高津区版【9月13日(金)号】
市内で行われた記念イベントの参加者

人を繋ぐ「だじゃれ」広げて 協会10周年で催し、盛況

 高津区に本部を置く一般社団法人日本だじゃれ活用協会(鈴木英智佳(ひでちか)代表理事)が9月で設立10周年を迎えた。1日に行われた記念イベントでは一般参加者のほか県外各地から協会メンバーらが集まり、だじゃれの魅力を堪能した。

  当日は小中高生だじゃれ対談やフェリス女学院大だじゃれサークルの企画、だじゃれ作品の展示など、だじゃれ尽くしの一日に。会場から挙手制で文章を繋ぐ、だじゃれリレーを行うなど会場一体となり盛り上がった。

 この日、訪れたのは関係者を合わせて140人以上。催しでは、これまで支えてくれた人に同協会から感謝状を贈る場面も。「だじゃれは人と人を繋げる力がある。10周年の場で繋がりとご縁に感謝することができ嬉しかった」と代表理事を務める鈴木さんは語る。

 区内在住の鈴木さんがだじゃれ好きになったきっかけは元々、転校が多く周囲に馴染めなかった子ども時代、「だじゃれに救われたことが度々あった」から。大人しい性格だったが言葉遊びが好きで、だじゃれを言うと周囲の目が変わるのを身を持って体験した。

 13年前、企業向け研修講師として独立。その後「自分らしさ」を考える中で好きだった、だじゃれを軸にした活動を本業の傍ら開始。誰でもできるよう、だじゃれの作り方を体系化したプログラムでセミナーを開き、協会設立に至った。

 協会では、大人向けに人間関係を円滑にする活用法を伝授する「だじゃれ道場」の他、市内学童保育延べ70校でプログラムを実施し、小学校でも授業を行ってきた。当初は一人だったが、伝授する場を共に作る仲間は今、全国52人に。10年だけに「”執念”で頑張った10年」と鈴木さん。「今後、次世代と共に新しい展開へ広げていけたら」

大山街道ふるさと館 「高津のまち」100年を回顧 写真展、28日には講演会も

 川崎市の脇往還の一つで、高津区をはしる大山街道に関する歴史資料などを展示し、市民の学習の場などとしても親しまれている「大山街道ふるさと館」(小林正人館長/【電話】044・813・4705)。同館で現在、市制100周年の記念イベントが行われている。

 この催しは市制100周年記念事業の一環として「高津」のまちの変遷を写真等で紹介しているもの。およそ100年前から平成以降まで、年代ごとに章立てた約100点の写真や、当時を彷彿させる品々が展示されており、様々な年代の人がそれぞれの懐かしい高津の風景を回顧できる内容となっている。小林館長は「市民から寄贈頂いた初公開の写真や、地元の方々に馴染み深い『大貫病院』にあった掛け時計も今回、初公開しています。ここ最近、高津に移り住まわれた方にも地域の歴史を知ってもらう契機になれば」と来場を呼び掛けている(入場無料、11月24日(日)まで)。

 また9月28日(土)午前10時からは関連イベントとして、日本地名研究所事務局長の菊地恒雄氏を招き「現代につづく高津の文化」というテーマで記念講演会も行われる。

 これは今回の催しを「文化」という面から捉え豊かな高津の文化が今に続いている事を知ってもらおうというもの。定員45人(先着順)で参加費700円。申込み詳細は二次元コード参照。

回収ボックスに哺乳器を入れる市担当者(左)とピジョン担当者

メーカー6社・川崎市 哺乳器回収し再生化へ 市内7区にボックス設置

 川崎市と哺乳器ブランドオーナー6社は、9月6日から市内各区役所に家庭で使わなくなった哺乳器の回収ボックスを設置し、リサイクルの実証実験を開始した。育児用品メーカーが協働して、哺乳器のリサイクルに取り組むのは今回が初。実証実験を通して効率的な回収方法などの構築を目指す。

 今回の実証実験は、川崎市が推進する「かわさきプラスチック循環プロジェクト」の一環として、哺乳器ブランドオーナー6社(ピジョン(株)、コンビ(株)、ジェクス(株)、(株)ズーム・ティー、(株)ダッドウェイ、雪印ビーン・スターク(株))が連携して取り組む。期間は来年2月28日(金)まで。各区役所の入り口付近に回収ボックスを設置し、家庭で使わなくなった哺乳器(容器、乳首、フードキャップでメーカーは問わず)を回収して資源リサイクルを目指す。

 集まった哺乳器は川崎市が回収し、ピジョンが分別して量や品質等のデータを集計。回収した各パーツはリサイクル業者の手で、プラスチックはプランターやパレット、工場の配管などに、ガラスは路盤材などを製造するための原料の一部に再生される。期間中に700本の回収を想定しており、回収の協力、効率的な回収方法などの検証を行う予定となっている。

業界でも全国初

 これまで哺乳器は、普通ごみとして回収、焼却されており、リサイクルが進んでいなかった。ピジョンは2022年から関係企業と連携して哺乳器の回収とリサイクルを実施。そこで得た知見等を生かし、業界として推進していこうと他社に働き掛け、プラスチックの循環に積極的に取り組んでいる川崎市で初めて実施することになった。

 今回の実証実験に参加している6社による哺乳器の国内シェアは9割。市の担当者は「6社の取り組みということで協力した。メーカーによって製造が異なるので、今回の取り組みを通じて製品自体を見直し変わっていくことに期待したい」と話す。ピジョンの担当者は「6社で手を組んで環境問題に取り組んでいきたい。データを共有し、啓発を行っていく。回収スキームを検証して、今後に生かしていきたい」と期待を寄せた。

日本オストミー協会川崎市支部の支部長として、10月に落語鑑賞会を企画する 坂本 純さん 川崎区桜本在住 67歳

障害は個性、笑顔絶やさず

 ○…人工肛門や人工膀胱を設け、排泄物を自動的に体外に出すことができないオストメイト。「この障害を少しでも多くの人に理解してほしい」と、10月に落語鑑賞会を初めて企画した。「落語の笑いで来場者の心身の健康増進につながれば」と思いを込める。

 ○…証券会社で働き、定年を目前に控えた57歳の時、3年ぶりに受けた検診で大腸がんが発覚。「医師から『これはヤバいぞ』って言われて」。手術は8時間にも及び、直腸と肛門を摘出。「初めはお腹のストーマ装具を見るのも嫌で、仕事にも集中できなかった」。そんな虚脱状態から救ってくれたのが協会の会員だった。初めて参加した総会で、「初心者マークか。楽しく生きよう」と掛けられた言葉で気持ちが晴れた。「オストメイトにならなければ、そこに偏見を持っていた人間だったと思う。今まで見えなかった景色を見ることができて良かった」。

 ○…長野県諏訪市で生まれ、地元の進学校を卒業。両親共に教員という厳しい家庭で育った反動もあり、上京し就職。家族は妻と娘2人。「子育ては家内に任せていたから、娘からは『世話にはなっていない』って嫌味ばかり。性格も似ていて叱れないよ」と苦笑い。今は時々故郷を訪れ、高校の同級生とも連携し、歴史的資源をいかした地域おこしにも力を注ぐ。

 ○…オストメイトは全国に約20万人、川崎市内には2千人弱いるとされるが、会員は100人に満たず高齢化も課題の一つ。「悩んでいる若者も多いはず。同じ境遇にある人の生き方や働き方を知る機会になる」と呼び掛ける。笑顔溢れる共生社会の実現に、教育の必要性も説く。「個性や多様性を尊重する教育課程が大切。家庭でも話したり、子どもが親に教えることがあってもいいね」

ゲストの林家木久扇さん=主催者提供

豪華出演者の「たま寄席」 9月29日 多摩市民館で

 かわさき産業親善大使の落語家・一玄亭米多朗さんがプロデュースする公演「たま寄席」が9月29日(日)、多摩市民館大ホールで開催される。

 子ども寄席(昼の部)は正午開演。落語やマジック、バルーンアートなど。指定席大人2千円、高校生以下1千円。すべて当日500円増。子ども寄席には、大人同伴の子どもを無料で招待する。メールで要予約。先着100人まで。

 たま寄席(午後の部)は午後3時開演。林家木久扇さんや、人気浪曲師の玉川太福さんらが出演する。指定席S席3千円、A席2500円、自由席2千円。すべて当日500円増。

 チケット購入や問い合わせは主催の米多朗ファンクラブ(【電話】044・944・3346/【メール】yoneta0609@gmail.com)。

事前申込用(※一部コーナーのみ)の応募フォーム

プログラミングに挑戦 小中学生向け、久地小で

 小中学生を対象に9月29日(日)、「高津ロボットプログラミング キッズフェス2024」が久地小学校体育館で開催される。時間は午前10時から午後3時。主催は高津区PTA協議会。

 当日は、楽しみながらプログラミングを学べる。内容は▽ロボットを使ったプログラミングの親子体験(年長〜小学校低学年対象)▽友だちとペアで高得点を目指すミニロボット競争(小2〜中学生対象)▽バーチャルロボットの操縦(小3〜中学生対象)など。

 以上3つは参加自由だが、「VEX GO ロボットを組み立てて、プログラミングで動かしてみよう!」(小3〜6年対象)参加の場合は要事前予約。募集枠は【1】午前10時15分〜【2】11時30分〜【3】午後1時30分〜で各回1時間・定員8人。申込は左記の二次元コードから。9月16日(祝)〆切。多数の場合は抽選の上、当選者に19日(木)までに当選通知メールが送られる。

 催しは参加無料、上履きと靴袋の持参を。問い合せは同協議会にメール(【メール】r2takatsu2020@gmail.com)。

多摩川河川敷 「スパイスの祭典」今年も 29日、カレーグランプリ

 地元飲食店が腕を競う「カレーグランプリ」が9月29日(日)、午前10時から午後4時まで多摩川河川敷「BBQ広場」横(二子新地側)で開催される。高津区界隈を包み込む「スパイスの祭典」を前に関係者は、多くの来場を呼び掛けている。

関係者の熱意で復活

 この催しは、かつて地元屈指のイベントとして名を馳せた「大山街道フェスタ」の目玉企画として人気を集めていたもの。関係者の熱意によって昨年、4年ぶりに復活を遂げ、今年はさらにその内容を拡充する予定となっている。

 地元飲食店が、この日のために考案した自慢の逸品を1日限定で出店するこの「カレーグランプリ」。参加者はそれぞれ気に入ったカレーに投票し、その総数でグランプリを競う。昨年は11月に開催され、約1万人が来場。各店が工夫を凝らしたカレーを味くらべしながら楽しそうに舌鼓を打つ姿が多くみられるなど、盛況となっていた。

今年は18店舗が参加

 今回は18店舗が参加し、各店の個性が光る美味が並ぶ予定。激辛から甘口まで各種用意され、スパイシーな味わいが好きな人から辛味が苦手な人まで様々な味の好みに対応しているのも特徴となっている。

スイーツ等の出店も

 また今回はカレーのみならず、地元スイーツや各種ワークショップの出店も決定しており、催しに華を添える。さらに、イベントを盛り上げようと、ダンスイベントなどのステージプログラムも充実、秋の休日を演出する構成となっている。

「レジャーシート持参を」

 当日、カレーの販売は11時から。カレーメニューは全品500円(ライス別売り300円)で、3枚綴り1350円のチケットも販売される。主催の「大山街道アクションフォーラム運営委員会」(区役所地域振興課/【電話】044・861・3133)では「食事席に限りがあるので、シートなどを持参してもらえれば」などと話している。

落語 「真打ち」が出演 10月9日、入場無料

 落語の真打ち・三遊亭歌奴、二ツ目の柳家緑太、林家あんこの3氏が出演する「落語鑑賞会」が、10月9日(水)にエポックなかはら(JR武蔵中原駅直結)で開催される。午後1時半から(1時開場)で、入場無料。

 オストメイトが安心して暮らせる社会の実現を目指す日本オストミー協会川崎市支部の初企画。坂本純支部長=人物風土記で紹介=は「どなたも大いに笑って楽しんでもらい心身の健康増進につながれば」と話す。(問)【電話】090・1211・1224(坂本さん)

目印の黄色い旗を掲げる橋本さん

市薬剤師会 「災害時、開いてます」 460店舗で一斉防災訓練

 (一社)川崎市薬剤師会は9月2日、災害時に開局していることを示す「開局中」のイエローフラッグを掲出する一斉防災訓練を市内の会員薬局460店舗で実施した。

 この取り組みは「災害時に薬局が営業しているか分かりづらい」という市民の声を受けて始めたもので、防災の日の9月1日と、東日本大震災の起きた3月11日に行っている。

 クスリのナカヤマ薬局久地駅前店(高津区)の薬剤師・橋本学さんは「災害時には、かかりつけの病院が開いていなくてもお薬手帳があれば普段使っているお薬を渡すことができる可能性がある。困った時は一度薬局に相談してみてほしい。また、マイナ保険証があればスムーズにお薬を用意できるので活用してもらえれば」と話した。

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全身を使う「和太鼓フィットネス」

GO!GO!!フロンターレ

フロンタウン生田健康長寿フェスタ

 川崎フロンターレとAnker フロンタウン生田(多摩区生田)はシニア向け健康促進イベント「健康長寿フェスタ2024 人生100年時代〜こころも体もハッピーライフ〜」を9月16日(月・祝)に開催する。

 健康をテーマにした、シニアが"主役"となるイベント。ゴルフ初心者でも楽しめるスナッグゴルフ体験やポールウォーキング歩き方教室、和太鼓フィットネスなど楽しく体を動かせるプログラムが盛りだくさん。

 また、健康について知識を深めてもらおうと、補聴器メーカーによる聞こえチェックと体験型セミナーや、筋肉量や体内の老化度などを調べる「からだ測定ミュージアム」もある。理学療法士による「ちょこっとからだメンテナンス」では身体の機能チェックを行い、おすすめの体操やエクササイズを提案してくれる。

 ほかにもJAセレサ川崎による季節の野菜販売、和太鼓演奏なども。絵本読み聞かせキッズスペースもあるので、幼児も楽しめそうだ。

 雨天時は室内で開催。参加無料(一部有料あり)。時間は午前10時〜午後0時30分、各プログラムの時間や詳細はAnker フロンタウン生田公式ウェブサイトで。

不定期連載 市民健康の森だより 第152回 今年度からの「団体会員」について

 やっと朝は涼しくなった9月5日の木曜活動日、区内KSPに本社を構える「株式会社大和生物研究所」(以下大和さん)から4名の社員さんが私たちの活動に参加してくれました。20代2名、40代2名という構成で70代が主流の日頃活動している私たち会員の子や孫に相当する世代です。4名の皆様には花壇整備、炭焼き準備、畑作業、草刈と一人ずつ違う活動に加わって頂きました。

 大和さんを1つのグループにするのではなく敢えて別々にして私たちのグループの一員として作業してもらいましたが、皆さん周りの年上の会員と協調し熱心に作業して頂けましたのでとても助かりました。

活動支える「強い味方」に

 大和さんの社員の皆様、実は私たちの会員でもあります。大和さんはクマ笹を原料とした「ササヘルス」という医薬品の製造販売を手掛けておられます。自然の植物を扱っている為もあるでしょうが同社はSDGs推進に真摯に取り組んでおられます。その一環として昨年、私たちの活動へ平日にもかかわらず大勢でご参加頂けました。そのご縁で今年度から当会の「団体会員」になって頂けないかお願いした所、快諾頂けた訳です。

 私たちの会則には会員種別として「個人会員」と「団体会員」が記載されていますが、今まで団体会員の例はなくどのような扱いになるのか明確ではありませんでした。隔月で行われる運営委員会で団体会員について議論を始めましたが、大和さんがお手本になりそうなので心配する必要はなさそうです。

 団体会員となってから5月下旬には1度に10名もご参加頂けた(写真)ので普段は手が足りずに中々できない作業が出来ました。今後も年度内の来年3月までは第1木曜日に3、4名参加頂け、1月には再度10名以上で参加頂ける予定です。人手が必要となる作業を考えるつもりです。