旭区・瀬谷区版【9月12日(木)号】

旭・瀬谷両区 10月からプラ分別変更 地球温暖化防止が目的

 横浜市では今年10月から、温室効果ガスの排出削減を目的に、旭区や瀬谷区を含む市内9区でプラスチックごみの出し方を変更する。各区では資源循環局による住民に向けた説明会などが行われ、取組への理解を求める動きが進行している。

 横浜市は、2003年に「横浜G30プラン」を策定して分別収集品目を拡大し、ごみの減量やリサイクルを推進してきた。今回はそれ以来約20年ぶりの分別ルール変更となるという。

円滑な資源循環を

 横浜市では現在、プラスチックごみをできる限り出さない取組に重点を置いた「ヨコハマプラ5・3(ごみ)計画」を策定している。横浜市役所の事業活動で排出される温室効果ガスのうち、ごみ処理が約4割を占めており、燃やしているごみの中にプラスチックが多く含まれていることから、ルール変更を行う。

 変更後は、プラスチックのみでできている製品がプラスチック資源として出すことができるようになる。ただ、広げると50cm以上になるものや、厚みがあって硬いまな板などは対象外になっているので注意が必要だ。

 これは、プラスチック資源をリサイクルする過程で使用する機械が故障する原因になる可能性があるからだという。資源循環局旭事務所の担当者によると、以前ごみ処理の際に、異物混入が原因でベルトコンベアが壊れたことがあったという。

 同担当者は「市民一人ひとりの分別作業によってごみ処理は成り立っており、私たちの手だけでは追いつかない。今後はより一層の協力をお願いしたい」と呼びかける。

各地で説明会も

 資源循環局の旭事務所は住民説明会を随時実施。変更内容の詳細や意義を直接伝えている。9月7日に旭区内で行われた説明会=写真=に参加した80代女性は「今回の説明会で疑問が解決した。環境や作業員への負担については、個人が気を付けないといけないし、もっと周知してほしいと思う」と語った。

 ごみの出し方に関する問合せは各区の資源循環局事務所【電話】045・953・4811(旭区)、【電話】045・364・0561(瀬谷区)。

無電柱化が完了した、根岸駅周辺の山下本牧磯子線

災害時の第1次緊急輸送路 無電柱化が難航 計画策定時と同程度に

 横浜市は2018年度、災害時の消火や救助活動、物資輸送の生命線となる「緊急輸送路」などについて無電柱化(※)の推進計画を策定したが、工期の長さや高い整備費で難航。高速道路や幹線道路などと広域ネットワークを構成する第1次緊急輸送路の無電柱化率は、策定時と同程度の33%にとどまる。

 市は推進計画に基づき、緊急輸送路を含む管理道路を整備してきた。しかし、23年度末の第1次緊急輸送路(総延長198Km)の無電柱化率は計画策定以降に指定された道路もあり、18年と同程度の33%(65Km)。また、第1次緊急輸送路のうち、横浜新道や保土ケ谷バイパスにつながる環状形成3路線(環状2号線、山下本牧磯子線、鶴見溝ノ口線/合計36Km)を27年度までに完成させることを目標にしていたが、23年度末の無電柱化率は18年から3ポイント増の71%(26Km)と達成困難な状況だ。

 整備が進まない要因の一つが長い工期。市道路局企画課によると、既設埋設物の移設や共同溝の設置、電柱・電線の撤去など10年前後かかる。整備費も高く、国交省の試算では電線共同溝方式の場合、道路管理者の負担額は1Kmあたり約3・5億円。横浜市のような都市部は既設埋設物が密集しており、試算以上の費用が必要という。

 市は現在、環状形成3路線の整備に注力し、25年度末の無電柱化率74%を目指している。コスト削減の技術導入や国への補助金要望にも取り組むとして、担当者は「人命救助や復旧・復興につながる事業。しっかり進めていきたい」と話す。

昼間工事や常設作業帯の導入を

 NPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク(大阪府)の井上利一事務局長は無電柱化推進にあたり、低コスト手法の積極的な活用のほか、昼間の工事や昼夜連続した常設作業帯などの導入を呼びかける。また、「11月10日の『無電柱化の日』などを活用し、市民に意義やメリットを周知すべき」と説明する。

「戦争体験を語り継ぐ若葉の会」の2代目会長を務める 海老澤 裕介さん 旭区若葉台在住 82歳

聞くだけでなく、考えて

 ○…旭区若葉台を中心に、地域の学校や施設でメンバーが自身の体験談を話す「戦争体験を語り継ぐ若葉の会」。80代から90代後半まで8人が所属する同会の中でも1番の若手。講演で話をする講師の選出や、財政や予算、運営方針の決定など年上のメンバーと協力しながら取り組む。「子どもやその親世代、地域の人たちに『戦争はいけないこと』だと、訴えていきたい」と意気込む。

 ○…鎌倉市大船出身。物心ついた頃には太平洋戦争末期で、自宅の近所にあった倉庫が全焼したことが最初の記憶。3歳で終戦を迎えたが、当時は食べ物はなく、ひもじい思いをしながら日々過ごした。大学卒業後は、桜木町の会社で事務として働く。定年退職後は、地域の老人会に所属していたが、同会の前事務局長に活動を手伝わないかと誘われた。「自身の体験を話すことはなかったので、当初は手伝いだけでした」。携わるうちに、自身の体験も若い人たちに聞いてもらおうと語るようになった。

 ○…3人の子どもがおり、今は妻と2人暮らし。同会以外にも、地域の歴史を保存する「若葉台郷土歴史資料室」や朗読会にも所属する。本好きで、「近所の古本屋に行くことが習慣です」。日々品揃えが変わる書籍を眺めながら、時代の移り変わりを感じる。

 ○…昨年度は若葉台小学校で初となる講演を実施。8月に開いた戦争について考えるイベントには、高校生から大人まで34人が参加してくれたと喜ぶ。しかし、「良い話を聞いただけで終わってほしくない」とも考える。個人が気軽に意見を発信できる時代で、自身の考えを持つことは大切。「戦争を防ぐためには何ができるのか。それは、次の世代が自らの意思で決めていかないといけない」

4位入賞の盾を持つ永石さん

永石さん(下瀬谷) 囲碁団体戦で全国4位 ”文化部のIH”で

 瀬谷区下瀬谷在住の永石旭飛(あさひ)さん(座間高校3年)が、8月4日と5日に岐阜県で開かれた「全国高等学校総合文化祭」の囲碁部門の団体戦に神奈川県代表として出場。4位入賞に貢献した。

 文化部のインターハイと言われる同祭。囲碁団体戦は男女混成の1チーム3人編成で、試合を6回行う。永石さんは県大会で個人3位となりメンバーに選ばれ、栄光学園高校と日本女子大学附属高校の1年生と組んだ。

 神奈川県代表は6試合を戦い、5勝1敗。埼玉・鹿児島・千葉と並んだものの、対戦相手の勝ち数の合計が多い方が上位に入る方式により4位となった。神奈川県代表3人の勝ち星数は全チーム中1位で、永石さんは「厳しい戦いもありましたが、一緒に戦ってくれた2人に感謝しています」と話す。

陸上と”二刀流”

 永石さんは8歳で囲碁を始め、小学校の同好会や横浜駅近くのサロン「宇宙棋院」、各地の碁会所などで腕を磨いてきた。中学陸上などで活躍した父親の影響もあり、中学時代は陸上に打ち込み、110mハードルで全国大会に出場。勉強を続けていたという囲碁も3年の冬に全国出場を果たした。

 高校では陸上部顧問の後押しもあり、ハードルと囲碁の”2刀流”として活動し、それぞれで日本一を目指していた。囲碁は今年2月、目標だった7段に合格。陸上は3月に負った肉離れと骨折により、県大会で思うような成績を残せず悔しい思いをした。それだけに総合文化祭にかける想いは強かったという。

 将来は教員を目指しているという永石さん。「豊かな人間を育てることができる教員になりたい」と意気込んでいる。

「1971年版神奈川県鉄道地図」

県立公文書館(旭区中尾) 新幹線開業の苦労知る 10月6日まで企画展

 神奈川県立公文書館=旭区中尾1の6の1=で10月6日(日)まで、「新幹線・駅・街―かながわの記録たち―」が行われている。

 今回の企画展示は、東海道新幹線開業60年にあわせて実施されているもの。新幹線工事にまつわる資料を始め新横浜駅、小田原駅周辺の開発についても展示されている。東海道新幹線は5年という短い工期で開業に至っており、資料を通して当時の苦労を垣間見ることができる。

 また新幹線だけでなく、県内でこれまで計画されてきた鉄道や、開通が実現しなかった路線の資料も紹介されている。

 加えてJR東海道本線への新設が進められている「村岡新駅」や、リニア中央新幹線など、これからの鉄道についても知ることができる。

 同企画展についての問い合わせは県立公文書館【電話】045・364・4454。同所へは相鉄線二俣川駅北口より相鉄バス「旭23運転免許センター循環二俣川北口」行きに乗車し、「運転免許センター」停留所下車、徒歩3分。

左近山出身瑛人さん 地元ライブに「最高!」 自治会の夏祭りに出演

 旭区の左近山連合自治会の団地祭が8月23日と24日に左近山小学校で開催。24日は左近山出身のシンガーソングライター・瑛人さんが特別出演して会場を盛り上げた=写真。

 校庭中央の特設舞台の周囲には、瑛人さんを一目見ようと、子どもから大人まで多くの人が詰めかけた。大きな拍手に迎えられて登場した瑛人さんは「チェスト」や「俺は俺で生きてるよ」を披露。「左近山でライブするのは初めて。うれしいな」と話すと、会場から歓声が上がった。

 後半は祖父が飼っていた金魚を思い出して作ったという左近山ゆかりの曲「らんちゅう」やヒット曲の「香水」を歌い、「めっちゃ楽しい。左近山、最高!」と満面の笑顔で観客に呼びかけ。アンコールは「HIPHOPは歌えない」を熱唱し、祭りを大いに沸かせた。

 来場していた家族は「祭りに出演することを知らなくて驚きました。『香水』を一緒に歌う瞬間もあり、とても楽しかった」と喜んだ様子だった。

チャンピオンベルトと、植木区長から贈られた「せやまる」のぬいぐるみを持つ山下さん

瀬谷中3年山下夢さん キックボクシングで日本一 植木区長を表敬訪問

 8月4日に都内で行われたWBC ムエタイ&EXPLOSION 全国大会で優勝した山下夢さん(瀬谷中学校3年生)が8月27日、瀬谷区の植木八千代区長を表敬訪問した。

 同大会はWBC(世界ボクシング評議会)ムエタイと、NJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)のベルトをかけたもの。パンチ・蹴り・組み技のムエタイルールで行われる。全国各地のチャンピオンが集まるなか、山下さんは一般女性クラス・49kg以下の部門を制覇した。

 植木区長への表敬訪問ではこれまでの大会実績や、普段のトレーニングの様子などを説明。大会の結果に対するクラスメイトたちの反応を聞かれると、「『夢、優勝おめでとう』と声をかけてくれます。嬉しいです」と笑顔で話した。

20超の王者ベルト

 元々は気が弱い性格だったという山下さん。プロキックボクサーだった父親の影響もあり、護身目的で小学校3年からキックボクシングを習い始めた。6年生の時にはパンチ力を鍛えるためにボクシングも開始。現在はボクシングをメインにトレーニングに励む。

 これまでにキックボクシングで7度、ボクシングで2度の日本一を達成。両競技を合わせたチャンピオンベルトの数は23に上る。相手に合わせて戦い方を変えられるのが強み。キックボクシングとボクシング、さらに中学では柔道部に所属している幅広い競技経験を活かし、パンチ・キック・組技を柔軟に組み合わせながら戦う。

 「頑張った分だけ、強くなったと実感できるのが楽しい」と山下さん。現在はプロボクサーを目指しており、「世界チャンピオンになれるよう頑張ります」と意気込む。

犯人役を取り押さえる様子=20日・大和警察署

4署合同で緊急配備訓練 強盗検挙の体制強化図る

 瀬谷区・大和市・海老名市・厚木市の4警察署などによる合同訓練が8月20日に実施された。

 訓練は、瀬谷区内で保険会社を名乗る3人組の犯行グループによる強盗事件が発生した想定で行われた。犯行グループは公共交通機関を利用して逃走。大和署では犯人が乗る車両を検問し、うち1人確保した。

 残った2人は相鉄線や小田急線を乗り継ぎ逃走を続けたが、海老名署や厚木署の署員らが確保したところで訓練は終了した。

 今回の訓練では、各署の署員らが情報共有を図りながら捜査し、鉄道警察隊や通信指令課も参加し、小田急電鉄(株)、相模鉄道(株)も協力した。

 瀬谷署の担当者は「こうした訓練を通じて各署と関係を強め、実際に事件が起きた際にすぐに警戒できる体制を整えたい」と話した。

小森さんが直接指導

野球が繋ぐ交流の輪 元プロ 旭区幼稚園で教室

 旭区の上川井幼稚園=阿部剛園長=で8月22日、元プロ野球選手の小森孝憲さんや横浜商業高校=南区=の学生ボランティアが参加したティーボールイベントが行われた。

 小森さんは、旭区内の横浜商科大学高校を卒業後、東京農業大学を経て東京ヤクルトスワローズに入団。引退後は全国で野球教室を開催している。

楽しさ伝えたい」

 小森さんは、横浜商業高校硬式野球部監督の廣濱優さんの高校の先輩にあたり、その縁から10月に同校で催される文化祭で生徒とイベントを行う予定だった。今回、小森さんと生徒が交流する場を作りたいという話になり、廣濱さんの知り合いである阿部さんが野球教室を積極的に行っていたため、小森さんを紹介して教室の開催を打診。阿部さんが快諾し今回のイベント実現に至った。

 当日は園児約10人に、小森さんや学生ボランティア10人ほどがボール投げや打撃を指導。ミニゲームも行われ、盛り上がりを見せた。

 小森さんは「最近は野球が禁止の公園もあり、プレーする機会も少なくなっていると思う。子どもたちにはこれからも野球の楽しさを伝えていきたい」と話した。

 ボランティアで参加した高校2年の宮本南穂さんは「将来の夢であるキッズスポーツインストラクターになれたら、今日の経験を生かしたい」と今後を見据えた。

優勝を喜ぶ原FC※提供写真

瀬谷区サッカーU─10大会 原FCが優勝 決勝、PK戦で制す

 瀬谷区内の小学生サッカーチームが競う「瀬谷区リーグU-10大会」(主催/瀬谷区サッカー協会)が8月25日に神明台グラウンドで開かれ、原FCが優勝した。

 6チームが参加した同大会は、A・Bのブロック戦と順位決定戦が行われた。原FCはブロック戦2試合を6得点1失点で連勝すると、大門FCとの順位決定戦をPK戦で制した。

アクロバティックなプレーが魅力のビーチサッカー※提供写真

ビーチサッカー大会 「最高峰のプレー楽しんで」 中屋敷で14、15日に

 国内屈指のビーチサッカーチームが出場する「THE PRIDE BEACH GAMES 2024」が9月14日(土)と15日(日)に、SALスポーツパーク瀬谷(瀬谷区中屋敷3の21の2)で開催される。

 これは、瀬谷区を拠点とするビーチサッカーチーム「レーヴェ横浜」の選手やスタッフなどで組織される実行委員会の主催。3回目の今年は、強豪チームが国内各地のカップ戦を戦い年間チャンピオンを決める「JBSF TOUR」(日本ビーチサッカー連盟)に位置づけられている。

 大会中はレーヴェ横浜をはじめとする8チームが、2つのトーナメントに分かれて試合を行う。キッチンカーや屋台のほか、スーパーボールすくいやキックターゲットも揃い、子どもから大人まで楽しめる。

 14日は午前10時50分〜午後7時(予定)。15日は午前9時(ブース出店は10時30分)〜午後5時(予定)。入場料500円で、小学生以下は無料となっている。

 「国内最高峰のビーチサッカーを体感してください」と実行委員長の奥山正憲さん。「ビーチでのイベントや中屋敷太鼓連のパフォーマンスも楽しめます」と来場を呼びかけている。駐車場(有料)は制限があるため公共交通機関の利用を。大会の詳細は公式インスタグラムへ。

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横浜市瀬谷区のあじさプラザで展示 日本の美しい風景にパシャリ "写真家"たちの力作50点ずらり

 瀬谷区内を中心に活動する「瀬谷フォトファミリー」(塚本昌義会長)の写真展が9月17日(火)〜23日(祝)まで、瀬谷区民文化センターあじさいプラザ=横浜市瀬谷区瀬谷4の4の10=のギャラリーで開かれる。午前10時〜午後5時(初日は午後1時から/最終日は4時終了)。入場無料。

 今回で18回目となる同会の写真展。期間中はメンバー16人が各地で撮影した自然の風景、人物、祭りなどの1コマを切り取った50点が並ぶ。

 担当の服部孝さんは「これからも美しい日本の風景と風情を写真に残していく」と話す。

 (問)服部さん【携帯電話】080・1243・8694、または【メール】ahattori@themis.ocn.ne.jp

工夫を凝らしたコマで戦う

県内高校生が自作コマで火花散らす「コマ大戦横浜場所」 横浜市役所で9月14日

 神奈川県内の高校生が作ったコマを使い、相撲のように一対一で戦う「第6回高校生コマ大戦2024 横浜場所」が9月14日(土)午前11時から午後3時まで、横浜市役所1階アトリウム=中区本町=で開催される。

 「コマ大戦」は製造業を元気づけようと中小企業などが2012年に横浜で「全日本製造業コマ大戦」を開いたのが始まりで、その後、全国に広がっている。今大会はその高校生版で、中小製造業に根付いたコマ大戦の取り組みを若者に広げることが狙い。神奈川県高校生コマ大戦実行委員会が主催し、横浜市経済局が共催する。

 使用するコマは直径20mm以下、高さ60mm以下で、重さ・形は不問。工業高校の生徒が支給された材料を使い、自ら工夫を凝らして製作したコマで戦う。ルールは相手のコマより長く土俵で回り続けた方が勝ちで、土俵の外に出たら負け。

県内10校、横浜市内からは2校出場

 出場するのは五十音順に県立小田原城北工業(小田原市)、県立川崎工科(川崎市)、県立向の岡工業(同)、県立神奈川総合産業(相模原市)、県立平塚工科(平塚市)、県立藤沢工科(藤沢市)、私立三浦学苑(横須賀市)、県立横須賀工業(同)、県立磯子工業(横浜市)、県立神奈川工業(同)の10校。

 入場無料。問い合わせは市経済局ものづくり支援課【電話】045-671-2567。

アクセサリーなどが紹介された

女性起業家の商品・サービス一堂に 市役所で展示会

 横浜市内を拠点に活動する女性起業家の商品やサービスの展示会「横浜女性起業家コレクション2024」が9月5日、市役所で行われた。

 展示会は市経済局が主催し、50事業者が参加。漆喰を原材料にし、花を使ったフラワーアレンジメントやジュエリー、焼き菓子などが販売された。

 展示会は市が連携する市内百貨店や大型商業施設とのマッチングの場にもなっており、バイヤーらが訪れていた。店側との交渉が成立すると、10月以降、店舗や施設が行う催事に出店できる。

 出展した女性は「ここに参加すると、ほかの人がどんな物を作っているのかが見られて刺激を受ける」と話していた。

桜木町駅前で演説を行う小泉氏

自民党総裁選 小泉進次郎氏が桜木町駅前で演説 菅前首相は支援明言

 自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)への立候補を表明している小泉進次郎元環境相(衆院神奈川11区)が8日、桜木町駅前で街頭演説を行った。演説には菅義偉前首相(2区)も駆け付け、小泉氏を支援することを明言した。

 小泉氏は6日の出馬会見で主張した「聖域なき構造改革」や「人生の選択肢を増やす」などの政策を進めていくことを訴え、「私が総理総裁になったら、足りないところを私以上の力をもって支えてくれる完璧なチームを作る」と述べた。約20分間の演説を終えると、約1時間をかけて集まった聴衆とグータッチを行った。

 小泉氏の前には菅氏がマイクを握り、「小泉進次郎さんに日本のかじ取りを託したい、そんな思いで皆さんと一緒になって応援している」と総裁選で小泉氏を支援することを明かした。

 演説には、小泉氏の地元である横須賀市、三浦市選出の県会議員、市会議員なども駆け付け、自民党の多くの地方議員が集まった。

 演説に参加した横浜市内が選挙区に含まれる衆議院議員(比例含む)は、本紙の調べでは菅氏のほか、山本朋広氏(4区)、坂井学氏(5区)、古川直季氏(6区)、三谷英弘氏(8区)。次期衆院選への立候補を予定している丸田康一郎氏(13区)と草間剛氏(19区)も姿を見せていた。

昨年の様子=実行委員写真提供=

24日 瀬谷公会堂 音大講師が評価 瀬谷区の小〜高校生集まれ!演奏力を競うコンサート

 瀬谷区ジュニアコンサート実行委員会が、11月24日(日)に瀬谷公会堂=横浜市瀬谷区二ツ橋町190=で開く、「第24回瀬谷区ジュニアコンサート」の出演者を募集している。対象は瀬谷区内在住・在学、または区内の音楽教室などに通う小・中・高校生。過去の受賞者や、国内外音楽コンクール受賞者は出場に制限がある。

 音大の講師が出演者1人ひとりの演奏を講評する恒例の演奏会。素晴らしい演奏を披露した人には最優秀賞、優秀賞、奨励賞を授与。また、出演が5回、8回、10回目の参加者には実行委員会賞として楯が贈られる。 

 ピアノや管・弦・打楽器、和楽器、声楽(中学生以上)のいずれかでソロ部門(演奏曲はクラシックの範囲内)、アンサンブル部門(5人以内の編成」がある。このほか、第22・23回の最優秀賞や、23回優秀賞の受賞者を対象にした受賞者演奏部門を用意している。

 参加費1500円で、運営協賛金2口以上必要。(1口2000円)。募集要項や申込用紙は 区役所や区内公共施設などで入手できる。9月30日(月)までに申込用紙と返信用封筒(切手貼付)を郵送。先着50人ほど。

 応募はジュニアコンサート実行委員会事務局=〒246ー0035瀬谷区下瀬谷2の32の2=へ。問い合わせは同事務局【電話】045・303・0456(土曜日を除く9時〜15時/19時〜20時)または【メール】assm@juno.dti.ne.jpで件名「ジュニアコンサート問い合わせ」と記入を。

15日 瀬谷公会堂 ダンスや民謡なども披露 歌で国際園芸博覧会を活気づける

 横浜市の瀬谷公会堂=瀬谷区二ツ橋町190=で9月15日(日)、瀬谷区三ツ境在住の廣松亮介さんが作詞・作曲した「2027横浜花博 花だより」をテーマにしたイベントが開かれる。午後1時から5時。

 3年後に旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)で開かれる、「国際園芸博覧会」を地域から盛り上げるために作られた同歌。今回は、「より多くの人に歌に親しんでもらい、博覧会の機運醸成を図るために企画しました」と担当者は話す。

 当日は、個人や団体が同歌の歌唱や演奏、BGMにしたダンスなどを披露。悠木真湖さんや、横浜隼人中学・高校、原幼稚園、瀬谷や旭、泉各区の舞踊・民踊団体などが出演する。

 悠木さんは「歌唱や演奏を聴きにきてください」と話す。廣松さんは「一緒に歌って博覧会を盛り上げていきましょう」と語った。

 入場無料。問い合わせは廣松さん【携帯電話】080・6890・5989。

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せや・ガイドの会 主催 小栗伝説の地からゆめが丘ソラトスへ 9月21日 藤沢市と横浜市で散策行事

 横浜市瀬谷区を拠点とする市民グループ「せや・ガイドの会」が9月21日(土)、「小栗伝説」が伝わる藤沢市西俣野地区の史跡などを巡る散策行事を開く。

 同会によると、小栗伝説は小栗判官と照手(てるて)姫が数奇な運命に翻弄される物語。中世以降に全国各地で伝承され、同地区にも関連史跡が点在する。

 当日は午前9時から15分間、小田急江ノ島線六会日大前駅の東口で参加受付。小栗判官がよみがえったとされる土震(すなふるい)塚を始め、花應院や閻魔堂跡など伝説ゆかりの地に足を運ぶ。境川沿いのサイクリングロードや、今年7月に開業した相鉄いずみ野線ゆめが丘駅の商業施設「ゆめが丘ソラトス」を経て、同駅で午後0時45分頃に解散する予定。

 全行程7Kmほど。申込不要、参加費1人300円。当日午前7時台のNHKテレビで、市内の午前中の降水確率が60%以上の場合は中止。問い合せは竹見さん【携帯電話】090・3900・6469。

横浜市旭公会堂 9月18日 ご当地ヒーロー「スター☆ジャン」出演の森實りこさんが一日警察署長に 交通事故や特殊詐欺から身を守る方法を学ぼう

 9月21日から30日にかけての「秋の全国交通安全運動」に合わせ、旭警察署=吉田善成署長=は9月18日(水)、旭区役所4階の旭公会堂でキャンペーンを行う。

 同イベントでは交通安全講話や特殊詐欺撲滅講話のほか、神奈川県警察音楽隊による演奏が行われる。

 また、テレビ放送される横浜のご当地ヒーロー「横浜見聞伝スター☆ジャン」に出演した旭区出身の森實りこさんが一日警察署長に就任する。

 午後2時開演。(1時開場)問い合わせは同署【電話】045・361・0110。

大さん橋から望む月景色

横浜市内 お月見スポット「日本百名月」の大さん橋と横溝屋敷 中秋の名月は9月17日、夜景情報発信団体が認定

 「中秋の名月」が9月17日に迫る中、夜景情報を発信する一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローなどが観月スポットを選ぶ「日本百名月」に横浜市内から中区の「横浜港大さん橋国際客船ターミナルから望む月」 と鶴見区の「みその公園 横溝屋敷の月」が認定されている。

 日本百名月は同ビューローが「月」を観光集客につなげようと、2016年に始めたもの。

ベイブリッジと海面に伸びる「月の道」

 百名月の100番目に認定された大さん橋客船ターミナルは、日本夜景遺産にも登録されているビュースポット。現地調査や審査、認定を行った同ビューローの担当者は絶好の撮影スポットに大さん橋の先端を挙げ、「特にベイブリッジ側の風景がおすすめ」と話す。満月の夜は、揺れる海面に月光が一筋となって「月の道」が現れる。

江戸時代の雰囲気感じられる屋敷

 みその公園は江戸時代からの主屋、長屋門、蚕小屋、穀蔵、文庫蔵が残り、江戸時代の雰囲気が感じられる見学施設。同ビューローの担当者によると、おすすめの観月場所は横溝屋敷。「母屋2階から長屋門と獅子ヶ谷市民の森の上空に昇る月が眺められる」としている。

 同公園では9月21日(土)午後5時〜8時に「竹とうろうまつり」が開催される。竹林や庭、屋敷から裏山への道が竹灯篭で飾られ、幻想的な雰囲気の中で観月できる。参加費100円。詳細は同公園【電話】045・574・1987。

ブースを訪れる来場者

赤レンガで体験型防災イベント ラジオ日本と市が8日まで

 体験型の防災イベント「横浜防災フェア2024」が9月7日に横浜赤レンガ倉庫イベント広場で始まった。8日まで。ラジオ日本=本社・中区長者町=と横浜市の主催。

 「学ぼう やってみよう 自助・共助」をテーマに、消防車やはしご車、防災関係車両が展示されたほか、トレーラーハウスなどの体験もあった。

 非常用のトイレ処理パックを展示していた防災用品などを取り扱う「セットアップ横浜」=港北区新横浜=の山田紀雄さんは、能登半島地震の被災地で目の当たりにした状況を踏まえ、「避難所のトイレが汚れ過ぎていて行くのをためらい、具合が悪くなった人もいる。トイレパックを家庭でも備えてほしい」と訴えていた。

 8日の開催は午前10時30分から午後5時。午後1時からは東京大学地震研究所准教授の青木陽介さんやお笑いタレントで防災士の赤プルさんなどが出演するトークイベントがあり、この様子は13日午後8時から9時30分までラジオ日本で放送予定。午後3時からは市消防局、海上保安庁、県警水上警察署の船舶紹介もある。

青木小児童の動画が披露された

横浜市教育委員会による教員向け研究協議会で児童・生徒が意見発表 神奈川区の青木小、青葉区の市ケ尾中

 横浜市立の学校教職員を対象とした「横浜市教育課程研究委員会 総則部会 研究協議会」が8月20日、関内ホール=中区=で開催され、神奈川区の青木小学校、青葉区の市ケ尾中学校の児童・生徒が意見を発表した。

「自立した学習者の育成」がテーマ

 同協議会は「横浜市立学校カリキュラム・マネジメント要領」に基づき、学びの質の向上を目指し、教育課程のあり方を研究するために開かれている。参加したのは会場を訪れた教職員約600人と、オンライン参加の約400人。児童・生徒の意見発表は事前に学校内で撮影した動画を投影する形で行われ、普段の学習の様子や自立した学習についての意見が披露された。同協議会で児童・生徒の生の声が発表されるのは初めて。

台本なしで撮影した動画で活発な意見が

 台本、筋書きなしで撮影に臨んだ青木小の児童は「総合、特別活動は内容を自分たちに委ねられていて楽しい。先生は必要な時には助けてくれる、補助のよう(な存在)」などの意見が出た。市ケ尾中の生徒からは「正解が一つではない課題について、自分たちで調べることによって、学びが深まると思う」と述べた。

 これらの意見を受けて、青木小の後明好美校長、市ケ尾中の竹下恭子校長、教育委員会教育課程推進室の丹羽正昇室長らが座談会を展開。これからのカリキュラム・マネジメントに、子どもの声を積極的に取り入れること、学校、家庭、地域と連携して新しい学びの形を探していくことなどが話し合われた。

9月4日にあったキックオフイベントには約120人が参加した

仕事のスキル 企業・団体で活かすマッチング事業 横浜市が参加者募集

 仕事などで培ったスキルを地域の企業や団体で活かす横浜市のシニア×生きがいマッチング事業「よこはまポジティブエイジング」の基礎を学ぶ講座が9月20日(金)、10月4日(金)に日本丸メモリアルパーク=西区=内の訓練センター会議室で行われる。

 市内の高齢化率が25%を超える中、コロナ禍もあって、地域活動やボランティアへの参加者が減りつつある。市はシニア世代の新たな社会参加のきっかけづくりを進めようと、2023年から同事業を開始。おおむね60歳以上を対象に、仕事などを通して得た経験や技術を企業や団体の活動にマッチングさせる。

元公務員や建築士、保育士など

 昨年度は元公務員らのチームが金型の製造メーカーに対し、障害者雇用に関するアドバイスを行った。ほかにも、建築士、保育士、潜水士などの資格を持つ人が講座に参加していた。

 講座は活動するための基礎を学ぶもの。専門家から地域とつながる意義や自己発見、コミュニケーション力の向上法を聞いて考える。時間は両回とも午後6時30分から8時30分。参加無料。受講後は25年2月まで、受講者の希望に合わせて企業、団体の活動に参加していく。市は「社会参加の機会や場を得ながら、自身の楽しみや健康づくりにつなげてほしい」と呼び掛ける。

 プログラムのキックオフイベントが9月4日に開港記念会館=中区=であり、事業への参加を検討している人など約120人が集まった。

 講座申込は専用サイトで9月16日(祝)まで。定員30人で多数の場合は抽選。基礎講座は9月25日(水)、10月9日(水)に金沢区で、10月3日(木)、18日(金)に都筑区でも開かれる。問い合わせは企画・運営を行う関内イノベーションイニシアティブ株式会社【電話】045・274・8701。

市内各地に広がっているシェアサイクル

横浜市 全市一体でのシェアサイクル展開へ 2025年度から全国初の事業者間相互乗り入れ目指す

 横浜市は2025年度からのシェアサイクル事業について、市内全域を対象区域として事業者の公募などを進めることを9月5日に発表した。

 市は全国に先駆けて2011年度から、都心部でシェアサイクルの社会実験を開始。2022年度からは都心部以外の北部・南部・中部の各エリアでも社会実験を始め、2024年度末までを事業期間としている。

 現状では事業を全市展開しているものの、市内で複数の事業者によるサービスが展開されており、事業者をまたいだ相互利用はできないことが課題となっていた。

 そこで、市内全域を一つの事業区域とし、事業者に共同ポート化を求めて相互乗り入れを図り、利用者の利便性を向上させる狙い。他都市では異なる事業者間の相互乗り入れの事例はなく、実現すれば全国初の取り組みとなるという。

通勤・通学の利用促進へ

 市が行ったアンケートによると、これまでの事業では利用目的は「通勤」「買い物」「遊び」がそれぞれ約3割を占め、残りの1割が「業務」だった。今後の事業でも都心部での観光・遊び目的での利用にとどまらず、通勤・通学など、日常からの利用促進を目指す。

 同日に開かれた定例記者会見で山中竹春市長は「(シェアサイクルは)環境にやさしいまちづくりを進めている横浜の方向性に合致する。多様な移動手段の一つとして促進していきたい」と話した。今年中に事業者を公募し、2025年4月から事業開始の予定。

ドリンク付きポラタセット(1,000円)

横浜ほっこり純喫茶【1】 南区南太田の「ぱぁらー泉」で横浜発祥のナポリタンを味わう 本紙記者のひと息時間

 どこか懐かしい雰囲気やメニューで、若い世代の注目も集める純喫茶。純喫茶とはアルコールの提供がなく、純粋にコーヒーや軽食を楽しむための空間だ。日々地域を回るタウンニュース記者が、取材の合間に立ち寄り、ほっとひと息ついている純喫茶を紹介する。

どこか懐かしく、ぬくもりある店内

 京急南太田駅前にある「ぱぁらー泉」は1967(昭和42)年創業。れんが造り風の2階建ての店内は、まさに昭和の純喫茶といった趣だ。1階は赤、2階は緑のベロアを使った椅子やソファ、木目のぬくもりが感じられるテーブル、キャンドル型のレトロな照明などが、ゆったりと過ごせる雰囲気を生み出している。店内に流れるのはゆったりとしたヒュージョン系のジャズで、耳に心地いい。

 ランチタイム後を狙って訪問したが、1階は地元の常連客でいっぱい。それというのも、店長の八亀淳也さんをはじめ、スタッフの接客が気持ちよく、初めて訪れた人も常連客もついつい腰を落ち着けてしまうから。そこで、2階の広々としたソファ席に案内してもらった。

開業当初からのナポリタンが名物

 注文したのは開店当初から続く定番メニューの「ポラタ」。いわゆるスパゲティ・ナポリタンで、愛好家団体の「日本ナポリタン学会」から認定も受けている。

 ナポリタンは横浜の山下町で昭和初期に開業したホテルニューグランドが発祥の地と言われているが、ぱぁらー泉のナポリタンはニューグランドスタイルのトマトソースではなく、トマトケチャップでの味付け。

 ユニークな名前は、デミグラスソースの一種で、ソーセージやベーコンが入った「シポラタソース」にちなんでいる。八亀さんによると、具材にソーセージ、ベーコンが入っているので、ポラタと命名されたそう。そのほかの具材はピーマン、タマネギ、マッシュルーム。

 テーブルに届いた瞬間から立ち上る香りは、ソーセージとベーコンがこんがり焼けている証拠だ。「自分がベチャっとしたのが好きじゃないから」具材を鉄製フライパンでしっかり炒めているそう。

 セットのコーヒーは、横浜馬車道創業の老舗コーヒー店「キャラバンコーヒー」の豆を使用していて、横浜の味を楽しむことができる。

■南区南太田1-27-10 【電話】045-713-7722(メニュー、価格は取材時のものです)