川崎区・幸区版【10月4日(金)号】

市立川崎高校福祉科 市バスに「ほじょ犬マーク」 生徒が発案、全車に配布

 盲導犬や聴導犬などの補助を必要とする視聴覚障がい者のことを知ってもらおうと、川崎市立川崎高校福祉科の生徒たちが9月26日、川崎市交通局塩浜営業所(川崎区)に市バス全台数分の「ほじょ犬マーク」を配布するとともに、自分たちの手で市バスに貼って取り組みをアピールした。

 市立川崎高校福祉科では、「福祉探究」の授業で生徒たちが福祉に関する様々なテーマを選び、考察を深めてきた。

 3年生の豊島心美(ここみ)さん(18)、小比類巻妃菜(ひな)さん(18)、小泉喜咲(はるき)さん(17)、俵千景さん(17)の4人は、まず市の「バリアフリーマップ」を読み込んだ。そして「マップ」が視覚障がい者が使える音声ガイダンスがない点と、「マップ」上に目立つコンビニエンスストアの多さに気づき、両方を福祉の観点から調査して回った。

 するとコンビニ店内に「ほじょ犬マーク」を貼っている店と貼っていない店があることに気づき、身体障害者補助犬法について学ぶとともに、「町の人にもっと『補助犬』のことを知り、理解してもらう方法」を議論。生徒が通学で使う市バス内の優先座席や「ヘルプマーク」に着想を得て、「まずは市バスに『ほじょ犬マーク』を貼ってもらおう」と考えたという。

 26日は担当教諭と生徒4人で塩浜営業所を訪ね、山田誠所長に約300枚の「ほじょ犬マーク」や啓発ポスターなどを手渡し、4人を代表して小泉さんが市バス車内にマークを貼った。豊島さんは「アイデアが実現してうれしい。地域の人たちが障がい者のことについて知る機会になれば」と喜んでいた。

神奈川県選挙管理委員会の衆議院議員小選挙区別選挙人名簿登録者数と在外登録者数より試算

本紙が試算 「1票の格差」県内で1.5倍に 次期衆院選

 10月27日投開票の次期衆院選について、現時点で実施された場合、神奈川県内の「1票の格差」は最大1・5倍となることがわかった。

タウンニュース社が県選挙管理委員会の9月2日時点の衆議院議員小選挙区別選挙人名簿登録者数と在外登録者数を基に試算した。

 次の衆院選は全国的な「1票の格差」を是正する「10増10減」の新たな区割りとなり、神奈川県は2増の20区で実施される。

 「1票の格差」は、選挙区によって有権者の数が違うため、議員1人を選ぶ票の価値に差が生じる問題のこと。

 県内で最も登録者数が多いのは15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町)の45万3601人。最も少ないのは7区(横浜市港北区)の29万9595人で、「1票の格差」は最大で1・51倍となる。言い換えると県内では7区の1票が最も重いといえる。川崎区・幸区の10区は33万人1487人で1・36倍だった。

前回より格差拡大

 前回2021年の選挙で「1票の格差」を有権者数で試算したところ、旧15区(平塚市、茅ヶ崎市、大磯町、二宮町)と旧4区(横浜市栄区、鎌倉市、逗子市、葉山町)間で1・42倍だった。試算上、新区割りで県内格差は広がることになる。

【選挙人名簿登録者と有権者】「選挙人名簿登録者数」は、選挙人名簿に登録されているすべての人の数。この記事では国外に在住する「在外登録者数」も含めて試算した。「有権者数」は、選挙人名簿登録者のうち、投票当日にその選挙で実際に投票ができる人を抽出し、失権者、基準日以降の死亡者など投票できない人を除いた数。

(公財)川崎市国際交流協会の会長に就任した 舩山 範雄さん 中原区在勤 67歳

多文化共生の川崎目指し

 ○…「新たな挑戦にわくわくしている」。6月の定時評議員会で選任され、6年務めた前会長の後任として新しい会長に就任した。同協会が公益財団法人となってから4代目。「地域のみなさんと川崎に暮らす外国人たちの交流活動を推進し、川崎市の多文化共生社会の実現に向けて力を注ぎたい」と思いを込める。まずは、海外の姉妹都市との関係を生かしながら、若者レベルの国際化を後押したい考えだ。

 ○…横浜市に生まれ、大学卒業後は銀行に就職。ニューヨークや香港など海外の支店に長く赴任した。「学生時代に留学も経験したが、仕事で多くの外国人と関わるようになって多文化というものを肌で感じた」。銀行を退職後、地方公共団体の国際化推進を目的とした自治体国際化協会に勤務。総務省や外務省等と連携し、語学指導などを行う外国の青年の招致事業などを行った。「こうした実績を買われ、国際交流協会の会長に推薦されたんじゃないかな」

 ○…二人の娘は成人し、現在は妻と14年前に保護した柴犬と暮らす。愛犬との散歩は毎日欠かさない日課の一つだ。仕事の合間の息抜きは、趣味のゴルフやジムで汗を流すこと。時間があるときはラグビー観戦にも出掛ける。「ラグビーは国際色豊かなスポーツ。いろいろな人種でワンチームをつくり、同じ目的に向かうところは多文化共生を体現しているようにも思える」

 ○…父が日本鋼管(現JFEスチール)に勤めていたこともあって、川崎は馴染みの地。子どもの頃は川崎球場へ出掛けた思い出もある。「あのときとは随分と街が変わり、明るくにぎやかになった印象」。川崎市が国際化を図るために「多様性の中から新しいイノベーションが生まれる」という信念を貫き通す。

こぶしを振り上げて意気込む関係者

「秋の川崎盛り上げる」 イベント関係者が意気込み

 川崎駅周辺などで様々な秋祭りが開催されるのを前に、イベント主催者らが「フェスティバルなかわさき実行委員会」(小林一三実行委員長)を結成し、共同PRを行った。9月27日には福田紀彦市長を訪問し、意気込みを語った。

 フェスティバルなかわさきは、2007年から毎年行われている。今年は9月1日からの「銀座街秋祭り」を皮切りに、「かわさき市民祭り」までの14イベントの団体が参加。10月12日からはスマートフォンで参加できるデジタルスタンプラリーの実施などでイベント同士の連携を図る。

 表敬訪問には各イベント主催者のほか、音楽のまちかわさきのオリジナルキャラクター・かわさきミュートンやキングコングを模したキャラクターが出席。小林実行委員長は「2019年以来5年ぶりに、市長の前でPRができた。川崎の秋を盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 福田市長は「毎週川崎に行けば川崎はいつも盛り上がっていることを市内外の皆さんに大きくアピールできる環境が十分に整っている。お互いを宣伝し合ってもらいたい」と期待を寄せた。

「ぜひ遊びに来て」と奥野会長

塚越銀座商店街で夕市 幸区盛り上げ隊とコラボ

 塚越銀座商盛会(奥野武之会長)と幸区盛り上げ隊(倉林智美隊長)が、同商店街で夕市を10月5日(土)に初開催する。

 同商店街でコロナ前まで開催していた夜店に代わるイベントとして、半年前から盛り上げ隊とコラボして企画。午後3時から6時までの歩行者天国の時間帯を利用した夕市の開催が決まった。今後も継続的な開催を検討しているという。

 当日は飲食販売のほか、おもちゃの金魚すくい、くじ引き、スーパーボールすくいが楽しめる。また、カプセルキーホルダーやお面づくりのワークショップも実施。

 奥野会長は「子どもたちに来てもらって、ぜひ楽しんでほしい」、倉林隊長は「今回も塚越銀座商店街とコラボさせてもらった。大人も子どもも楽しめる催しなのでぜひ遊びに来てもらえれば」と話している。

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自転車マナーアップ指導員の巡回の様子(川崎市提供)

改正道交法11月に施行 自転車の危険運転に罰則 スマホ通話、酒気帯びなど

 自転車事故の防止を目的とする改正道路交通法が11月1日から施行される。酒気帯び運転やスマホを利用しながらの「ながら運転」などが取り締まりの対象になるが、自転車事故の多い川崎市でも、安全な自転車走行に関する啓発活動に力を入れている。

 改正道路交通法では自転車走行時の危険行為を罰則付きで禁止する。運転中に通話したり画面を見たりするスマホの「ながら運転」の違反者には6カ月以下の懲役か10万円以下の罰金が科され、事故などを起こした場合は1年以下の懲役か30万以下の罰金が科される。酒気帯び運転も違反者は3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられ、酒を提供した飲食店や同乗者にも懲役や罰金が科せられる。

 川崎市で2023年に発生した交通事故(2753件)のうち自転車関係の事故は34・2%を占める。神奈川県内でも自転車事故が多い傾向があり、市内7区のうち宮前区をのぞく6区が神奈川県交通安全対策協議会による「自転車事故多発地域」に指定されている。市の担当者によれば、平たんな場所と、生活道路での事故が多いという。

 市では12年度から「自転車マナーアップ指導員」が自転車事故の多いエリアを巡回し、二人乗りや「ながら運転」などの危険な走行者に是正を促し、「マナーアップカード」を配布する活動を続けている。23年度のカード発行枚数は6015枚で、このうち一時不停止が1436件と最も多く、イヤホン使用が1259件、信号無視が952件だった。

 11月からは、これまで「是正指導」で済んでいた行為が取り締まりの対象になる。市の担当者は「啓発を続けるが、自転車に乗る人自身が意識しなくては違反も事故も減らない。ルールを守り安全な走行を心がけてほしい」と話している。

「今後も地域で活動を続けたい」と笑吉さん(写真=本人提供)

笑吉さんが最優秀賞 全日本素人落語フェスで

 川崎区役所職員でアマチュア落語家の喜楽亭笑吉(本名/依田耕一)さんが、9月21日に藤沢市民会館で開かれた「第4回藤沢宿・全日本素人落語フェスティバル」で最優秀賞を受賞した。2022年の「第2回伊勢原素人落語大会」でも優勝しており、県下の社会人落語コンテストで2冠を達成した。

 アマチュア落語家の発表や活動の場をつくろうと、2021年に始まったフェス。審査委員長は桂歌助さんが務めた。今年は97人の応募があり、事前審査を通過した20人が高座にあがった。

 笑吉さんは人力車を題材とした「反対俥」を披露。正座したまま飛び跳ねるなど大きな動きも見せた。4回目の出場で初優勝となった笑吉さんは「いろんなところで落語をやって勉強した成果が出た。来ていただいているお客さんのおかげ」と笑顔を見せた。

13日にえりぬき寄席

 笑吉さんがトリを務める「第1回えりぬき寄席」が10月13日(日)、東海道かわさき宿交流館で開催される。出演は笑吉さんのほかに、夏過ぎ亭あきの助さん、吾妻亭まりおさん、朗々亭笑声さん、有借亭圓さん、麹家白石さん。午後1時開場、1時30分開演(整理券配布は午後0時30分)。(問)笑吉さん【携帯電話】090・4619・8675

二次元コードからも申し込み可能

六郷の渡しまつり 周遊船申し込み受付中

 六郷橋下流河川敷で10月19日(土)と20日(日)に開催される「六郷の渡しまつり」で運行される周遊クルーズについて、イベントを主催する実行委員会は10月6日(日)まで乗船希望者を受け付けている。

 船は六郷橋付近から多摩川スカイブリッジ付近までを周遊。乗船券を購入すると会場や川崎駅周辺で使える商品券が付く。価格は昼の便が2000円、工場夜景の便が3000円。抽選で640人で申し込み多数の場合、抽選となる。

 イベントは30店以上のキッチンカーや人気飲食店が出店する飲食コーナーや男子バスケットボールB1・川崎ブレイブサンダースなどプロスポーツチームのアトラクション、盆踊りなどが行われる。イベントの詳細、クルーズ船の申し込みはウェブサイトから。

森さんの話に聞き入る参加者

国語教師招き 「推し本」紹介文書き方指南 北野書店でイベント

 自分の推しの本を友達に紹介するための文章作りに挑戦するイベントが9月21日、北野書店で開催された。元東小倉小学校教諭でお茶の水女子大学附属小学校教諭の森壽彦さんが講師を務め、参加した子どもたちに書き方のポイントをアドバイスした。

 森さんは推薦文を書くコツとして【1】自分が驚いたことを相手に話すように書く【2】その理由を体験談や日常生活と比べて感じたことをまとめるとオリジナルの文章になる【3】読んだ相手がどうなってほしいかを書くと説明。その上で「インパクトは大きく、ネタバレは小さく」などと助言した。

 子どもたちは森さんが作成したオリジナルのチャートを使用しながら本を選び、推薦文の作成に取り組んだ。兄弟で参加した辻瞳真(とうま)さん(11)と真歩さん(8)は「役に立った。本を通じて友達ができると聞いてロマンを感じた」と語った。

 イベントは「友だちに薦めたいこの1冊コンクール〜読書感想文こども作文コンクール 〜」の一環。同書店では現在過去に入賞した読書感想文や本の帯のデザインなどを展示している。

幸フォーラム バザー献品募集

 地域活動支援センターNPO法人フォーラム幸(幸区戸手2の2の2/神戸博代表)は10月19日(土)と20日(日)に開かれる幸区民祭のバザーで販売するブローチやネックレス、スカーフ、マフラーなどの装身具の献品を募集している。

 同法人は障害者が社会参加し、心身ともに豊かに暮らせることを目指し、さまざまな活動機会を提供している。

 同法人の神戸加代子さんは「バザーの売上は障害のある人の支えになります。ぜひご協力をお願いいたします」と話す。献品は、フォーラム幸まで直接持ち込むか郵送(10月14日くらいまで)。受け取りに行くことも可能。(問)同所【電話】044・555・1150

感謝状を手にする山根会長(右から2人目)、矢島社長(同4人目)、関係者ら

能登半島地震 水道復旧作業に貢献 市内2者に感謝状

 能登半島地震の水道施設の応急復旧活動を行った功績をたたえ、(一社)川崎建設業協会(山根崇会長)と矢島建設工業(株)(多摩区/矢島秀一社長)に9月25日、福田紀彦市長から感謝状が贈呈された。

 川崎市の要請を受け、矢島建設工業は石川県志賀町で1月15日から21日に、川崎建設業協会は志賀町、輪島市で1月28日から5月1日に応急復旧作業を行った。

 福田市長は「長きにわたり献身的な作業を行っていただいた」と感謝した。山根会長は「被災地への協力は責務。川崎でもいつ起こるかわからない。十分に注意して準備しておきたい」、矢島社長は「作業員に住民から心底感謝されたと聞いた。何か起きたら行くのが使命」と話した。

 現地に出向いた同協会高津作業隊の浅川達也さんは「経験させてもらわないと、いざと言うときに動けない。この経験は宝となった」と語った。

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申し立て、オンラインで 川崎市市民オンブズマン

 川崎市市民オンブズマンは10月18日(金)、ネット上で市制に関する苦情や申し立てを受け付ける「オンライン市民オンブズマン」を開催する。10月15日(火)まで電話予約優先で申し込みを受け付けている。

 開催時間は【1】午前10時〜【2】11時〜の2回でいずれも30分間。担当市民オンブズマンは清野幾久子氏。ウェブ会議システム「Webex Meetings(ウェブエックスミーティングス)」を使う。使用できる機器はパソコン、スマートフォン、タブレット。

 オンライン市民オンブズマンは同日のほか、11月15日、12月20日、2025年1月17日、2月14日、3月14日の金曜日にも実施する。いずれも開催日の約1カ月前から予約を受け付ける。

 申し込み、問い合わせは、川崎市市民オンブズマン事務局【電話】044・200・3691(受付時間は月曜日から金曜日の祝日を除いた午前9時から午後5時)。詳細はウェブサイト(川崎市市民オンブズマン《検索》)を参照。

手ぶらで参加できるグラウンド・ゴルフ

GO!GO!!フロンターレ

フロンタウンさぎぬま健康長寿フェスタ

 フロンタウンさぎぬま(宮前区)で10月14日(月・祝)、シニア向け健康促進イベント「健康長寿フェスタ2024 人生100年時代〜こころも体もハッピーライフ〜」が開催される。

 「人生100年時代」―。いくつになってもこころも体も健康でワクワク・ドキドキした毎日を過ごしてもらおうと、さまざまな健康プログラムを用意。フロンタウンさぎぬまで開催されている人気のグラウンド・ゴルフやポールウォーキング、日本舞踊とJ―POPや現代フィットネスを掛け合わせた「日本舞踊deエクササイズ」、青空ヨガなど楽しく体を動かす企画が多数。

 鷺沼エリアに店舗を構えるフロンターレのサポートショップ協力による健康講義や足首のむくみケア、AIを使った姿勢の分析などもある。

 参加無料(出入自由)。午前10時〜午後0時30分。小雨決行。各プログラムの時間などはフロンタウンさぎぬまウェブサイトへ。問い合わせは同所【電話】044・854・0210(午前10時〜午後8時)。

画像はいずれも川崎フロンターレ