大和版【9月20日(金)号】

マイナンバーカード 交付率は77.4% 全国、県平均下回る

 大和市のマイナンバーカード交付率が2024年8月末時点で、77%を超えたことが分かった。24年度の交付枚数は5621枚(8月末時点)、累計枚数は18万9656枚で全国と県平均を下回っている。

 マイナンバーカードは、役所での申請や手続きの利便性向上、デジタル化などを目的に2016年から交付が始まった。今年12月からは保険証としての機能も追加される。今年8月末時点で大和市の累計交付率は77・4%。全国平均の81

・1%、県平均の80・4%を下回っている。

 21年度の末時点で累計が10万9063枚、交付率は45・3%だったが、マイナポイントキャンペーンが実施された22年度は交付枚数が4万2706枚で交付率は17・2%伸び、62・5%。23年度は75・3%だった。

 24年度は8月末の時点で交付率の伸びは2・1%。市民課では今年6月から市役所地下1階にマイナンバーカード窓口を設置し、保険証との紐づけを受け付けている。

 さらに、渋谷分室と中央林間分室では新規のカード申請を受け付けるなど普及に力を入れる。

 同課担当者は「12月からのマイナ保険証や来年3月に始まるマイナ免許証は申請の後押しになってくれるのでは。引き続きスムーズに申請手続きができる環境を提供していく」と話していた。

 マイナンバーカードでは現在、個人番号の証明や本人確認、コンビニでの住民票の写し、印鑑証明のような公的な証明書の取得などができる。

講演した東俊賢さん(右)と「日台高座友の会」の橋本会長=14日・大和商工会議所

94歳の元少年工が熱弁 東俊賢さん「経験を後世に」

 戦時中に台湾少年工として高座海軍工廠で戦闘機の製造などに従事した東俊賢さん(94)が14日、大和商工会議所で講演を行った。この講演会は東さんが希望し、日台高座友の会(橋本吉宣会長)が主催して行われた。終戦から今年で79年。94歳となった元少年工は「自身の経験を後世に伝えたい」と来日した。

 東さんは1930年、台湾に生まれた。44年に高座海軍工廠に配属後、横須賀市の海軍航空技術廠に派遣され、溶接工としてロケット特攻機「桜花」やロケット戦闘機「秋水」の試作などに携わった。

 講演では、14歳で海を渡り初めて日本にやって来た時のことにふれ、「喜んで訪れた大和駅は、とても小さな”田舎駅”だった」と述懐した。少年工として特攻隊員と顔合わせした日のこと、今もなお続く日本人との交流のエピソードなどを、当時のモノクロ写真を交えながらおよそ50分間にわたり語った。

 用意された椅子に座ることなく、マイクを握り熱弁する東さんを気遣い、同会の橋本会長が着席と給水を促す一幕も。すると東さんはミネラルウォーターを指さし「昔の少年工はこれを飲む機会も少なかった」と明かし、会場を沸かせた。

 講演後、花束を贈られた東さんは「皆さんも台湾にいらしてください」と100人の来場者に笑顔で呼びかけた。取材に対し、東さんは「また大和で講演を」と語った。

 今回の来日にあたっては、年齢を考慮し東さんの家族は当初反対したという。橋本会長は「『あと何回講演できるか』という切実な思いを持って講演された。大変ありがたいこと」と述べた。

 会場で東さんの話を聞いた岡温子さん(59)は「東さんはまさに歴史の語り部。とても貴重なお話を伺えた」と振り返っていた。

 この日は、東さんが終戦後、台湾で小学校の教師をしていた時の児童だった王克雄さん(79)も登壇した。検察官だった父の王育霖について講演した。

100回目を迎えた「市立図書館映画上映会」の責任者を務める 中山 沙穂さん 大和南在勤 31歳

果てない世界 共有したい

 ○…9月12日、シリウス1階のサブホールは、どこの施設にも見劣りしない「映画館」になった。第100回「市立図書館映画上映会」には、定員いっぱいの200人が来場。スクリーンに映される作品に観客は釘付けとなった。音にもこだわった。「場面に応じて音量を変えてもらったり。音響スタッフの方に感謝」。上映会の責任者として「ほっとしている」と充実した表情だ。

 ○…福田に生まれ、兄と妹3人のにぎやかな家庭で育った。読書好きの父の影響で、小学生のころから近所の図書館に通った。下福田小学校の図書室にある本のほとんどは「4年生までには読み終えていた」という。なかでも児童書が好きだった。「小説の世界は無限に広がる。そこで想像を膨らますことが楽しく、うれしかった」

 ○…そんな文学少女が映画を好きになったのも、父の影響だった。高校生の時、友人と映画を観に行った。その日のことを話すと、父が色々な作品を薦めてくれた。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ターミネーター』…。タイトルこそ知っていたが、観たことのない映画の数々。そこには「想像を超える世界が果てなく続いていた」。その後、21歳で渋谷図書館に勤務し2019年、シリウスに着任した。本に囲まれ仕事をする中、上映会に携わったことに縁を感じている。

 ○…趣味を尋ねると「本と映画」ときっぱり。小説や実用書は年に100冊以上。一方、「先日、母と映画館に行った時は、ランチを挟んで2作品観た」とうれしそうだ。「映画を多くの人に楽しんでほしい」と現在、身体が不自由な人に配慮した「バリアフリー上映会」を企画中。「果てない世界を皆で共有したいから」。そんな思いで走り続けている。

現新4人の構図へ 衆院選 神奈川13区

 事実上の次期首相を決める自民党の総裁選挙が12日に告示され、27日に投開票される。衆議院の解散総選挙が、最短で10月15日公示、27日投開票との見通しが強まるなか、次期衆院選の神奈川13区では、現職と新人3人が争う構図となりそうだ=9月18日起稿。

 前回(2021年10月31日投開票)の総選挙では、立憲民主党の新人だった太栄志氏(47)が自民党の甘利明氏を抑えて初当選した。甘利氏は比例区で復活当選した。

 22年12月に区割り改定法が施行され、13区はそれまでの大和市・海老名市・座間市・綾瀬市から、大和・綾瀬・横浜市瀬谷区に変更された。甘利氏は新20区(座間市・相模原市南区)に国替えし、自民党の新たな13区選挙区支部長に、元官僚の新人・丸田康一郎氏(39)が選任された。

 このほか、日本維新の会の新人・京利英氏(44)、参政党の新人・石井匡氏(57)が出馬を予定している。

各氏のコメント

 太氏は「政治改革と物価高対策が最大のテーマ。党を代表して国会審議に臨んだ経験を生かし、国民的な納得を得られる改革案を愚直に訴えていく」とのコメントを本紙に寄せた。

 丸田氏は「『この国を良い方向に進めていく』という志を遂げたい。地域で声をかけていただく機会も増えた。しっかりと仕事をして、地域の方々の期待に応えていきたい」と話した。

 京氏は「物価高が続いており、暮らしに大きな影響が及んでいるので、『暮らしを守る減税』を一番に訴えたい。市民の声が政治に届くよう、全力を尽くしていきたい」と話した。

 石井氏は「国民が政治に参加する参政党が、子どもたちに日本を受け継ぐ唯一の選択肢であることを、最後まであきらめずに命がけで訴えていく」とのコメントを寄せた。

 次期衆院選にむけて、大和市選挙管理委員会は「日程が不確定なため、対応が難しいが、情報収集に努め、必要な準備にあたりたいと考えている」とコメントした。

鎌を使って慎重に稲を刈る園児ら

快晴のもと稲刈りに汗 保育園児20人が

 大和東にある「オハナ保育園」(大原利奈園長)に通う園児20人が17日、深見の田んぼで稲刈りを体験した。

 今年5月に園児や同園の職員が田植えを行い、この日は快晴の下、鎌を使って稲を刈った。およそ400kgが収穫され、11月には泉の森のキャンプ場でカレーライスを作る予定だ。

 田んぼを無償提供した荻窪登さん(57)は「感謝の気持ちでお米を食べてください」と子どもたちに伝えていた。

古谷田市長の合図で一斉にスタート

小学生105人が参加 ジュニアTRYアスロン

 (公財)大和市スポーツ・よか・みどり財団が主催する「やまとジュニアTRYアスロン」が9月16日、引地台温水プールと引地台公園で初めて開催された。

 子どもたちのスポーツへの関心を高めることを目的に実施された同大会。当日は、小学3年生から6年生までの計105人が参加。各学年ごとにスイム(泳ぎ)120m、バイク(自転車)約1300m、ラン(走り)約1000mの合計タイムを競った。また、それぞれの競技がノンストップで行われるため、次の競技へいかに早く切り替えることができるのかもポイントになったという。

 子どもたちはゴールを目指し、一つひとつの競技に一生懸命取り組んだ。保護者たちは「頑張れ」、「いけるよ」と大声で応援したほか、ゴールした子どもには拍手が送られるなど、会場は大いに盛り上がった。

 小学6年生の部で1位となった大澤瑞輝さん(林間小学校)は「一番頑張ったのは最後のラン。疲れたけど、1位になれてうれしい」と笑顔で感想を述べた。古谷田力市長は「親子ともに盛り上がって楽しんでいたのでよかった。来年はもっと規模を拡大していきたい」と語った。

 入賞者とタイムは以下の通り(敬称略)。▽3年生=1位/平林駿・12分01秒、2位/渡辺瑛心・12分01秒、3位/宮下隼大・12分35秒、▽4年生=1位/井上裕視・11分33秒、2位/神原一翔・11分51秒、3位/小倉琉雅・11分56秒、▽5年生=1位/伊藤仁哉・11分28秒、2位/小栁優菜・11分41秒、3位/古江杏菜・12分02秒、▽6年生=1位/大澤瑞輝・10分51秒、2位/関ふたば・11分05秒、3位/中園葉月・11分09秒

力作約35点並ぶ マチエール展

 市内で活動する絵画サークル「マチエール」(津曲孝会長)は、9月25日(水)〜29日(日)まで、渋谷学習センターで第17回「マチエール展」を開催する。午前10時〜午後5時まで(初日は午後1時から、最終日は午後4時まで)。

 会員13人が風景や人物、静物を描いた水彩画や油絵などの作品約35点を展示する。主催者は「お気軽にお越しください」と話している。

(問)津曲会長【携帯電話】090・3962・7813

境内の様子

各地の神輿が集結 深見神社で例大祭

 深見神社で15日、毎年恒例の例大祭が執り行われ、多くの地域住民らが訪れた。

 この日は、快晴の下で各地の神輿が集結した。午前11時すぎになると、大神輿や子ども神輿など10基を超える神輿が担ぎ手の威勢の良い掛け声とともに境内へやって来た。太鼓連の演奏も例大祭に花を添え、集まった人たちは、それを拍手と歓声で出迎えていた。

昨年度の認定式の様子

神奈川県 なでしこブランドを募集 女性活躍を応援 9月30日まで

 県では、女性が開発に貢献した優れた商品・サービス「神奈川なでしこブランド」を9月30日(月)まで募集している。

 認定されると県が商品をPRするほか、メディア露出増や社内外へのアピール、人材獲得などのメリットが期待される。

 応募書類等は上記二次元コードを読み取るか、県雇用労政課【電話】045・210・5867へ。

自費出版の一例

先着5人限定 自費出版無料相談会を開催 ベテランスタッフが応えます

 タウンニュース営業推進部は9月28日(土)午前10時より「自費出版・無料相談会」を相模原市南区相模大野7の6の4(相模大野駅東口より徒歩2分/相模大野駅前郵便局隣り)で行う。完全予約制の個別相談。

 「自分史の原稿を書き溜めているんだけど、どのように本にするのかわからない」「費用はどれぐらいかかるの」「依頼してから完成までにどれぐらい時間がかかる」「ISBNって何?」「流通についても教えて」など、自費出版に関わる悩みに、タウンニュースのベテランスタッフが応える。時間は一人30分程度。

 相談会では、自分史や家族史、写真集、句集など、多くの事例をもとに出版の制作過程を説明。【1】原稿本文の作成【2】本の仕様(ハードまたはソフトカバー、サイズなど)を決める【3】表紙のデザインを決める【4】スケジュールの確認【5】入稿【6】校正【7】校了〜印刷【8】納品、と出版まで8から10ほどの工程や3カ月目安のスケジュール、注意すべき点なども紹介する。

 希望者は9月25日(水)までに、タウンニュース営業推進部【電話】045・913・4141へ申し込み。先着5人。受付は月曜〜金曜、午前9時から午後6時。

演芸会と人形供養を開催 9月28日・29日

 大和市大和東の葬儀社「大和式礼」が主催する「大和演芸会」が9月28日(土)に、翌29日(日)には「人形供養祭」が同所で開かれる。

サプライズも

 「笑いと笑顔でこころをつなぐ」をテーマに開かれる人気のイベント。歌手や人気芸人などが出演し、会場を盛り上げてきた。

 今回は、民謡・演歌の浅野優子さんや漫談家のパーラー吉松さんらが出演を予定している。さらに、当日まで発表されない「サプライズ」の芸人も出演するという。

 開演は午後5時。入場無料で、事前予約は不要。誰でも来場することができるので、楽しいひと時を堪能してみては。

 また、同社で定期的に開催されている「人形供養祭」では、ひな人形や五月人形、ぬいぐるみなど、思い出あふれる人形が大切に供養されている。

 午前10時30分から受付開始。供養料は不要で、当日持参すると供養することができる。ガラスケースや台座、電池式の人形、不燃性の人形などは受け付けできない場合もあり。

 (問)【電話】046・264・4111

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会場は満席となった

ラーメン囲んで団らん 桜森のこども食堂で

 豚骨ラーメンの有名店で知られる「一風堂」が14日、大和市桜森にある「みんなのスペースわにわに」(伊知地るみ理事長)にキッチンカーで駆け付け、ラーメン200食を市民らに振舞った。

 一風堂を運営する「(株)力の源ホールディングス」が社会貢献の一環で行った取り組みで、家族連れなど多くの人たちができたての豚骨ラーメンに笑顔で舌鼓を打った。

 伊知地理事長は「一人で食事をとる『孤食』が今の子どもたちにも見られる中、とてもありがたい機会になった」と謝意を述べた。

 一風堂の高木秀和さんは参加者たちの笑顔にふれ「飲食業をやってきて良かったと思った」と話していた。

講師の指導を受け体操に取り組む参加者ら

自宅で健康増進を 市民有志と生協がタッグ

 高齢者支援ボランティアを行う「南林間地区たすけあいセンター」(沓掛大乗センター長)と、生活協同組合パルシステム神奈川の共催による「たすけあい健康講座」が12日、スポーツクラブNAS南林間店で行われ、約30人が参加した。

 「ここで習っておうちでも出来る」をテーマに行われた。前半は講師の指導のもと、参加者らは動きの少ない体操を実践。後半は「美味しくタンパク質を摂ろう」と題した栄養に関する座学があり、参加者らは熱心に講師の話に耳を傾けた。

 南林間駅すぐの所にある同センターでは、地域の高齢者支援の一環として、パルシステムの協力のもと血管年齢や血圧、BMI値の健康測定のほか参加者同士の交流を兼ねた「健康麻雀」などが行われている。

 センター長の沓掛さんによると、今回の講座は「自宅でできる取り組みを学んでもらいさらなる健康増進を」と、新型コロナウイルスの流行前に企画された。

 この日参加した南林間在住の齋藤加代さん(75)は「足腰の弱さを感じることが多かった。今日学んだことを自宅で実践していきたい」と振り返った。沓掛さんは「ようやく講座を開催できた。皆さんが笑顔で取り組んでいたので良かった」と話した。

演奏や踊り披露 9月21日

 生活協同組合のパルシステム神奈川が主催する「みんなのフェスティPAL」が、9月21日(土)に大和センター(大和市下草柳1162の1)で開催される。午前10時〜午後3時。入場無料。

 当日は、パルシステムの配達体験ができるコーナーやわくわく段ボール迷路など親子で楽しめるイベントが実施される。大和南高校吹奏楽部やキッズダンスチーム「Sugar☆Souls」などが出演し、ステージを盛り上げる。

(問)パルシステム神奈川受付センター【フリーダイヤル】0120・581・393(平日9時〜21時)

満席の会場の様子=12日・シリウス・サブホール

入場整理券が「完売」 第100回映画上映会

 第100回目となる「大和市立図書館映画上映会」(主催/やまとみらい)が12日、市文化創造拠点シリウスのサブホールで開かれた。節目の上映会には満席となる200人が来場した。

 「映画の素晴らしさを多くの方に」と、2016年のシリウス開館当時から行われている無料イベント。この日は、ブラッドピットが主演し、米アカデミー賞に輝いた「ベンジャミン・バトン〜数奇な人生」(09年)が上映された。

 事前に配布された入場整理券は9月6日までにすべて「完売」に。当日は開場前から行列ができる盛況ぶりで、来場者らは特設の「映画館」で名作を堪能した。

 市立図書館のスタッフで映画上映会の責任者を務める中山沙穂さん(31)は「たくさんの方にご来場いただき、楽しんでもらえて良かった」と笑顔で話していた。

 第101回市立図書館映画上映会は10月11日(金)、シリウス6階で開催される。午後6時開場、6時15分開演。「警察日記」(邦画/モノクロ)を上映する。

 問い合わせは市立図書館【電話】046・263・0211。

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