逗子・葉山版【9月20日(金)号】
改修が決まった旧東伏見宮葉山別邸

旧東伏見宮葉山別邸 町民参加で運営継承 来年5月開業目指す

 1914年竣工の旧東伏見宮(ひがしふしみのみや)葉山別邸(葉山町堀内/イエズス孝女会修道院旧館)を保存・利活用する継承プロジェクトが9月14日、スタートした。町民も参加する「一般社団法人La Casa Blanca Hayama」が事業を運営。10月には建物の改修工事が始まり、宿泊施設やイベントスペースとして、来年5月の開業を目指す。

 同法人は9月14日に、改修前の最後の一般公開イベントを開催。そこで工事のプランを発表した。同館は木造2階建、建築面積280平方メートル。外壁は腐食が激しく、調査解体後、耐震工事を行い、今使われているスギ材から竣工当時と同じヒノキ材で張り替える。間取りの大きな変更はなく、イベント開催などに備えた新規トイレ、厨房機器の入れ替え、白塗装部分の修繕塗装、建具修繕、輻射熱冷暖房の設置を予定しているという。

 改修後の利用については宿泊施設も備えた、「記念日」を過ごす場としての提供をしていきたいとしている。結婚式や金銀婚式といった特別な日や、音楽演奏会、誕生日会、上映会、クリスマス会といったイベントなどを想定する。

 公開イベントでは同館での過ごし方をテーマにワークショップを開き、参加者から意見を募った。「高齢者向けのコンサート」「結婚記念日のお祝い」「同窓会」「父の日・母の日」「夕涼み会」「謝恩会」「子どもの宿泊体験」などの案が挙がり、同法人は今後の参考にするとしている。

 同館は1952年にイエズス孝女会が継承し、維持管理してきた。コンサートなど文化的な催しに利用されてきたが、老朽化が激しく運営が困難となっていた。昨年、同法人の理事の1人が同会から解体の相談を受けたことを機に、有志が保存に向け動き出した。今年5月には観光庁の「歴史的資源を活用した観光まちづくり補助金」に採択され、7月に法人を設立した。

269施設でカルテ共有 三浦半島で「さくらネット」始動

 神奈川県は9月1日から横須賀・三浦地域を中心とする医療機関で患者のカルテなどの情報を共有するシステム「さくらネット」を本格稼働した。情報通信技術(ICT)を活用し、電子カルテや薬の処方歴、検査結果などの情報を病院や薬局、介護施設など参加機関で共有。限られた医療資源の有効活用を図るとともに、患者の利便性を高めたいとしている。

 同システムには5市1町3区(逗子・横須賀・三浦・鎌倉・藤沢市、葉山町、横浜市戸塚・金沢・栄区)にある計269施設が参加。4月に関係医療機関で組織された「一般社団法人さくらネット協議会」が主体となって運用する。県内で同様のシステムは2019年に始まった横浜市東部の「サルビアねっと」に次いで2例目。

 カルテなどの患者情報は従来、病院をまたぐと共有されなかったが、患者がシステムに事前登録すると登録機関で共有が可能になる。

 県などはメリットとして、例えば他の医療機関で受けた検査データや処方薬の情報を参照できるため、▽検査や処方の重複がない▽救急搬送された際の情報伝達▽災害時の医療対応に役立つ―などをあげる。

 三浦半島エリアなどで連携協定を交わす医療機関は2014年には4病院から23年には19病院に増加。「1病院完結型」から「地域完結型」の医療体制への移行が進む。

 県は「身体的・経済的負担を軽減し、より安心で安全な医療の提供が可能になる」とし、県民に向けて「積極的にさくらネットに登録してほしい」と呼び掛けている。

 現在のところ逗子、葉山からは2病院、11のクリニック(診療所)、介護系2施設が参加予定。

 登録方法は県ホームページを参照。

学生ボランティア団体「3.11つなぐっぺし」の代表を務める 仲井間 湊太さん 逗子市池子在住 14歳

被災地に寄り添う

 ○…中・高生による地元防災ボランティア団体の代表に中学2年生にして就任した。8月に訪れた能登へのボランティアツアーの参加者も新メンバーに加わり、約20人の所帯となった。高校生が大半を占める中、活動歴が長いことを買われて抜擢。「2013年から先輩たちがつないできたこと、自分が東北や能登に行き、見て感じことを多くの人にしっかり伝えたい」と熱く語る。

 ○…小学3年生の時に市の体験学習施設スマイルのボランティアに「面白そう」と応募。避難所宿泊体験に参加し、「防災」に関心を持った。4年生では防災活動を行う「てんでんこ逗葉」の企画にも参加。こうしたなかで「つなぐっぺし」の関係者と知り合い、防災についての見識を深め、「中学生になったら、つなぐっぺしで活動しよう」と心に決めた。

 ○…逗子中ではソフトテニス部に所属。幼稚園から小4まで水泳を習い、バタフライまで泳げるが「運動は苦手」と苦笑い。鉄道が好きで、JR線で関東一周日帰り旅行をしたこともある。防災以外に市政にも関心を持ち、8月に逗子市学生議会に参加。「夕方の防災無線のチャイムを市歌に変える提案」をし、「実現に向け進めたい」との市長答弁を引き出した。将来は理系に進みたいと思っているが、ボランティアを通し、行政にも興味が湧いてきた。

 ○…ツアーでは、仮設住宅で引きこもりがちな人たちに楽しんでもらおうと、一緒に歌ったりゲームをしたりした。「『楽しかった』と言ってもらえてうれしかった」。現地で思ったのは「災害はいつ起きるか分からない。頭の片隅にでも意識を持つことが大事」ということ。活動報告の場を設け、「多くの人に防災意識を持ってもらいたい」と意気込む。

発電体験をする児童たち

池子小5年生 実験でエコを実感 環境会議が出張授業

 逗子市立池子小学校(内田源一郎校長)で小学5年生を対象にした出前環境授業が行われた。

 講師を務めたのは、ずしし環境会議・二酸化炭素削減部会のメンバー。

 児童たちは初めに地球温暖化にまつわるVTRを見て、平均気温が上がり北極の氷が融けると、海水面が上昇し、洪水や高潮などの災害が起きやすくなることを学んだ。

 その後の実験では手動の発電機を使い、電気を起こすことの大変さや、電球の種類による消費電力の違い、電気製品の消費電力の大きさと待機電力などについて体験をした。

 授業を聞いた児童らは「ヘアドライヤーの消費電力の大きさにびっくりした。これからはしっかりタオルで髪の毛を拭こうと思う」「コンセントを抜かないと電力消費があることに驚いた。これからはきちんと抜くようにする」など、新たな発見をしたようだった。

 同会議の内田孝さん(79)は「地球温暖化は大人が引き起こした問題です。今日学んだことを、家の人にも『温暖化について考えよう』と呼びかけてください」と児童らに訴えた。

 同部会は地球温暖化の主たる原因の二酸化炭素削減を目的とし、各種イベントで省エネルギー化などの啓発活動に力を入れている。小学校中学校への出前授業は2006年から行っている。

モニターで海中の様子を見る参加者

葉山アマモ協議会 水中ドローンで藻場確認 稚貝1000個も放流

 葉山の藻場の再生活動に取り組む葉山アマモ協議会は9月16日、「葉山のブルーカーボンを知ろう サザエDAY!2024」を開催した。地元の水産資源を通して海の環境を学ぶイベントで、ワカメやヒジキなどもテーマに開催してきている。この日は親子連れ15組、30人が参加した。

 葉山マリーナを会場とし、参加者は同協議会の山木克則さんによるブルーカーボンについての講義や、フリーダイバー・武藤由紀さんの素潜りで見た葉山の海についての話を聞いた後、クルーザーに乗船。マリーナを出港した船は芝崎海岸沖まで航行し、そこで水中ドローンを使って海中の海藻の様子を観察した。船中に設置されたモニターには、しっかりと岩に根付いたカジメが映し出され、カマスの群れなども確認された。

 その後、体長約1・5センチメートルほどのサザエの稚貝を約1000個、船上から海に放流。葉山小5年の石田環太さんは「大きく育ってほしい」と願った。

 下船後は湘南漁協葉山支所に場所を移し、三ツ星フレンチレストランのシェフ・生江史伸さんのサザエランチを堪能。漁師の長久保晶さんからはサザエのさばき方を教わった。

 葉山の海も磯焼けが課題となっているが、同協議会がカジメの養殖などを行っており、2020年に砂漠のような状態だったものが23年には約10ヘクタールまで再生し、磯焼けからの回復傾向を見せているという。

サルの赤ちゃん名前募集 9月30日締め切り

 逗子市は披露山公園(新宿)の猿舎で5月19日に生まれた雌サルの赤ちゃん=写真(9月10日撮影)=の名前を募集中だ。

 同園の雌サルには歴代、花にちなんだ名前が付けられている。母親のナデシコをはじめ、ツバキ、サツキ、ボタン、ヒマワリ、スミレ、ユリ、アジサイ、サクラ、ウメ、モモ以外の名前を募集。ちなみに雄は豆の名前で父親はカシュー。

 応募は「猿の赤ちゃんの名前募集」で検索し、募集ページの中から「e―kanagawa電子申請」で申し込み。メール、電話など、指定方法以外での応募は無効となる。また、重複応募も取り消しになるので注意が必要。締め切りは9月30日(月)。

 問い合わせは逗子市環境都市部緑政課【電話】046・872・8125。

10月5日から販売開始

葉山一色大滝商店会 プレミアム率20%商品券 10月5日から販売

 葉山一色大滝商店会(宮寺透雄会長)は加盟店で利用できるプレミアム商品券を10月5日(土)から販売する。

 6000円分(500円×12枚)の商品券を5000円で、限定900セット販売。1人6セットまで。販売は一色小近く、県道27号線沿い、かやの木テラス(一色1187)内の「Flower Labo」で、午前10時から午後4時まで。売切れ次第終了。

 飲食店、洋菓子店、和菓子店などのほか、工務店、ガソリンスタンド、コンビニエンスストアなど、幅広い業種、40店舗以上で利用できる。詳細は同商店会のウェブサイトで確認。

 有効期限は12月31日(火)まで(各店舗の営業日による)。

 同商店会は年末に初の試みで、一色商店会と合同の「歳末大感謝祭」を行うとしている。

「音のないフェス」 身振り・筆談・手話で会話 9月23日 交流センターで

 ろう者の伝達手段の一つである「手話言語」への理解を目的に、会場内での「声出し禁止」がルールの「音のないフェスティバル」が9月23日(月)、逗子文化プラザ市民交流センター、フェスティバルパークで開催される。

 出店のほか、音のないジャズダンス・フラダンス、スタンプラリー、絵本手話語りなどの催しも実施。会議室では映画『みんなのデフリンピック』(重田千輝監督/21分)の上映会も行われる(午前10時30分〜・午後2時〜)。観覧無料。

 (問)音のないフェスティバル実行委員会【メール】otononaifes@gmail.com/【携帯電話】080・5095・5763(服部さん)

昨年の未病フェスの一場面=実行委員会提供

未病フェス 楽しく健康づくり 9月22日 亀岡八幡で

 発病には至らないが軽い症状がある状態の未病。この未病を改善をしようと、逗子・葉山で健康づくり活動を行う団体が実行委員会を結成し、「ずしはやま未病フェス2024」を9月22日(日)、亀岡八幡宮(逗子市逗子)で開催する。

 境内にはヨガ、アロマ、呼吸法、骨盤矯正といった健康にまつわるブースや、食材にこだわった飲食店、栄養相談、足と靴の相談など20店以上が出展する。会場隣の市役所前には地域包括支援センターによるフレイル測定体験会、ずし未病センターの血管年齢・握力測定、神奈川県健康増進課の野菜摂取量測定「ベジチェック」のコーナーも設置される。

 特設ステージではヨガ、耳ひっぱり体操、逗子市非公認キャラクター・ズッシーヌと行うラジオ体操、笑顔トレーニングといった参加型プログラムや、昭和歌謡サロン、和太鼓演奏、シンギングボウルなどの音楽も楽しめる。

 時間は午前10時から午後4時。小雨決行。

 問い合わせは、ずしはやま未病フェス2024実行委員会(鈴木さん)【携帯電話】080・5053・3846。

平田副知事(左)から表彰される受賞者

地域安全県民のつどい 逗葉から5人・2団体表彰 防犯活動で顕著な功労

 神奈川県内各地での自主防犯活動において、顕著な功労があった個人と団体を表彰する「第55回地域安全県民のつどい」が9月6日、県立音楽堂=横浜市=で開かれた。

 (公社)神奈川県防犯協会連合会と県警の主催で、142人・73団体が受賞した。

 表彰式には受賞者や関係者のほか、柳下剛県議会議長ら多数の来賓も出席。同連合会の会長を務める黒岩祐治知事の代理で挨拶に立った平田良徳副知事は「受賞者の皆さんの長年にわたる地域防犯への多大な貢献に感謝します。安全で安心なまちを守るため、これからも協力をお願いしたい」と語った。

 表彰式では各賞ごとに代表者が表彰状や感謝状を受け取り、第2部ではマジシャンや県警音楽隊の演奏も披露された。

 逗子市、葉山町の受賞者は以下の通り(順不同・敬称略)。

【神奈川県防犯協会連合会会長精励賞】▽防犯指導員=臼井康之(葉山町防犯協会)【神奈川県防犯協会連合会会長感謝状】▽防犯功労者=板垣雅夫(葉山町防犯指導員会)、竹内実(逗子市防犯指導員連絡協議会)【神奈川県防犯協会連合会会長・神奈川県警察本部長連名感謝状】▽防犯功労団体=葉山堀内郵便局、逗子菊池タクシー(株)▽防犯功労者=青木千尋(葉山少年補導員連絡会)、小林壽志(逗子市防犯協会)

ちむどんどん逗子 みんなで踊って気分は沖縄

 三線、エイサー、琉球舞踊など沖縄文化に触れ合うイベント「ちむどんどん逗子」が9月14日、15日にJR東逗子駅そばの東逗子ふれあい広場で開催された。主催は沖縄復帰50周年を祝う会。

 会場にはキッチンカーや屋台が並び、沖縄そばや大宜見村のシークヮーサーなど沖縄由来のものや、暑い日にぴったりのかき氷など、多くの人でにぎわった。

 初日のステージのトリにはシンガーソングライターの東風平(こちひら)高根さんが登場。客席に「曲に合わせて踊ろう」と呼びかけると、それまで座って鑑賞していた人たちも立ち上がり、両手を頭上に掲げ、リズムに合わせて踊り、笑顔を見せていた=写真。

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9〜11月号の表紙

神奈川県 文化芸術の情報冊子を発行 特集は「かながわ県民文化祭」

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の9月〜11月号をこのほど発行した=写真。

 文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号では、9月から県内各地で行われる「かながわ県民文化祭2024」を特集。県、各市町村で開催される主なプログラムを紹介している。また、アンケートに答えてチケットやカレンダーが当たるプレゼント企画も実施している。

 冊子はA4判で、オールカラー32ページ。県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

4人が出馬の意向 次期衆院選 神奈川4区

 次期衆院選に向け、立候補予定者の動きが活発化している。

 神奈川4区(逗子市・葉山町・横浜市栄区・鎌倉市)は、早稲田夕季氏(65・立民)と山本朋広氏(49・自民)の現職2人に加え、新顔で銀行員の加藤千華氏(26)が日本維新の会から、美容サロン経営の津野照久氏(57)が参政党から出馬の意向を示す。日程は早ければ10月27日投開票(15日公示)や、11月の見方が広がっている。

 前回(2021年)は5人が立候補し、小選挙区を早稲田氏が制し、山本氏が比例復活を果たした。 (9月16日起稿)

イノシシ 捕獲累計550頭超え 人的被害も発生

 葉山町、逗子市、横須賀市にまたがる二子山山系で2013年頃から確認されているイノシシ。農業被害も出ており、「葉山町鳥獣被害対策実施隊」などによる捕獲活動が行われる中で、9月5日に累計で550頭目が捕獲された。24年度になってから29頭目。葉山町堀内の木の下交差点近くの民家の裏でわなにかかった。

 同隊の副隊長を務める三井修さん(65)によれば、最近は堀内や一色の住宅街にも出没し、庭が荒らされる被害が報告されているという。実施隊は修行中のメンバーも含め実働約45人。約300のわなを山中に仕掛けて奮闘するが、1年間に約100頭は生まれていると予想され、駆除数が追い付かない状況だ。三井さんは「実施隊も高齢者が多く、対応が厳しい。若いメンバーを増やすことで活性化を図り、捕獲数を増やしていきたい」と意気込む。

格闘15分

 危惧されていたイノシシによる人的被害も発生した。

 堀内在住の大学生、三木良太さん(21)は7月3日、南郷上ノ山公園でランニング中、二子山頂上付近で体長90センチメートルほどのイノシシと遭遇した。繁みから出てきたイノシシとの距離は約10メートル。出くわしたときの対処法も勉強していた三木さん。目を合わせたまま後ずさりして離れようとしたが、突進してきて一瞬で距離を詰められたという。とっさに左手でイノシシの目を抑え、右手で鼻の上部を掴み、右方向にいなそうとしたが、振り切れず約10分の膠着状態が続いた。反撃を試み、鼻の穴に指を入れて力いっぱい握るとイノシシは「キー」と悲鳴を上げた。その状態が5分ほど続き、ようやくイノシシは逃げていったという。

 三木さんは幸い傷は負わなかったものの、右肩の筋が違ったように痛み、当日の夜は寝付けなかったそうだ。「今回はぶつかることになったが、本来、突進を防げればけがもしないですむので、ゆっくり後ろに下がってください」とアドバイスを送る。

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星座にまつわるエトセトラ 「太陽」

 この夏も猛暑は酷く、今も続く残暑。太陽が眩しくて、暑くて、うらめしくて。その太陽はどのような星なのか?太陽は地球を含む太陽系の中心にある恒星。直径約140万キロメートルで、地球の約109倍。地球との距離は平均1億5千万キロメートル。この距離は光の速さで8分20秒かかり、1天文単位(AU)と言います。「太陽が燃えている」という表現がありますが、実際、地球上のように炎が燃えている訳ではありません。宇宙には酸素がないので、「燃焼」は起きません。では、あのエネルギーはどうやって作られるのか?太陽の中心では水素がヘリウムに変わる核融合反応が起こり、その一部のエネルギーが100万年もかけて、太陽の表面に出てくるのだそうです。今は暑くても冬になれば、その温かさにホッとします。我々にとって太陽は、なくてはならない星なのです。