中区・西区・南区版【9月12日(木)号】
優勝を喜ぶ監督と選手=提供写真

中本牧リトルシニア ジャイアンツ杯で初優勝 劇的サヨナラで全国制覇

 中区本牧の海釣り公園隣のグラウンドを練習拠点とする中本牧リトルシニアが、8月25日に東京ドームで行われた全日本中学野球選手権大会・ジャイアンツカップの決勝戦で橿原磯城(かしはらしき)リトルシニア(奈良県)を3対2のサヨナラ勝ちで下し、日本一となった。前身の大会を入れれば29年ぶり2回目、現名称になってから初の優勝。

 同大会には、各地区で行われた予選を勝ち抜いた32チームが出場。中本牧は鈴木陽仁投手(中3)と小林鉄三郎投手(同)の両左腕を交互に先発し、勝ち上がった。

 迎えた決勝戦は、投手戦となる締まった展開に。初回で1点ずつ取り合った後、2回に1点を追加した橿原磯城が2対1でリードしたまま、最終回を迎える。村上林吉監督は「2、3点の勝負だとは初めから思っていた。我慢すれば必ずチャンスは来ると言い続けた」と話す。

 最後の攻撃となった7回裏、中本牧は四球や犠打、好走塁などを織りまぜチャンスをものにし、逆転した。同点打を放った小林投手は「絶対に後ろにつなげるぞという気持ちでバッターボックスに立った」と振り返った。この日もベンチからチームを支え続けたキャプテンの永山浬選手(同)は、「(リードされても)誰ひとり諦めることなく勝つと信じていたことが優勝につながった」と喜びを語った。

鈴木校長(右)と長瀬栄養教諭

井土ヶ谷小学校 給食で文部科学大臣表彰 「食」通し学ぶ仕組みを推進

 南区の井土ケ谷小学校がこのたび、学校給食優良学校として文部科学大臣表彰を受けた。この賞は学校給食の普及と充実を図るため毎年、優秀な成果をあげた学校や共同調理場に贈られている。今年度は同小を含め、全国で9校が選ばれた。

 給食や食育へ取り組みを進める中心的な存在は鈴木正憲校長と長瀬優子栄養教諭。赴任した4年前に2人がまず始めたのは、給食の残食率の改善だった。「みんな大好きだと思っていたカレーでさえ残食が多かった」と話す。毎日の検食の時に改善点を2人で話し合い、材料の見直しや具材の切り方、入れるタイミングなどを改善した。「今の子は舌が肥えていて美味しくなければ食べないが、美味しければちゃんと食べる。改善すれば目に見えて残食が減るのが面白い」と鈴木校長は話す。

 さらに給食を生きた教材ととらえ、独自の献立作成や食にまつわる体験活動を実施。理科の実験などにも関連付け、学びを積み重ねる独自の取組みも進める。

調理法を動画配信

 昨年度からは、調理の様子などを動画で撮影し、児童のタブレットに配信する。きっかけは見本の配膳を、教諭が撮影し児童と共有しているのを見たこと。長瀬教諭は「ネットワークを使えば、調理動画も共有できると思った」と話す。

 現在は調理法や味付け、食材の説明のほか、調理員や食材の納品業者のインタビュー、柑橘類のむき方の説明などを配信することも。5分程度に編集し、テロップなどで分かりやすくする工夫も欠かさない。「マンネリ化しないように心がけています。児童が給食の感想を満面の笑みで話してくれるので、やりがいがある」と話す。

 動画をきっかけに教室で各教諭がさらに内容を深めて話すことで、残食率の改善にもつながったという。鈴木校長は「何より、教室を巡ると、子どもたちの笑顔が素晴らしいんです」と話す。

 そんな同校では、給食委員が人気の委員会だという。現在は、90周年の独自の献立を考えている。長瀬教諭は「栄養素や地産地消の観点も取り入れ、考えてくれています。子どもたちの熱量で、こちらも力が入ります」と話した。

南区遠藤さん西区石渡さん 県美術展で受賞 県内外から1272作品

 県下最大規模の公募美術展「神奈川県美術展」で、南区在住の遠藤菜々子さん(21)が工芸部門で特選、西区在住の石渡延次さん(76)が写真部門のかながわ賞を受賞した。2人の作品は神奈川県民ホールギャラリー=中区山下町=で9月18日(水)から29日(日)まで展示される。

 遠藤さんは現在、多摩美術大学に通う大学3年生。昨年、学校の課題で制作した染織作品「私から見た昆虫図鑑」で工芸部門172作品の中から大賞、準大賞に続く特選を受賞した。昆虫の形や色の面白さに惹かれた遠藤さんは、「友人には気持ち悪いと言われる虫をかわいくデフォルメしよう」と制作を始めた。溶かしたろうを筆で生地に塗り、その部分が染まらないようにする「ろうけつ染め」で色を重ね、一見絵画にも見える緻密な作品に仕上げた。

 染織について「滲んでしまったり、思った色にならないことも。でもそれが意外と良かったり、思いがけないことが起こるのが面白い」と語る。電話で受賞を聞き、「始めは実感が湧かず、翌日のバイト中もボーっとしてしまった」という。「いつかはアーティストとしてやっていけたら」と未来の自分に思いを馳せる。

 石渡さんは写真部門511作品の中からかながわ賞に選ばれた。中区にある行きつけのライブハウスとバーの店で撮影した3枚の組写真「ダンスホール」で念願の受賞を手にした。

 中学生の時にカメラをもらい、そこから趣味で撮り続けてきた。同美術展には50代のころから毎年のように応募しており、3回ほど入選したことも。「今年はやめようと思っていたが、写真が語ってくれるものに勇気づけられて応募を決めた」という。コンパクトカメラで撮影した作品は、踊る女性のぐっと伸びた腕やその瞬間の表情が切り取られた躍動感のある作品に。「余生をどう生きていくか。今後もカメラは続けていきたい」と語った。

18日から展示

 同美術展は新進作家の育成などを目的に1965年から続いている。今年は平面・立体・工芸・書の4部門に県内外から864人、1272作品が集まった。

 現在、神奈川県民ホールギャラリーでは、入賞・入選作品による展覧会を開催している。15日(日)までは平面立体、18日(水)から29日(日)までは工芸・書・写真の作品を展示する。午前10時から午後5時(15日・29日は2時)まで。入場無料。

今年7月、横浜中華街発展会協同組合の理事長に就任した 進藤 さわとさん 中区山下町在勤 48歳

街の活性化は父のDNA

 ○…横浜中華街発展会協同組合の理事になってわずか2年。立候補制ではなく投票で決める理事長選で票を集めた。「まさか理事長になるとは」。本業で忙しい日々をやり繰りしつつ、「やる以上はいい仕事をしたい」。心に宿すのは、使命感と恩返しの気持ち。「中華街は重要な観光資源。この街が元気なことが横浜観光に必要」と力を込める。

 ○…幼い時に父がエスニック雑貨店「チャイハネ」を中華街にオープン。「シルクロード構想」を掲げ街の活性化に尽力した。自宅は緑区だったが、「中華街はよく来た。身体の半分は中華街で出来ている」。記憶に残るのは、市場や医院、クリーニング店、銭湯など生活感の漂う街。「今とは全然違った」と懐かしむ。大学卒業後、「特にやりたいこともなく、面白そうだなと思って」と父の会社に入社した。

 ○…コロナ禍で、中華街の大通りから人が消えた光景に衝撃を受けた。「サウナ後のご飯(サ飯)には中華がぴったり」と、観光のハブになる施設として、2022年にサウナを開業。地元飲食店と連携し、街に人が流れる仕組みを仕掛けた。常に地域活性化の視点があるのは、「父のDNAですね」。様々な業態を手がけるが、根底に流れるテーマは先代から続く「民俗文化」。「サウナもフィンランドの文化でしょ」とにっこり。

 ○…「積み上げられてきたものをすごく感じる」。多様なルーツをもつ人が集う多様性の街で、団体運営に尽力してきた歴代理事長の苦労に想いを馳せる。より開かれた街を目指し、行政や他地域との連携を進めた前理事長の路線を引き継ぎ、「よりブラッシュアップしていきつつ、組合店舗に寄り添い、所属してよかったと思えるものに」と思い描く。

設置された「ど冷えもん」と朝池支配人

京急 EXホテル 冷凍自販機で食事を提供 外出せず24時間購入可能

 6月に開業した「京急 EXホテル みなとみらい横浜」には冷凍自販機「ど冷えもん」が設置されている。現在、カツカレーやカルビ焼き肉丼、ドーナツなど、ご飯ものからデザートまで5種類の商品が並ぶ。現金や電子マネーで購入できる。

 ホテルが入る複合施設には24時間営業のコンビニなどがなく、観光や仕事帰りで夜遅く戻る宿泊客が食事に困らないようにと設置された。同ホテルグループとしては初の導入だという。

 朝池貴之支配人は「今は(鎌倉にある老舗店の)葛アイスが人気です。皆様の声を聞き、季節で商品を入れ替えたり、ご当地の品を販売できたら。室内着のままいつでも購入できるので多くの方に利用してほしい」と話す。

 「ど冷えもん」は、サンデン・リテールシステム(株)=本社・東京都=が2021年から販売する冷凍食品が購入できる自動販売機。コロナが明け観光需要が高まる中、レジャー施設や駅などにも設置が進み、累計設置台数は1万台を超える。

皆で20周年祝った

さくらザウルスが20周年 ビエラ蒔田で記念イベント

 2004年9月に開設されたさくらザウルス蒔田ひろば=榎町=は、南区初の「親と子のつどいの広場」として親しまれてきた。9月7日には運営するNPO法人さくらザウルスが、20周年記念イベントをビエラスタジオ蒔田で開催した。

 記念に何をするかスタッフ皆で考えたという同法人の横田美和子理事長は「さくらザウルスらしく、子どもがワイワイ楽しめるもので意見が一致した」と話す。当日は、様々な遊びを提供する「ヨコハマプレイキャラバン」やバルーンアート、廃材工作、おはなし会など、小さな子どもから楽しめる催しが行われ親子連れで賑わった。

4つの支援施設

 子育て広場がまだ数少なく、その存在や意義の認知が広がっていなかった20年前。「『親子で行って何をするの』と批判的な声もあった。今思えば、意識変革のスタートの時期だったのかもしれない」と横田理事長は振り返る。それから、ただの支援にとどまらず、子どもの視点で社会や地域の問題に向き合い、活動を広げてきた。「子育てを通して、地域づくりや新しい繋がり作りを提示できた20年だったと思う」と話す。

 同法人は現在、蒔田ひろばのほか、六ツ川ひろば、別所ひろば、地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹」の4つの子育て支援施設を運営する。「何のためにやるのか、都度都度考え、スタッフや保護者が楽しみながら自分たちのできること、やりたいことを実現していく場になれば」と話した。

講座の様子=主催者提供

西区聴覚障害者協会 手話講座の受講者募集 Eテレの元講師が指導

 横浜市西区聴覚障害者協会では、10月から始まる「手話入門講座」の受講生を募集している。指導するのは、NHK Eテレ「みんなの手話」の元講師で同協会に所属するろう者の早瀬憲太郎さんと金子真美さん。

 講座は10月23日・30日・11月6日・13日・20日・27日(いずれも水曜日)の全6回で、午後7時から8時30分まで。西区福祉保健活動拠点「フクシア」=西区高島=の多目的研修室で行う。

 対象は6回の講座にすべて参加でき、初めて手話を勉強する人。定員は20人(応募多数は抽選)で参加費1000円。「手話に興味がある方、学んでみたい方、まずは入門講座から始めてみませんか」と担当者。

 申し込みは二次元コードで。10月9日(水)締切。(問)西区社会福祉協議会ボランティアセンター【電話】045・450・5005

耐震給水栓=横浜市提供

災害時給水所の確認を 市、断水時の対策強化

 横浜市は市内各地の地域防災拠点などに、災害時給水所を整備して断水に備えた応急給水体制づくりを進めている。今年度は新たに5カ所で耐震給水栓を整備。市水道局では各家庭での飲料水や容器の備蓄とともに、近隣の災害時給水所の確認を呼び掛けている。



 市防災計画では、最大震度7の元禄型関東地震が起きた場合、市内約25%の約40万世帯で断水が発生すると想定している。断水発生時には、各自が備蓄する飲料水を活用してもらうほか、各家庭からおおむね500m圏内の小中学校や公園などに設置されている災害時給水所で誰でも飲料水を得ることができる。

 市内の災害時給水所にはさまざまな種類があり、浄水場でつくった水道水を貯留する配水池22カ所、地域防災拠点や公園などにある災害用地下給水タンク134基や緊急給水栓358基、主に同タンクなどがない拠点にある耐震給水栓48カ所、配水池の水を運搬する給水車19台がある。市によると配水池だけで市民1週間分に相当する水を確保しているというが、施設の老朽化なども踏まえて必要な施設整備を続けている。

 市内の地域防災拠点では災害時給水所のほか、一部では学校受水槽を応急給水施設と位置付けて飲料水を確保する。しかし、受水槽の撤去などにより、2023年度末時点で459カ所ある拠点のうち17カ所で給水施設が無い状況。そこで、市は27年度までに17拠点に加え、受水槽の容量が小さいなどの課題がある10拠点を対象に耐震給水栓の整備を順次進める。

 耐震給水栓は、蛇口までの水道管を耐震化した地震に強い屋外の水飲み場。特別な開設作業を必要とせず、発災後も蛇口をひねれば飲料水を確保することが可能だ。今年度は5カ所で整備を進めている。

 市水道局は各家庭で飲料水を備蓄することを求めつつ、「日頃から近くの災害時給水所の場所を確認し、容器の準備などの備えを」と話す。各区の災害時給水所は区役所などで配布している災害時給水マップや、同局のHPから確認できる。

ベネチア号に乗船

残席わずか 名月愛でる船上コンサート 9月17日、日の出桟橋発

 中秋の名月である9月17日(火)に「船上カンツォーネコンサート」が行われる。主催は、横浜の水辺の魅力を発信する「海岸通アーバニズムラボ」。午後5時30分に日の出桟橋(京急・日ノ出町駅すぐ)を出発し、みなとみらい周辺をベネチア号でクルーズする。

 出演は青木純氏。定員25人。参加費4000円(ワイン1杯付)。申込み paw138@nifty.comか一宮さん【携帯電話】090・1262・5520へ。

健康寿命について考える 市民病院で公開講座

 横浜市立市民病院の管理棟(4階大講堂)で9月13日(金)、市民公開講座「どうやったら延びる!?あなたの健康寿命〜膝の痛み・フレイル・ロコモ・骨粗しょう症〜」を実施する。午後2時から3時30分まで(1時30分開場)。参加無料で先着150人、申込不要。

 講座では同院の中澤明尋病院長をはじめ、藤巻洋整形外科長や理学療法士、保健師、管理栄養士らが講師を務め、将来寝たきりにならないための秘訣を伝授する。

 講座に関する詳細・問い合わせは【電話】045・534・3601(経営戦略課)まで。

工夫を凝らしたコマで戦う

県内高校生が自作コマで火花散らす「コマ大戦横浜場所」 横浜市役所で9月14日

 神奈川県内の高校生が作ったコマを使い、相撲のように一対一で戦う「第6回高校生コマ大戦2024 横浜場所」が9月14日(土)午前11時から午後3時まで、横浜市役所1階アトリウム=中区本町=で開催される。

 「コマ大戦」は製造業を元気づけようと中小企業などが2012年に横浜で「全日本製造業コマ大戦」を開いたのが始まりで、その後、全国に広がっている。今大会はその高校生版で、中小製造業に根付いたコマ大戦の取り組みを若者に広げることが狙い。神奈川県高校生コマ大戦実行委員会が主催し、横浜市経済局が共催する。

 使用するコマは直径20mm以下、高さ60mm以下で、重さ・形は不問。工業高校の生徒が支給された材料を使い、自ら工夫を凝らして製作したコマで戦う。ルールは相手のコマより長く土俵で回り続けた方が勝ちで、土俵の外に出たら負け。

県内10校、横浜市内からは2校出場

 出場するのは五十音順に県立小田原城北工業(小田原市)、県立川崎工科(川崎市)、県立向の岡工業(同)、県立神奈川総合産業(相模原市)、県立平塚工科(平塚市)、県立藤沢工科(藤沢市)、私立三浦学苑(横須賀市)、県立横須賀工業(同)、県立磯子工業(横浜市)、県立神奈川工業(同)の10校。

 入場無料。問い合わせは市経済局ものづくり支援課【電話】045-671-2567。

アクセサリーなどが紹介された

女性起業家の商品・サービス一堂に 市役所で展示会

 横浜市内を拠点に活動する女性起業家の商品やサービスの展示会「横浜女性起業家コレクション2024」が9月5日、市役所で行われた。

 展示会は市経済局が主催し、50事業者が参加。漆喰を原材料にし、花を使ったフラワーアレンジメントやジュエリー、焼き菓子などが販売された。

 展示会は市が連携する市内百貨店や大型商業施設とのマッチングの場にもなっており、バイヤーらが訪れていた。店側との交渉が成立すると、10月以降、店舗や施設が行う催事に出店できる。

 出展した女性は「ここに参加すると、ほかの人がどんな物を作っているのかが見られて刺激を受ける」と話していた。

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桜木町駅前で演説を行う小泉氏

自民党総裁選 小泉進次郎氏が桜木町駅前で演説 菅前首相は支援明言

 自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)への立候補を表明している小泉進次郎元環境相(衆院神奈川11区)が8日、桜木町駅前で街頭演説を行った。演説には菅義偉前首相(2区)も駆け付け、小泉氏を支援することを明言した。

 小泉氏は6日の出馬会見で主張した「聖域なき構造改革」や「人生の選択肢を増やす」などの政策を進めていくことを訴え、「私が総理総裁になったら、足りないところを私以上の力をもって支えてくれる完璧なチームを作る」と述べた。約20分間の演説を終えると、約1時間をかけて集まった聴衆とグータッチを行った。

 小泉氏の前には菅氏がマイクを握り、「小泉進次郎さんに日本のかじ取りを託したい、そんな思いで皆さんと一緒になって応援している」と総裁選で小泉氏を支援することを明かした。

 演説には、小泉氏の地元である横須賀市、三浦市選出の県会議員、市会議員なども駆け付け、自民党の多くの地方議員が集まった。

 演説に参加した横浜市内が選挙区に含まれる衆議院議員(比例含む)は、本紙の調べでは菅氏のほか、山本朋広氏(4区)、坂井学氏(5区)、古川直季氏(6区)、三谷英弘氏(8区)。次期衆院選への立候補を予定している丸田康一郎氏(13区)と草間剛氏(19区)も姿を見せていた。

大さん橋から望む月景色

横浜市内 お月見スポット「日本百名月」の大さん橋と横溝屋敷 中秋の名月は9月17日、夜景情報発信団体が認定

 「中秋の名月」が9月17日に迫る中、夜景情報を発信する一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローなどが観月スポットを選ぶ「日本百名月」に横浜市内から中区の「横浜港大さん橋国際客船ターミナルから望む月」 と鶴見区の「みその公園 横溝屋敷の月」が認定されている。

 日本百名月は同ビューローが「月」を観光集客につなげようと、2016年に始めたもの。

ベイブリッジと海面に伸びる「月の道」

 百名月の100番目に認定された大さん橋客船ターミナルは、日本夜景遺産にも登録されているビュースポット。現地調査や審査、認定を行った同ビューローの担当者は絶好の撮影スポットに大さん橋の先端を挙げ、「特にベイブリッジ側の風景がおすすめ」と話す。満月の夜は、揺れる海面に月光が一筋となって「月の道」が現れる。

江戸時代の雰囲気感じられる屋敷

 みその公園は江戸時代からの主屋、長屋門、蚕小屋、穀蔵、文庫蔵が残り、江戸時代の雰囲気が感じられる見学施設。同ビューローの担当者によると、おすすめの観月場所は横溝屋敷。「母屋2階から長屋門と獅子ヶ谷市民の森の上空に昇る月が眺められる」としている。

 同公園では9月21日(土)午後5時〜8時に「竹とうろうまつり」が開催される。竹林や庭、屋敷から裏山への道が竹灯篭で飾られ、幻想的な雰囲気の中で観月できる。参加費100円。詳細は同公園【電話】045・574・1987。

ブースを訪れる来場者

赤レンガで体験型防災イベント ラジオ日本と市が8日まで

 体験型の防災イベント「横浜防災フェア2024」が9月7日に横浜赤レンガ倉庫イベント広場で始まった。8日まで。ラジオ日本=本社・中区長者町=と横浜市の主催。

 「学ぼう やってみよう 自助・共助」をテーマに、消防車やはしご車、防災関係車両が展示されたほか、トレーラーハウスなどの体験もあった。

 非常用のトイレ処理パックを展示していた防災用品などを取り扱う「セットアップ横浜」=港北区新横浜=の山田紀雄さんは、能登半島地震の被災地で目の当たりにした状況を踏まえ、「避難所のトイレが汚れ過ぎていて行くのをためらい、具合が悪くなった人もいる。トイレパックを家庭でも備えてほしい」と訴えていた。

 8日の開催は午前10時30分から午後5時。午後1時からは東京大学地震研究所准教授の青木陽介さんやお笑いタレントで防災士の赤プルさんなどが出演するトークイベントがあり、この様子は13日午後8時から9時30分までラジオ日本で放送予定。午後3時からは市消防局、海上保安庁、県警水上警察署の船舶紹介もある。

青木小児童の動画が披露された

横浜市教育委員会による教員向け研究協議会で児童・生徒が意見発表 神奈川区の青木小、青葉区の市ケ尾中

 横浜市立の学校教職員を対象とした「横浜市教育課程研究委員会 総則部会 研究協議会」が8月20日、関内ホール=中区=で開催され、神奈川区の青木小学校、青葉区の市ケ尾中学校の児童・生徒が意見を発表した。

「自立した学習者の育成」がテーマ

 同協議会は「横浜市立学校カリキュラム・マネジメント要領」に基づき、学びの質の向上を目指し、教育課程のあり方を研究するために開かれている。参加したのは会場を訪れた教職員約600人と、オンライン参加の約400人。児童・生徒の意見発表は事前に学校内で撮影した動画を投影する形で行われ、普段の学習の様子や自立した学習についての意見が披露された。同協議会で児童・生徒の生の声が発表されるのは初めて。

台本なしで撮影した動画で活発な意見が

 台本、筋書きなしで撮影に臨んだ青木小の児童は「総合、特別活動は内容を自分たちに委ねられていて楽しい。先生は必要な時には助けてくれる、補助のよう(な存在)」などの意見が出た。市ケ尾中の生徒からは「正解が一つではない課題について、自分たちで調べることによって、学びが深まると思う」と述べた。

 これらの意見を受けて、青木小の後明好美校長、市ケ尾中の竹下恭子校長、教育委員会教育課程推進室の丹羽正昇室長らが座談会を展開。これからのカリキュラム・マネジメントに、子どもの声を積極的に取り入れること、学校、家庭、地域と連携して新しい学びの形を探していくことなどが話し合われた。

小中学生対象 ジュニア麻雀勉強会 10月14日、藤棚地区センで

 NPO健康麻雀の会は10月14日(祝)、小中学生を対象にした「ジュニア麻雀勉強会」を藤棚地区センター=西区=で開催する。初心者歓迎で、先着20人限定。参加費は1人300円(テキスト代含む)。同会担当者は麻雀の魅力を、「頭脳を使ったスポーツとして子どもの計算能力や選択と決断力、洞察と推理などの力を養うことが期待できるほか、コミュニケーションの促進とグループ作りにも効果的」と話す。

 同会は先付けルールを採用。11月にはキッズ麻雀大会も開催する。この機会に麻雀のイロハを知って、実戦にチャレンジしてみては。

 申し込みは、笠原さん(【携帯電話】090・4457・7587/留守電の場合は、メッセージ録音を。後日かけ直す)へ。

9月4日にあったキックオフイベントには約120人が参加した

仕事のスキル 企業・団体で活かすマッチング事業 横浜市が参加者募集

 仕事などで培ったスキルを地域の企業や団体で活かす横浜市のシニア×生きがいマッチング事業「よこはまポジティブエイジング」の基礎を学ぶ講座が9月20日(金)、10月4日(金)に日本丸メモリアルパーク=西区=内の訓練センター会議室で行われる。

 市内の高齢化率が25%を超える中、コロナ禍もあって、地域活動やボランティアへの参加者が減りつつある。市はシニア世代の新たな社会参加のきっかけづくりを進めようと、2023年から同事業を開始。おおむね60歳以上を対象に、仕事などを通して得た経験や技術を企業や団体の活動にマッチングさせる。

元公務員や建築士、保育士など

 昨年度は元公務員らのチームが金型の製造メーカーに対し、障害者雇用に関するアドバイスを行った。ほかにも、建築士、保育士、潜水士などの資格を持つ人が講座に参加していた。

 講座は活動するための基礎を学ぶもの。専門家から地域とつながる意義や自己発見、コミュニケーション力の向上法を聞いて考える。時間は両回とも午後6時30分から8時30分。参加無料。受講後は25年2月まで、受講者の希望に合わせて企業、団体の活動に参加していく。市は「社会参加の機会や場を得ながら、自身の楽しみや健康づくりにつなげてほしい」と呼び掛ける。

 プログラムのキックオフイベントが9月4日に開港記念会館=中区=であり、事業への参加を検討している人など約120人が集まった。

 講座申込は専用サイトで9月16日(祝)まで。定員30人で多数の場合は抽選。基礎講座は9月25日(水)、10月9日(水)に金沢区で、10月3日(木)、18日(金)に都筑区でも開かれる。問い合わせは企画・運営を行う関内イノベーションイニシアティブ株式会社【電話】045・274・8701。

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市内各地に広がっているシェアサイクル

横浜市 全市一体でのシェアサイクル展開へ 2025年度から全国初の事業者間相互乗り入れ目指す

 横浜市は2025年度からのシェアサイクル事業について、市内全域を対象区域として事業者の公募などを進めることを9月5日に発表した。

 市は全国に先駆けて2011年度から、都心部でシェアサイクルの社会実験を開始。2022年度からは都心部以外の北部・南部・中部の各エリアでも社会実験を始め、2024年度末までを事業期間としている。

 現状では事業を全市展開しているものの、市内で複数の事業者によるサービスが展開されており、事業者をまたいだ相互利用はできないことが課題となっていた。

 そこで、市内全域を一つの事業区域とし、事業者に共同ポート化を求めて相互乗り入れを図り、利用者の利便性を向上させる狙い。他都市では異なる事業者間の相互乗り入れの事例はなく、実現すれば全国初の取り組みとなるという。

通勤・通学の利用促進へ

 市が行ったアンケートによると、これまでの事業では利用目的は「通勤」「買い物」「遊び」がそれぞれ約3割を占め、残りの1割が「業務」だった。今後の事業でも都心部での観光・遊び目的での利用にとどまらず、通勤・通学など、日常からの利用促進を目指す。

 同日に開かれた定例記者会見で山中竹春市長は「(シェアサイクルは)環境にやさしいまちづくりを進めている横浜の方向性に合致する。多様な移動手段の一つとして促進していきたい」と話した。今年中に事業者を公募し、2025年4月から事業開始の予定。

ドリンク付きポラタセット(1,000円)

横浜ほっこり純喫茶【1】 南区南太田の「ぱぁらー泉」で横浜発祥のナポリタンを味わう 本紙記者のひと息時間

 どこか懐かしい雰囲気やメニューで、若い世代の注目も集める純喫茶。純喫茶とはアルコールの提供がなく、純粋にコーヒーや軽食を楽しむための空間だ。日々地域を回るタウンニュース記者が、取材の合間に立ち寄り、ほっとひと息ついている純喫茶を紹介する。

どこか懐かしく、ぬくもりある店内

 京急南太田駅前にある「ぱぁらー泉」は1967(昭和42)年創業。れんが造り風の2階建ての店内は、まさに昭和の純喫茶といった趣だ。1階は赤、2階は緑のベロアを使った椅子やソファ、木目のぬくもりが感じられるテーブル、キャンドル型のレトロな照明などが、ゆったりと過ごせる雰囲気を生み出している。店内に流れるのはゆったりとしたヒュージョン系のジャズで、耳に心地いい。

 ランチタイム後を狙って訪問したが、1階は地元の常連客でいっぱい。それというのも、店長の八亀淳也さんをはじめ、スタッフの接客が気持ちよく、初めて訪れた人も常連客もついつい腰を落ち着けてしまうから。そこで、2階の広々としたソファ席に案内してもらった。

開業当初からのナポリタンが名物

 注文したのは開店当初から続く定番メニューの「ポラタ」。いわゆるスパゲティ・ナポリタンで、愛好家団体の「日本ナポリタン学会」から認定も受けている。

 ナポリタンは横浜の山下町で昭和初期に開業したホテルニューグランドが発祥の地と言われているが、ぱぁらー泉のナポリタンはニューグランドスタイルのトマトソースではなく、トマトケチャップでの味付け。

 ユニークな名前は、デミグラスソースの一種で、ソーセージやベーコンが入った「シポラタソース」にちなんでいる。八亀さんによると、具材にソーセージ、ベーコンが入っているので、ポラタと命名されたそう。そのほかの具材はピーマン、タマネギ、マッシュルーム。

 テーブルに届いた瞬間から立ち上る香りは、ソーセージとベーコンがこんがり焼けている証拠だ。「自分がベチャっとしたのが好きじゃないから」具材を鉄製フライパンでしっかり炒めているそう。

 セットのコーヒーは、横浜馬車道創業の老舗コーヒー店「キャラバンコーヒー」の豆を使用していて、横浜の味を楽しむことができる。

■南区南太田1-27-10 【電話】045-713-7722(メニュー、価格は取材時のものです)

地元奉仕団体 新会長の横顔 Vol.5

「魅力的な例会を」横浜ライオンズクラブ

 今期もアイメイト(盲導犬)のチャリティーコンサートや清掃活動、若手音楽家育成支援を継続。横浜(日本で2番目に創設)を含む全国の伝統クラブの集いも毎年開催され、情報共有や親睦を深めているという。

 現在の会員数は約30人。近年の会員減少を受け「例会を楽しくすることが会員増強につながる」と考える。「I Love Yokohama」をテーマに、毎回会の始めにフェリス女学院大学の音楽学部生に演奏の機会を提供するほか、メンバーや横浜にゆかりあるゲストのスピーチも実施。「これまで以上に盛り上げていきたい」と例会の充実を目指す。

心のゆとり 活動基盤に横浜中央ライオンズクラブ

 入会5年目で初の会長に就任した。他クラブとの交流が盛んに行われる中「会長である自分も積極的に顔を出していかなければ」と意識。「ベテランのメンバーが多いクラブ。皆に支えていただきながら、1年間会長職を全うしたい」と語る。

 ライオンズクラブ全体で取り組む献血活動や中古メガネの回収寄付、独自で女子ラグビー大会や被災地の支援も行う。

 奉仕活動は「まず自分に時間や気持ちの余裕がないとできない」との思いで、今期のテーマに「寛厚」を掲げる。「常に穏やかでいられるよう心掛け、実りある活動につなげていきたい」と笑顔で話した。

連載コーナー42 横浜とシュウマイと私 「焼きそばとシュウマイは同世代」

令和はシュウマイの時代!その中心は横浜!と断言するシュウマイ研究家が、横浜から「シュウマイ愛」を叫び(語り)ます。あなたの中で閉ざされた「シュウマイ愛」の扉が開くかも?

 7月の神奈川大学シュウマイ(シウマイ)講座はおかげさまで昨年以上の参加者数を達成。参加頂いた皆様、ありがとうございました。私自身も崎陽軒の創業からの歴史をさらに細かく具体的に振り返ることができ、大変勉強になりました。

 しかし、ホッとしたのも束の間。崎陽軒より昔の「シュウマイ第一世代」について勉強し直す状況になっています。

 きっかけは、8月21日に発売された『あんかけ焼きそばの謎』(早川書房)。著者の焼きそば研究家・塩崎省吾さんは、町中華を中心に共同研究(と言う名目の食べ歩き)をする仲で「あんかけ焼きそばとシュウマイは、日本の中華料理創世記=明治大正期を支えた重要料理」という意見で一致していました。

 拙書『シュウマイの本』では、明治の開国期に横浜の中国人街の形成にあわせて中国人向けの飲食店ができ、そこで「焼売」が提供されはじめた可能性が高く、それをシュウマイ第一世代と定義。その時代にあんかけ焼きそば(表記は「炒麺」等)も存在していた可能性が高く、『あんかけ焼きそばの謎』ではそのことを厳密且つ膨大な資料で証明しています。

 私にとってもセカンドオピニオン?的な勉強になった訳ですが...。同書には東京・神保町や長崎にもシュウマイ第一世代が存在した可能性を示す記述があり、そうなると私としては再調査をしないわけにはいきません。「シュウマイ研究に終わりなし」と実感する残暑厳しい今日この頃です。