補おうと、町内外から多くの楽器が寄贈されたこともあり、その思いに応えたいという気持ちもあった。コンサートミストレスのシール真莉亜さん(3年/クラリネット)は「賞を取ることよりも、昨年より良い演奏をしようと心掛けた。金賞はその結果」と語った。

 松平教諭は「音楽の世界は結果の分かりやすい『コンクール』が注目されるが、葉山中吹奏楽部は『一人でも観客がいたらその人の心に届く演奏をしよう』という思いを大切にしている。今回のコンクールで部員は大きく成長したと思う」と部員を温かい目で見守った。
返還予定の進入路

米軍池子住宅地区 46年ぶり一部返還へ 共同使用の進入路、11月までに

 逗子市池子の米軍池子住宅地区のうち、逗葉地域医療センター・逗子市保健センターへの進入路(約0・25ヘクタール)が、11月末までに返還されることとなった。8月29日に行われた日米合同委員会での合意を受け、同日、逗子市が発表した。返還は1978年12月のマイクロ通信施設(第一運動公園隣接地/約0・13ヘクタール)以来、46年ぶり。

 返還されるのは2001年に両センターへの進入路として整備された道路。車道(長さ約211メートル・幅約6メートル)と歩道(長さ約158メートル・幅約2・5メートル)を合わせ、約0・25ヘクタール。これまで日米で共同使用し、市が市道として維持管理してきた。安定した通行確保のため、02年に返還申請をしていたもので、22年12月に両政府により返還が合意されたが、期日は未定だった。

 これまでに市に返還された区域は第一運動公園(約6ヘクタール/旧池子弾薬庫管理事務所地区/72年12月)、久木中小共同運動場(約2・5ヘクタール/旧池子弾薬庫久木地区/77年8月)、第一運動公園(約0・13ヘクタール/旧池子弾薬庫マイクロ通信施設/78年12月)。共同使用となった区域は久木中小共同運動場への通路(96年6月から)、今回返還される進入路(01年3月から)、池子の森自然公園(約40ヘクタール、14年11月から)がある。

 桐ケ谷覚逗子市長は返還の合意を受け、「市制70周年の記念の年に、接収地の返還を迎えられ、大変うれしい。池子問題は米軍家族住宅を受け入れるにあたり、市を二分するなど市政に大きな混乱を生じさせた問題。池子の土地は多くの市民の思いが詰まっている。市としては共同使用地約40ヘクタールの返還に引き続き取り組んでいく」とコメントした。

市を二分した池子問題

 池子住宅地区、海軍補助施設は、第二次世界大戦前に旧日本軍により弾薬庫として造成・使用され、終戦後は、連合軍に接収され引き続き弾薬庫として使用されていた。

 1954年の市制施行とともに池子接収地返還運動が始まり、82年から活発化した米軍家族住宅建設問題は、市民の生活を脅かすとする反対派と、経済効果を期待する容認派で市が二分され、市政に大きな影響を与えた=関連記事。市は94年に受け入れを認め、98年に米軍家族住宅への入居は完了した。

 14年11月には区域西側の約40ヘクタールの返還を前提とした共同使用が始まり、翌年2月に市が維持管理する「池子自然の森公園」がオープン。

 市はこの40ヘクタールの返還を目指し、共同使用や部分返還を求めながら、最終的には全面返還を目指す。

パリ五輪のセーリング競技で日本人初のレースマネジメントを務めた 内田 伸一さん 葉山町堀内在住 53歳

ヨットとともに生きる

 ○…逗子開成中高の教諭で、ヨット部顧問として勤務しながら、先月まで行われていたパリ五輪のセーリング競技で日本人初の運営スタッフを務めた。特別な大会で任命されたことを「ヨット人生の中でも名誉なこと」と胸を張る。一方で、「学校や関係者の方の理解があってこそできたこと」と感謝も忘れない。

 ○…「自信を持てない自分を変えたい」と、厳しくて有名だったヨット部に入部するために、逗子開成高校に入学。「これが人生の中で一番いい選択だった」と言い切る。海の上は想定外のことばかり。一人でどうにかしないと陸には戻れない。「自分でやり遂げる力がついた」とヨットからの学びを力説する。「ヨットの素晴らしさを子どもたちに伝える」ために教師になった。これまでの部の教え子は約200人を数える。「五輪の時にイタリアのミラノから会いに来てくれた子がいてうれしかった」と顔をほころばせた。

 ○…生徒たちに指導しながら今も現役を続ける。フランスから帰国してすぐ、和歌山県でのインターハイに帯同。翌週には32年連続出場となる全日本選手権で鳥取県まで遠征した。2020年には全日本選手権で教え子とペアを組み、準優勝も果たした。「体力が続く限り挑戦したい。もし予選で落ちたら、運営に回って恩返しする」とヨットからは離れられそうにない。

 ○…10月末にはアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われる世界選手権が控える。4回目の出場となる今回は高校1年の長男とペアを組む。「僕の中では最高のステージ。これまで3回は自分のために出たけど、今回は父として、憧れのステージを息子に見せたかった」と熱く語る。また一つセーラーとしての夢がかなう。

昨年のキッチンカーニバル=協会提供

亀神でグルメと音楽 16日 キッチンカーニバル

 亀岡八幡宮(逗子市逗子)にキッチンカーが集合し、グルメと音楽で楽しむイベント「亀神ビアガーデン キッチンカーニバル」が9月16日(月)に開催される。午前11時から午後6時。小雨決行。主催は逗子キッチンカー連絡協議会(山口学会長)。

 出店と主なメニューは次の通り。▽ひなたカフェ(カオマンガイ)▽Mottene(かき氷)▽たこ焼き庵(たこ焼き)▽Daddy`s Pizza(窯焼きナポリピッツァ)▽熟成肉工房ジロー(ホットドッグ)▽丘の上のお弁当屋さん(オムバーグBowl)▽地域魅力ごはん(藤沢炒麺)▽Harunire(豆乳スコーン)▽HIDEOUT(国産牛ローストビーフ丼)

 ステージでは逗子出身のシンガーソングライターNAOYUKIのほか、奈緒、「逗子 昭和歌謡サロン」「ターバンズ」「逗子災害ボラバスターズバンドBUSBAN」「MATSU」「カワハギ二足歩行」「逗子葉山青年部バンド」などが演奏を披露。

 山口会長は「各キッチンカー自慢の料理とライブステージを楽しんで」と来場を呼び掛ける。

 同協議会は昨年9月発足以来、消防フェア、メーデー、逗子みやげまつり&マルシェなどにも参加し、地域イベントの盛り上げに一役買っている。

 問い合わせは同協議会(山口さん)【携帯電話】080・5452・5466。

葉山町 乗合タクシー実証運行 交通不便地域で10月から

 葉山町は8月28日の記者会見で、バス停から300メートル以上離れているなどの公共交通不便地域を対象に、公共交通実証運行事業を行うと発表した。

 名称は「はやまるタクシー」。「葉山」と「早まる」を掛けたという。

 期間は10月21日(月)から2025年1月31日(金)まで。運行区域は長柄・堀内地区(10月21日から12月6日(金))と、一色・下山口地区(12月9日(月)から1月31日)で、運行時間は平日の午前9時30分から午後2時30分まで。土日祝日、年末年始は運休。

 車両は町が新たに購入する10人乗りのワゴン車を利用する。

 乗車にはスマートフォンアプリか電話(コールセンター)での予約が必要。運賃は交通不便地域内での移動は大人(中学生以上)が200円、小学生100円、小学生未満は無料。町役場など交通不便地域外への利用は大人300円、小学生100円を予定している。決済は現金のみ。

 乗降ポイントは長柄・堀内地区、一色・下山口地区ともに25地点前後を予定。乗降場所にポイントの名称やコールセンターの番号が書かれた表示版を貼ることで示す。場所については今後、町内会、自治会への案内、広報、チラシ配布などで周知していくという。

 同事業については6月の補正予算で1971万6000円(内車両購入費550万円)が計上されている。

 今回の実証運行で、1日平均、乗車料として1万円以上の利用が本格導入の目安だという。

情報を確認するタブレットを持つ小林さん

救急搬送にマイナ保険証 2カ月間の実証事業

 逗子市消防本部と葉山町消防本部は8月23日、救急要請された現場で傷病者のマイナンバーカードを活用し、救急搬送に必要な情報を入手し、救急業務の迅速化・円滑化を図るシステムの構築に向けた実証事業を始めた。期間は2カ月間。

 救急現場で傷病者本人の同意を得たマイナンバーカードからオンライン資格確認等システムを使い、既往歴、処方実績、受診歴などを確認。情報を正確かつ早く把握することで、適切な医療機関への早期搬送、正確な情報伝達ができ、迅速な処置につながる。

 葉山消防署救急係の小林竜也さんは「呼吸が苦しい、しゃべるのがしんどい、意識がない、認知症といった方でもマイナ保険証を使うことで正確な情報をより早く収集できる」とメリットを話す。また「いざという時のためにマイナ保険証を携帯しておいてください」と呼びかる。

 9月1日時点の速報値で、逗子では救急搬送96件中6件、葉山では49件中9件の利用があった。

資料集を寄贈した富野さん(左)

米軍住宅反対運動の記録 元市長ら逗子市に寄贈

 逗子市をかつて二分した池子米軍住宅建設問題。1982年から始まった反対運動の記録をまとめた資料集「戦後日本住民運動資料集成12『逗子市米軍住宅建設反対運動資料』」(全7巻・すいれん舎)がこのほど完成し、8月30日、市に寄贈された。

 贈呈式には同資料市民編集委員会の富野暉一郎さん(元逗子市長/龍谷大学名誉教授)、平井竜一さん(前逗子市長)、小田鈴子さん(元逗子市議/前逗子市副市長)、田中尚武さん(NP0法人役員)が出席。

 反対運動の中心にいた富野さんは当時から、「運動の記録を残そうと思っていた」という。個人ビラを含む貴重なチラシ、行政文書、裁判関係資料、米国への陳情書など、段ボール箱30個以上に及ぶ資料を集めて編さんした。別冊の解説書と関係者20人へインタビュー映像をまとめたDVDも用意した。

 寄贈に当たり、富野さんは「この資料が歴史の証人として広く末永く、市民に共有され、次の時代を切り開く一助になることを願う」と語った。

 資料は図書館に置かれ、市民が閲覧できるようにするという。

牛島支部長(前列右)と子どもたち

聖心館葉山 成績と地域貢献で表彰 少年少女武道優良団体に

 葉山町内の小学校を拠点に活動する空手道場、聖心館葉山道場(牛島央子支部長)がこのほど日本武道協議会から「令和6年度少年少女武道優良団体」として表彰された。

 昨年の全日本少年少女武道錬成大会での準優勝と、地域貢献が評価された。同道場はコロナ禍で公式大会が開かれない中、「葉山お楽しみ杯」と銘打った大会を主催し、東京や埼玉の道場を招いたり、毎年の稽古始めに森戸海岸で演武披露や、汁粉・豚汁の振る舞いをしたりするなど、積極的に地域と関わってきた。

 牛島支部長は「葉山道場設立16年にして初めてのことでうれしかった。子どもたちや父兄の皆さんの頑張りがあってのこと。感謝している」と喜びを語った。

沖縄大会で好成績

 8月17・18日に沖縄県で行われた全日本空手道連盟剛柔会全国空手道選手権大会には同道場から小学生6人、中学生1人、大人4人が出場。一色小6年の平田剛士さんが小学男子6年生の形で5位、金巻愛唯さん(40)が40歳以上女子の形で3位、一般女子55kg未満の組手で3位、大高みどりさん(47)は40歳以上女子の形で6位と躍進した。

 現在、同道場には幼稚園児から50代まで61人が在籍。親子で通う例も多いという。

 問い合わせは聖心館葉山道場(牛島代表)【携帯電話】090・1191・8538。

逗子市・葉山町 同性カップル事実婚表記に 住民票に「夫・妻(未届)」

 逗子市と葉山町は9月2日から同性カップルの住民票の続柄に、当事者が希望すれば異性間の事実婚と同様に「夫(未届)」「妻(未届)」と記載し、交付する運用を始めた。これまでは一方を「世帯主」、もう一方を「同居人」「縁故者」と記載していた。ただ、異性間カップルのように法的権利が与えられるわけではない。

 神奈川県内では両市町に先駆けて横須賀市が7月から実施している。

 逗子市は2020年4月に、葉山町は同年7月にそれぞれ、同性カップルに対し婚姻と同等の関係を承認する「パートナーシップ宣誓制度」を導入している。

 桐ケ谷覚逗子市長は8月27日の定例記者会見で「パートナーシップ宣誓制度の自治体間相互利用協定を締結している横須賀市が7月から実施したことを受け、検討を始めた。今回のことで行政として同性カップルの関係を尊重し、これまで以上に寄り添っていきたい」と語った。

 山梨崇仁葉山町長は8月28日の定例記者会見で「葉山は多様性というものに非常に寛容で、多くの人が生きやすさを求めている。その中で行政間で違いがあってはいけないということで三浦半島はパートナーシップ等で同一のものを出せるようにという人権の尊重をはかってきた。この取り組みが広まっていくことを願っている」と話した。

 総務省が同性カップルの事実婚表記について「実務上支障のおそれがある」としていることについては、両自治体とも「特に支障はない」との見解を示した。

ソロプチ逗子・葉山 チャリティージャズライブ 9月19日 さざなみホール

 女性と女児の生活と地位向上のために様々な活動を行うボランティア団体「国際ソロプチミスト逗子・葉山」(鈴木純子会長)が9月19日(木)、チャリティージャズライブ「Jazzのふるさとから」を逗子文化プラザさざなみホールで開催する。

 出演は古川奈都子(ピアノ・ボーカル)、海付豊(サックス・クラリネット)、佐久間和(アコースティックギター)のトリオ。演目は『ダニー・ボーイ』『セ・シ・ボン』『このすばらしき世界』ほか。

 午後2時開演(1時30分開場)、4時まで。入場料4000円。全席自由。

 経費を除いた収益は逗子市社協、葉山町社協、ずし子ども0円食堂などの支援先に寄付される。

 チケット販売は逗子文化プラザカウンター(【電話】046・870・6622)。

 (問)土井さん【携帯電話】090・2157・7745

葉山町制100周年記念事業 「象さんきれいにしたよ」 児童らが塗装体験

 葉山町町制100周年記念事業の一環で、有限会社沼田塗装店(同町下山口/沼田亮社長)は8月23日、同町長柄の「象さん公園」の塗装が剝げた遊具を地元の子どもたちと塗り直すイベントを行った。

 小学生を中心に16人が参加。刷毛やローラーを使って、洋服や手足、顔もペンキで汚しながら、象の形をした滑り台(高さ1・3メートル、長さ2・7メートル)を水色に塗り替えた=写真(沼田塗装店提供)。

 参加した長柄小3年の兵頭葵生さんは「遊んだことのある象を自分たちできれいにできてうれしい」と笑顔を見せた。

 沼田社長は「これを機に塗装に親しんでもらえたら」と語った。

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五輪マークの前で笑顔の内田さん=本人提供

逗子開成内田教諭 内側で感じたオリンピック 日本人初、ヨット競技運営スタッフ

 逗子開成中学高校教諭でヨット部顧問の内田伸一さん(53)=人物風土記で紹介=が、先月閉幕したパリオリンピックのセーリング競技で日本人初のインターナショナル・テクニカル・オフィサー(ITO)として、レースの運営に携わった。世界で220人、日本では2人しかいないインターナショナル・レース・オフィサー(IRO/※)の中から15人が任命された狭き門だ。

 セーリング競技はマルセイユで7月28日から8月9日まで行われた。風が弱くレースがスケジュール通り消化できず、スロースペースな展開だったが、内田さんが担当したILCAという一人乗りのクラスは予選とメダルを確定するレースまでうまくできたという。

 さまざまな大会を経験してきた内田さん。オリンピックについて、技術がトップレベルということだけが醍醐味ではないと話す。「これまで積み重ねてきたこと、競技とどう向き合ってきたかということが全部出る。そういう生き様というのが感動を与えるのだろう」と語った。「今、世界で大きな戦争が起こっている中でもスポーツに集中できるのは『平和』だから。そういう中で個々の選手がどう取り組んできたか姿勢が表れるんだろうなと、現場にいて感じた」と振り返った。

 また、競技とは別に、チャレンジすることの大切さを感じたという。「外国の人と同じ立場で一緒のことをやっていくことができないと、ビジネスのシビアな世界で対応するのは無理だと思った。だから、生徒たちには、できるかできないか分からなくても、自分の好きなことや得意なことでどんどんチャレンジしてもらいたいと思う。そういう意味では今回私自身はトライしてよかった。行ってみたら、何とかなる部分もあるし、全てがうまくいったわけではないが、一歩引いたら何も始まらないですよ」と熱く語った。

※レースオフィサー

レース運営の資格を持つスタッフ

講演する安家氏

県私立幼稚園連合会 「遊びを大切に」 逗子で地区大会

 神奈川県私立幼稚園連合会が8月28日、逗子文化プラザなぎさホールで「県私立幼稚園教育研究三浦半島大会」を開催し、逗葉協会、横須賀協会、鎌倉協会に加盟する幼稚園の教諭ら約250人が参加した。

 聖和学院幼稚園(逗子市久木)の園長で、逗葉私立幼稚園協会会長でもある、武藤薫子大会実行委員長は開会式のあいさつで「今日の講演や研究発表を皆さんの日頃の幼児教育の参考にしてほしい」と述べた。

 記念講演では全日本私立幼稚園幼児教育研究機構の安家(あけ)周一理事長が「日本の学校教育」と「予測困難な時代の中での幼児教育」について語った。

 まず、幼児教育と小学校以降の教育の大きな違いとして、教科書の有無を挙げた。「遊び」を中心とした幼児教育の中では「遊ぶこと」自体が目的であるのに対し、学校の学習は小学校教育から中学教育への準備であり、中学以降は偏差値によって高校が決まり、その後どういう仕事に就けるかにもかかわる。このように学習が次のステップへの手段となっているのが日本の教育の現状だと解説した。その結果、30万人を超える小中学校の生徒が不登校になっているとも指摘した。

 そして、「遊びは子どもに自分たちの問題を解決させ、他者と同じレベルでつながる方法を教えるための自然な方法で、この大切なスキルを学べる遊び以上の方法はない」と強調。また「五感の中では味覚、嗅覚、触覚が大切で、幼少期はこれらを大切にする遊びを徹底的に園で行うことが大切だ」と話した。

 会場の参加者は熱心に講演に耳を傾けていた。

講師のダニー・ネフセタイ氏

元イスラエル兵が講演 9月20日 文化プラザで

 元イスラエル兵のダニー・ネフセタイ氏が講師を務める講演会「どうして戦争しちゃいけないの? イスラエル・パレスチナ問題から考えよう」が9月20日(金)、逗子文化プラザ市民交流センター会議室で行われる。

 主催は「ダニーさん講演会実行チーム」(代表/瀧本めぐみさん・のぞみさん)。

 葉山町在住の瀧本めぐみさんは今年3月まで、約2年間イスラエルに住み、文化財保護の仕事に従事し、妹ののぞみさんは同国へ旅行経験があった。2人は10カ月以上も続くイスラエルによるガザ軍事進攻に心を痛め、何かできることないかと思索。「今パレスチナで起きている惨事とその背景にあるイスラエルの歪みについて、1人でも多くの人に知ってもらいたい」と講演会を企画した。

 講師を務めるダニー氏は1957年生まれで高校卒業後、イスラエル空軍で3年間兵役を務め、88年に埼玉県に移住。木製家具作家として工房を営みながら、反戦や脱原発をテーマに講演活動を行っている。

 瀧本さん姉妹は「ガザや西岸地区での殺戮がなぜ止まないのか理解する鍵はイスラエル社会を知ることにある。一歩引いた視点から当事者の言葉で、しかも日本語で話を聴けるのは貴重な機会」と参加を呼び掛ける。

 午後6時開演(5時30分開場)、8時終演予定。参加費は大人1000円。小中高教員と高校生以下は無料。

 申し込みは「ダニー講演逗子」で検索し、FB(フェイスブック)のGoogleフォームから。当日参加可。

 (問)実行チーム【メール】dannysaninzushi@gmail.com

「富士山下山援助にお礼を」 横浜市在住の相馬さん

 横浜市在住の相馬さん(70代女性)が8月19日、富士山下山中に助けてくれた、葉山在住のおそらく60代と思われる男性Bさん(イニシャル)を探している。

 この日の午後5時ごろ、相馬さんは娘と下山途中に登山靴のソールが剥がれ、ガムテープで応急処置をしたが、靴内は土や砂で荒れたうえ、ガムテープで靴が重くなりすぎ、歩行が困難になってしまった。

 そのとき近くにいた4人の男性が手助けをしてくれ、110番やレスキューに連絡をとったが、時間がかかることから、自力で下山することになった。途中、おぶってもらったり、手を引いてもらったりしながら8時ごろに無事下山。

 4人にお礼をしたいと思った相馬さんは、それぞれ名前や連絡先を聞いたが、一人だけ教えてもらうことができなかった。

 帰宅後、やはり「どうしてもお礼をしたい」と思った相馬さんは、葉山在住ということと、聞けていた苗字だけを頼りに当編集室に人探しができないかと相談の連絡をしてきた。

 心当たりのある方、当編集室までご連絡を。

 タウンニュース逗子葉山編集室【電話】046・850・1290

昨年のビーチキャンドル

記念の明かりを灯す 21日 逗子海岸で

 逗子海岸の秋の風物詩「Zushi Beach Candle」が9月21日(土)に行われる。逗子葉山青年会議所(JC)とLOCAL INNOVATION、実行委員会の共催。

 今年は逗子葉山JC60周年、逗子市市制70周年、来年は葉山町町制100周年にあたることから、テーマは「Anniversary」。1万5000個のキャンドルで各周年を表現したアートを予定。午後2時からアート作成、点灯は4時30分から行う。

 主催者は「アート作成や点灯には多くの方の協力が必要です。ターボ型ライターを持って、逗子海岸にお越しください。皆さんにとってこの事業が何かのAnniversaryとして関わってくれたらうれしいです」と参加を呼び掛ける。

 特設ステージや飲食店の出店もあり、会場を盛り上げる。荒天の場合、翌22日(日)に延期。

 詳細は「Zushi Beach Candle」で検索。

奉仕団体 会長の横顔 国際ソロプチミスト逗子・葉山鈴木純子さん 好奇心と行動力でけん引

 世界122の国と地域で約3000クラブ、7万2000人が所属する、女性と女児の生活と地位を向上させるための活動を行うボランティア団体、国際ソロプチミスト。逗子・葉山は1992年に設立し、現在のメンバーは15人。7月から2度目の会長を務める。

 生まれも育ちも逗子だが、高校、大学、仕事は逗子から離れていた。退職したら地元に恩返しをしたいと思っていた。長く水産会社に勤めていたが、2006年、母の介護を機に退職し、同時に知人の紹介で入会した。

 女性への経済支援や福祉団体などへの寄付の資金を集めるために行うチャリティーイベントでは11年に俳優の中井貴恵さんを招いた「音語り」が思い出深い。「プロダクションとの交渉や音響のことなど大変でした」と振り返る。

 9月19日(日)にはジャズライブも企画=外面に関連記事。20代後半くらいからジャズに傾倒し、「ジャズ発祥のアメリカ・ニューオリンズに仲間と10年くらい通ったり、葉山マリーナのヨットハーバーの下にあったクラブに、毎週のように入り浸っていた」。旅行も趣味で国内は広島県と鳥取県以外は制覇。他にもゴルフ、テニス、スキー、華道など興味は止まらない。

 抜群の行動力と好奇心で会をけん引していく。

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過去の大会=逗子バレーボール協会提供

逗子海岸でビーチバレー 出場チームを募集

 逗子ロータリークラブ(岡本久会長)主催の「逗子海岸ビーチバレー大会2024」が10月6日(日)、逗子海岸東浜(なぎさ橋側)で開催される。逗子市、逗子バレーボール協会(山口明会長)が共催。

 4人1組のチーム。一般の部は原則、男性2人まで。3人、4人の場合は年齢条件あり。中学生の部は男子、女子別。トーナメント方式で6人制バレーのルールに準じて行う。21点1セットマッチ、ラリーポイント制、デュースなし。

 チーム内に逗子市、葉山町に在住・在勤・在学者を含むこと。参加費は1チーム4000円。中学生の部は無料。

 昨年は一般22チーム、中学男子16チーム、中学女子9チームが参加。

 申し込みは逗子市スポーツ協会のウェブサイトでダウンロードできる申込用紙に必要事項を記入し、9月15日(日)までに逗子アリーナへ提出(FAX可・要確認)。

 (問)逗子バレーボール協会(逗子市スポーツ協会内)の鈴木さん【電話】046・870・1296、【FAX】046・872・0296

松井さん(左)と東さん

グランブル管弦楽団が公演 10月5日 鎌倉芸術館

 鎌倉発のプロオーケストラ「鎌倉グランブル管弦楽団」の第4回公演が10月5日(土)、鎌倉芸術館大ホールで開催される。

 指揮は松井慶太さん、ピアノは東誠三さん、コンサートマスターは水谷晃さんが務める。「喜歌劇『こうもり』序曲」、「ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73『皇帝』」、「交響曲第4番ホ短調作品98」を演奏する。午後2時開演。S席3500円ほか。席数限定で高校生以下無料(予約制)。チケット予約・問い合わせは、楽団事務局【電話】0467・24・5695。

読者プレゼント

 読者10組20人を公演に招待。住所・氏名・年齢・電話番号を記載し、〒251―0021藤沢市鵠沼神明5の13の19第3森谷ビル2階タウンニュース社「グランブル管弦楽団」係へ。9月17日(火)必着。

星座にまつわるエトセトラ 「台風の名前(引退編)」

 2000年から北西太平洋または南シナ海で発生する台風に各国の政府間組織である台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)から提案された140個からなる名簿を順番に使用することになりました。日本が提出しているのは、星座の名前10個。「コイヌ」「ヤギ」「ウサギ」「カジキ」「コト」「クジラ」「コグマ」「コンパス」「トカゲ」「ヤマネコ」。大きな災害をもたらした台風の呼名は使用しなくなることもあります。22年適用分までに引退となった呼名は合計56個。日本が提案した呼名も、ワシ(11年台風23号)→ハト、コップ(15年台風24号)→コグマ、ハト(17年台風13号)→ヤマネコ、テンビン(17年台風27号)→コイヌ、カンムリ(19年台風28号)→コト、の5つが引退・変更となっています。台風は、海の浄化のためにも必要ですが、被害は最少にと祈るばかりです。

「親の終活【2】」 vol.26 人生100年時代今から始める終活のススメ

 子世代が、親の終活で知りたいことは【1】実家をどうするか、【2】預金通帳などの保管場所、【3】財産(金融関係)、【4】遺言書やエンディングノートがあるかです。

 一方、親は【3】以外は早めに子どもに伝えたいと思っています。財産関係は、金の切れ目が縁の切れ目?で最後まで伏せておきたい気持ちもわかりますね。子供が1人であれば問題はないのですが、兄弟は他人の始まりといわれるように、連れ合いがいる年齢になるとすんなりとはいきません。「実家は親の面倒を見てくれる娘にあげたい」という親心があっても、子世代が生活の基盤が確立している場合は、実家を処分して現金化してほしいという要望も多いのが実情。ざっくばらんに、お互いの希望を話しあってみましょう。

 さらに処分の前には家の整理が大変になります。生前整理は親とは価値観が違うのは当然なので、捨てるではなくて、お気に入りを残しておく、室内での危険や転倒を避けるための整理という発想に転換しましょう。いつかやる、のいつかは永遠に来ません!業者に依頼する場合はネット情報より経験者からの口コミをお勧めします。

 あくまでも親のためという気持ちをわかってもらうことが大切。まず自分がエンディングノートを書いてから、親に渡すなど、終活を親と子供で一緒にやることが当たり前になるといいですね。