八王子版【9月26日(木)号】
タブレットなどから回収の申し込みが可能

ジモティースポット八王子 不要品を戸別回収 一部地域で実証事業開始

 市は株式会社ジモティーと連携して行っている不要品のリユース実証事業で、9月から12月にかけて市内の一部地域を対象に不要品の戸別回収を実施する。これまでは北野町の「ジモティースポット八王子」に不要品を持ち込む必要があったが、ウェブからの予約で自宅まで回収車が無料で引き取りに訪れる。市民の利便性向上やリユースの推進を図る狙いだ。

 ジモティースポット八王子では、市民からまだ使える家具や家電などの不要品を無償で引き取り、市内外の希望者に販売または無償で譲渡する実証事業を2年前から実施している。その中で、再利用が可能な不要品を抱えながらも自家用車がない、足腰が悪いなどさまざまな理由で持ち込むことができず、やむなくごみとして捨ててしまっているケースが少なからずあることがわかった。

 戸別回収は、そうした声を受けて実施されるもの。9月9日からウェブサイト(=記事内の二次元コード)で申し込みを受け付けている。対象地域は、あったかホールから半径約4Km以内の約17万3000世帯(ウェブサイトで確認可能)。出張回収を希望する人がウェブから住所や回収を希望する品物の種類、点数などを入力して申し込み、ジモティーが再利用可能と判断したものについて戸別回収を行う。申し込み多数の場合は、抽選となることがある。回収日は初回の9月27日(金)を皮切りに、12月まで2週間おきの金曜日(計6回)を予定している。

 市ごみ減量対策課は「捨てられているごみや家庭で長く使われていないものには、まだ使えるものが含まれている。多くの人に利用いただき、リユースの推進やごみの減量化に協力してもらえれば」と呼びかける。

 不要品を持ち込みに訪れた60代男性は「自動車で運ぶのが大変な不要品もあるので助かる」と戸別回収の実施を喜んだ。

ごみ減量に効果

 昨年度に半年間実施された実証事業では、持ち込まれた不要品の約98%にあたる約9000品をリユースし、約47トンのごみ減量効果があった。同社は「さらなるごみ減量を目指し、地域内の資源循環を促進するサービスの運営に取り組んでいきたい」と話している。

市役所に市長表敬に訪れた、(左から)紙本代表、鳥海主将、(株)NISHI SATOの横川代表取締役

はちきたSC 女子チームも設立 都3部リーグ 初戦快勝

 市内で男子サッカーチーム「アローレ八王子」を運営するNPO法人はちきたSC(犬目町)がこのほど、女子チーム「NISHI SATOアローレレディース」を設立した。女子のプロリーグであるWEリーグへの参入を目指しており、同法人の紙本諭代表は、「(同リーグを目指すことを公言する)女子チームは市内で初めてでは」と話している。

  総合型地域スポーツクラブとして、健康体操教室やスポーツクラブ活動を実施しているNPO法人はちきたSC。東京都社会人サッカーリーグ1部に所属する男子チーム「アローレ八王子」も運営している。

 同法人は設立20周年を迎えるにあたり、「多摩地域から女性の輝く姿を発信する」ことを目的に、女子チームの立ち上げを検討していた。そこに、立川市で精密機器販売事業を展開する「株式会社NISHI SATO」(横川みどり代表取締役)がサッカーを通じて女性の活躍を目指していく理念に賛同し、スポンサーに名乗りをあげた。チームとネーミングライツ契約を締結し、「NISHI SATOアローレレディース」が誕生した。

松が谷FC出身

 主将の市内出身・在住の鳥海由佳さん(28/FW)は、松が谷FCで練習に励み、一昨年まで「大宮アルディージャVENTUS」に所属しWEリーグで活躍した選手だ。鳥海主将は「さまざまな技術レベルのメンバーが集まっているが、私自身まずサッカーを楽しむことが大切だと思っている。いいチームにしていきたい」と意気込みを語った。

 紙本代表や鳥海主将らは9月20日に八王子市役所を訪問。初宿和夫市長にチーム設立の経緯や目標などを説明し、淡い色合いがこだわりの「キャンディーカラー」のユニホームもお披露目した。

 同チームはWEリーグを目指し、9月から東京都女子3部リーグに参入している。初戦は22日に三鷹市の大沢総合グラウンドで行われ、FALX相手に14対0で快勝し、記念すべき公式戦初白星を飾った。

Bリーグ2024-25シーズンで東京八王子ビートレインズのキャプテンを務める 大城 侑朔さん 八王子市内在住 29歳

重責果たし、心動く試合を

 ○…「やるからには責任をもって、やるべきことをやろう」。キャプテン就任で決めた自分との約束。コート内外で模範となる選手がキャプテンに望ましいと考えていたため、自分には向いていないと思っていた。「選ばれたのは光栄なこと。感謝している」。今季で在籍8年目となり、見渡せばチームで2番目に長い選手となった。新加入の選手を気遣いながら交流を促し、チームワークの基礎を築く。

 ○…沖縄県出身。運動が大好きで、力も強く、やんちゃな少年時代を過ごした。プロバスケ選手を意識したのは中学生のころ。地元の先輩が当時のバイブルともいえる『月間バスケットボール』で表紙を飾ったのを見て憧れた。活躍したい、と高校バスケの名門・福岡第一高等学校へ進学。全国2位に輝き、卒業後は日本体育大学へ。大学時代にキャプテンを経験したことで、その重責を知った。

 ○…オフの日はまったりと愛猫に癒されて過ごす。甘いものが大好きでお気に入りはシュークリーム。普段は食事を節制しているが、ストレス発散のために思い切り食べてしまう日があるのはご愛敬。周囲からはよく無表情と言われてしまうが、本人は「何も考えていないだけ。怖くないから声を掛けてほしい」とつぶやく。

 ○…得意の3ポイントが入らず、調子が悪い時にブースターから言われた「下を向かず、どんどん打て」という言葉が心に残る。「人として温かい言葉をかけてくれる。応援に熱を感じる」。近年はチームとしていい結果を出せていないことを悔やみ、今年はプレーオフ進出を目指す。「勝つことはもちろん、観客の心を動かせるようなプレーをしたい。もう1回試合を見たいな、と言わせるチームになりたい」

はちおうじピンクリボン 「乳がん検診を受けよう」

セミナー&体験会

 乳がんの正しい知識と検診受診を啓発するため、はちおうじピンクリボン実行委員会が10月5日(土)、「乳がん検診啓発市民セミナー&体験会」を東京たま未来メッセ(明神町)で行う。参加無料。至極のヘッドマッサージやプロが教えるメイクのコツなど、女性が参加しやすい体験会も同時開催する。

 同会の代表で、東海大学八王子病院の乳腺外科教授でもある鈴木育宏医師が登壇。乳がんについての素朴な疑問や不安などについて詳しく解説する。会場は東京たま未来メッセ3F(会議場1・2)。定員は先着200人まで。

夜空照らすスカイランタン(R)

 ピンクのランタンで夜空を照らそう――。啓発の一環として10月14日(月・祝)には、片倉つどいの森(片倉町3506)でスカイランタン(R)をあげる催しを行う。午後4時から7時まで。1個2000円の実費が必要。要予約。観覧は無料。強風・雨天中止。詳細・申込みは二次元コードから。

協会や各競技の代表者らが報告に訪れた

都市町村スポーツ大会 八王子が史上初 16連覇 選手らが市に報告

 23区を除く都内市町村が参加して7月から8月にかけて開催された「第56回東京都市町村総合スポーツ大会」で八王子市が総合優勝し、大会史上初の16連覇を達成した。9月13日に代表者らが市役所を訪れ、初宿和夫市長らに快挙を報告した。

 14競技22種目が行われた今大会で八王子市はソフトテニス男子、柔道、ソフトボール男子で優勝。競技成績に応じた得点総数で男子が優勝、女子が準優勝し、2位の立川市に33点の差を付けて総合優勝を果たした。

 表敬訪問では優勝した競技の代表者らが大会の感想を述べ、市スポーツ協会の澤本則男会長は「八王子が強いのは人口の多さだけが理由ではない。入賞率の高さに、各団体の努力と実力が表れている」と語り、20連覇に向けて意欲を示した。報告を聞いた初宿市長は「総合力で優勝を勝ち取ったことをうれしく思う」と選手らをねぎらい、「市民がスポーツに触れる機会を作って頂いていることが、子どもの健全育成にもつながっている」と感謝した。

都民大会でも活躍

 この日は「第77回都民体育大会」の結果も報告。都内市区町村が参加し、昨年7月から今年6月にかけて開催された同大会で八王子市は駅伝競走、馬術男子、少林寺拳法の男子と女子で優勝。総合成績は男子4位、女子3位だった。澤本会長は「壁は厚いが八王子も各競技で力を付けてきている」と期待を述べた。

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歌や踊りで盛り上がる会場(昨年)

肥沼医師の遺徳称え バースデーフェスタ

 第二次世界大戦後のドイツで感染症から多くの命を救い、日独友好の懸け橋となった八王子市中町出身の肥沼(こえぬま)信次医師。その生誕にちなんだ「バースデーフェスタ」が、10月6日(日)に西放射線ユーロードの横山町公園で開催される。午前11時から午後3時30分まで。荒天中止。

ドイツコーナーも

 肥沼氏の功績をより多くの人に知ってもらおうと「Dr.肥沼の偉業を後世に伝える会」(塚本回子代表)が開催しているイベント。オープニングセレモニーでは、市長ら来賓の前で市内の小学生と高校生が肥沼氏の功績から学んだことを堂々とスピーチする。

 ステージでは園児による竹太鼓や小中学生の吹奏楽演奏、平均年齢85歳の男声コーラスが披露されるほか、会場全体で踊るドイツのフォークダンスの時間も。また会場には「Dr.肥沼ランチ」や本格ドイツパンなどを扱う飲食ブース、ドイツの遊びやキャンディレイ作りなどが楽しめる「ドイツコーナー」、手作りお菓子と中学生が作ったラベンダーポプリなどの販売もある。

 問合せは塚本代表【電話】042・664・9539

(左から)市倉巨三さん、タカヱさん、亘さん

市倉さん 105歳、おめでとう さんあい介護医療院で

 さんあい介護医療院(宮下町)で敬老の日にちなみ、長寿を祝う会が行われた。利用者約20人が集い、同院職員の有志バンドの演奏を楽しんだ。同院内で最高齢の105歳を迎えたのは市倉タカヱさん。長男の亘さん(82)、三男の巨三さん(74)と話を聞いた。

◇  ◇  ◇

 タカヱさんは1919(大正8)年8月、徳島県で生まれ育った。22歳の結婚を機に八王子市千人町で暮らし始め、太平洋戦争時の八王子空襲にも見舞われている。「防空壕へ子どもを抱えて逃げた。夜は眠れず、ご飯も炊けない。やること大変」とタカヱさんは振り返る。当時4歳だった亘さんよると焼夷弾が燃え、タカヱさんが水をかけて消火していたのを覚えているという。

 これまで大きな病気もせず、入院したこともないというタカヱさん。健康の秘訣を尋ねると、「よく食べる。特にみかんが好きだね。昔から無口でよく働く人だった」と巨三さんが答えてくれた。今も好き嫌いなく、自分の手で食事をする。普段から職員に故郷の思い出を話すことが多いという。「みかんや金柑、びわの実がたくさんなった。徳島のことをよく思い出す」とタカヱさん。

 なお、八王子市内の最高齢は女性が108歳、男性が106歳。105歳以上は21人、100歳以上は326人いる(9月15日時点)。

自宅で取材を受ける前野さん。手前の「い草のシートクッション」はかつて自家用車に設置していたものだ=8月27日撮影

返納、「事故起こす前に」 返納者に聞いた”きっかけ”

 9月21日から30日までは、「秋の全国交通安全運動」期間だ。昨年、八王子市内で自動車の運転免許証を自主返納した75歳以上は、920人。交通事故を起こさないために、3年前に自主返納した前野修さん(北野台在住/89)に、返納を考えたきっかけについて話を聞いた。

◇   ◇   ◇

 「夕方の運転がね、怖くなったんだよ」。近所に歩道のない狭い道路があり、夕暮れどきに運転をしていると暗い色の服を着た人の動きが見えなくなることに気づいた。「急に車道に出てこられたら反応できるだろうか」。恐怖心を抱きながらハンドルを握ることができず、半年ほどして、免許証を返納した。事故を起こす危険性と、車の利便性を天秤にかけた結果だ。「事故を起こす心配自体がなくなったことにホッとしている。起こしてから後悔しても遅いですから」

 ただ、手放した便利さも痛感している。一軒家に妻と住んでおり、以前は車で複数のスーパーマーケットを回り買い物を楽しんでいたが、現在は遠方の店には足を伸ばしづらいという。電車やバスで行くことができても重い米を持って帰るのはひと苦労で、家の周辺は坂も多い。有料だが店頭で買ったものを家まで届けてくれるスーパーのサービスがありがたいという。

 不便さはあるが、「安心感には替えられない。独立している我が子には迷惑をかけられないからね。運動量は以前より増えたので、健康面ではいいですよ」と前野さんは微笑んだ。

兆候見逃さないで

 八王子警察署の交通課によると、高齢者が自主返納を考えるべき兆候に、「運転技術や反応速度の低下に気づいたとき」などを挙げる。

 具体的には、車庫入れで目測を誤り車をこすってしまったり、道路標識に気づかず交通違反をしてしまったときがサインのひとつで、「家族が車のキズを見て気づく場合もある」という。

「ビッグ」なマルシェ 9月29日 恩方地区で

 恩方地区で自然や食を満喫するオンガタマルシェが9月29日(日)、小田野中央公園(西寺方町)で行われる=写真は昨年。

 今年で6回目。出店数は91店で、ミニうな丼(うなぎ高瀬)や焼き菓子(BASEL kitchen & cafe)の販売、シュートイベント(東京八王子ビートレインズ)、コーディネーショントレーニング体験(FC NossA八王子)のブースなど、八王子ならではの顔ぶれが並ぶ。

 午前10時から午後5時。高尾駅北口から無料バスあり。自家用車用の会場近隣駐車場は有料。

 詳細は公式ウェブサイトをチェック。

医療通訳心構え学ぶ 参加者募集

 医療通訳ボランティア講座が10月20日(日)午後2時から4時まで、八王子学園都市センター第5セミナー室で行われる。主催は八王子国際協会。

 「医療通訳者の職業倫理と行動規範〜現場でどう訳し、どう動くか」と題し、全国医療通訳者協会代表理事の森田直美さんから話を聞く。

 会場は八王子スクエアビル(オクトーレ)12階。定員40人(申込み多数の場合は抽選)。費用は500円(協会会員は無料)。申込みは▽医療通訳▽住所▽氏名▽連絡先(【電話】/メール)▽自身の通話言語を明記し【メール】event@hia855.comへ送信。10月10日(木)必着。問い合わせは同協会【電話】042・642・7091。

城郭復元マイスターの二宮さん

歴史や城郭を解説 北条氏照フェス

 戦国時代に滝山城や八王子城の城主を務めた北条氏照と八王子の歴史について学ぶ「北条氏照フェス」が、9月28日(土)に明神町の東京たま未来メッセ・展示室Aで開催される。参加無料。

 滝山観光まちおこし実行委員会が滝山町で開催してきた「滝山城歴史講演会」をパワーアップ、会場をアクセスの良い駅近に変えて実施する。専門家を招いた3つの講演会が予定されている。

 駿河台大学の黒田基樹教授による講演「北条氏照の生涯」はすでに定員に達したため申し込みを終了しているが、学芸員の石垣知倫さんによる「北条氏照と『三宿』」(午後1時30分〜)、城郭復元マイスターの二宮博志さんによる「復元ジオラマからみる北条氏の城づくり」(午後3時〜)の2講演は申し込み不要で参加できる(いずれも定員400人)。

 問合せは事務局(市観光課内)【電話】042・620・7378。

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焚火と和太鼓のコラボ

宵から始まる 多摩ヨイヤ祭

 自然の中で和太鼓演奏と焚火のコラボレーションが楽しめる「第2回多摩ヨイヤ祭」が、9月28日(土)に上恩方町の夕やけ小やけふれあいの里「星ふる広場」で催される。午後5時から7時まで。

 多摩地域で活動する和太鼓3チームによる迫力の演奏を体感。キッチンカーの出店や竹燈の演出も。観覧料1000円、小中学生500円、未就学児無料。雨天時は29日(日)に延期。問い合わせは実行委員会【電話】090・1771・3938。

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