鶴見区版【9月26日(木)号】
認定証を受け取る尾上社長(左)

駒岡日東発条(株) 尾上氏がギネス記録認定 「世界最高齢の金属細工師」

 駒岡の金属スプリング製造会社、日東発条株式会社の尾上芳充社長が、「最高齢の金属細工師」としてギネス世界記録認定された。現役のバネ作り職人として今も現場に立ち続ける尾上社長。9月16日で95歳を迎え、同日に行われた同社の創立65周年式典と合わせて、ギネス公式認定員から認定証が手渡された。

 駒岡交番前交差点近くに本社を構える日東発条(株)。尾上芳充社長=中面「人物風土記」で紹介=が1955年に前身の尾上発条製作所を創業し、59年に同社を設立した。

 今も現役のバネ作り職人として、毎朝8時前に出社して社長業をしながら、現場に立ち続ける尾上社長。今回のギネス認定については「まさかこのような賞をいただけるとは。本当に驚いた。支えてくれる皆さんのおかげ」と感謝を語る。

 戦時中の学生時代からバネ工場で働き、55年に独立。リコー(株)から「優良品質協力工場」に認定されるなど、その高い技術力が幅広い顧客に支持され、中国に2つの工場を持つなど海外進出も果たしている。

 その同社創立65周年記念式典で行われたギネス認定式。式典には同社社員や関係者ら約40人が参加。尾上社長の誕生日を社員らがサプライズで祝うセレモニーなどが行われた後、ギネス世界記録公式認定員から認定証が手渡された。

 また、式典では10月に尾上社長が会長に退き、尾上浩太郎取締役に社長を引き継ぐことも発表された。尾上社長は「これで安心して現場仕事に専念できる。試作品など少量生産なら今でも手作りのほうが早い。100歳まで現場で頑張りたいね」と笑顔で語った。  

データサイエンス・ラボのイメージ(市提供)

横浜市 サイエンス・ラボが始動 新たな教育データ構築

 児童生徒約26万人の教育ビッグデータを活用し、教育内容の充実を図ることなどを目指し、横浜市が7月から準備を進めてきた「横浜教育データサイエンス・ラボ」が9月20日に始動した。教職員、大学、企業が一堂に会し、学校にとって有効な教育データについて議論していく。

 市が教育ビッグデータを活用し、6月下旬から運用を開始した学習支援システム「横浜 St☆dy Navi」では、これまでに「健康観察」「授業アンケート」の回答データや、「はまっ子デジタル学習ドリル」の取組履歴などのデータを蓄積している。また、横浜市学力・学習状況調査や体力・運動能力調査の結果についても、学習支援システム上で児童生徒や教職員が確認するなど、9月の段階で約9割の学校で活用されている。

 市ではそれまで、市の学力・学習状況調査や、「人の心」「社会性」などの非認知能力に関する調査研究など、事業ごとに得られたデータをそれぞれで分析してきた。それらを統合し、様々な種類のデータをかけ合わせて分析する仕組みが「データサイエンス・ラボ」。このほど始動した横浜教育データサイエンス・ラボでは、大学や企業などの専門的な知見を活かすことで、教育委員会や学校だけではできなかった分析を行うことが期待されている。教職員の課題感や求める効果を出発点として、日々蓄積されていくデータを大学や企業と協働して分析・研究を進めていく。

状況を把握し連携

 20日に初開催された同ラボでは、「算数・数学の学力と意欲の分析」「子どもの心の不調をなくす横浜モデルの開発」の2つのテーマで議論が交わされた。子どもが日々抱えるストレスの度合いを可視化。最適な対策を講じるためのデータを取得し、必要な医療や各機関と連携して解決に導く方向性等が話し合われた。

 教育委員会事務局の担当者は「意見交換を通して、様々な教育課題を解決する手立てを構築し、子どもの学びの質の向上を図るとともに、よりよい学校教育を実現していきたい」としている。

「最高齢の金属細工師」としてこのほどギネス世界記録に認定された 尾上 芳充さん 駒岡在勤 95歳

「技術の追求に終わりはない」

 ○…95歳になった今も現役のバネ作り職人として現場に立ち続ける功績が、ギネス世界記録に認定された。「まさかこのような賞をいただけるとは本当に驚いた。自分はただ好きで続けてきただけ。支えてくれる従業員や家族のおかげ」と優しい笑みで感謝を語る。駒岡にある金属スプリング製造会社、日東発条(株)を1959年に創業。社長として経営に従事しながらも、毎日試作品の製作に余念がない。

 ○…東京生まれ、3歳で鶴見区へ。平安国民学校に通っている頃に戦争が激しくなり、軍需工場で労働に従事することになったのがバネとの出会いだった。「職人の人が一人またひとりと兵隊に呼ばれていってね。空襲ではこの辺りも焼け野原になってしまったよ」

 ○…そして終戦後に複数の工場で働いて技術を磨き、55年に独立して日東発条の前身となる尾上発条製作所を大田区で創業。その後、鶴見に移転し、日東発条を設立した。「当時は無我夢中だった。良い製品を作り、様々な企業にも出向いた」。その技術の高さが(株)リコーに認められ、事業も軌道に乗った。「リコーさんから『優良品質協力工場』の称号をもらえてね。あの時は本当に嬉しかったね」と顔をほころばせる。

 ○…バネを作り続けて約80年。今も毎朝8時前に出社し、職人とともに汗を流す。これまで作ってきたバネは千種以上。「技術の追求に終わりはない。うちにしかできない技術をさらに磨いていきたい」と飽くなき向上心を見せる。ギネスの認定式典では、社長を甥に引き継ぐ発表も行われた。「彼なら安心して任せられる。本当に良かった。これで好きな現場に立ち続けられる。従業員や地域に感謝し、100歳まで頑張るよ」と少年のような笑顔で語った。

笑顔を見せる山中市長(前列左)、河野のぶさん(同中央)とその家族

御年113歳 河野のぶさん 県最高齢に 市長が表敬訪問

 有料老人ホームサニーライフ三ツ池公園=下末吉=で暮らす河野のぶさんが今年113歳を迎え、神奈川県内で最高齢となった。

 1911(明治44)年生まれの河野さんは茨城県出身。4男5女の9人きょうだいの5番目(次女)として生まれた。21歳で結婚し、戦時中は山梨県への疎開もあったが、107歳まで神奈川区で暮らしていた。

 今年3月の誕生日では、長男の豊さん(91)から113歳差の玄孫までの家族とともに誕生日会も開催した。施設では食事もしっかり自分で食べており、時には冗談を言うなどして職員たちともコミュニケーションをとっているという河野さん。職員は、「逆に私たちが元気をもらっている」と微笑む。

 9月11日には、敬老の日(9月第3月曜日)と老人の日(同15日)に合わせて、山中竹春市長が表敬訪問。河野さんのほか、今年度100歳以上を迎えた入所者6人とその家族と面会した。山中市長は、「人生の大先輩に会えて嬉しい。これからもお元気に年を重ねてください」と祝いの言葉を送った。

講師の佐藤院長

口を鍛えて身体を元気に 歯科医師会会長による無料講座

 横浜鶴見リハビリテーション病院=下野谷町4の145の1=で10月23日、公開講座「お口を鍛えると身体が元気になる!オーラルフレイル予防について」が開かれる。参加無料。

 当日は、鶴見区歯科医師会会長で佐藤歯科医院の佐藤信二院長が講演。噛みにくさや食べこぼし、滑舌の低下など口の衰えは健康を害し、将来要介護になるリスクが高くなる。講演では、そのリスクを下げ、健康寿命を延ばす秘訣を語る。また、同院の管理栄養士も参加し、嚥下食の試食もできる。

 同院はJR鶴見線「鶴見小野駅」徒歩2分。時間は正午から午後1時。定員先着50人。申込み締切は10月14日。申込み・問合せは同院【電話】045・503・2000。

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「技術の追求に終わりはない」バネで日本のモノづくりを支え続けて65年
「技術の追求に終わりはない」バネで日本のモノづくりを支え続けて65年
横浜・鶴見「日東発条(株)」ギネス世界記録認定も
羽田空港や新幹線「新横浜駅」からのアクセスも良い横浜市鶴見区駒岡。周囲の自然も豊かなこの郊外の一画に、日本のモノづくりを65年間支えてきた企業がある。日東発... (続きを読む)
カプセルの中身を見て笑顔になる卒業生ら

20年前の手紙に笑顔 生麦小でタイムカプセル開封

 生麦小学校で9月21日、「タイムカプセル開封の会」が開かれた。

 今年創立100周年を迎えた同校。今回のタイムカプセルは、80周年と90周年の際に企画したもの。今回の会は、当時の校長、高田俊道さんと嶋田勝さんの2人が声掛けして行われたもので、教育後援会の協力もあり、SNSや口コミなどで告知してきた。

 当日は約300人の卒業生が学校に訪れた。当時の担任教諭らも集まって校歌を歌ったり、記念撮影を楽しむ中、タイムカプセルが開封されるとあちこちから歓声が。80周年当時6年生だったホーセン絵梨さんは、20年後の自分への手紙を受け取った。「『結婚していますか、旦那さんはかっこいいですか』とか書いてありました。もっと真面目に書いてと過去の自分に伝えたい」と笑顔で語った。

 また、80周年当時4年生だった岸道孝さんはクラスメイトに書いてもらった似顔絵を手に「記憶にあまり残っていないけれど、凄く懐かしい。タイムカプセルだけでなく、久しぶりに会えた友達もいて新鮮でした」とほほ笑んだ。

 会を企画した高田さんは「10年20年経ってもこれほどの人が集まるのは縦の繋がりがある生麦らしさだと思う。参加した皆さんの笑顔を見て安心しました」と語った。

「平和に対する思いを伝えたい」と林さん

潮田中3年林さん 市の平和スピーチで市長賞 「さまざまな国や文化の橋渡し役になりたい」

 市内の児童生徒が国際平和についての思いを発表する「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」で、潮田中学校3年生の林睿騰(りんるいてん)さんが最高賞となる市長賞を受賞した。

 林さんが語ったスピーチのタイトルは「違いが救った命」。修学旅行で訪れた沖縄で学んだ自然洞窟「ガマ」での話だ。

 戦時中の沖縄で、ある2つのガマに避難していた村民たち。1つのガマでは村民たちが集団自決したが、もう一方のガマでは犠牲が出なかった。

 なぜこの違いが出たのかという点に着目した林さん。犠牲が出なかったガマにはハワイ在住歴のある村民がいて、アメリカ兵との橋渡し役となり村民を説得したという。

 林さんは台湾出身で、小学3年生の時に鶴見に移住してきた。スピーチではその時の体験談にも触れながら、「台湾と日本の文化や言語が分かる自分も橋渡し役になりたい。互いを理解し、一人ひとりが違うからこそ良いということを伝えていきたい」と訴えた。

 市長賞の受賞を受け、林さんは「自分の思いを真っすぐ伝えられた。これからも平和に対する思いを伝えていきたい」と笑顔で語った。

国際交流の役目担う

 区内からは市場小学校6年生の志村優妃さんも市長賞を獲得した。市長賞を受賞した児童生徒はピースメッセンジャーとして、今後、国際機関の事務所訪問や国連国際学校との交流などに取り組み、国際平和を呼び掛ける役目を務めていく。

サルビアホールで俳画展 区内在住の高木さん主宰

 馬場在住の高木シヅ子さんが主宰する志鶴会が10月3日から8日まで、サルビアホール3階ギャラリーで「楽しい俳画展」を開く。

 高木さんは、全日本積穂俳画協会の講師として馬場の自宅や市内各地で教室を開いている。

 俳画とは、俳句の心を絵にしたもの。俳句がわずか17文字という少ない字数で自然のありさまや人間の情感を表現するのと同じく、少ない運筆で大胆に本質をつかみ取り絵にするところが特徴。

 今回は5年ぶりの開催で約50点の俳画が並ぶ予定だ。「あまり見る事はないと思うのでこの機会にご覧ください」と高木さん。午前10時から午後5時(最終日は1時)まで。入場無料。(問)高木さん【携帯電話】090・6168・4667

大人の朗読会と弦楽四重奏 市場小学校コミハで

 市場小学校コミュニティハウスで10月16日、「大人のための朗読の会&ルミーツ弦楽四重奏団ミニコンサート」が開かれる。参加無料。

 クローバーズによる朗読では、山川方夫「予感」、宮部みゆき「神無月」、桃戸ハル「補聴器」の3作品を読む。

 また、ミニコンサートでは、バイオリンとビオラ、チェロによる四重奏で、「ラデツキー行進曲」や「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、「小さな世界」などを演奏する。同館は「朗読と弦の音色で、癒しのひと時を過ごしませんか」と呼び掛けている。

 午後1時30分から3時30分まで。定員20人。申込は窓口と電話で受付中。(問)同館【電話】045・574・1972

区長に要望書を手渡す藤原支部長ら

商議所鶴見支部 区に要望書を提出 幹線道路の早期整備など12項目

 区内事業者からなる横浜商工会議所鶴見支部の役員らが9月18日、鶴見区役所を訪れ、区政に対する要望書を提出した。

 この要望書提出は、横浜商工会議所による市政要望を受け、18区別に実施しているもの。当日は、支部長の藤原義寿氏をはじめ、副支部長の小高信一氏、大河内總一郎氏、大島正之氏、立川道彦氏の5人が出席。鶴見区の渋谷治雄区長に要望書を手渡した。

 要望書では「鶴見臨海部幹線道路の早期整備」「横浜市東部方面における市営斎場の早期建設」「区内観光資源を活用した国内外観光客誘致の一層の推進」など12項目を求めた。その後の会談では様々な区政課題についても議論が交わされ、藤原支部長は「この要望がより良い地域づくりに繋がれば。地元企業として、今後も行政と協力していきたい」と語った。

指導を受けながら安全運転を学ぶ児童ら

「前後左右の確認忘れずに」 生麦第二で自転車安全教室

 生麦第二地区連合会(山崎省三会長)主催の自転車安全教室が9月14日、岸谷小学校の校庭で開かれた。

 秋が近づき日没が徐々に早くなり、早朝や夕暮れと夜間の自転車事故防止対策にと実施したもの。当日は、鶴見警察署や区役所の関係者らも協力し、小学生や保護者など約50人が参加した。

 校庭には、横断歩道や信号機、見通しの悪い交差点などを組み込んだコースが作られ、児童たちは「ここは一時停止して、前後左右を確認」などの指導を受けながら安全な運転方法を学んだ。

 山崎会長は「区内では自転車の関連する事故が多い。一件でも事故を減らすため、地域としてできることを続けていきたい。子どもたちだけでなく、大人の皆さんにも安全運転を心がけていただけたら」と話した。

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耐震給水栓=横浜市提供

災害時給水所の確認を 市、断水時の対策強化

 横浜市は市内各地の地域防災拠点などに、災害時給水所を整備して断水に備えた応急給水体制づくりを進めている。今年度は新たに5カ所で耐震給水栓を整備。市水道局では各家庭での飲料水や容器の備蓄とともに、近隣の災害時給水所の確認を呼び掛けている。

 市防災計画では、最大震度7の元禄型関東地震が起きた場合、市内約25

%の約40万世帯で断水が発生すると想定している。断水発生時には、各自が備蓄する飲料水を活用してもらうほか、各家庭からおおむね500m圏内の小中学校や公園などに設置されている災害時給水所で誰でも飲料水を得ることができる。

 市内の災害時給水所にはさまざまな種類があり、浄水場でつくった水道水を貯留する配水池22カ所、地域防災拠点や公園などにある災害用地下給水タンク134基や緊急給水栓358基、主に同タンクなどがない拠点にある耐震給水栓48カ所、配水池の水を運搬する給水車19台がある。市によると配水池だけで市民1週間分に相当する水を確保しているというが、施設の老朽化なども踏まえて必要な施設整備

を続けている。

今後3年で27カ所に

 市内の地域防災拠点では災害時給水所のほか、一部では学校受水槽を応急給水施設と位置付けて飲料水を確保する。しかし、受水槽の撤去などにより、2023年度末時点で459カ所ある拠点のうち17カ所で給水施設が無い状況。そこで、市は27年度までに17拠点に加え、受水槽の容量が小さいなどの課題がある10拠点を対象に耐震給水栓の整備を順次進める。

 耐震給水栓は、蛇口までの水道管を耐震化した地震に強い屋外の水飲み場。特別な開設作業を必要とせず、発災後も蛇口をひねれば飲料水を確保することが可能だ。今年度は5カ所で整備を進めている。

 市水道局担当者は各家庭で飲料水を備蓄することを求めつつ、「日頃から近くの災害時給水所の場所を確認し、容器の準備などの備えを」と話す。各区の災害時給水所は区役所などで配布している災害時給水マップや、同局ホームページから確認できる。

校庭に迫力の重機が並んだ

高校文化祭に重機が登場 ヤマヤ土建が東高で

 市立東高校で9月14日から開かれた文化祭で、ブルドーザーなど建設機械の展示が行われた。

 これは、現在同校のグラウンド整備を手掛ける(株)ヤマヤ土建=獅子ヶ谷=が、「文化祭でグラウンドに何も展示できないのはもったいない。建設業ならではの重機を展示して楽しんでもらえたら」と同校に提案して実現した。

 当日はブルドーザーやショベルカーなど4台の重機や測量の機械などを展示。多くの生徒や職員らが見学に足を運び、なかなか間近で見る機会のない重機の撮影を楽しむ姿が見られた。

 同社の山谷尚平さんは「展示を通してグラウンド整備工事への理解や、建設業を身近に感じてもらえたら」と語った。

「もしも手帳」の案内をするスタッフ

横浜市 「もしも」考えるきっかけに ほけんの窓口(株)と連携

 横浜市とほけんの窓口グループ株式会社(猪俣礼治代表取締役社長)はこのほど、「もしも」のときの治療やケアについて話し合うきっかけ作りのために市が作成している「もしも手帳」の普及啓発に向けた連携協定を締結した。協定を受け、同社は8月中旬から「ほけんの窓口」の市内直営10店舗で普及啓発活動を開始。接客時に手帳の配布と案内を行っている。

 生命保険や医療保険などへの加入を検討する時が「もしも」を考えるタイミングでもあるため、同社と連携することで、同社の主な顧客層である20代から50代への顧客層への啓発を強化するねらい。同社によると、手帳を受け取った子どもがいない60代の夫婦から、「ふだんきょうだいに話しづらい『もしも』のことをメッセージとして残せるのはありがたい」という声があったといい、「ライフプランのひとつとして、考えてもらうきっかけを広げていければ」と同社の担当者は話していた。

 手帳は各区役所高齢・障害支援課、地域ケアプラザ、市内薬局や病院などでも配布している。

(C)2024 わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!製作委員会

プリキュア楽しむ企画 市など、映画公開に合わせ

 プリキュアシリーズの最新映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」が9月13日に公開されたのに合わせ、タイアップ企画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!×横浜」が9月30日から10月20日まで行われる。東映アニメーション、東映エージエンシー、横浜市、横浜市観光協会の4者連携企画。

 映画に登場する横浜のスポットを紹介するマップを区役所などで配布するほか、横浜元町ショッピングストリートなどの対象店舗で指定メニューを注文すると、限定ステッカーがプレゼントされる。都心臨海部を中心にキャラクター「こむぎ」と「ユキ」を設置し、探しながら回遊するイベントもある。

 横浜ランドマークタワー69階展望フロア「スカイガーデン」では、9月29日まで特別展示やぬり絵、特別ドリンクやグッズの販売を行う。

源氏物語を読み解く 歴史の会主催 11月開講

 鶴見歴史の会らから成る団体・鶴見古典カルチャー「つるみんぐ」が、11月から『源氏物語』を読み解く第10期日本文化のルーツ探訪講座を開催する。

 講座は全6回。日程は表参照。第1回の講師は歴史文学研究家の伊藤たか子さん。そして第2回から5回は藝能学会会長で「明解 源氏物語五十四帖 あらすじとその舞台」など著書多数の伊藤好英さんが講師を務める。第6回ではサルビアホールで邦楽のつどいを楽しむ。

 第1回から5回は各日午前10時から正午まで。参加費4千円。テキスト「新潮日本古典集成 源氏物語 三」(新潮社・税別2400円)を事前購入で持参を。

 同会は「華やかな王朝を舞台に繰り広げ綾なす人間模様を楽しみましょう」と呼びかける。

 定員50人で応募多数抽選。申込みは往復はがきに講座名、住所、氏名、電話番号と返信用の住所、氏名を書いて、〒230-0076鶴見区馬場4の39の1寺尾地区センターへ。10月18日締切。問合せは同会・東海林さん【電話】045・581・0372または箸さん【電話】045・571・5035。

横浜駅西口周辺の公共スペース整備イメージ(相鉄HD提供)

相鉄 横浜駅西口を「大改造」へ 40年代の実現目指す

 相鉄ホールディングス(HD、横浜市西区)と相鉄アーバンクリエイツ(同区)は9月11日、横浜駅西口周辺を大規模に再開発する「横浜駅西口大改造構想」を発表した。2040年代の実現を目指し、市や地権者と連携を進めていく。

 横浜駅西口は相鉄が1952年に土地を取得し、開発を始めてから70年以上が経過。安全性や機能性の面からも再開発の必要性が高まっているとして、構想を定めた。

ムービル建て替え

 構想では、20年代後半から映画館「相鉄ムービル」の建て替え工事に着手。相鉄ジョイナスと横浜高島屋が入る「新相鉄ビル」も建て替えを視野に検討する。横浜市が主導するまちづくり計画「エキサイトよこはま22」を踏まえ、官民一体となって公共空間も含めた再開発を進め、40年代の実現を目指す。

オフィス・住居も

 11日の会見で相鉄HDの滝澤秀之社長は、再開発が進む新宿、渋谷、品川などの例を挙げながら「東京にはない、個性ある街づくりが求められている」とし、現在の横浜駅西口の魅力に「豊かさ」をプラスした「Well-Crossing」をコンセプトに掲げた。歩行者優先のウォーカブルな駅前空間、河川を利用した親水空間などのハード面の整備のほか、多様な人の交流やオフィス機能、居住機能などのソフト面でも、「現在の西口エリアに不足した魅力を盛り込んでいきたい」とした。

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防災ガイドを手にする七理さん

中学生向けに防災ガイド 市内企業が無料で配布

 防災用品の製造販売を行っている(株)ペガサス=港北区=が中学生向けの副読本「はまっ子防災ガイド」を発行し、9月から横浜市立中学校の1年生に順次配布している。

 発行責任者を務めた七理義明さんは、防災について子どもたちにより関心を持ってもらおうと、横浜市に共創事業として教材の製作を提案。授業で使用する防災ガイドの発行に至ったという。

 内容に関しては横浜市総務局危機管理室と横浜市消防局が監修し、教科書作りのノウハウを持つ東京書籍(株)が編集協力して作り上げている。2022年の初版から今年で第3版となり、内容も充実。震災の被害想定や被災時にとるべき行動、備蓄品などに加え、応急手当や風水害への備えなど防災全般を網羅している。

 防災ガイドは教育委員会を通じて中学1年生に無料で毎年改訂版を配布しており、製作費は地元企業などの協賛で賄っている。今年4月には藤沢市でも発行し、来年4月には東京都品川区で創刊する予定だ。

 七理さんは「キャラクターを多用するなど中学生に防災について興味を持ってもらうように工夫している。大人が読んでも役に立つ内容なので、家族で読んでもらえれば」と話している。同ガイドに関する問い合わせは同社まで。【電話】045・565・9936

横浜市監査委員 歳出改革や経営改善求める 2023年度決算を審査、市長に意見書

 横浜市の監査委員が2023年度の市決算を審査し、意見書を9月24日に山中竹春市長に提出した。

 監査委員は大学の名誉教授や公認会計士、弁護士、市会議員(2人)の計5人が務めている。

 23年度の一般会計決算を審査した結果「予算の執行はおおむね適正に行われていると認められた」とした。一般会計決算の実質収支は約74億円の黒字で、「財政運営の取組は、着実に進んでいると考えられる」としながらも、厳しい財政状況を踏まえ「財源創出を含めた『創造・転換』による歳出改革を進められたい」との意見を付けた。

 公営企業では、7事業中、自動車(バス)と病院の2事業が赤字だった。人件費や物価高騰の影響を指摘し、「更なる経営改善が求められる」とした。

募金箱が設置される横浜市庁舎

横浜市 能登半島豪雨被災地支援の募金受付を開始

 横浜市は豪雨によって大きな被害が出ている能登半島地方を支援するための募金の受け付けを9月25日から始める。

 横浜市庁舎1階ロビー(ラクシスフロント前)に募金箱を設置。今後、各区役所にも募金箱を設置する予定で、状況は市のホームページで案内する。受付期間は10月31日まで。

 集まった募金は日本赤十字社を通じて被災地の生活支援に役立てられる。山中竹春市長は「被災された方々に心からお見舞い申し上げます。被災地の方々が一日も早く日常を取り戻し、復旧・復興が進むことを心よりお祈り申し上げます」とコメントしている。

オレンジ色にライトアップされた横浜マリンタワー(過去の様子)

9月21日「認知症の日」にマリンタワーなどオレンジ色にライトアップ

 「認知症の日」の9月21日、横浜マリンタワー=中区=が午後8時から午後11時59分まで、認知症支援のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップされる。

 今年1月、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、毎年9月が「認知症月間」、9月21日が「認知症の日」と定められた。市は認知症への関心と理解を深めてもらうため、企業にも協力を依頼し、各地でライトアップを行う。

 すでに横浜ランドマークタワー=西区=、日産スタジアム=港北区=、横浜市庁舎=中区=の3カ所は19日からライトアップが行われており、横浜ランドマークタワーは日没から午後11時59分まで、日産スタジアムは日没から午後10時まで、市庁舎は午後5時から午後10時まで実施している。

(C)2024 わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!製作委員会

プリキュア 映画公開に合わせて横浜市とタイアップ企画 マップ配布など

 プリキュアシリーズの最新映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」が9月13日に公開されたのに合わせ、タイアップ企画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!×横浜」が9月30日(月)から10月20日(日)まで行われる。東映アニメーション、東映エージエンシー、横浜市、横浜市観光協会の4者連携企画。

 映画に登場する横浜のスポットを紹介するマップを区役所などで配布するほか、横浜元町ショッピングストリートなどの対象店舗で指定メニューを注文すると、限定ステッカーがプレゼントされる。都心臨海部を中心にキャラクター「こむぎ」と「ユキ」を設置し、探しながら回遊するイベントもある。

 横浜ランドマークタワー69階展望フロア「スカイガーデン」では、9月29日(日)まで特別展示やぬり絵コーナー、特別ドリンクやグッズの販売を行う。

アロマクリームを作る 入船公園で10月12日

 手作りのアロマクリームを作る講座、「アロマテラピー教室」が10月12日、弁天町の入船公園で開かれる。

 アロマテラピーは、植物から抽出した香り成分などを健康に役立てていく自然療法の1つ。

 当日はラベンダーやバラ、ローズマリーなど8種類の植物を使ったアロマクリーム作りを行う。クリームは肌や髪にも使用することができる。同園は「天然成分で保湿や美肌をして、心も身体も健やかに過ごしませんか」と呼び掛けている。

 午後2時から3時30分まで。定員10人。参加費800円(ハーブティー付き)。申込は電話で受付中。(問)同園【電話】045・501・2343

癒しの音楽とヨガ体験 三ツ池公園で29日

 アクティブに動くヨガと音楽で心身をリフレッシュさせる「アクティブヨガ&サウンドヒーリング」が9月29日、三ツ池公園で行われる。

 講師は、ヨガインストラクターの田中知歩さんと、ヒーリング楽器のガンクドラム・シンギングボウル奏者の真開佳奈子さん。「園内で自然と触れ合いながら、ヨガと癒しの音楽を楽しみませんか」と同園。

 午前10時から正午まで。先着8人。参加費1000円。申込は電話で受付中。(問)同園【電話】045・581・0287

右から2人ずつHpRun、リスポーン、起立性調節障害の子どもたちの会からの参加者

社会的課題に取り組む中・高生の3団体が交流 横浜市市民協働推進センターで

 横浜市などで活動する中・高校生のNPO法人など3団体が8月、横浜市庁舎に集まって情報共有や意見交換などを行った。

 地域団体やNPO、企業、大学などの取り組みを支援する横浜市市民協働推進センターが開催する「ミズベサロン」の一環で、同サロンで中高生の3団体が交流するのは今回が初めて。

 「起立性調節障害の子どもたちの会」からは代表の中山知佳穂さんと理事の堀内咲南さんが参加。2人とも自律神経の働きが悪くなり、起立時に身体や脳への血流が低下する病気、起立性調節障害の当事者で、同じ症状がある者同士が集まれる場として、月1回のオンライン交流会などを開催している。

 不登校の子どもとその経験者でつくる「リスポーン」からは、自身も不登校経験者の山本滉さんらが参加。横浜市南区の「ハートフルみなみ」を主な拠点にして、不登校児の居場所を作り、フリースクールの紹介や保護者の交流の場づくりなども行っている。

 藤沢市の湘南学園中・高校の陸上部有志を中心としたNPO法人「HpRun」からは理事長の細川空蒼さんらが参加。スポーツの振興や子どもの健全育成のためにランニングやSUPのイベント、環境保全活動などを定期的に開催している。

 この日は各団体から2人ずつ参加し、自分たちの活動内容を発表し、今後の展望などについても意見を交換。互いの強みを生かしたコラボイベントへの可能性についても言及があった。

 市民協働推進センターの担当者は「今後もこのような場を設けて、若い世代の活動を応援していきたい。連携できることがあれば声をかけてほしい」と話した。

馬場花木園で茶道体験 区内高校生も協力

 四季折々の自然や景色を楽しめる馬場花木園=馬場2の20の1=で9月28日、茶道体験教室が開かれる。

 初めての人でも気軽に参加でき、抹茶を点て、和菓子を楽しむ。市立東高校と横浜サイエンスフロンティア高校の茶道部も協力する。

 午前11時から午後3時まで。先着20人。お抹茶代1席400円(和菓子付き)。申込み・問合せは同園【電話】045・585・6552

横浜文化賞の受賞者

横浜文化賞に藤竜也さん、崎陽軒・野並会長ら5人

 横浜市の最高顕彰で、文化の発展に貢献した人に贈られる「横浜文化賞」の受賞者が9月18日に発表された。文化・芸術部門では、木工塗装士の大沢尚(ひさし)さん(91)と日本人形作家の小池緋扇(ひせん)さん(96)、俳優の藤竜也さん(83)、社会貢献・スポーツ部門では、医師の秋山修一さん(65)と株式会社崎陽軒代表取締役会長の野並直文さん(75)が選ばれた。

木工塗装士の大沢尚さん

 大沢さんは三越製作所で技能を習得し、定年後に南区別所で「大沢工芸」を開業。木目を生かし、素地の特徴をつかんだ深みのある色調を作り出す技能が卓越しているとして、2003年に「横浜マイスター」に選ばれた。赤坂迎賓館「朝日の間」や最高裁判所「大法廷」など、重要な案件を担当している。

日本人形作家の小池緋扇さん

 小池さんは鶴見区出身。小学生の頃から人形作りを始め、幼稚園教諭を経て人形作家になった。古代裂(こだいぎれ)のちりめん友禅を使い、江戸時代の暮らしや「粋」の文化をテーマに日本人形を制作。全国で展示会を開催するほか、鶴見区でも特別展を開催するなど、地域の文化振興に貢献してきた。

デビューから60年超 俳優の藤竜也さん

 藤さんは横浜出身。1962年のデビューから映画やテレビで活躍。存在感のある演技が高く評価され、80歳を超えた今も主演を務める。2023年には「大いなる不在」で「サン・セバスティアン国際映画祭」で最優秀主演賞を受賞した。また、「横浜ホンキートンク・ブルース」の作詞を手掛けたことでも知られる。

医師の秋山修一さん

 秋山さんは1989年、中区尾上町に「秋山眼科医院」を開設。健康増進、公衆衛生の向上に貢献してきた。2017年からは中区医師会会長を務め、外国籍住民に対応するため、22カ国語の問診表を作成するなど、外国人支援にも力を入れる。ほかに、「関内まちづくり振興会」の会長として、地域活性化にも取り組む。

崎陽軒会長の野並直文さん 

 野並さんは崎陽軒を「真にすぐれたローカルブランド」にすることを目指し、1996年に横浜駅東口に本店をオープンさせた。2003年には都筑区の横浜工場を再整備し、工場見学の受け入れを始めた。青少年の育成に尽力するほか、2006年からは横浜商工会議所副会頭として地域商業の発展に貢献している。

奨励賞は桂小すみさんと橘和美優さん

 同時に今後の活躍が期待される人に贈られる「横浜文化芸術奨励賞」の受賞者も発表され、音曲師の桂小すみさん(51)とバイオリニストの橘和美優さん(23)の2人が選ばれた。

 桂小すみさんは邦楽と洋楽を融合させた独自の演奏で観客を魅了。30歳で落語芸術協会にお囃子として入会し、45歳で音曲師に転向。横浜にぎわい座での公演や教育現場での邦楽普及活動にも尽力する。

 橘和さんは緑区出身。幼少期から数々のコンクールで受賞。東京藝術大学を首席で卒業し、現在は東京音楽大学大学院に特別特待奨学生として在学中。国際的にも評価されている。

 贈呈式と記念コンサートは11月21日に横浜みなとみらいホールで行われる。